４．豊臣政権の対外政策《 ⇒ Text p108 ～ p109 》２Ｅ２Ｆ１．キリスト教対策 ①信長にならい布教を容認 ② バテレン追放令（１５８７年） … 大名の信仰禁止不徹底民衆の信仰は容認すみただ背景キリシタン大名大村純忠·長崎をイエズス会に寄進日本人が奴隷としてポルトガル商人に売買 ③ 海賊取締令（１５８８年）目的倭寇の禁止，海上支配の強化 ·豪商による南方貿易の奨励…禁教取締の不徹底２．朝鮮侵略背景中国中心の東アジアの国際秩序の変化（明の国力の衰退） ·秀吉は日本中心の国際秩序を目指すポルトガル・スペイン・高山国への服属・入貢要求経過 ①朝鮮に対する入貢と明侵攻の先導を要求·朝鮮拒否（対馬の宗氏が仲介） ② 肥前名古屋城築城（１５９１年） … 本拠地 ③ 文禄の役（１５９２～９３年） … 約１６万人の大軍で上陸漢城・平壌の占領…鉄砲隊の成果，秀吉の大帝国構想 ‚ イ・スンシン李舜臣の水軍・義兵の抵抗＋明の援軍…戦局不利 ④ 和平交渉（１５９３～９６年） … 小西行長秀吉の条件 ①明の皇女を迎えてわが后妃とする ②勘合貿易を復活する ③日・明両国の朝権をもつ大臣が誓詞をとりかわす ④上の条目を領納すれば朝鮮を南北に分かち，朝鮮の北部４道と国都を返還する ⑤朝鮮より王子・大臣一両人を人質とする ⑥去年生け捕りの朝鮮王子二人は故国に帰す ⑦朝鮮国王の権臣が累世違却なき誓詞を書く ·小西行長の戦略…何としても講和を成功させようと明使節のしんいけい沈惟敬と図って，明廷への国書を秀吉が封建を求めて和平を結ぶという内容にすりかえた明王の条件 ①日本兵はことごとく帰国する ②すでに封ずるも貢をあたえず ③朝鮮を侵すことなきを誓う ·明は秀吉に対し日本国王（順化王）の称号と金印を授けるため日本に使節を派遣明の国書を見た秀吉は自分の要求が全く受け入れられていないのを知り激怒，再征の命令を下した ⑤ 慶長の役（１５９７～９８年） … 約１４万人の大軍で上陸朝鮮半島南部の獲得を目指して侵攻·秀吉の死で撤退影響 ①豊臣政権の衰退，朝鮮の疲弊，明の衰退 ②降倭の存在…日本の鉄砲技術を伝授 ③活字印刷術の伝来·典籍…文化財略奪 ④陶磁器技法の伝来…朝鮮人陶工を連行３．秀吉の死の影響 ● 秀吉，伏見城で死去（１５９８年８月１８日，６２歳） ·秘密裏に朝鮮撤兵，明と和議 ●秀頼，家督相続（６歳） ·朝鮮侵略によって西国大名たちの消耗が激しく，豊臣政権内部の対立の激化を招くことなる関ヶ原の戦い・大坂の陣の発生要因となる確認問題 № 34 豊臣政権の対外政策１．秀吉による，１５８７年の宣教師国外退去命令を何というか。２．豪商らの南方貿易を保護し，倭寇などの海賊行為を禁止し海上支配を強化するために出された法令を何というか。３．秀吉の最初の朝鮮出兵である，文禄の役は西暦何年に発生したか。４．秀吉は朝鮮侵略のために肥前に築いた城は何か。５．秀吉の朝鮮侵略のとき，朝鮮を援助した中国の王朝は何か。６．２度にわたる朝鮮侵略で，水軍を率いて日本軍を撃破した朝鮮の武将は誰か。７．和平交渉の決裂で，ふたたび朝鮮に大軍を送り込んで起こした戦いを何というか。８．秀吉の朝鮮侵略で，朝鮮に投降してそのまま住みついた人々を何というか。１２３４５６７８ ß次回の予告ß 桃山文化