医療的ケア研修講座 - 岡山県総合教育センター

平成22年度 研修講座の記録
B304401
医療的ケア研修講座
講座番号
講座名
特別支援教育部
悉皆研修
研修種別 特別支援教育研修
担当部
対象 医療的ケアの担当教員
講座の 児童生徒の身体の成長・発達及び医療的ケアが必要となる疾患・障害に関する基礎を理解するとともに、医
ねらい 療的ケアの手技の実施における留意点及び想定されるリスクとその防止についての基礎を習得する。
実施日・会場・受講者数等
8月10日(火)
実施日
会場
岡山県総合
教育センター
受講者数
59人
備考
講師
【午前】
旭川荘療育セン
ター児童院 医師
花田華名子
研修の内容及び様子
【午前】
○講義「医療的ケアの実施にあたって」
「素朴な疑問」として重要なことの基礎的な内容が丁寧に復習でき
た。子どもの状態を丁寧に見ること、主治医や看護師との連携が大
切であること、手指の清潔の再確認など、分かっているようで十分
には分かっていなかったことに改めて気づいた。また、「子どもたち
【午後】
岡山県立岡山東 と毎日接する学校の先生方が実は一番子どものことをよく知ってい
支援学校 養護 る。そしてとてもいい関わりができる。学校の先生はすごい。」という
教諭 藤本真弓 言葉に励まされ、医療的ケアを教員が実施することの意味や意義も
学んだ。
岡山県教育庁特 【午後】
○実践発表「岡山東支援学校における医療的ケアの取り組み」
別支援教育課
~教員による医療的ケアを考える~
指導主事(主幹)
モデル事業として1年前から実施されてきた中で、教員実施の意義
金島久美子
や成果、とまどいや課題となることなどを発表された。歴史や経緯な
どについて教師の理解を図ることの大切さや、子どもに応じた具体
的な内容を丁寧に研修することの効果などについて知ることができ
た。養護教諭と看護師とが協力し合って進められていることや担当
教員との丁寧なやりとりなど子どもたちのために真摯に向き合う先
生方の姿が見える発表であった。
講義
「医療的ケアの実施にあたって」
実践発表「岡山東支援学校における医療的ケアの取り組み」
受講者の主な意見,感想
及び参考になったこと
○医療的ケアについて理由から話をしてくださったので,とて
も分かりやすかった。ただ手技を覚えるのではなく,なぜその
ような手順を踏むのかを念頭において日々行っていかなけ
ればと思えた。
研修の 教育の充実のための医療的ケアであるということを,もう一
振り返り 度再確認したいと思う。
○医ケア担当教員がひとりの子どもに固定されてしまうよう
なことがあってはいけないと思う。医ケアを行うことができる
教員を増やすことが課題になるのではと感じた。
○一学期から重ねてきた医ケア研修の総まとめの講座だっ
たように思う。始まったばかりで悩むことや困ることもあると
思うが,周りの方と連携をとりながら子どもたちにとって,安
心できる環境を作って行ければよいと思っている。
担当者からのメッセージ
○岡山県では今年度からスタートした教員による医療的
ケア、担当教員の方は様々な思いで参加されたことと思い
ます。教頭先生の参加も複数ありました。4月に特別支援
教育課が行った研修会の後、各校で医師による研修と看
護師による研修を実施した後での、1年目最後のまとめと
なる研修講座でした。
○特別支援教育課は全国の実態や状況を数多く丁寧に
検討し、先生方のより安全な実施につながるよう精査を重
ねました。藤本真弓先生の実践発表にもありましたが、実
際に始めてから様々なことが出てくると思います。教育の
充実のための医療的ケアが安全に進んでいくように、学
校現場、医療、特別支援教育課と連携を図りながら、ニー
ズに即した講座にしていきたい。