~特別支援の取組について~ 鹿児島盲学校移転整備 特 -新校舎の施設紹介- 集 学校施設課・義務教育課 平成23年度新たなスタート 一 はじめに 鹿児島盲学校は、視覚障害のある児 童生徒に対し、県内唯一の専門的な教 育を行う特別支援学校です。鹿児島市 下伊敷にありましたが、校舎の老朽化 のため、平成 年4月から、同市谷山 (開陽高校隣)に移転開校することに なり ま し た 。 新しい施設は、人に優しく、安全で 快適な学習環境づくり、地域やまちづ くり に 配 慮し て 整 備 され ま し た 。 二 盲学校のセンター的機能 当校には、小学部、中学部、高等部、 専攻科がありますが、自校の教育だけ ではなく、県内各地の視覚障害のある 幼児や児童生徒に対する相談や 支援 も行 って います。 中でも乳幼児教育相談には、早期に 適切な支援を求めたいと県内各地か ら相談者が来校し、家庭における具体 的な 支 援方 法を学 んで います。 ま た、 要請に応じて盲学校の職員が幼稚園 や小・中学校等を訪問して、直接、幼 児・児童生徒を支援する場合もあります。 専攻科では、中途で視覚障害になっ た成人の方も多く、幅広い年齢層の生 徒が、あん摩マッサージ指圧師などの 国家資格取得を目指し、学んでいます。 移転先の谷山でも関係機関と連携 しながら、視覚障害教育に関するセン ター 的 機能 を 発揮 し て い く予 定で す。 -3- 23 三 新しい盲学校の紹介 新しい校舎は、視覚障害のある児童 生徒、教職員が安全にかつ安心して学 習や生活を送れるように整備されて いま す 。 床面はもとより、廊下の誘導歩行帯 敷設や手すりへの室名の点字案内、一 部の施設の音声案内など、多くのバリ ア フ リ ー化 に 対 応 し て い ま す 。 また、体育館はこれまでより広くな り 、 温 水 プ ー ルも で き ま し た。 更に、通学時の安全対策として、前 面道路沿いに敷地内歩道を整備する とともに、環境対策として、太陽光発 電装置の設置や県産材を使用した内 壁の木質化などを図っています。 四 おわりに 鹿児島盲学校の新たな歴史が、4月 から 始 まり ま す。 移転先周辺の歩道には、誘導歩行ブ ロックや音声信号機などが新設され ました。しかし、バスの乗降など、児 童生徒や教職員が、新しい環境に慣れ るまでには、通学や通勤に戸惑うこと が予想され、地域住民の理解や協力を 得られるような手立てが必要になっ てきます。 移転後は、地域への体育館や校庭へ の開放はもとより、はり・あん摩指圧 などの臨床実習やボランティア、環境 教育などにおける共同学習など、地域 内の学校や住民との交流を積極的に 推進し、地域に愛され、地域とともに 歩む 学 校 づ く り を 目 指 し て い き ま す 。 -4-
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