生態学実習Ⅱ

開 設 科 目 名
開
講
期
対 象 学 生
生態学実習 II
前期
生物科学科3回生
単位数: 1
授業方法:実習
科目番号: 097925
担当教員:佐藤・酒井
週時間: 6
金曜日 5-10 時限 B219 教室
佐藤担当: 奈良公園とその周辺において,糞虫とニホンジカを対象とした個体群生態学および群集生態
学に関する実習をおこなう.
授 業 の 概 要
酒井担当: 学内において、植物群落形成における個体群の密度効果、ならびに植物群落の光合成速度に
ついての実習を行う。
学習・教育目標
佐藤担当:生物多様性の保全のための基本的な調査項目である個体群のモニタリングと群集構造の解析の
基礎を習得する.
酒井担当:植物群落の成り立ちと機能の解析を通じて、植物生態学の基礎を学ぶ。
キ ー ワ ー ド ニホンジカ個体群,糞虫群集,密度効果、群落光合成
授
業
計
佐藤担当: 受講者数,天候等を勘案して、以下の3項目のうち二つを選択して実施する。
①糞虫群集の構造
高円山のさまざまな植生に糞虫採集用トラップを仕掛け,糞虫を採集し,種を同定する。そして得
られた個体数・種数の資料をもとに,初歩的な群集構造の解析をおこなう。
②糞虫の生物地理学
日本産糞虫の都道県別分布データを統計手法を用いて分析し,糞虫相の成立過程を生物地理学的に
考察する.
③糞粒法によるニホンジカ個体群の密度推定
奈良公園にて糞粒法によりニホンジカの土地利用頻度を推定し,その調査手法の問題点を考える。
酒井担当:
① 植物の群落形成における個体群の密度効果
画
数段階に播種密度を変えて植物を育成し、個体重および収量に及ぼす影響を調べる。
② 切り取り葉の光合成速度測定
同化箱法を用いて、群落内の様々な高さにある葉の光-光合成曲線を描き、光強度と個葉の光合成
速度の関係を調べる。
③ 自然条件下での光合成速度測定
改良葉半法(半葉法)を用いて、群落内の様々な高さにある葉の自然条件下での光合成物質生産速度
を実測する。
④ 群落内にある植物個体、ならびに植物群落の光合成速度推定
②、③と平行して、群落内の光環境、葉の鉛直分布、ならびに群落内における個体密度を実測し、個体
レベルならびに群落レベルでの光合成速度を推定する。
教
科
書
参
考
書 佐藤担当:Krebs C.J. Ecological Methodology, 2nd ed., Addison Wesley Longman
成 績 評 価 方 法
佐藤担当:出席(60%)とレポート(40%)で評価する.
酒井担当:出席(40%)とレポート(40%)、受講者の発表(備考参照、20%)を総合して評価する。
定期試験
評 価 割 合
(中間・期末
試験)
%
備
考
小テスト・授宿題・授業外授業態度・授受講者の発表
業内レポート レポート
%
40%
業への参加度 (プレゼン)
%
10%
出
席
50%
酒井担当分に関しては、実習の最後に受講者による発表・討論会を行う。
合
%
計
100%