第11号平成21年（2009年）9月20日発行＜1＞衆議院議員総選挙、会会長他、九名のメンバーが引退され、今回選挙には立候補はされなかった。また、日本薬剤師連盟の各都道府県薬剤師連盟が重点候補として推薦した六五名の候補者︵自民党五六名、民主党四名、公明党四名、みんなの党一名。薬剤師問題議員懇メンバー、薬剤師系候補含む︶は、三九名︵自民党三五名、民主党三名、公明党一名︶が当選を果たした。 *ＰＰＣ（Pharmaceutical Primary Care) 薬剤師、組織が目下チャレンジすべき課題は何だろう。薬剤師職能を活かすには、盤石な免許制度が欠かせない。薬剤師自身意義を認識し、公的資格にふさわしい矜持をもつ。免許には﹁業務独占﹂、﹁名称独占﹂、そして﹁実地管理﹂との法的支柱︵薬剤師法第一九条、二〇条、二一条、薬事法第七条、八条︶がある。この支えを無為にしたことから、現在ある姿にある。チャレンジは、まず足元を固め︵凡事徹底︶敷衍しなければ、免許は形骸化する。今回の改正薬事法で薬剤師免許の質的低下を来した。免許意義を深く認識せず、管理者としての不甲斐ない実態から、導かれた。免許の法的支柱の一角が崩れたのは、自らが蔑ろにしてきた報いといえる。今後の不安は、社会的規制である免許の公益性が空洞化し、必然でなくなることである。この事態に、どう対処し、望まれる目標に挑むかが将来の帰趨を決定する。いま薬剤師が挑むべきは、社会からまっとうな評価を得る体質改善を図ることだろう。﹁質向上﹂とのかけ声は、社会に未熟な認定者の存在を広知する自傷行為でもある。その結果、薬剤師の立場を貶める表現が法改正後マスメディアからあふれ出ている。一敗地まみれた免許の再生に自らのことと環境整備に挑まなければ、価値低下に歯止めがかからない。当面の課題として、・分業充実︵ヨーロッパ型分業に︶・薬剤師環境の法的整備︵階層性︶・軽医療の薬物療法体系化︵ＰＰＣ*︶・研修システム構築︵含免許更新︶・薬学部協働による認証制度整備⋮ 薬局が医療提供施設になり地域医療の拠点となった。それはまた開設者の資質認定制もしくは薬剤師開設の法的整備を医療人として地域医療の充実のため挑む課題と認識すべきことだろう。︵日本薬剤師連盟監事茂木博︶チャレンジ Chance-Change-Challenge 茂木博樋口俊一経歴昭和四九年北里大学薬学部卒、同年四月ヒグチ産業株式会社入社。平成二年三月ヒグチ産業社長。都議会議員を経て平成十六年参議院議員に繰り上げ当選するが、同年参院選にて惜敗。一期目。衆議院選挙の結果と今後の方向性日本薬剤師連盟幹事長小田利郎第四五回衆議院選挙の結果はご存じのとおりですが、自民党薬剤師問題議員懇談会の衆議院議員の勝率は五二．七パーセントで七九名落選し、八八名に激減いたしました。また薬剤師系議員は四名で選挙前と変わりませんが、自民党二名から一名、民主党二名から三名となりました。政権与党には国民が安心して生活が送れるよう、政策提言を行いますが、今までの活動を大きく変えるのではなく的確な状況判断が必要となります。政権与党が代わるわけですからその対応も十分に視野に入れながら、薬剤師職能の確立と調剤報酬など懸案事項解決へのロビー活動を引き続き行います。また、来年に迫った選挙はどんなことをしても勝たねばなりません。全国比例区は政党に属していなけれは立候補できませんので、基本的には引き続き公認を受けているところからの出馬であります。様々なご意見もあるでしょうが薬剤師・薬業界が一致団結して頑張りましょう。風力計三井辨雄経歴昭和薬科大学第一四回生、製薬会社・病院勤務を経て製薬会社を経営。平成十二年衆議院議員に初当選。四期目。国会に議席を得て一〇年、厚生労働委員一筋。ズタズタにされた社会保障を国民の手に取り戻していきたい。これからが本番です。逢坂誠二｜当選者の一言経歴北海道大学薬学部二五回生、ニセコ町役場勤務を経て、ニセコ町長。平成十七年衆議院議員に初当選。二期目。この度の第四五回総選挙におきまして、多くの皆様のご支援により政権交代を果たし、私、逢坂誠二も再度国政の場で仕事をさせていただくことになりました。政権与党の一員としての責任の大きさをしっかりと認識し、薬剤師会の皆様の負託に応えられるよう仕事をして参ります。今後とも皆様にはさらなるご指導を賜りますようお願いいたします。速報! ﹁藤井もとゆき君と語る会﹂開催日決定｜｜松本純経歴東京薬科大学第二二回生、製薬会社勤務を経て薬局経営。横浜市議会議員を経て、平成八年衆議院議員に初当選。四期目。まことに厳しい選挙でしたが、薬剤師連盟、全国薬剤師有志の皆様のご支援で、比例復活で当選させていただき、感謝申し上げます。政権は交代となりますが、皆様のご期待にお応えすべく、これまで以上に、国民の生活基盤である医療政策を中心に取り組んでまいります。十一月十一日︵水︶午後六時半から、東京プリンスホテル二階﹁鳳凰の間﹂において、﹁藤井もとゆき君と語る会﹂が開催されます。︵発起人代表︶児玉孝︵日本薬剤師連盟会長︶︵連絡先︶藤井もとゆき事務所東京都新宿区四谷四丁目三二中川ビル六階電話番号〇三五三六七二八一六 FAX 〇三五三六七二八一七｜｜前衆議院議員の自民党松本純氏、民主党三井辨雄氏逢坂誠二氏再選八月三十日︵日︶に行われた第四五回衆議院総選挙は、民主党が三〇八議席を獲得して衆議院第一党に躍進、これに対し、自由民主党は一一九議席に留まった。九月には民主党を主体とする新政権が誕生することとなるが、今後の医療政策がどのようなものとなるのか、注目される。今回の総選挙では、薬剤師系候補としては、前衆議院議員の松本純氏︵自民党・神奈川一区︶、渡嘉敷奈緒美氏︵自民党・大阪七区︶、三井辨雄氏︵民主党・北海道二区︶、逢坂誠二氏︵民主党・北海道八区︶が立候補した。選挙の結果、自民党の松本候補は猛烈な逆風の中で健闘、比例での当選を果たした。また、民主党の三井候補、逢坂候補は、同党への追い風の中で順調に票を重ね、当選を果たした。渡嘉敷氏は善戦むなしく、残念ながら再選は叶わなかった。また、民主党、近畿ブロック比例区から、元衆議院議員の樋口俊一氏が立候補、当選した。なお、四国ブロック比例区から、新人の吉田益子氏︵九州大学薬学部卒︶が民主党から立候補していたが、当選はならなかった。次に、自民党薬剤師問題議員懇談会のメンバーである前衆議院議員一六七人が立候補、そのうち、八八人が当選したが、七九人は苦杯をなめた。なお、津島雄二懇談今後の医療政策はどのようになるのか 2面発行所日本薬剤師連盟〒160-0004 東京都新宿区四谷4-3 ケイアイ四谷ビル TEL 03（3225）3100 FAX 03（3225）3200 【隔月20日発行・第11号】 http://www.yakuren.jp 1 1 1 1 1 2 2 3 3 3 4 4 4 ・衆議院選挙結果・当選者の一言・幹事長挨拶・速報・風力計・HOTピックス・ブロック協議会・支部活動報告・支部だより・薬剤師地方議員活動報告・全国支部訪問・もとゆきコラム・編集後記 HOTピックス唆するとともに、総医療費の対ＧＤＰ比をＯＥＣＤ平均まで引き上げるとしています。また、医師などの医療従事者の増員のため、医療機関の入院については診療報酬を増額するとしています。一方、中医協については、その構成・運営等の改革を行うとしていますが、具体的にどのよ療制度の廃止や中医協の構成や運営に期待したい。一方、後期高齢者医から原則化への変更とともに、大いプトのオンライン請求の完全義務化に転じることを示唆しており、レセ医療崩壊を止めるため、プラス改定たい。そして、診療報酬についてはンセンテイブを設けるとしていまめ、国の財政負担や診療報酬上のイコスト面、人材面での負担軽減のたています。また、導入に当たっての改め、医療現場の混乱を避けるとしては﹁完全義務化﹂を﹁原則化﹂にレセプトのオンライン請求についていません。うに改革するのかについては示されの改革なども掲げており、これまです。を撤廃し、国民皆保険体制を守るこ二、二〇〇億円削減するという施策まず、社会保障費の伸びを毎年もとに予想してみたい。て、民主党が掲げたマニフェストを政策がどのようになるのかについ代した。政権交代により今後の医療民主党が過半数を上回り、政権が交第四五回衆議院議員選挙の結果、策が講じられるよう期待したい。これまで以上の進展が期待される施防対策、がん対策などについても、また、禁煙対策、生活習慣病の予い。くとしていることなどを評価したし、医療の安全確保対策に重点を置などの職能拡大と増員を明らかに医療提供体制においては、薬剤師いる。す。また、被用者保険と国民健康保は、現在よりも軽減するとしていまません。高齢者の自己負担について制度に戻すのか否かは明確ではありしています。しかし、廃止し以前の後期高齢者医療制度を廃止すると﹁平成二十一年度日薬連盟第一回ブロック協議会﹂開催される全国一一ブロックにおいて﹁平成クを皮切りに、七月末にかけて、六月二十日︵土︶の東海ブロッり、昨年のブロック協議会の本部な議論の場となる重要な会議である。いよいよ来年に向けて本格的新執行部になってから三回目とな議会は昨年二回開催に引き続き、力を尽くすことを再確認した。について、当面は衆議院対策に全各都道府県の活動状況などを報告二十一年日薬連盟第一回ブロック提案を受けて、各都道府県の活動臨時評議員会開催協議会﹂が開催された。今回の協状況報告がメインの協議会となった。協議会では、現在全国で開催されている若手薬剤師フォーラムや外部支援団体との連携状況等が報告された。また、目前に迫った衆議院選挙対策についても活発な議論が行われ、基本的な考え方が執行部より示された後、協力要請がなされた。特に薬剤師議員、薬剤師問題九月十六日︵水︶、二十一年度臨時評議委員会が開催され、二十年度の事業ならびに決算報告がなされ、執行部提案通りに可決、承認された。引き続き、後援会の拡大役員会が開催され、今後の活動について協議がなされた。詳細は次号掲載。新しい医療技術、医薬品について推進するとしています。機関による評価のための情報収集をとしつつ、その効果については公的後発医薬品については普及を図ると思われます。としていますが、入院が中心である包括払い制度については推進することを示しています。関に搬送するとしています。リ等、最適な搬送手段により医療機用ヘリ、ドクターカー、ドクターヘい、重症の場合は救急車、消防防災症の場合は医療機関の紹介等を行患者の緊急度・重症度を判断し、軽います。救急本部は、通報内容から二四時間配置する体制をとるとして療の専門的知識・経験がある医師を道府県に移管し、救急本部に救急医救急業務については市町村から都者の尊厳を保障し、安全・納得を得務化等を柱とする﹁医療における患事故発生時の調査委員会の設置の義療経過説明、死因究明の努力、医療た、医療機関に、患者・家族への診機関に配置するとしています。まエーター︶﹂を一定規模以上の医療化する﹁医療対話仲介者︵メディ医師・医療機関との意思疎通を円滑ては、患者・家族の立場に立って、医療の安心・納得・安全施策とし五五万円支給するとしています。しましたが、この他にもがん対策、以上、主な医療政策について解説ています。し、医療行為の一部を分担するとし受けた看護師等の業務範囲を拡大図るとしつつ、専門的な臨床教育を者とのコミュニケーションの向上を大と増員を図り、医療事故防止や患薬剤師などの医療従事者の職能拡議員懇議員に対する絶大なる支援は、効果や安全性が確立したものにまた、産科関係では、周産期母子険を順次統合し、将来は一元化するついて保険適用を迅速にするとして医療従事者の職能拡大と定員増について! います。社団法人日本薬剤師会専務理事石井甲一 ∼民主党政策集︵マニフェスト︶から∼ を守ることも示していますが、それ医師養成数を一．五倍にするなどいます。更に、現在の出産一時金送先照会システムを改善するとしての責任で周産期情報システム及び搬ネットワーク化を推進し、都道府県再分類・整備拡充し、産科病院の医療センターのもつ機能を明確化・います。的な無過失補償制度の創設も示してた医療等事故事例全般を対象に、公医療機関、薬局、介護施設で発生し解決を図るため、すべての公的保険しています。更に、医事紛争の早期られるための法律﹂を成立させると化に向けて、主張していかなければに、本会としては薬剤師の役割の強移されていくのか注目するととも新たな医療政策がどのように実行に掲げられています。新政権の中で、医療に関わる施策がマニフェストに新型インフルエンザ対策など幅広い年二、二〇〇億円の社会保障費の削減方針は撤廃! の施策とともに、地域医療計画を、︵本年一〇月から四二万円︶を見直に出された概算要求基準でも既に示されていましたが、一方で民主党のな方策は示されていません。救急、産科、小児、外科、へき地、し、国からの助成を加え、出産時に来年度予算について社会保障費の累次の診療報酬マイナス改定が地災害等の医療提供体制を再建するた伸びをそのまま認めることは、七月マニフェストによれば、この削減政域医療の崩壊に拍車をかけたとの認め、抜本的に見直すとしています。診療報酬関係施策はどうなるのか? 策そのものを撤廃するとしていま識を示し、診療報酬の引き上げを示ならないと考えています。す。また、国民皆年金、国民皆保険医療提供体制について! に伴う財源の確保については具体的今後の医療政策はどのようになるのかとを明示したことについては評価し医療保険制度はどのようになるのかの流れとの整合性について心配して社団法人日本薬剤師会会長児玉孝政権交代による今後の医療政策の展望＜2＞第11号平成21年（2009年）9月20日発行支部活動報告自身の描く薬剤師像を語らう行為や触診の可能性、③後発医薬品処方せんの実現性、②薬剤師の注射影響を及ぼすと思われる①リフィルは、これから私たちの業務に大きくてのグループディスカッションにまたいくつかのテーブルに分かれも、薬剤師の権限の拡大のために討議終了後のグループの発表でした。像を熱く語らうことができたようでに参加し、自身の描いている薬剤師した全ての若手薬剤師が討議に熱心て、の五項目を設定しました。参加た。またこういった現場の様子を藤業務のあり方などが発表されましや、患者にとっても分り易い薬剤師入れ、そこに薬剤師が加わることの中に薬についてのカリキュラムをすということの必要性や、学校教育もっと患者情報に触れる機会を増やました。フォーラムであった﹂と結ばれてい保できることを、改めて確認できたれが払拭でき、必然的に組織票が確井先生にもお伝えしたいという声もの使用促進が進まない理由、④薬学部と薬剤師の急激な増加問題、⑤ ありました。︵日︶より二十七日︵水︶まで県内井もとゆき先生には五月二十四日ました。県内ではこれに先立って藤日︵日︶に若手フォーラムを開催し来年のその時に備え、去る七月十二群馬県薬剤師連盟では、来るべきとっては常日頃から日薬雑誌や業界を熱く語って頂きました。参加者にめに政治力が必要であることの背景そしてこれから更なる職域確保のたらこそ実現した様々な職能・職域、の功績や、藤井先生が国会にいたか話﹂を皮切りに、過去の薬剤師議員師を取り巻く環境の変化と将来の機会が殆ど今までは皆無に等しかっ直な意見であり、このことに気付くているとは思わなかった﹄。実に率れだけ密接に薬剤師の職能に関与しは他人事だと思っていた政治が、こ当理事からの報告には、﹁﹃参加前今回のイベントを企画実行した担各支部の会議や集会に参加して頂紙などの書面ではなかなか知り得なナースプラクティショナーについき、ファルマ・ルネッサンスをご講群馬県薬剤師連盟島田光明演され機運が盛り上がっておりましいことまで聞くことができて、もっを大いに期待したく思います。軸・安心生活社会の実現の骨組み﹂﹁日本の国土政策、そして教育の機国の進路、方向を決める政権に、なるでしょう。生かすかで、次の選択に繋がる姿と民意というものをどう捉えて政策にれたと思います。激しい選挙戦後の者人物の印象で選んだ方も多くおらない。おそらく一種の期待感と候補しかし、マニフェストが全てではすことになります。スト、これが政権公約として動き出最近出された自民・民主のマニフェ日本の形がどのようになるのか、てきました。力です。最近その意識が、富に薄れわうことになります。その証が組織ければ、いつも遅れをとり悲哀を味改革に薬剤師一人ひとりが目覚めなしょう。ここで常に票の出せる意識しょう。費用も大幅に削減できるで軽くなり、そして仕事量も減るでのとなり、これに係る今後の負担はとして主軸となる票読みも確実なもが固まれば、今後の連盟活動の結果なければならないと思います。これせん、自ら行動する意識が醸成されす。これはイベント行事ではありまラム等を通じ取り組みがされていまめることであり、これは各種フォー前提が薬剤師の政治意識を均一に高とが、将来に向け困難を乗り越える最大の手段となります。無関心が全てをダメにするのです。最近感動した心に残る言葉、精神科医で作家の帚木蓬生さんの﹁変えられるものは、変える落ち着きを。変えられないものは、変える勇気を。そして、その二つを見分ける賢さを﹂です。自分のため、皆のため、社会のため、政権体制がどうであれ一致結束、長野県支部は薬剤師班組織の定着、薬剤師として意義ある目標・行動に向かって取り組んでいます。特徴は数字が語る。数値予測・数値分析を常に行っています。共に、頑張りましょう! 江別市より江別市市長（明治薬科大学昭和47年卒）三好昇続してゆくことで、薬剤師の政治離たことは事実。第二回・第三回と継た。と長くお話を聞きたい、と言う声もさて、来夏には第二二回通常参議も政治意識の共有行動を共にするこ当日は特別講演である日本薬剤師んが、しかし薬剤師として少なくとグループディスカッション１あったようです。石井甲一専務理事特別講演会専務理事の石井甲一先生に﹁薬剤院選挙があります。戦う薬剤師連盟これは時代の政治意識や世代の多支部だよりこの﹃日薬連盟だより﹄がお手元のもっとも大切なことが、これまで様化等による自然現象かも知れませしまして、改めて、住民意識は大きく変化していることを実感させられています。これまでの役所が決める地域サービスから、今や市民参加の事業選択など、市民協働が主体となっています。特に、政策決定過程の公開など、最近の年金問題などもありまして、科学的根拠を持った説明が求められています。そこでは、日本薬剤師連盟の皆さんの、地域の保健・医療・福祉を熟知したオピニオンリーダーとしての役割は非常に大きいと思います。市の政策に更に関心を持って頂き、住民生活の基本となる制度についても、行政への提言と住民への指導など、積極的な参画が期待されています。全国の薬剤師の皆さん、行政は皆さんの知識と行動力を待ち望んでいます。北海道江別市は、石狩平野の中央に位置し日本の大河の石狩川が流れ、世界有数の平地原生林である野幌森林公園があるなど、自然環境に恵まれた、札幌市に隣接する人口12万人の市です。江別市には、昭和26年開設の市立総合病院があります。臨床研修義務化などから、内科医の全員退職と産婦人科医の大学への撤退がなされ、その結果、医師確保と大変な赤字解消が課題となり、市民の方からの要請を受け、平成 19年3月、北海道職員を退職し、市長選に立候補し、無競争当選となりました。現在は、大学の協力、職員の努力、隣が札幌という立地条件などから、内科医の確保と産科の再開に漕ぎつけることができました。しかし、多額の不良債務が発生し、経営再建が大きな課題となっております。初めて市の舵取りを担当数値解析、班活動を機軸にに届くのは、新しい政権が発足して言われている組織強化です。これの長野県薬剤師連盟会長小栗晧司いる頃と思います。薬剤師地方議員活動報告グループディスカッション２群馬若手フォーラム開催される第11号平成21年（2009年）9月20日発行＜3＞第11号平成21年（2009年）9月20日発行＜4＞支部レ活ポ動ー報ト告愛媛県宇和島支部にて講演会藤井もとゆき﹁全国支部訪問﹂三月より開始された藤井もとゆき氏の全国支部訪問も、二〇県を超えました。これまで訪問した地域の皆様方には、温かいご支援や励ましのお言葉をいただき、心より感謝申し上げます。藤井もとゆき氏は幅広い活動スケジュールをこなす中、その疲労を微塵も感じさせない笑顔で元気に全国を廻っています。国民医療の質の向上を目指して、藤井もとゆき氏はこれまでの経験を活かし精力的に活動しています。今後とも会員の皆様の一層のご理解ご協力をお願いいたしします! 香川県丸亀支部訪問香川徳島愛媛高知栃木県移動中那須神社にて徳島県徳島支部訪問高知県山崎病院（高吾支部）にて長野県薬剤師会検査センター訪問茨城県株式会社ツムラ訪問 Column もとゆき群馬県桐生支部訪問藤井もとゆき政権交代と今後の医療政策衆議院総選挙が終わりました。結果はご承知の通り、政権が、自由民主党から民主党に移ることとなりました。民主党308議席、自民党119議席となり、前回総選挙の郵政民営化選挙のちょうど真反対となりました。さて、私たちの関心は、政権の移行により医療政策はどのように変わるのか、あるいは変わらないのか、ということです。例えば、自民党政府では、「骨太の基本方針 2006」により社会保障費の5年間で1.1兆円（毎年2,200億円）を抑制することとされていました。麻生内閣は、来年度はこの方針は凍結することとしていました。私は、骨太の基本方針によるこの社会保障費抑制策について、議員現職の時代、次のような趣旨で小泉純一郎元総理、谷垣禎一国土交通大臣などに質問したことがあります（第 164回通常国会2006年3月7日、参議院予算委員会）。「我が国の医療費は31∼32兆円と推定されていますが、医療費の対GDP比率を O E C D 各国と比べてみると、アメリカ 13.9%、スイス10.9%、ドイツ10.8%となっており、我が国は7.8%で17番目だということです。つまり、我が国の医療費は、国際的にみてもそんなに高いという判断はしづらい。日本の経済力の身の丈にあった医療給付があっていいのではありませんか」。実は、民主党のマニフェストでは、この社会保障費抑制の基本方針は廃止するとされていますが、マニフェストのなかには前述の質問と同じように医療費の対GDP比率を欧米並みに、という考え方があります。ただ、政権が変わっても、社会保障財政が逼迫しつつあるという現実は変わりません。したがって、財源をいかに確保しゆくかが重要ですが、新政権がその財源については触れていない点が問題です。また、マスコミによれば、民主党の政策として、中医協の機能の見直しが上げられています。これまで、医療費改定については、改定巾（プラス改定か、マイナス改定かを含め）、財源（予算）については政治マターとされ、一方、個々の診療報酬、調剤報酬点数について、どこを何点上げるかは、厚労省が原案を作成し、中医協に諮問し、意見をもらう、というのが通常の手順でした。ですから、どのような基本方針で改訂を行うか（例えば、在宅を重視するとか、あるいは小児科や救急体制の整備を中心にするとか、あるいは調剤では服薬指導を重点とする等）については、厚労省が中医協に諮問していました。しかし、今後、この医療費改定の基本方針は、内閣に、議員からなる新会議を設けて決めることとし、中医協はその方針にしたがって点数の改定を行う、というのが民主党の考え方だと伝えられています。すると、医師や薬剤師など医療従事者の考え方はどのようにして反映されるのか、懸念が残ります。政権が変わるという大きな変化のなかで、私たちは一層の政治力の強化を迫られていることを強く感じます。群馬長野山梨埼玉栃木城千葉千葉県印旛支部病薬・薬剤師会合同研修会静岡静岡県藤枝支部訪問山梨県猿橋にて埼玉県川口支部訪問全国支部訪問経過！編集後記皆さん、第一一号をお届けします。筆者が尊敬する、大学の先輩で哲学をもった薬剤師がいる。その方は現在熊本で暮らしているが、青春時代は呉市の有名なお寺で育った。お寺で育ったせいか作法には厳しく、箸の上げ下ろしにも鋭い眼差しを送る人だ。いつだったか、二人で虎魚︵おこぜ︶の唐揚げを食べた時、先輩の皿には虎魚の背骨さえも残っていず驚いた事があった。命を頂くのだから粗末にしてはいけないと、先輩が静かに話したのを覚えている。その先輩から先日、次のような言葉が届いた。﹁指導者たるべき者、自らの人間性陶冶に努力しなければ、部下に自らの意志を伝達する事は困難である。良識、勤労、情熱、思いやり、まじめ、その他の面において部下の心を打つものがあって初めて自らの意図を徹底させる事が可能となる﹂。失礼ながら、こういう人物像から少々離れたところに存在するのではないかと考えられる日本薬剤師連盟の役員が一人いる。見かけは正直言って怖いが、ジョークを連発し、カラオケは松山千春が得意、要するに﹁蛮カラタイプ﹂だ。しかしその様相に似合わず、日本薬剤師連盟事務所に時々花を買ってくる。彼は今、藤井もとゆき薬剤師後援会の企画実行委員会や青年部の指導的立場にある。企画実行委員会には、秋田と神奈川の両Ｔ君を初めとする論客が揃っているが、どうやって彼は強者共をまとめているのだろうか。多分彼は、周りに対するさりげない思いやりと、その飾らない人間性で組織をまとめているのだろう。彼の自然体は好感がもてる。さて暑い中、班長さん﹃日薬連盟だより﹄配布御苦労様です。感謝！編集委員メンバー中本行宣、岩本研、寺脇康文、生出泉太郎、石井甲一、渡辺徹