第11号 [PDF872KB] - 滋賀大学 経済学部

次
目
資格取得等報奨制度の創設 ・・・・・・・4
大学改革、学部改革にのぞむにあたって
滋賀大学経済学部後援会 発行責任者/戸田 茂
URL:http://www.econ.shiga-u.ac.jp/main.cgi?c=31
発行/彦根市馬場一丁目1-1
大学改革・学部改革に
のぞむにあたって
どうかが問われているとも言えま
しょう。
も ち ろ ん、現 在 の こ の よ う な 議 論
は、現 役 学 生 の 皆 さ ん が 在 籍 し て い
る期間中に、何か大きな変革が滋賀
大学や経済学部にもたらされる、と
い う こ と で は あ り ま せ ん。 た だ 、 自
分 の 出 身 大 学 の ブラ ン ド 価 値と い う
ものは卒業後もついて回るもので
す 。し か も そ の 価 値 は 自 分 が 在 籍 し
て い た と き の 価 値 で 固 定 して い る わ
け で は な く 、そ の 時 々 の 価 値 の 推 移
が 響 いて くるも ので す。つま り、卒
業後であっても、出身大学のイメー
ジが上昇すればプラ スに働き、下降
すればマ イナ スで す。それゆえ、大
学改革をしっかりと進め、滋賀大学
経 済 学 部 の ブラ ン ド 価 値 を 維 持 向 上
さ せ て い く こ と は 、過 去 か ら 未 来 へ
と続く本学部卒業生への責任を果 た
すことであり、当然に現役学生の皆
さんにもプラスになることです。
国 立 大 学 が 改 革 を 求 めら れ る 背 景
に は、国 の 財 政 状 況、 歳 人 口 の
推 移 と いう 大き な 日 本 経 済 の 状 況 が
あります。少子高齢化の急激な進行
に よる 社会 保 障 費 の 拡 大は 財政 に 対
する大きな圧力になって います。日
本 は 諸 外 国 と 比 較 し て 、高 等 教 育 に
決 して 大 き な 予 算 を 投 入 して い る わ
けではなく、むしろ最も低いレベル
に あ る と 指 摘 さ れ て い ま す 。し か
し、財 政 の 視 点 か ら は そ の 予 算 額 で
さえ「無駄を省く」ことが求められ
て いるのです。また大学の需要を支
え る 歳 人 口 も、1 9 9 0 年 代 初
め に は 約 2 0 0 万 人 で し た が 、現 在
は約120万人です。これに対して
国立4年制大学の入学定員は約
万 人 で 維 持 さ れ 続 け て お り、 歳
人 口 が 減 少 して い る 中 で こ の 規 模 を
維持する必要があるのか、というこ
と が 問 わ れ て い る わ け で す 。要 は 、
こ の よ う な 状 況 の 中 で 、財 政 資 金 を
投 入 し つ づ け る に は 、国 立 大 学 が 社
会で の 役割 を 担う 機 能 の 強化が 求 め
られて いる、というのが財政側の視
点です。
教 育 の 面 の 機 能 強化 の 方 向 と して
は、世 界 を 舞 台 に 活 躍 す る グ ロ ー バ
ル 人 材 の 育 成 、新 た な 価 値 を 創 造 す
る イ ノ ベ ー シ ョ ン 人 材 の 育 成 、地 域
への人材供給の役割を 強めるこ とが
求 め ら れ て い ま す 。国 境 を 越 え た 競
争が激しくなって いる今日、単なる
語 学 力 を 超 え たコ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン
能 力 や グ ロ ー バ ル な 視 点で 問 題 を と
ら え 構 想 す る 能 力 は 、世 界 レ ベ ル の
企 業で 活 躍 す る 人 材 に も 地 域 で 活 躍
す る 人 材 に も 等 し く 求 め ら れ ま す。
また経済が停滞する日本経済・地域
経 済 に と っ て 、新 た な 価 値 創 造 の 開
拓を担 う 人材 の育 成が 求 められて い
るのです。
本学部は、こ れまで専門知識、問
題 意 識、見識 の『3 つ の 識』を 備 え
た高度専門 職業人の養成を図る べく
教育活動に取り組んで参りました。
その点では、この新しい教育改革へ
の社会の要請に十分に 応えうると い
1
経済学部長 小 倉 明 浩
後援会会員
の皆様に常日
頃より本学部
の教育に温か
いご支援を
賜っておりま
すこと、心よ
り 御 礼 申 し 上 げ ま す 。正 課 授 業 の 質
の向上、キャ ンパス・アメニティの
改 善 、正 課 外 活 動 の 支 援 等 学 生 生 活
の 多 様 な 局 面 で 、国 の 予 算 で は 手 が
届きに く いき め細 や か な 部分で の 支
援 を い た だ い て お り、 教 育 の 質 を 支
えて いただいて います。ま た、新設
されま した資格取得等報奨制度の よ
うに、後援会の皆様の視点からの新
し い 支 援 の 企画 も 実 現 い ただ いて お
り、共 に 教 育 改 革 を 考 え て い く パ ー
トナーとして、経済学部にとって欠
くことのできない存在であります。
さて、目下 国立 大学法 人は、国の
厳しい財政状 況の中で、「効率的」
に教育・研究の成果をあげるシステ
ムへの 転換 を遂げ る改 革が求めら れ
て い ま す。 歳 人 口 が 減 少 し て い
く 中 で 、現 状 の 国 立 大 学 シ ス テ ム を
維 持 す る こ と が 、国 の 視 点 か ら 見 て
投資に 見合う成果 があ ることな の か
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平成26年12月1日
滋賀大学経済学部後援会だより
第11号
滋賀大学経済学部後援会だより
・・・・・1
経済学部OB・OGの声 ・・・・・・・・5
学生活動 ・・・・・・・・・・・・・3
ゼミナール紹介 ・・・・・・・・・・・・7
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う 自 信 を 持 っ て い ま す。「専 門 知
識」の 基 礎 を 鍛 え る『コ ア 科 目 制
度』、「幅 広 く 総 合 的 な 問 題 意 識」
を 培 う 多 様 な『学 科 構 成』、そ し て
「自 ら が 主 体 的 に 解 決 策 を 創 造 し て
い く 見 識」を 育 む 演 習 や プ ロ ジ ェ ク
ト 科 目 な ど の『実 践 型 教 育 プ ロ グ ラ
ム』が 整 備 さ れ た 教 育 プ ロ グラ ム を
有しています。
し か し 改 革 課 題 は、こ の よ う な 教
育や制 度の システム整備の側面につ
いて だ け 指 摘 さ れ て い る わ けで は あ
り ま せ ん。 現 在 大 学 の 教 育 シ ス テ ム
が 批 判 さ れ て い る 点で、最 も わ か り
や す い も の は、学 生 の 学 習 時 間 に 関
す る も の で す 。い く ら 制 度 や カ リ
キ ュ ラ ム を 整 備 して も、学 生 が 勉 強
をしなければその効果は現れませ
ん。よ く 比 較 さ れ る の は、ア メ リ カ
の 大 学 生 と の 差 で す。図 の よ う に、
ア メ リ カ の 大 学 生 で は、6 割 近 い 者
が 授 業 に 関連 す る 学 習を 1 週 間 に
時 間 以 上 行 っ て い ま す。6 - 時 間
の 者 で も 4 分 の 1 に 昇 り ま す 。そ れ
と 対 照 的 に 日 本 の 大 学 生 は 、5 時 間
以 下 の 者 が 3 分 2 を 占 め る の で す。
週 5日 制で 考え る と 5 時 間 と い う 回
答で よ う や く 1 日 あ た り 1 時 間 の 学
習 に す ぎ ま せ ん。日 本 の 高 校 生 の 自
宅 や 塾 で の 学 習 時 間 を 考 え れ ば、 ア
メリカ の数 字です ら そ れほど 大 変な
学 習 時 間 で は あ り ま せ ん か ら、日 本
の大学生は「どうなっているの 」
と、改 め て 問 題 に な っ て い る の で
す。本 学 部 は、様 々 な 授 業 時 間 外 で
の自主的学習を促す取り組みを 行っ
て 来て いま す が、本 学 部 内 の 調 査 結
果 は、こ の 平 均 的 日 本 の 大 学 生 像 の
例外ではないことを示しています。
複 雑 な 現 代 社 会 に 対 応 す る『見
識』、人 間 力 と い っ て も よ い で し ょ
う か、を 育 む に は、単 に 大 学 の 教 室
で 学 習 し、 そ の 予 習 復 習 や テ ス ト 対
策 に 励む だ けで は、十 分 で は な い こ
と は 明 ら か で す。ク ラ ブ 活 動 や、ア
ル バ イ ト、友 人 関 係 な ど 大 学 生 と し
て の『自 由 な』時 間 を い か し た 学 生
生 活 は、『見 識』、人 間 力 の 形 成 に
な く て は な り ま せ ん。し か し、日 本
の 大 学 は 、あ ま り に も そ の こ と に 甘
え、学 生 に 勉 強 さ せ る こ と、勉 強 に
誘 う こ と を おろ そ か に して き た の で
は な い か、 と 批 判 さ れ て い る の で
す。人 材 育 成 が、学 生 と し て の『自
由 な』時 間 を 確 保 さ せ る だ け で 可 能
で あ る と す れ ば、高 額 の 授 業 料 や 国
の 資 金 投 入 は 必 要 な い で し ょ う。 そ
の 点 か ら い え ば 、改 め て 大 学 に お け
る「教育の価値」が
問われているので
す。「大学生は勉強
をしない」という、
おかしな「常識」を
変革していくことが
求められているので
す。
このような課題に
取り組むためには、
科目編成や卒業の条
件の設定など 教育プ
ログラムの制度改革
だけでは十分ではあ
りません。各教員が
授 業と 関 連 し た 授 業
外の学習を促すこと
を意識した授業運営
や成績評価方法へ移
行していくこと、授
業外学習も大学 教育
の一環に取り込むよ
うな仕組みの構築が
求められます。
このような改革
は、大 枠 の 教 育 プ ロ グ ラ ム 変 更で は
あ り ま せ ん の で 、取 り 組 み を 開 始 す
れば直ちに 現在の学生 の皆さんに対
して も そ の 効 果 を 及 ぼ す こ と が 可 能
な も の で す。学 生 と し て の『自 由
さ』の 良 さ を 損 な う こ と な く、学 習
時間を増やす方向での改革を進 めて
い き た い と 考 え て い ま す。す で に
行 って いる 学 習 支 援 室 や 就 業 力 育 成
支援室を拠点としたPBL プ
(ロ
ジ ェ ク ト・ベ ー ス ド・ラ ー ニ ン グ
と呼ばれる学生参画型の授業の開
発、ア ク テ ィ ブ・ラ ー ニ ン グ と 呼 ば
れ る 教 室で の 授 業 の 双 方 向 型 や 調 査
研 究 型 授 業 へ の 転 換、ま た 資 格 挑 戦
などを目指す学生の自主的学習への
支 援 な ど、 多 様 な ア プ ロ ー チ を 採 り
な が ら、経 済 学 部 に お け る 学 習・教
育の質を向上させていきます。
こ の よ う な 改 革 は、学 生 の 皆 さ ん
に は、大 学 で の 学 習 が 少 し 厳 し く
な っ た、と 感 じ ら れ る か も し れ ま せ
ん。け れ ど も こ の 方 向 で の 改 革 の 目
的 は、大 学 で の 学 習 の 楽 し さ を 発
見、享 受 し て も ら う こ と に あ り ま
す。こ の 目 標 が 実 現す れ ば 大 学 生 と
し て の『自 由 さ』の 価 値 が 数 段 高 ま
り、本 学 部 が 目 標 と す る『3 つ の
識』を 備 え た 高 度 専 門 職 業 人 の 養 成
が より 一層 高いレ ベ ルで 達成さ れ る
と 考 え て い ま す。そ し て、以 上 の よ
う な 改 革 を 進 めて い く 上で は、後 援
会の皆様のご理解とご 支援は不可欠
の 要 件で す。今 後 と も 本 学 部 の 教 育
活動を 暖かく見守 って くださるこ と
をお願いいたします。
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平成26年12月1日
滋賀大学経済学部後援会だより
)
第11号
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文部科学省資料(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/siryo/attach/
__icsFiles/afieldfile/2012/07/27/1323908_2.pdf)より抜粋
学 生 活 動
周年を祝う
現 実 に 手 繰 り 寄 せ ま し ょう!と 決 意
ま た、春 の 開 学 祭 や 秋 の 滋 賀 大
祭、時 に は 彦 根 駅 前 の ア ル プ ラ ザ 平
和 堂 特 設 ブ ー ス に お い て 、鉄 道 模 型
N
( ゲージ を
) 展 示 し、来 場 者 の 大 人
か ら 子 ど も の 方 ま で 、大 変 好 評 を 博
し て い ま す。 ぜ ひ 一 度 見 て く だ さ
い。最 大、畳 8 畳 く ら い の 大 き さ で
電 車 は も と よ り、駅 舎 や 町 並 み、ト
ン ネ ル な ど も あ り ま す。ち ょ っ と し
た 一 大 都 市 空 間 で す。目 線 を 低 く し
て 見て い た だ く と、電 車 口 マ ン に 浸
れます。必見ですよ!
今 後 も、皆 様 か ら の 要 望 等 も お 聞
き し、 よ り 充 実 し た 内 容 で 機 関 紙
『い ぶ き』の 発 行 を 続 け て い き ま
す。ま た、鉄 道 模 型 N
( ゲージ も
)ど
ん ど ん 大 き く し て い く 予 定 で す 。も
ち ろ ん 新 型 車 両 の模 型も 投 入して い
き ま す。こ れ か ら も 私 達 の 活 動 を 見
て いて く だ さ い。応 援 よろ し く お 願
いします。
3
写真撮影も3回に分けて)
と激励の言葉が述べられました。 今 後、1 0 0 周 年 に 向 け て、経 済
学 部 漕 艇 部 の ま す ま す の 活 躍が 期 待
されます。
鉄 道 研 究 会 の 活 動
http://surc.jimdo.com/
鉄道研究会HP
祝賀懇親会での集合写真
経 済 学 部 サ ー ク ル「鉄 道 研 究 会」
は、現 在 名 の 部 員 で 活 動 し て い ま
す。
年 に 数 回、機 関 誌『い ぶ き』を 発
行 し、会 員 に よ る 旅 行 記、随 想、特
定のテーマに基づく報告等を掲載
し、マ ニ ア ッ ク な 内 容 で 鉄 道 フ ァ ン
からは大変好評を得ています。
鉄道模型(Nゲージ)の制作
漕艇部 創部
挨拶される北居会長
(あまりの盛況!
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去 る 月 日(土)滋 賀 大 学 経
済 学 部講 堂 及 び 彦 根 ビュ ー ホ テ ルに
お いて、滋 賀 大 学 経 済 学 部 漕 艇 部 創
部 周年記念式典が開催されまし
た。 式 典 に 先 立 ち、ア テ ネ、北 京 2 大
会 連 続 1 0 0 m・2 0 0 m 平 泳ぎ 金
メダリストの北島康介選手をはじ
め、多 く の オ リ ン ピ ッ ク 選 手 の 指 導
に あ た ら れ て い る、競 泳 日 本 代 表
ヘ ッドコーチ 平井伯昌 氏を講師に
お 招 き して 特 別 講 演 会が 経 済学 部講
堂において開催されました。
平 井 講 師 に は、「一 流 選 手 育 成 秘
話と そ の 方 法」と いう 演題で 講 演 い
ただ き、日 本 代 表 選 手 の 練 習 の 様 子
や 自 身 の 経 験、さ ら に は 選 手 と の
ユーモアあふ れるエピソード等も交
え な が ら 楽 し い 講 演 と な り、終 演 後
90
90
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平井氏のご講演
には 参加者から惜しみな い拍手が送
られました。 引 き 続 き、会 場 を 彦 根 ビ ュ ー ホ テ
ルに移し、創部 周年記念式典、祝
賀 懇 親 会 が 開 催 さ れ、 漕 艇 部 O B 諸
兄、来 賓、現 役 部 員、大 学 関 係 者
等 々 を 含 め 約 3 0 0 名 の 列 席 の 下、
終始賑やかな会が催されました。
漕 艇 部 O B 会(陵 水 艇 友 会)北 居
会 長 の 挨 拶 に 始 ま り、佐 和 学 長、吉
川 顧 問 教 員、来 賓 等 か ら の 祝 辞 に 続
き、北 居 会 長 か ら 本 年 を「創 部 1 0
0 周 年 に 向 け て の プ ロ ロ ー グ」と 位
置 付 け 、地 方 大 学 の 一 学 部 だ け の 漕
艇 部で も 高 い 目 標、厳 し い 練 習 と 強
い 意 志 を 持 て ば、全 国 で も 勝 て る と
い う 伝 統 的 な 部 の 信 念 を 想 起 し、古
豪復活に挑戦しようとの決意のも
と、今 後 の 経 済 学 部 漕 艇 部 の あ り 方
や 到 達 目 標「3 年 以 内 の 男 子 エ イ
ト、女 子 ク オ ド ル プ ル の 関 西 選 手 権
優 勝!、1 0 0 周 年 ま で に 全 日 本 学
生 選 手 権 の 優 勝!」が 示 さ れ、今 後
と も、O B、現 役 部 員 共 に 心 を 一 つ
に して 一 緒に イ ンカ レ優 勝を夢から
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平成26年12月1日
滋賀大学経済学部後援会だより
第11号
第11号
滋賀大学経済学部後援会だより
平成26年12月1日
資格取得等報奨制度の
創設について
「滋 賀 大 学 経 済 学 部 後 援 会 資 格 取
得 等 報 奨 制 度」の 創 設 に つ い て は、
本 年 4 月、 入 学 式 の 際 に 開 催 し ま し
た後援会総会においてお知らせしま
し た が 、そ の 詳 細 が 決 ま り ま し た の
でここにご紹介いたします。
本 制 度は、下 記 の ガ イド ラ イ ン に
記 載 の と お り、学 生 諸 君 の 日 頃 の 勉
学 等 を 支 援 し、資 質 向 上 に 資 す る こ
と を 目 的 と す る も の で 、自 身 の 勉 学
等 に 対 す る 努 力 に 対 し て、「後 援 会
か ら も 僅 かな が らで も の 励 みと な る
よう な 支 援 が で き な い か」と いう と
こ ろ から 創設 の 運 び と な っ たも ので
す ので、多 く の 学 生 諸 君 が 応 募 し て
いただけるよう願っています。
学 生 諸 君 に は、別 途、大 学 内 に お
い て お 知 ら せ し て い ま す が 、保 護 者
の 皆 さ ま に お か れ ま し て も、ご 覧 い
ただ い た 上 で、お 子 様 に お 伝 え い た
だきたく存じます。
な お、制 度 の 対 象 と な る 資 格 等 や
金 額 に つ き ま し て は、 今 後 運 用 を 重
ね、よ り 良 き 制 度 に 改 善 し て 行 き た
い と 考 えて お り ま す の で、会 員 の 皆
さ ま から も 是 非 とも ご 意 見 等お 寄せ
いただければ幸いです。
【お問い合わせ】
滋賀大学経済学部総務係
TEL.0749-27-1030
滋賀大学経済学部後援会資格取得等報奨制度
平成26年10月1日
1.趣旨
この制度は、スポーツ・文化活動、勉学等で顕著な功績を残した個人、もしくは団体を報奨す
ることにより、学生の日頃の勉学等を支援し、資質の向上に資することを目的とする。
2.ガイドライン
滋賀大学経済学部後援会資格取得等報奨制度の運用にあたり、次のとおりガイドラインを定め
る。
サポート対象事項
基準
「短答式試験」合格者
「一級」合格者
50,000
「第1次レベル試験」合格者
30,000
「第2次レベル試験」合格者
40,000
800点以上
50,000
アジア圏
40,000
その他
80,000
公認会計士試験
3
試
「簿記論」、「財務諸表論」
のいずれか1科目合格者
2
日商簿記検定試験
験
4
報奨額
(円)
税理士試験
資 格
1
分類
申請
記号
備考
80,000
100,000
証券アナリスト試験
語学試験 留 学
5
6
その他
7
注)①
TOEIC(公開テスト)
(原則として、編入学試験又は帰国子女入
試枠での入学者及び外国人留学生は除く。)
本学交換留学制度に基づく海外留学
(平成26年4月1日以降出発者)
スポーツ・文化活動、勉学等で顕著な功績
を残した個人、若しくは団体、又は、上記
「1」~「5」に相当すると思われる事項
申請に基づき、後援会役員会で審査の
うえ、決定する。
このガイドラインは、平成26年4月1日から実施する。
②
「資格試験」については、同一基準での申請は、学部及び大学院在籍期間中を通じ、
1回限りとする。
③
「語学試験」については、同一言語での申請は、学部及び大学院在籍期間中を通じ、
1回限りとする。また、試験言語を、母語とする者は申請できない。
④
編入学試験又は帰国子女入試枠で学部に入学した者及び外国人留学生が、語学試験で
申請する場合は、事前に問い合わせることとする。
⑤
後援会費を未納の場合は対象としない。
⑥
報奨額については、経済学部後援会役員会の議を経て調整することができる。
⑦
本ガイドラインの改廃は、経済学部後援会役員会の議を経て決定する。 4
経済学部
OB・OGの 声
多くのチャレンジができた学生時代
年度 経済学部社会システム学科卒業 )
TOTO株式会社リテール販売本部
小 森 早夕里
平(成
え さ せ ら れ る こ と ば か り で す が、上
司や同僚の先輩方にご指導頂きなが
ら充実した毎日を過ごしています。
今後は日本 のものづく りに関わる
者 と し て、世 界 に 日 本 の 水 回 り 文 化
を 広 く 発 信で き る 仕 事が で き れ ばと
以外にも多岐に渡る講義が開講され
て い る 大 学 だ と 思 いま す。こ の 特 性
を 活 か し て 、ぜ ひ 幅 広 く 講 義 を 受 講
し て 頂 き た い と 思 い ま す。ま た、ゼ
ミ活動で も仲間とプレゼンテー ショ
ン大会に向けて 震 災復興ビジネスプ
ラ ン の 立 案 に 取 り 組 み、様 々 な 考 え
を 持 つ 仲 間 と 議 論 し、切 磋 琢 磨 しな
が ら 活 動 が で き た と 思 っ て い ま す。
学 業 以 外 にも 学 園 祭 実行 委 員 長 や短
期 留 学、趣 味 の 海 外 旅 行 と、日 々、
チ ャ レ ン ジと 価 値 観 を 広 げ る こ と を
意 識 し、学 生 生 活 を 送 っ て い ま し
た。
特に3年生 の時の学園 祭実行委員
長 に チャ レ ン ジ さ せて 頂 い た 経 験は
私にとって貴重なものとなりまし
た。お 客 様 目 線 を 考 え る こ と の 難 し
さ を 痛 感 し、現 在 の 仕 事 に も 大 き く
繋がる経験になったと思っていま
す。 在校生へのメッセージ
「興 味 の あ る こ と、や っ て み た い
と思う事には 積極的に取り組んでく
ださい。」 多 く の 皆 さ ん に と って 学 生 時 代ほ
ど 自由に 使え る 時間が たく さ んある
時 期 は な いと 思 い ま す。こ の 貴 重 な
時 間 を 使 って ぜひ 興 味 を 感 じ た こ と
に 全 力で 取り組 んで ほ し いと 思 いま
す。ゼ ミ や 部 活 動 な ど の 課 外 活 動 に
打 ち 込 む、興 味 の あ る 分 野 を 研 究 し
て み るな ど何かに 積極的 に そして 一
生 懸 命、取 り 組 ん で く だ さ い。限 り
あ る 時 間 を思 い っ き り使 って ほ しい
と 思 い ま す。 何 か に 一 生 懸 命 取 り 組
んだ経験は社会人になって から大き
な 自 信 と な り、 自 分 の 糧 に な る と 思
い ま す。社 会 に 出 る と、辛 い こ と や
困 難に ぶ つかるこ と は幾 度と あ りま
す。そ れ で も 学 生 時 代 に 一 生 懸 命 に
な っ た 経 験は 皆 さ ん の支え にな ると
思 い ま す。ま た、私 も 含 め、ま だ ま
だ 社会には未知なことが たくさんあ
り ま す。大 学 を 卒 業 し た 今、も っ と
勉 強 し て お け ば 良 か っ た、も っ と 色
んな 経験をして おけば良かったと後
悔 す る こ と が た く さ ん あ り ま す。だ
か ら こ そ、在 校 生 の 皆 さ ん に は も っ
と 色 ん な 事 に 取 り 組 み、価 値 観 や 知
見を養ってほしいと思います。
私 も ま だ ま だ 若 輩も の で す が、こ
れからも皆さんに負けないよう 日々
精 進 し て い き た い と 思 っ て い ま す。
未 来 あ る 皆 さ ん に は 人生 の 選 択 肢が
た く さ ん あ り ま す 。大 学 生 活 を 一 つ
の 通 過 点 に す る の で は な く、何 か 達
成 感を 持て る よう に 実りあ る 大学生
活を過ごしてください。
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自己紹介と仕事について はじめまして、平成 年度滋賀大
学 経 済 学 部 社 会 シ ス テム 学 科 卒 業生
の小森早夕里と申します。
私 は 現 在、T O T O 株 式 会 社 で 商
品企画や販売戦略に関わる仕事をし
て い ま す。具 体 的 に は、水 回 り の 空
間 を も っ と 快 適 に 使 って 頂 く に は 今
後 ど の よう な 商 品 が 必 要 か、お 客 様
目 線 を 日 々 意 識 し な が ら 仕 事 を して
い ま す。ま た、弊 社 の 取 り 組 み や 商
品を紹 介する 展示会の企画 業務にも
携 わ り、多 く の 方 々 に T O T O 商 品
の 技 術 力 や 魅 力 を お 伝えす る 業 務に
も 取 り 組 んで い ま す。今 年 度 は 幕 張
メ ッセで の展示 会 の運営 を 担当 させ
て頂きました。 日 々、 学 ぶこと、考
思っています。 大学時代について 私 の 入 学 当 初 か ら の 目 標 は「 何 事
も チ ャ レ ン ジ す る こ と、そ し て 幅 広
い 価 値 観・知 識 を 養 う こ と」で し
た。学 業 に お い て は 一 つ の 分 野 に 偏
る こ と な く、幅 広 い 講 義 を 受 講 し、
様 々 な 視 野や 価 値 観 を 培 って き たと
自 負 し て いま す。滋 賀 大 学 は 経 済 学
友人とのトルコ旅行
平成26年12月1日
滋賀大学経済学部後援会だより
第11号
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澤木ゼミナール(卒業式にて)
社会人1年目
ピ カ ピ カ の 企 業 ば か り で は な く、
リ ー マ ン ショ ッ ク の 発生 に よ り 業績
が厳しくなった中小企業もありまし
た が、じ っ く り と 向 き 合 い、法 人 営
業 の 深 さ 面 白 さ を 味わ い ま し た。ま
た、地 元 志 向 の 強 い 私で す が 東 京で
3 年 間 を 過 ご し、公 私 両 面 で 視 野が
広がりました。 これまでの 年間を振り返り、銀
行 の 仕 事 の面白 み を 一つ 挙 げ る とす
れ ば、そ れ は、多 く の 業 種 の 方 々 に
接 す る こ と、特 に 経 営 者 と 話 しが 出
来 る こ と に 尽 き ま す。お 客 さ ん と 銀
行 が 長 く 良 い 取 引 関 係 を 築 く に は、
簡 単 な よう で 難 し い ので す が、相 手
へ の 関 心 を 持 ち 、じ っ く り と 話 し を
聞 き、し っ か り と 理 解 す る こ と が、
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基本であると考えます。 在校生へ
皆さんには学生時代の4年間で
「見える力」と「見えない力」、この
二つを伸ばして欲しいと思います。 「見 え る 力」と は 語 学 力、資 格、
部活動の実績やゼミでの研究結果な
ど、他 の 人 に「私 は こ ん な こ と が 出
来 ま す、や り ま し た」と 明 確 に ア
ピ ー ル で き る 強 み で あ り、就 職 活 動
や 社会人とな った後でも 大きな武器
になります。 「見 え な い 力」と は 自 分 で 考 え、
判 断 す る 力 で あ り 、他 の 人 に は 見 え
ま せ ん が、経 験 を 通 じ て 育 む こ と
で、各自の土台となる部分です。 社 会 人 と し て 活 躍 し て い く 上 で、
ス タ ー ト 段 階 で は「 見 え る 力 」 の
ウ ェ イ ト が 高 い か も し れ ま せ ん が、
徐 々 に「見 え な い 力」の 実 力 が 発 揮
さ れ て いき ま す の で、学 生 生 活 の 中
で 色 ん な 壁 に ぶ ち 当 た り、 い っ ぱ い
悩んでください。 最 後 に、滋 賀 大 学 は コ ン パ ク ト な
大 学 で あ り、同 期・先 輩・後 輩 と の
結 び つ き が 強 い こ と か ら 、そ こ で 培
われた絆は大事にしてください。 皆さんが学生生活を有意義に過ご
し、彦 根 で 育 ん だ 力 を ば ね に 大 き く
飛躍されることを願っております。 6
多 く の 科 目 が あ る 中、一 番 関 心 を
未来への道標となった学生時代
持ち 熱心 に履 修し たのはな ぜ か第二
株式会社京都銀行証券国際部
外 国 語 の ス ペ イ ン 語、指 導 教 員 の 勧
永 谷 惟 尚
め も あ り 同 地 を 訪 れ ま し た。ス ペ イ
平(成 年度 経済学部経済学科卒業 )
ンは各地に世界遺産や古い町並みが
残 り、歴 史・文 化 と 現 代 社 会 の バ ラ
自己紹介
ン ス が と れ、人 々 は 地 域 に 根 付 い た
私は 平成 年 度 経 済 学 部 経 済学 科
生 活 を して お り、精 神 面 で 豊 かな 国
卒業生の永谷惟尚と申します。 だ な と 強く 感 じ ま し た。そ の た め か
京 都 銀 行 に 入 り 早 や 年 が 経ち 、
帰 国 後 は 地 元 京 都 に 関 心 を 抱 き、京
中 堅 社 員 と し て、日 々 仕 事 に 励 んで
都を軸に何か出来な いかと 考えるよ
い ま す。銀 行 の 仕 事 と 言 え ば、お 客
う に な り、縁 あ っ て 京 都 銀 行 に 就 職
様 か ら の お 金 を 預 か る「預 金」、お
しました。 金 を 貸 す「融 資」を イ メ ー ジ さ れ る
私のように学生時代のふとした
と 思 い ま す が、現 在、私 は 証 券 国 際
き っ か け が、将 来 へ の 道 標 に つ な が
部 で 株 式 や 債 券 に 関 す る 仕 事 を して
る こ と も 有 る と 思 い ま す 。素 直 な 気
持ち で 色 々な 体 験 を 積む こ とで 未来
は広がるのではないでしょうか。 社会人となり
こ の 年 間で 私 に と っ て 二 度 の 大
きな転機がありました。 一 つ 目 が 第 二 の 故 郷、彦 根 で の 支
店 開 設 で す。ま さ に「ア ウ ェ ー」と
呼 べ る 厳 し い 環 境 で し た が、営 業 先
で「滋 賀 大 出 身 で す」と 言 え ば 途 端
に 間 合 いが 縮 ま り、我 が 母 校 に は 何
度 も 助 け ら れ ま し た。お 客 様 か ら す
る と 地 元 と は 言 え な い 銀 行 を 選 び、
取引して頂けるやりがいを感じなが
ら、ゼ ロ か ら 支 店 を 築 く 過 程 に 携 わ
れたことは得難い経験でした。 二 つ 目 は 東 京 支 店 で の 勤 務 で す。
個 人 営 業 か ら 法 人 営 業 に 変 わ り、し
かも 相手は上場 企業が中 心で あ った
こ と か ら、取 扱 う 金 額 が 2 桁・3 桁
も増 え 最 初 は 驚 き ま し た 。 担 当 先 は
休みは良いパパです
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15
10
います。 大学生活
4 年 間 の学 生 生 活 の中で 最も 印 象
的 な 思 い 出 は、2 回 生 の 春 休 み の
2ヶ月間をスペインで 過ごしたこと
で す 。そ の 期 間 に 自 分 の 考 え の ベ ク
トルが少し変わったと思います。 経 済 学 科な の で マ ク ロ・ミ ク ロ 等
は も ち ろ ん、ド ラ イ ブが て ら 大 津 の
教 育 学 部 や 滋 賀 県 立 大学 ま で 授 業を
覗きにいきました。 スペイン闘牛場にて
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平成26年12月1日
滋賀大学経済学部後援会だより
第11号
にも直接的、間接的に有益であった
という話も聞きます。この他、石井
記念証券研究振興財団からゼミ助成
を獲得し、東証アローズの見学等も
適宜行っています。このような活動
により 、ゼミを通じた生涯の友を得、
二宮ゼミに入って良かったと思って
もらえれば望外の幸せです。ゼミ活
動につきましては、私のHP (http:
//www.biwako.shiga-u.ac.jp/sensei/k-nino
でも紹介しております。
/index.html)
併せてご覧頂けましたら幸いです。
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ます。
他大学との交流は、学生諸君には
良い刺激になっているようです。同
志社大学との対抗ゼミは今年度で8
年目ですが、滋賀大学の学生は研究
報告等の準備はしっかりしているが、
討論は弱いという傾向が見られます。
勝敗は五分五分ですが、研究報告で
稼いだポイントで逃げ切るというの
が滋賀大学の勝ちパターンとなって
います。滋賀大学の多くの学生のポ
テンシャルは非常に高いのですが、
ゼミで自発的積極的に発言すること
ゼミ生の進路先(過去3年)
は少ないように感じています。
三
菱東京UFJ銀行、中部精機、JA
愛知信連、フューチャーレイズ、京都
すること
OUT-PUT
ゼミの学生諸君には、『 OUT-PUT 銀行、大日本防虫菊、愛三工業、河 村
電器産業、元林、三井住友銀行、中国
するのは思考の完成品だけでなく、
ターミナルサービ
むしろ思考の製造過程そのものだと
ス、大成社、 ニ ッ
いうことである。思考の製造過程は
セイアセットマネ
もちろん不完全であり、その OUT-PUT
はしばしば「恥を晒す」ことにもな
りかねない。しかしながら、これは
全く「恥」ではなく、思考の過程を
し ないことこそ研究者にと
OUT-PUT
って恥である。』ということを常々
は、
伝えています こ(こでの 、 OUT-PUT
論文を公表するということ 。)これは
私の尊敬する先生の教えで、研究者
としての心構えを説いたものですが、
学生諸君にも間違っていても良いか
発言 を)しなさいと指導
ら OUT-PUT(
をしています。勿論、この教えは私
自身への戒めでもあります。
対抗ゼミは、準備が大変で緊張し
たけれどやって良かったという感想
をよく耳にします。また、就職活動
↓同志社大学との対抗ゼミ
大分駅前
二宮ゼミナール
入っ て良かっ たと思っ てもらえる
ゼミに
講義による専門知識の修得は勿論
大切ですが、大学で の 学習の醍醐 味
は 何 と 言 って も ゼ ミ 活動 に あ る と 考
え て い ま す。私 自 身、大 学、大 学 院
を 通 じて 素 晴 ら し い 指 導 教 授 に 出 会
い、良 い教 育を受け るこ とがで き た
と 感 謝 し て い ま す 。私 が そ の よ う な
教師で ある かと 問わ れ れば、非 常 に
心許な い面も多々ありますが、二 宮
ゼ ミ に 入 って 良 か っ たと 多 く の 学 生
諸 君 に 思 って も ら え る よ う ゼ ミ 活動
には 特に力 を 入れて います。今年 度
は、3 回 生 名、4 回 生
名、大
学院生1名で活動しています。
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他大学との対抗ゼミ
主な活動内容は、同志社大学、大
分大学との対抗ゼミです。対抗ゼミ
では、金融、証券に関するテーマを
設定し、肯定派、否定派に分かれて
研究報告、討論を行います。スライ
ドの作成等の準備はかなり大変で、
正規のゼミの時間だけではとても時
間が足りません。学生諸君が自主的
に集まって議論をしたり、夏季休暇
中にもゼミを行ったりして準備をし
ています。大変な作業ですが、この
作業を通じてゼミ生同士が仲良くな
っているようです。討論会では厳し
い質問もあり、的確に回答しなけれ
ばなりません。審査は4回生が担当
し、評価をするという経験をしてい
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ゼミナール紹介
「
」」
☆ ゼミナールとは
通常ゼミナール、略して ゼミ と
呼 ん で い る 授 業 は、 演 習 Ⅰ ~ Ⅳ と
いった一連の4つの授業科目を 意味
し、こ れ ら の 科 目 は、2 回生 の 後 半
に各学生の選択希望に 基づき、受講
クラ スが 決 定されます。3 回生 春 学
期 か ら 授 業 が 始 ま り、 以 後 継 続 し て
4 回生秋学期までの4セメ スター連
続して履修することになります。
ゼミ で は、各 教員が クラ スを 受
け 持ち、2 年 間、同 一 の クラ スで 同
一の教員が、担当の専 門分 野の学 問
的内容につ いて 受講生 の学習、研 究
を指導することになっています。
ゼミは少人数教育の授業科目です
が、クラ ス で の 研 究 報 告、発 表 を 担
当 す るこ とで 主 体 的 な 学 力 と プ レ ゼ
ン 能 力 が 養 わ れ ま す。ま た、クラ ス
内で の議論や共同研究、報告の準 備
作 業、ゼミ 生 間 の 日 常 の 交 流など を
通 じ て 、論 理 面 だ け で な く 総 合 的 な
コ ミ ュニ ケー シ ョン 能力 や 人間 関 係
を 形 成 す る 力 も 培 わ れ ま す 。そ れ ゆ
え、ゼ ミ は 大 学 4 年 間 の 後 半 に 配 置
さ れ て い る 主 要 な 授 業 科 目 で あ り、
専門教育と してだけで なく、ゼミ 担
当 教員が 学 生生 活や進 路 の 相談、指
導を行うこ とで、学生 指導の面か ら
も 総合的 に重 要な 役割を 果 たして い
ます。
大分大学との対抗ゼミ→
平成26年12月1日
滋賀大学経済学部後援会だより
第11号
「
」
「
ジメント、滋賀銀行、長浜信用金庫、 学生たちの教育環境
大阪ガスファイナンス、ユーハ味覚糖、
本ゼミナールの一学年の学生数
大阪信用金庫、京都信用金庫、湖東信
は
、
だ い た い 一 五 名 ほ ど で す。し た
用金庫、鈴与商事、大垣共立銀行、但陽
が
って、三 回生 と 四 回生 を 合わ せる
信用金庫、イオンクレジットサービス等
と、三 〇 名 前後 の ゼ ミ生 が 在 籍 して
いることになります。 グループごとの研究調査と報告を行
うのは、三回生期の一年間です。三回
宗野ゼミナール
生は、グループでの報告にそなえて、
ゼミの本課とは別に、週二時間程度の
社会に対する学生の関心
グループミーティングを行っているよ
本 ゼ ミ ナ ー ル で は 、私 た ち が 日 々
うです。各自が研究報告テーマに関わ
の 生 活 や 報 道を 通 じて 触 れ る さ ま ざ
る資料文献を持ち寄り、共有し、論点
ま な 時 事 的 問 題 を、政 治 学 や 行 政学
を明確にしていく作業を繰り返すので
の 見 方 か ら 捉 え、議 論 して いま す。
す。このような進め方を採り入れたの
検 討 す る テー マ は、三 名 な い し 四名
は四、五年前であったと記憶していま
の学生からなるグループで 決定しま
すが、学生たちの意欲と能力を引き出
す。た と え ば、あ る グ ル ー プ は ワ ー
すにはよい手法ではないかと自負して
クラ イ フ バラ ン ス へ の関 心 か ら「福
います。
祉 国 家 と オ ラ ン ダ の 労 働 政 策」を
小 グルー プで の議 論や ア イディ ア
テ ー マ と し、別 の グ ル ー プ は 地 方 都
交 換 を 可 能に す る 空 間 が、本 学で も
市 の 交 通 政策 を 考 え る た め に「ま ち
づ く り の 日 米 比 較」を テ ー マ と し、 着 実 に 整 備 さ れて きて い ま す。図 書
ゆ と り 教 育 の 功 罪 を 改 めて 考 え る た 館 や I T 環 境 の 充 実 は い う ま で も な
め に「理 想 の 教 育」を 論 題 に す る グ く、複 数 の 学 生 が 長 時間 に わ た って
ループもある、といった具合です。 議 論に 没頭で き るラ ボラ ト リ ー 的な
こ の よう に、学 生 たち の 関 心 は 実 空 間 が、徐 々 に で は あ る も の の、構
に 多 岐 に わ た り、私 が 専 門 的 知 識 を 築 さ れ て き て い る の で す 。 イ ン タ ー
動 員 して 指導で き る 範囲 を 超 え るも ネ ット 全 盛の 時 代、フ ァ イ ル の 交換
の も あ り ま す。そ の た め、学 生 た ち で 情 報 の や り 取 り はで き ま す が、み
に は、ど の よう な 現 象に ど の ような な が 一 つ の空 間 に 集 い、互 い に 顔 を
視 角 か ら アプ ロ ー チす る か、ど の よ 見て 議 論す るこ とが 大切で あると 思
う な 資 料・文 献 を ど う 読 む べ き か、 い ま す。本 学 に 寄 ら れ る 機 会 が あ れ
ど の よう な 論 点が ゼ ミ 全 体の知 的関 ば、ぜ ひ「学 習 支 援 室」や「 Active
心 を 喚 起 す る か、と い っ た 基 本 的 な
Learning Laboratoryな ど の ラ ボ 空
作 法 を 伝 え る よ う に 心 が け て い ま 間 を 見 学 して く だ さ い。本 ゼ ミ 生だ
け で は な く、多 く の 学 生 が 集 ま って
す。 かで 外界 へ の関 心を 高めて いるは ず
の 世 代 を、短 く な い 期 間 勉 学 か ら 遠
ざけるのは、やはり惜しい気がします 。 な お、ゼ ミ 生 の 就 職状 況は 良 好で
す。具 体 名 は 省 き ま す が、就 職 先 は
製 造 業、金 融、I T、情 報、教 育、
流 通、小 売、公 務(地 方 公 共 団 体、
中 央 省 庁) な ど 多 岐 に わ た り ま す 。
さ ら に 研 究に 励 む た めに、大 学 院 に
進む者もいます。
論文執筆と卒業
就職活動や公務員採用試験を終え
た四回生が落ち着きを取り戻すの
は、秋 学 期 が 始 ま る 頃 で す。い や、
卒 業 論 文 と いう 関 門 を 目 前に して 茫
然としているというべきでしょう
か。特 に 、就 職 活 動 終 了 後 無 為 に
「遊 ん で 過 ご し た」学 生 に、こ の 傾
向が強いのです。 し か し、 そ こ は さ す が 滋 賀 大 生 、
多くの学生がゆっくりとではあれ卒
論 の 準 備 を 始 め、や が て 執 筆 の 面白
さ に 気 づ き ま す 。数 十 冊 の 専 門 書 や
高 度な 論 文を 読 み 込 み、見 事 な 論文
を 仕 上 げ る 学 生 も い ま す。ま さ に
「大 化 け」で す。論 題 も こ れ ま た
様 々 で、「な ぜ 大 学 で 学 ぶ の か」と
いった自身の来し方を顧みるような
も の も あ り ま す し、「人間 に と っ て
社 交 と は 何 か」と い っ た 領 域 横 断 的
な論題もあります。 若 い 人 た ち と 接 し て い る と、「勉
強 して、こ の 人 たち は成 長 す る のだ
な」と 実 感 し ま す。今 年 も、卒 業 を
前に学生たちが「大化け」する季節が
やってきます。今から楽しみです。 8
勉 強 して いる 様 子 を ご 覧 い ただ け る
はずです。
な議論の様子
就職活動
さ て、ゼ ミ の 学 生 諸 君 が 熱 意 を
も って 勉 学 に 取 り く む 様 を 描 いて き
ま し た。こ れ は、決 し て 誇 張 で は あ
り ま せ ん。た だ し、留 保 す べ き こ と
が あ り ま す。 就 職 活 動 や 公 務 員 採 用
試験に向け た準備が本 格的に 始まる
と、大 学で の 勉 学 が おろ そ か に な り
が ち な の で す。四 回 生 期 の 春 学 期
は、学 生 の 出 席 率 が 極 端 に 悪 く な り
ま す。こ の 間、民 間 企 業 志 望 者 は 毎
日のよう に会社説明会や採用面接に
出 か け、公 務 員 試 験 組は 寸 暇 を 惜し
ん で 受 験 勉 強 に 励 ん で い ま す 。自 身
の 進 路、生 き る 方
途 を 確 定す る ので
す か ら、就 職 活 動
や 受 験 勉 強を 責め
る こ と はで き ま せ
ん。し か し、お そ
ら くは 人生 にお い
て も っとも 感性豊
ゼミでの活発
平成26年12月1日
滋賀大学経済学部後援会だより
第11号
」