米国FDA:小児脳性麻痺への さい帯血投与治療の治験を承認

Vol.32
2010年3月発行(2012年10月改訂)
米国FDA:低酸素虚血性脳症児(HIE)への
自己さい帯血投与治療の治験を承認
Cord Blood for Neonatal Hypoxic-ischemic Encephalopathy
ClinicalTrials.gov Identifier: NCT00593242
デューク大学(Dr. Charles M Cotten )
は2008年1月、米国FDAよりHIEへの自己
さい帯血幹細胞による臨床治験(安全性を
評価する第Ⅰ相)の許可を米国で初めて取
得し、治験を開始した。
臨床治験の内容
・症例数
25例 (2011年6月変更)
自己さい帯血幹細胞を保管している新生児を対象。
・対象年齢 生後14日まで
・治験の方法
適格者全員治療、対照群未設定(未治療群の過去の統計結果が対照群)。
・評価方法
安全性・・・さい帯血幹細胞投与4日後に治療群と未治療群とを比較評価。
治療効果・・・さい帯血幹細胞投与4~6ヶ月、9~12ヶ月に神経発達機能検査で評価。
・治験期間 2008年1月~2012年12月
(2011年6月変更)
米国FDAは小児脳性麻痺(CP)への自己さい帯血幹細胞投与の治験
も承認し、既に実施中です(ジョージア医科大学、Dr.James E Carroll)。
このような再生医療の発展と共に、民間さい帯血バンクの役割は
益々高まってきました。