平成 23 年度 サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト 講座型学習活動 実施報告書 整理番号 HG110006 1.実施機関 実施機関名 兵庫県立須磨東高等学校 2.連携先(機関名) ①(独)理化学研究所 発生・再生科学総合研究セン ター 広報国際化室 ②兵庫県立大学 理学部 生命科学科 ⑤ ⑥ 細胞制御学Ⅰ講座 ③ ⑦ ④ ⑧ ※ 欄が足りない場合は、行を挿入して記載してください。 3.講座名 講座名 鳥類の発生観察からわかること~ウズラ胚の観察と胚細胞の培養 4.受講生 ※下記のうち、受講生の該当する区分について、○をご記入ください。(複数選択可) 小学校 中学校 高等学校 特別支援学校 ○ 〈外部発表・受賞・取材など〉 ※ 該当するものがあれば、記入してください。 実施日・表彰日等 平成 年 月 日 発表会名・受賞名等 発表者等 所属・氏名 内容 (web サイトの URL など) ※ 欄が足りない場合は、文字のフォントを下げる、セルを広げる、表をコピーする等して記載してください。 〈その他〉 ※ 教員の研究会等で SPP の取組を紹介した、近隣地域で SPP 交流会を開催した等、成果公開を実施した場合は、記入してください。 ※ 本報告書はホームページに掲載し、他機関への情報提供資料とさせていただく場合があります。 個人情報等を記載する際には、ご注意ください。 1/3 〈講座の様子〉※ 事前・事後学習の内容も記入していただいて構いません。 延べ受講人数 30 名 概要 〔事前学習①〕日程…2011 年 12 月 7 日午後 講義2時間・実習1時間 対象…講座参加者のうち1年生4名 場所…本校 指導…本校教諭 ・細胞、細胞の分化、発生の過程についての講義と鳥類初期胚の観察方法について(講義2時間) ・New の培養法によるウズラ胚の観察(実習1時間) 〔事前学習②〕日程…2011 年 12 月 21 日午後 講義1時間・実習3時間 対象…講座参加者全員15名 場所…本校 指導…本校教諭 ・細胞の分化と幹細胞、アポトーシスについての講義(1時間) ・ニワトリ肝臓と心臓の観察実習を通して講座当日に必要な実験操作の基礎を練習 ・マイクロピペッターの使用法、実体顕微鏡下での両手ピンセット操作の練習(実習計3時間) 〔講座当日〕日程…2011 年 12 月 26 日~27 日 2日間 参加生徒…15名 場所…(独)理化学研究所 再生・発生科学総合研究センター 第1日目 12/26(月)(6時間) ①理研CDBの紹介 ②レクチャー…鳥類の発生概略・実習について ③実習…ウズラ8日目胚を解剖し、詳しく観察スケッチする。 ④実習…ウズラ8日目胚からいろいろな器官を取り出し、細胞を解離する処理を行い、培養する。 第2日目 12/27(火)(7時間) ①レクチャー…「胚性幹細胞と細胞分化」 ②実習…ウズラ5日目・7日目・9日目胚の肢芽の発生を比較観察する。 7日目胚にナイルブルー生体染色を行い、アポトーシスの起こっている部位を観察する。 ③実習…初日に取り出して培養した細胞を位相差顕微鏡で観察し、変化の様子や器官ごとの細胞の 違いについてグループで話し合う。 ④ディスカッション・質疑 ⑤理研CDB施設見学 〔事後学習〕 日程…2012 年 1 月 23 日~27 日(期間中に2時間) ・ディスカッションの内容も含め、講座の内容を各自レポートにまとめる(冬季休業中)。 ・提出したレポートの内容を本校教諭と確認し、希望する講座の部分について紹介パンフレットの 文面をつくる作業をする。 ※欄が足りない場合は、文字のフォントを下げる、セルを広げる等して記載してください。 ※概要には記入例のように、実施日、実施日数、実施時間数に関する情報を記載してください。 2/3 〈講座のねらい・企画立案・評価など〉 ※プランによって記入する箇所が異なります。 ①・ 講座のねらい 本校では 2009 年から(独)理化学研究所発生・再生科学総合研究センター主催の教員研修で学んだ手法をもとに、 ウズラ胚観察の教材化と実践に取り組んできている。実践の中で、胚の美しさや着実に発生する様子に感動し、もっ と深く知りたいと知的好奇心を刺激される生徒も多い。そういった生徒にとっては、細胞の分化を目の当たりにできる 神経細胞や心筋細胞の培養はインパクトの大きい実験であると考えられる。実習や講義を通して、細胞の分化や発 生についての理解を深め、さらに、グループでの実験、考察、ディスカッションを通して科学的思考力を高めることを ねらいとした。また、校外の研究所で大学の先生の指導を受ける発展的な講座に参加することは大きな刺激となり、 学ぶ意欲や進路意識を喚起する機会とすることもねらいである。 ※欄が足りない場合は、文字のフォントを下げる、未記入のセルを狭め、記入するセルを広げる等して記載してください。 ②講座の企画立案 ※企画立案時に留意・工夫した点を記入してください。 A 連携先の確保、協力体制の充実のために留意した点や課題 メールでのやりとりを頻繁に行い、会場での事前打ち合わせや予備実験で確認したいことを明確にして打ち合わせや 予備実験に臨んだ。実習のプロトコルやテキストについては実施機関、連携先それぞれで何度も予備実験をおこな い、メールで情報を交換しながら作成した。校内に向けては、従前からの校内での取り組みと関連のあるテーマを設 定して、早い時期から管理職への相談、職員向けの周知を行い、教科内でも理解を得るように努めた。 B ①の講座のねらいを達成するための留意点・工夫点 講座内容を授業での取り組みとつながりのあるものとし、授業の段階から発展的な講座があることを生徒たちに知ら せていくことを行い、興味を持って自ら参加の意思を持てるようにした。さらに、丁寧な事前学習をおこない、モチベー ションを高めて当日に臨めるようにした。質問すること、思っていることを口に出すことについて、躊躇せず、何でも聞 いて大丈夫、という雰囲気を事前にも、当日にも作るようにしたことが、生徒たちの自発的な質問や発言を引き出すこ とにつながったと思う。 C 児童生徒の自ら学ぶ意欲や思考力、表現力、判断力などを培うために企画した活動や工夫した点 (問題解決するための実験方法を考えさせる活動や観察・実験の結果や提示されたデータに基づいて考察させる活動など) 実習は操作は各自でおこなうが、4人一組で培養する細胞を取り出す組織を分担したり、いくつかの発生段階の胚を 2人で分担して取り出したりして、協力しながら実験を進めるプログラムにし、倒立位相差顕微鏡は4人に1台でモニ ターに接続し、画面を見ながら4人のグループで気づいたことを出し合いながら、細胞の観察をできるようにした。観 察や考察のポイントをあらかじめ示しておき、積極的に意見を交換しながらできるだけたくさん気づいたことを記録す るように促し、グループごとに考察をまとめて、後のディスカッションで出し合い、全体で共有していけるようにした。テ キストにはレポートの欄も設け、比較的長い文章で実験を通して考察した内容や感じたことを記述するように求めた。 ※本報告書はホームページに掲載し、他機関への情報提供資料とさせていただく場合があります。 3/3
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