子どもの評価って?懇談会にむけて

大阪市立阪南小学校
7月行事予定
学校だより
7月号
ある雨上がりの放課後のことです。低学年の女の子数人が、学校
前の道路で、広げた傘をツルハシのように使って道路をつっついて
いる姿が見えました。
(車も来るのに危ないじゃないか。広げた傘で何をしているん
だ!)と思いつつ、近づいて「何しているの?」と声をかけると、
「向こうへ行っちゃダメだから、元にもどしているんです。
」
女の子の広げた傘の先に視線を落とすと、大きな毛虫が動いていま
止めてくれたのですが、子どもの行動の評価は難しいなあと改めて
思った次第です。
さて7月になりました。学期末の懇談会では、子どもの成績だけ
でなく、学校生活の様々な場面の様子について話し合いがされると
思いますが、左の一例のように、評価は人によって違うのが普通な
んですね。
以前の担任の先生と今の担任の先生の見方も違うはずですし、保
護者の方と先生の見方も違って当たり前です。逆に、ずっと誰から
も同じ評価を与えられる子どもって幸せなんでしょうか?誰にで
す。下校途中に、道路の端から道の真ん中へと動いている毛虫を見
つけたようです。このままだと毛虫が車にひかれて死んでしまうと
思った子どもたち。だけど、相手が毛虫だから、素手では触れない。
足や傘の先でつつけば、毛虫が傷ついてしまうと考え、傘を広げて
毛虫をすくい取ろうとしていたのです。ところが毛虫はなかなか広
げた傘の中に入ってはくれません。どんどん道路の中央へと動いて
も長所と短所があります。短所が目立ってしまう子どもについては
教師も保護者も長所を見つける努力が必要なのは当然のことです
が、逆に長所しか見つけてもらっていない子どもには、短所を見つ
けてあげることも大人の大切な仕事なのではないでしょうか。無理
して大人の前で頑張りすぎる子どもは、不幸なのかもしれません。
実際に「過剰適応」といって、よい子を演じつづけた子どもの多く
いきます。そこへ一台の車が通りかかりました。「あ、あかん、ひ
かれてしまう!」女の子は悲鳴をあげました。でも、間一髪、車の
車輪は毛虫を避けていきました。
さて、この場面で、皆さんならこの子どもたちの行動をどのよう
が、大人になって苦しい思いをしている事実があるのですから。
学期末の懇談会、子どもの長所を中心に、短所についても少しだ
け、というのがバランスのいい話し合いになるのではという気がし
ています。
に評価されますか?いろんな考え方ができますね。
①どんなことがあっても、車の通るところで傘をふりまわしていた
ら危ない。
②小さな命を助けようとしたのは、優しい気持ちがあふれている。
③小さな命を助けようとしたのはとても優しい気もちの表れだけ
ど、道路の真ん中で傘を開くのは危ない。
(下線部に重点)
④道路の真ん中で危ないが、毛虫の命を助けようとしたことは優し
い気持ちの表れである。
(下線に重点)
⑤毛虫の命を助けるなんて、まだまだ幼いところがある。
そのほかにもいろんなものの見方があると思います。で、当事者
の私は、どうしたかというと実は、一瞬ドギマギしてしまったので
す。周囲の状況から、車がすぐに来るわけではなかったし、子ども
たちがやっている行為は、とてもほのぼのした優しい気持ちの表れ
だなと思いました。でも、このまま熱中されたら危なくなると思い、
校長室の窓
ほめて育てる
「子どもをほめて育てよう」は、よく耳にする言葉です。
子どもをほめれば、ほめられた子どもは嬉しいし、ほめた方
も気分がよくなります。叱らないでほめていれば、子どもも
大人も笑顔になれ、互いに気分よく毎日を過ごせそうな気も
します。
でも、本質はそうではなく、ほめられることによって、子
どもが「自分って、結構できるじゃないか!」という思いを
抱くようになるからではないでしょうか。
ほめられるという積み重ねの体験が、自分を好きになり、
自分のすることに自信をもったり、誇りをもって行動したり
するようになってくるのです。つまり、ほめられることで、
自尊感情が育っていきます。
子どもの評価って?懇談会にむけて
11月号
「毛虫はいくら君たちが助けようとしても、道路の真ん中へ進むと
決めているようだ。だから、車にひかれないように見守るしかない
んじゃないかな。」と言いました。すると、私が顔見知りの学校の
先生ということもあってか、子どもたちは私の提案をすんなり受け
2日(土)自然体験学習⑥ (国立淡路青少年の家)
3日(日)自然体験学習⑥
4日(月)自然体験学習⑥
5日(火)6年代休
6日(水)地域児童会 集団下校
7日(木)委員会活動
11日(月)短縮授業開始
12日(火)PTA実行委員会
13日(水)期末個人懇談会
14日(木)期末個人懇談会
15日(金)期末個人懇談会
みんなで作る講習会
20日(水)終業式
21日より夏休み 8月31日まで
25日(月)林間学習⑤(ハチ高原)
26日(火)林間学習⑤
27日(水)林間学習⑤
夏休みの予定は?
夏休みのプールは7月21日~8月3日まで
図書館開放は7月21日~7月29日まで
詳細については20日配布の夏休みのくらしをごらんください。
短縮授業(11日より)
午前中4時間 給食終了後(1時30分ごろ)下校します。
2学期も9月1日から9日までは短縮授業を行います。
期末懇談会(13.14.15日の三日間)
短時間ですが実りのある話し合いになりますように。
自然体験学習6年 今年は淡路島の国立施設で活動します。
以前の福井県の施設よりも条件(子どもの宿泊環境・活動の安
全性など)がいいので変更しました。
林間学習5年 今年から場所をハチ高原に変更しました。
以前の高野山よりも、より多様な体験活動ができること(登山
ができる山があり、子どもが遊べる川がある。
)が変更の理由で
す。
今年度より通知表を変えました。通知表の見方や変更理由などについては「阪南の風」号外(7月中旬発行)でお知らせします。