高見神社「秋季大祭」挙行 - 北九州テレビ

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C 北 九 州 テ レ ビ 2006
○
35 号
2006.10.17 第
高見神社「秋季大祭」挙行
神輿巡幸〔樽神輿・稚児行列〕
五百年の歴史を刻む「筑前御殿神楽」奉納
高見神社(北九州市八幡東区高見)では、さる 10 月 16・17 日の
2 日間、「秋季大祭」が斎行された。
「秋季大祭」には、神社総代である新日本製鐵㈱八幡製鐵所の関
係者、および高見地区の関係者など多数が参加し秋の大祭を執り
行った。
16 日には 、秋季大
祭の前夜祭々典の後、
神楽殿において、三曲
厳かに氏子総代参進 左より(足立総務部長、坂巻
新日鐵化学九州製造所長、山本副所長、浜本所長)
合奏、新都山流尺八、
筝曲、軽音楽のハニー
ハワイアンズ等の奉納演奏があり、17 日には、秋季大祭々典
の後、地元乳山幼稚園の園児による「園児器楽演奏」、発御
お み こ し
みこし
祭々典につづき、御神輿、樽神輿、稚児行列による神輿 巡幸が
行われた。その後、神楽殿において、室町時代から神職家で
ちくぜん ご て ん か ぐ ら
代々受け継がれている「筑前御殿神楽」が奉納された。最後に
式 典 大 祭
餅、野菜、果物、菓子等が大祭に訪れた人達にまかれ、神賑わ
いが盛大裡に締めくくられた。
高見神社の波多野宮司は、秋季
大祭について「秋の祭りは、春に
植えたものが、秋に実って、それ
を神様に捧げて感謝する。それが、
秋の祭りであり、感謝の祭りであ
にいなめさい
秋季大祭は「感謝の祭り」と
語る 波多野宮司
る。古くは、新嘗祭という言葉が
あるが、秋に新しくできた
穀物をお神様に捧げて、そ
して、お祭りを終えた後、
あいなめ
神 輿 巡 幸
たましい
それを戴く相嘗 (お互い神様の戴いたお供え物を戴いて神様の 魂 を戴
く)であり、それが、古い形であったが、今では、その日が 11 月 23 日で
勤労感謝の日という名前になり、人が働いたことに対して感謝することに
なっているが、働くということは、ものづくりであり、神様のおかげで活
き活き働くことができ、それで神様に感謝することが、新嘗祭であり、秋
祭りの本来の意味である。
子供達の足取りも軽やかな「稚児行列」
また、お祭りの時に当神社で行われる、三曲
合奏の新都山流尺八、筝曲、軽音楽のハニーハワイアンズ等や神楽は、神
様が喜ばれる神賑わいの一つであり、
その代表的なものが神舞いの“ お神
楽”であり、音楽が“雅楽”の場合も
ある。
やしろ
御神輿巡幸とは、普段はお 社 のなか
にお神様が鎮まっておられるが、お神
様の周りには、氏子という地縁的な
神輿を案内する「猿田彦」
人々が住んでいる。お神輿にお神様を
無事「神輿巡幸」が終わり
感謝の参拝 (北之迫マネジャー)
移して、氏子の地域をお守りするため
に、氏子の皆さんが一体となってお神輿を担いで地域を廻り、お神様が氏子を守っているというお祭りです。一緒
に、樽神輿や稚児行列がお伴をして、神賑わいをしている。
あめのうずめのみこと
あまてらすおおみかみ
一番古い御神楽としては、古事記にでているもので、天 鈿 女 命 が岩戸の前で、舞いを舞って天 照 大 神 がこの
かぐら
世に出てきて、世の中が明るくなったという神話があります。神楽とは、そのような時代から神様の物語を語り舞
い、人としてどのように生きたらいいのかという思想・心情を神楽に託しているわけです。ここの筑前御殿神楽は
しんとく
記録として、520∼530 年前の文明時代からなので長い間引き継がれてきた神楽で、お神様のご神徳を戴く舞神楽
と神話を物語る面神楽の二部からなっている」と語った。
神輿を担いだ、新日本製鐵㈱八幡製鐵所の八幡技術研究部の中村さんは、
「今回は、初めてですが地域のお祭りに参加できるということで、とても
すがすがしい気持ちになりました」と語り、ブリキ技術グループの津江さ
んは、「爽やかに担ぐことができました。お誘いがあれば、ぜひ来年も参
中村氏
津江氏
加したいと思います」と語っていた。
かしま
三曲合奏を奉納する
く
ことしろ
ハニーハワイアンズによる奉納演奏
め まい
折敷(おしき)を手に「久米舞」
しんせん
事 代 主神(恵比寿神)舞の 神 饌 を頒(わか)つ
乳山幼稚園による園児合唱
おおなむ ち
鹿島神・大 巳 貴神の国譲り舞
神楽を見入る参拝者の皆さん
子 ど も た ち を 見 守 る 父 兄 の 皆 さ ん