口腔組織学

B205
シラバス
口腔組織学
口腔組織学
学 年
科目分類
前期・後期
単 位
第2学年
必 修
前 期
1単位
一般目標
コア・カリキュラム
歯と歯周組織の発生、構造および機能を理解する。
「F 臨床歯学教育」の「 3 歯と歯周組織の常態と疾患」の「 1 )歯と歯周組織
の発生、構造および機能」に対応
■ 授業日程
回数
日程
担当教員
5 /26
田中 秀 Ⅰ. 歯と歯周組 A. 歯と歯周組 a. 歯の組織の名称(エナ ①歯を構成する組織の名称、
織の発生、
織の構造と
メル質、象牙質、歯髄、 構造、機能および解剖学的
構造および
機能
セメント質)
、構造、
相互位置関係を説明する。
機能:総論
機 能 お よ び 相 互 位 置 ②歯周組織を構成する組織の
関係
名称、構造、機能および解
b. 歯周組織の名称(セメ
剖学的相互位置関係を説明
ント質、歯根膜、歯槽
する。
骨、歯肉)
、構造、機 ③歯髄腔の形態と構造を説明
能および相互位置関
する。
係
④硬組織の物理化学的特徴を
c. 歯 髄 腔 の 形 態 と 構 造
説明する。
(髄室、髄室角、髄室
蓋または天蓋、髄室床
ま た は 髄 床 底、 根 管、
根管口、根尖孔、根管
側枝)
d. 硬 組 織 の 物 理 化 学 的
特徴
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下田信治
6/2
田中 秀
1
2
3
大項目
中項目
小項目
学習目標
B. 歯と歯周組 a. 歯胚の形成(上皮の肥 ①歯胚の形成とその形態分化
織の発生
厚と間葉細胞の凝集)
および組織分化を説明する。
b. 歯胚の形態分化(蕾状 ②歯胚を構成するエナメル器、
期、帽状期、鐘状期の
歯乳頭および歯小嚢の微細
歯胚)
構造と機能を説明する。
c. 歯胚の組織分化(エナ
メル器、歯乳頭、歯小
嚢)
C. 歯の交換
a. 歯冠の形成
(萌出と脱落) b. 歯根の形成
c. ヘ ル ト ヴ ィ ッ ヒ の 上
皮鞘
d. 乳歯の歯根吸収
e. 萌出過程の区分
68
①歯冠の形成機構を説明する。
②歯根の形成機構を説明する。
③乳歯の歯根吸収機構を説明
する。
④歯の萌出過程を説明する。
担当教員
6/5
下田信治 Ⅱ.歯の発生、 A. エナメル質 a. エ ナ メ ル 芽 細 胞 の 分
構造および
の発生
化と微細構造
機能:各論
b. 形 成 期 エ ナ メ ル 芽 細
胞
c. 成 熟 期 エ ナ メ ル 芽 細
胞
d. エナメル小柱の形成
e. 無小柱エナメル質
f. ハ イ ド ロ キ シ ア パ タ
イト
6/9
田中 秀
B. エナメル質 a. エナメル小柱
①エナメル小柱の構造と走向
の構造と機 b. エ ナ メ ル 質 の 成 長 線
を説明する。
能
(横紋、レッチウス条、②エナメル質の成長線を列挙
周波条、新産線)
し、それらの成因、周期お
c. ハンター・シュレーゲ
よび微細構造を説明する。
ル条
③エナメル質に認められる諸
d. エナメル叢
構造物の成因と微細構造を
e. エナメル葉
説明する。
f. エナメル紡錘
g. 歯小皮
h. エナメル象牙境
6 /12
下田信治
C. 象牙質の発 a. 象牙芽細胞の分化
①象牙芽細胞の分化、微細構
生
b. 象牙前質の形成
造および機能を説明する。
c. 象牙質の石灰化
②象牙前質の微細構造を説明
d. ハ イ ド ロ キ シ ア パ タ
する。
イト
③象牙質の石灰化様式を説明
する。
6 /16
田中 秀
D. 象牙質の構 a. 象牙質の分類
造 と 機 能 b. 象牙細管
(1)
c. 管間象牙質
d. 管周象牙質(管内象牙
質)
e. 象牙質の成長線(エブ
ネル線、アンドレーゼ
ン線、オーエンの外形
線、 新 産 線、 石 灰 化
条)
①象牙質の種類を説明する。
②象牙細管の微細構造を説明
する。
③管間象牙質と管周象牙質
(管内象牙質)の微細構造
を説明する。
④象牙質の成長線を列挙し、
それらの成因、周期および
微細構造を説明する。
6 /19
下田信治
E. 象牙質の構 a. 球間象牙質
造 と 機 能 b. 球間網
(2)
c. トームスの顆粒層
d. 透明象牙質
e. 修復象牙質
①球間象牙質、球間網、トー
ムスの顆粒層、透明象牙質、
修復象牙質の形成、分布お
よび微細構造を説明する。
4
5
6
7
8
大項目
中項目
小項目
69
学習目標
①エナメル芽細胞の分化とそ
の微細構造を説明する。
②形成期エナメル芽細胞によ
るエナメル質の形成過程を
説明する。
③成熟期エナメル芽細胞によ
るエナメル質の成熟過程を
説明する。
④エナメル小柱の形成過程を
説明する。
⑤ハイドロキシアパタイト結
晶の微細構造を説明する。
口腔組織学
日程
シラバス
回数
シラバス
回数
口腔組織学
日程
担当教員
6 /23
田中 秀
F. 歯髄の発生、a. 歯髄の発生
構造および b. 歯冠歯随と歯根歯随
機能
c. 歯髄の細胞
d. 歯髄の線維
e. 歯髄の神経と脈管
f. 歯痛の機序
6 /26
下田信治
G. セメント質 a. セ メ ン ト 芽 細 胞 の 分 ①セメント芽細胞の分化とセ
の発生、構
化
メント質の形成過程を説明
造および機 b. セメント前質の形成
する。
能
c. セメント質の石灰化
②セメント質の石灰化様式を
d. セメント質の分類
説明する。
e. 無 細 胞 セ メ ン ト 質 と ③無細胞セメント質と有細胞
有細胞セメント質
セメント質の構造と機能を
f. セメント細胞
説明する。
g. シ ャ ー ピ ー 線 維( 外
来線維)と基質線維
(固有線維)
h. 成長線
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田中 秀 Ⅲ. 歯周組織の A. 歯根膜の発 a. 歯根膜の発生
①歯根膜の発生過程を説明す
発生、構造
生、構造お b. 歯根膜の細胞(線維芽
る。
および機
よび機能
細胞、骨芽細胞、セメ ②歯根膜の細胞を列挙し、そ
能:各論
ント芽細胞、マラッセ
れらの構造と機能を説明す
の上皮遺残、破骨細胞、 る。
破 歯 細 胞、 マ ク ロ ③歯根膜線維の種類を列挙し、
ファージ)
それらの構造と機能を説明
c. 歯根膜の線維(主線維、 する。
オキシタラン線維)
④歯根膜の神経と脈管の分布
様式および脈管神経隙の構
造を説明する。
7/ 3
下田信治
9
10
11
大項目
中項目
B. 顎骨および
歯槽骨の発
生、構造お
よび機能
小項目
a. 上・下顎基底骨の発生
b. 歯槽骨の発生
c. 歯槽骨の区分
d. 固有歯槽骨
e. 支持歯槽骨
f. 歯槽骨の改造
g. 成長線と反転腺
12
70
学習目標
①歯髄の発生過程を説明する。
②歯冠歯随と歯根歯随の微細
構造を説明する。
③歯髄の細胞を列挙し、それ
らの微細構造と機能を説明
する。
④歯髄の線維の微細構造を説
明する。
⑤歯髄の神経と血管およびリ
ンパ管についてそれらの微
細構造を説明する。
⑥歯痛の機序を説明する。
①上下顎基底骨の発生過程を
図示して説明する。
②歯槽骨の発生過程を説明す
る。
③歯槽骨を区分し、各部の構
造と機能を説明する。
④歯槽骨の改造とそれに関与
する細胞の構造と機能を説
明する。
担当教員
大項目
7/ 7
田中 秀
C. 歯肉の発生、a. 歯肉の発生
①歯肉上皮の発生を説明する。
構造および b. 接合上皮(付着上皮) ②歯肉固有層の発生を説明す
機能(1)
の発生
る。
c. 歯肉溝上皮の発生
③口腔粘膜の種類を列挙し、
d. 外縁上皮の発生
それらの構造と機能を説明
e. 歯肉固有層の発生
する。
f. 口腔粘膜の分類
④歯肉を区分し、各部の構造
g. 咀 嚼 粘 膜、 被 覆 粘 膜、 と機能を説明する。
特殊粘膜
h. 歯肉の区分
i. 遊離歯肉(辺縁歯肉)
j. 付着歯肉
k. 歯間乳頭
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下田信治
C. 歯肉の発生、a. 歯と歯肉の結合(上皮
構造および
性結合と線維性結合)
機能(2) b. 歯肉上皮の細胞(ケラ
チノサイト、メラノサ
イト、ランゲルハンス
細胞、メルケル細胞)
c. 歯 肉 固 有 層 の 細 胞 と
線維
d. 歯肉の神経と脈管
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中項目
小項目
学習目標
①歯肉上皮を分類し、それら
の構造と機能を説明する。
②歯肉上皮の細胞を列挙し、
それらの構造と機能を説明
する。
③歯肉固有層の細胞と線維の
構造と機能を説明する。
④歯肉の神経と脈管の分布状
態を説明する。
コーディネータあるいは責任教員:下田信治
サブ・コーディネータ:
教 科 書:「口腔組織・発生学ノート」口腔解剖学講座 編
参 考 書:「カラーアトラス口腔組織発生学」
川崎堅三 ほか 編著
わかば出版
¥9,000 +税
脇田 稔 ほか 著
医歯薬出版
¥10,000 +税
ISBN:978- 4 -89824-046- 5 C3047
「口腔組織・発生学」
ISBN:978- 4 -263-45600- 2 C3047
評価方法:定期試験の評点および出席状況を総合して評価する。
評価基準:出席点(10%)、定期試験(90%)をもとに総合評価として 60 点以上を合格とする。
指導教員:下田信治、田中 秀
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口腔組織学
日程
シラバス
回数