「2014.03.08 隨縁寺通信.pdf」をダウンロード - 隨縁寺 高山の浄土真宗

カルト問題は現在進行形です
大学入学・都会生活を始められる方、春は要注意です。
都会生活が始まる前に、家族で話し合ってみてください。
最近、知人から送っていただいた『さよなら S 会』という本を読みました。瓜生崇さんという
現在は滋賀県のお寺の住職をされている方の体験記で、お寺の報恩講でお話をされたも
のなので、読みやすい内容のものでした。(笠井武文庫に在ります)
瓜生さんは、もともと在家の出身でしたが、東京の大学に入学する際、S会からサーク
ルの勧誘で(S会と名乗らない形で)声をかけられ、大学受験の失敗が機縁となって、後
に、その会に入会してしまいました。
12年間入会しましたが、あるきっかけでマインドコントロールされていたことを知り、教団の
実態を知り、脱会され、縁あって浄土真宗のお寺に入寺されました。
昨年、御七昼夜特別企画でもカルト問題は取り上げ、そのなかでも触れましたが、今、
特に注意をしなければいけないパターンが、大学入学の折のサークル勧誘です。いくつか
のカルト系宗教団体は、自分たちの正体を隠して近づいてきます。例えば「和風キッチンひ
なた」などといったサークルで、みんなで一緒にご飯をつくって食べて、その後に人生につい
て語り合う、というようなものです。高山から一人都会へ出て、これから友達を作っていこう
というタイミングで近寄ってきます。積極的に仲良くなろうとしてきますし、仲良くなったら誘いを
断りづらい、という関係をつくろうとしてきます。
最近では、オウム真理教といった破戒的カルト教団ではなく、精神世界(スピリチュアリ
ティー)やパワースポットといった、ゆるい形で勧誘してくる、本当にサークル的な団体も出
てきているようです。
カルトというのは宗教団体に限ったものではありません、マインドコントロールされ周りの声
が聞こえなくなってしまう状態で、反社会的な活動や多額の寄付を求めてくることがあって
も、そのことへの疑問を感じない、話し合いが出来ない状態です。そうなると、そこから抜け
出すことはかなり困難なこととなります。
日本人は、特に、安易にカルト性のものに入りやすいとも言われます。特定の宗教を信
仰しているかという問いに対して、7割以上の日本人が無宗教と答えたという統計がありま
す。日頃から、信仰をもって生きるとはどういうことなのか考えようとしない国民性が、カルト宗
教にはまりやすい要因だとも言われます。信仰を持たないということは、日本では普通かもし
れませんが、海外の多くの国では信じられない事だそうです。
我々宗教者がしっかりしなければということはもとより、みんなで考えなければいけない問
題だと思います。
(参考『大学のカルト対策』)
笠井武文庫入庫 『さよならS会』・『大学のカルト対策』(櫻井義秀 北大教授)
相田みつを氏の詩を紹介いただきました
先日、ご近所の方が突然お寺に来られて、「住職、これ読んでみてくれ」と、一枚のコ
ピーを持ってこられました。「とっても感動した。そーやなーと思ったんや」と、感情を隠すこ
となく語られていました。それは、相田みつを氏の一編の詩でした。
道
元
さ
ま
の
教
え
で
す
自
分
を
な
ら
う
こ
と
で
す
」
ひ
と
ご
と
じ
ゃ
な
い
要
す
る
に
「
仏
さ
ま
の
道
を
な
ら
う
と
い
う
こ
と
は
坐
っ
て
み
る
と
よ
く
見
え
る
ふ
だ
ん
は
見
え
な
い
自
分
の
こ
と
が
こ
れ
が
ほ
ん
と
の
自
分
で
す
あ
あ
恥
か
し
い
こ
と
で
す
が
見
え
て
き
た
自
分
の
心
で
す
冷
え
る
畳
に
坐
っ
た
ら
十
二
月
初
め
の
寺
に
き
て
案
外
平
気
な
自
分
で
す
他
人
の
悪
口
い
う
と
き
は
お
も
し
ろ
く
な
い
自
分
だ
が
他
人
か
ら
悪
口
い
わ
れ
れ
ば
自
分
を
な
ら
う
相
田
み
つ
を
相田みつをは、在家の身ながら、生涯をかけて鎌倉時代の禅僧・道元禅師の教えを学びました。
禅師が著した全87巻に及ぶ「正法眼蔵」は、座右の書でした。
その中のトイレの重要さを説いた「洗浄」の巻に触発されて造られたのが「トイレ用日めくり ひとりし
ずか」です。1985(昭和60)年の発刊以来多くの方に愛用されてきました。
この「ひとりしずかⅡ」は、トイレは自分を見つめる大切な場所」という考えを受け継いだ第2作で
す。(後略)
相田みつを美術館 -いただいたコピーから転載-
道元禅師は、「修行することで悟りに近づくのではない、修行そのものが悟りである」とし
て「修証一等」をとなえました。親鸞聖人も、日ごろの生活の中にこそ、本願の教えに遇っ
て生きていく道があると説かれました。だから、在家仏教として広まっていきました。
“修行の結果ではない”“生活を離れて何かがあるのではない”というこの二つには、何か
相通ずるものがあると思います。道元禅師はどちらかというと、浄土教の教えには否定的な
見解を持っていましたが、ともに、我が身を見つめていくことを大切にしていく宗教です。
<震災から3年がたちました> ―宗教とは、車で言えばブレーキみたいなもの―
震災が起きて3か月が過ぎたころ、釜石市・女川市を訪れることがありました。途中の避
難所になっている小学校に立ち寄り、一人の女性とお話をすることが出来ました。
その方の言われた言葉が今でも残っています。「震災に遭って、家族は無事ではあった
が、家も車も失い失意の中、生きていく上で、何が大切で何が不要なのか、初めて考えさ
せられた」とおっしゃられていました。震災に遭い、立ち止まって見つめなおすということがな
されている。おそらく、この女性だけが考えているのではなく、被災地の多くの方が言葉を交
わしながら、「生きていく上で本当に大切なものは何か」を考えられているのではないかと思
いました。「宗教とは、車で言えばブレーキみたいなもの」と教えられたことを思い出します。
白正信偈を読もう会
日
時 4 月7日(月)午後7時半~
5月7日(水)午後7時半~
6月7日(土)午後7時半~
会 場 隨縁寺(本堂又は庫裡)
持ち物 念珠・正信偈勤行本
『書いて学ぶ「正信偈のことば」』・筆記用具・『真宗聖典』(お持ちの方)
<内容>正信偈お勤め・テキストへの書き込み・お話し・座談
3月から、「印度西天之論家」に入りました。今後、七高僧について学んでいきま
す。4月からは、龍樹菩薩に入ってまいりますが。本山で作られたDVDを見ながら
進めてまいりたいと思います。
親鸞聖人は、七高僧とともに聖徳太子も大切にされました。聖人は聖徳太子の
御和讃を114首も制作されました。そこで・・・・
3月23日(夜7時~)の同朋会で、
三島清圓師に来院いただきますが、そ
の時に聖徳太子のお話しをいただくこ
とになっています。
映像を使ってのお話しとなりますの
で、是非ともお越しください。
<写真>お寺の本堂の左側です。
右側が聖徳太子(お札のイメージとは違います。
若かりし頃です)。左側が七高僧。
高山別院 御堂番の御礼について
1 月 13日~19日まで下記の方々に高山別院御堂番に出ていただきま
した。有難うございました。
桜本よし子・桜本敏美・道塚ふじ子・岩塚ちえ子・大垣内紀久代・大垣内富子
平 きみえ・森本智子・新井きみ・宮ノ腰長稔・下ノ本英子・横溝千江
柿下喜一・柿下清子
順不同・敬称略
◆隨縁寺同朋会◆ 夜です
日 時 3月23日(日曜日)
講師:三島清圓師(国府町
西念寺住職)
テーマ:
聖徳太子の軸がなぜお寺の内陣にかけてあるのかご存じですか?
今回は聖徳太子と親鸞聖人との関係をスライドを使って分かりやすく,楽しく解
説いたします。
また,現在「憲法改正」が問題になっていますが,日本最古の憲法といえば聖徳
太子が制作された「十七条の憲法」です。太子がその憲法でどのような国を願わ
れたのか,考えてみたいと思います。
※ 今回は永代経とは別の日になります。三島さんにご足労いただきますので、皆さ
ん、どうかご参加ください。
春季
日
永代経
時
(えいたいきょう)
3月25日(火曜日)
午後1時半(お勤め・お話し) お話し 住 職
永代経前に「帰敬式」行います
<受式者募集>
1 冥加金
13,000 円
2 申し込み締め切り
3月 18 日までに隨縁寺までご連絡ください。
攝化山
隨縁寺
〒506-0044
高山市上切町 1109 番地
℡0577-32-2567 ✉[email protected] http://zuienji.de-blog.jp/burogu
FAX 番号が変わりました
新番号:0577―57―7150