ユニバーサル製缶株式会社 滋賀工場 [金属製品製造業] <資源化を進めるための活動事例> 1.アルミニウムの新地金と再生地金 ●新地金 アルミニウムは、ボーキサイトを水酸化ナトリウムで処理しアルミナ(酸化アルミニウム) を取り出した後、氷晶石と共に溶解し電気分解を行います。従って、アルミニウムを作るに は大量の電力が消費されることから「電気の缶詰」とも呼ばれます。 ●再生地金 アルミニウム屑や回収されたアルミ缶等を溶解するにあたっては融点が約 660℃と胴や鉄 などの主要金属の中では低い方なので少ないエネルギーで行うことが出来きます。再生地金 は、新地金からアルミニウムを作る場合に比較して約3%のエネルギーで済むと言われ、ア ルミニウムは「リサイクルの優等生」や「リサイクルの王様」と表現されます。 2.アルミ事業グループ内一貫処理:UBC 一貫処理システムによる「CAN TO CAN」 グループ内で製缶、回収、溶解、鋳造、圧延を繰り返す「CAN TO CAN」を、UBC(Used Beverage Can: 使用済み飲料用アルミ缶)一貫処理システム によって構築しています。国内最大の処理 量約 4 万㌧を実現し、循環型社会構築のモデルとなっています。 使用済み飲料用アルミ缶は、 リサイクルに適しているうえに、一貫処理することで工程や輸送を一部省くことができるた め、一般的なリサイクル処理に比べCO2 排出量を約30%削減できます。 3.資源使用量の削減:アルミ缶の軽量化 当社では、アルミ缶リサイクル協会の基本方針「アルミ缶重量を2004年実績比で2010 年までに1%軽量化する」というリデュースに向けた取り組みとして積極的に缶胴、缶蓋の薄肉 軽量化を推進してきました。当社の実績として品質特性を低下させることなく、2008年には、 累計3.9%の削減(2004年比)を達成しました 性能を維持しつつ材料の薄肉化による軽量化を実現するためには缶底形状の工夫や材料の適正 化を図ることに加え、薄肉化に伴い難易度が高くなる加工技術や対応が必要でした。2011年 には、ビール系飲料で採用されている204系350ml缶胴で4%超、500mlで5%超の 大幅な軽量化が実現しました(いずれも2004年比) 。 【 ユニバーサル製缶 1缶平均重量削減 (g) 】 17.6 17.4 ▲0 .6 8 g 17.2 ( ▲3 .9 %) 17.0 16.8 16.6 16.4 2004 2008
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