都市集客施設整備市民懇談会(第4回) 会議概要 - 高崎市

都市集客施設整備市民懇談会(第4回)
会議概要
開催日時
平成24年11月20日(火)午前10時∼11時50分
開催場所
市役所17階 171会議室
出席者
別添
出席者名簿のとおり
傍聴者
3名
報道機関
3名
次第
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開会
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議事
「パブリックゾーン」「交流と憩いの機能」について
3
報告
パブリックコメントの結果について
市民文化団体ヒヤリング状況について
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閉会
(会議概要)
委員
先月、東京駅前の丸ビルで開催された市のビジネス誘致キャンペーンは、3日間で3
万人近い来場者があった。場所や雰囲気、駅に近いというのが良かったのではないか。
やはりビジネス、商業、交通拠点が揃っているところには人を呼びやすいと感じた。高
崎駅の東口に良いスペースができれば、高崎をはじめ北関東の企業や業界から注目され、
相当使われると思う。次代を担う子供たちにも相当のインパクトがあると期待している。
皆で意見を出し合って良いものにしていきたい。
委員
地域経済や中小企業は厳しい状況にある中で、高崎の企業は非常に良い技術や商品を
持っている。しかし、技術提携や販路の拡大を考えたときに、交流の場を企業が単独で
設けるのは難しい。創業やマッチングなどによって地域経済の活性化を図るために、交
流の場が必要である。例えばビジネスのマッチングやフェアなどを通じて、高崎の企業
が全国に発信する場として活用できるのではないか。
地元企業も広域な経済活動の対象エリアを持っており、このような施設の必要性、要
望、結果としてのメリットも大きい。市の発展、地域経済の発展になると期待している。
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委員
群馬県をとらえたときに、以前は高崎と東毛地域は離れている感があったが、最近は
北関東道の開通などで、より身近になった。東毛地域は機械産業等が盛んであり、技術
的な面で利用が期待できる。例えば、工場は立派だが本社機能は持っていない企業も多
いので、そういう場を提供することも必要ではないか。これから企業の活動範囲は広が
るはずなので、高崎の知名度を使って企業の発展が望めると思う。
食品というものづくりの面からの要望として、高崎には食材として大変価値のあるも
のがたくさんある。そういうものをお互いに組み合わせることで、ニーズに合った新し
い食品づくりができる。そういうことが集客施設の1ゾーンでできれば、地域と東京の
企業などとのマッチングができるのではないか。
群馬県はこんにゃく芋の93%を産出しているが、こんにゃく製造業の全国組織の会
議は東京で行っている。本来であれば高崎で会議を行えばよいのだが、施設が無いので
できない。全部が東京や大阪などに集中するのではなく、産業によってはその地域にあ
った方が良い場合もある。群馬という地の利に合った情報を発信し、共有できる場とし
て集客施設を活用できるようにして欲しい。
委員
労使会館には会議室があり、利用率は高い。労働団体や市内企業のほか、市外の企業
も会議室を利用している。利用者に聞くと、高崎駅に近い点や利用料金が東京より安い
ということを言われる。しかし、労使会館は建設から30年以上経ち、設備の不足や老
朽化など使い難いものになっている。
加盟する団体に意見を聞くと、新しい施設に期待するという声が多い。団体の構成員
だけでなく、家族や地域の人が集まるような、賑わう施設に大きな期待を寄せる。
委員
PTA 連合会では全体の中央公民館や新しくできた市民活動センターを使って、会議や
研修などを年間30から40回開催している。その会議を高崎駅東口近くで開催できれ
ば、会員の行動パターンが変わり、組織の活性化という面からも期待できる。
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例えば音楽の練習にも使えるような防音機能もあると利用価値もあがると思う。また、
全国から人が集まることで新たな交流も生まれるので楽しみである。
委員
区長会では、市役所や保健所の会議室などを利用しているが、全体では集まることが
できない。他市にはそれなりの施設があるので、せっかく造るのであれば、市外から来
た人にも満足してもらえるような施設であって欲しい。また、企業の活動には公民館を
借りることができないので、是非、造っていただきたい。新幹線が金沢まで延びた後、
高崎が通過地点になっては、中核都市としての価値が無いと思うので、人が集まれるそ
れなりのものをお願いしたい。
委員
パブリックゾーンの活用について、地域の名所旧跡や歴史を紹介する展示のコーナー
を設けて、地元を紹介できるようにして、高崎や県外の子供にまず高崎を知ってもらい、
そして実際にまちの見学や散策をするきっかけとなる施設にして欲しい。文化を発信す
ることが活性化につながる。
どこの都市にも歴史博物館がある。せっかく発信できる歴史遺産があるので、広域か
ら人が来るきっかけになる施設にしていただきたい。
委員
自分の団体では、定期的な勉強会や役員会を、総合福祉センターや商工会議所などを
使っている。まちなかの会議施設には期待しており、要望として、市民レベルでも使い
やすい料金設定や、30人程度で使用できる小規模な部屋を望む。また、仕事の後でも
利用できるように夜間も利用可能な運営をお願いしたい。
会員には個人商店が多いので、お店の活動紹介や会員同士のコラボレーションができ
るギャラリースペースがあれば様々な活用が期待できる。
委員
高崎のまちには、音楽というものが潜在的にあるので、この施設がまちづくりのきっ
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かけになればと思う。
ハードはできたとしても、中身のソフトが重要だと思う。来てくれた人を120%満
足させることができれば、自然と口コミで評判が広がっていくのではないか。行政だけ
でなく、市民が参加してもてなすことが必要である。
委員
ビジネスや会議などで県外から多くの人が高崎を訪れるようになった時に、高崎では
ビジネスと同時に芸術文化の鑑賞や高崎の歴史や文化に触れるという体験ができると
いう環境が、この施設によって可能になる。そのために駅からのアクセスや、西口に行
きやすくすることが必要だと思う。
委員
ヨーロッパでは必ず都市の中心に市庁舎があり、その前が広場になっていて市民が集
えるセンターの役割を果たしている。広場は、イベントが開催されたり、音楽を楽しん
だり、市民や観光客で1年中賑わっている楽しい場所である。自由に使える空間という
ものが都市にとって大切な場所であり、また、必要な空間である。そこには音楽や芸術
といった文化がある。高崎は群響という素晴らしい文化がある。パブリックセンターが、
ヨーロッパの広場のように高崎市民の憩いの場となり、新しい都市文化の発信の場とな
ればと期待している。
委員
発表する場と会議をする場を上手く組み合わせた施設として、シティギャラリーがあ
るが用途が限定されている。より多目的に使える空間というものが大きな意味を持つと
思う。更に施設を継続して活用する視点が必要である。これまで公共施設を利用して会
議を行ってきたが、県内の場合は組織的に活動していると前橋で会議を行うことが多い。
一方で自主的に活動する場合だと高崎で集まることが多い。それは交通インフラによる
ところが大きい。しかし、高崎にはニーズに合った施設が無いというのが実情であるの
で、継続的に利用できる施設にすることが重要である。
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委員
ニーズという面ではいろいろと利用が見込めると思う。高崎経済大学はアクセスが良
くない。学生数はかつての倍になったが、高崎駅からのバスの本数は半減しているよう
な状況で、外から研究者を招くことも難しく、高崎駅の近くで会議などができるとあり
がたい。
また、生涯学習施設である公民館は、予約が一杯で借りられないという指摘もあるた
め、公民館利用者との住み分けという意味で、立地が良く使いやすい施設は必要だと思
う。
音楽ホールの場合は、施設の用途を限定することで専門性がより高まるが、パブリッ
クゾーンの場合は多目的なスペースということで、柔軟に使えることに意味がある。た
だ、何にでも使えるということで、期待が集まり過ぎていないかという懸念がある。提
供できるスペースの大きさや数に対して、ビジネス、文化活動、練習、研修などいろい
ろな期待が集まり過ぎて、利用が集中した時の捌き方、どう使いこなしていくのかのマ
ネジメントをもう少し詰める必要がある。また、その人材を用意することも重要で、具
体的な使い方のビジョンを見せた方が良いと思う。
例えば、単純に生涯学習の活動を用意するのであれば、今の中央公民館を大きく建替
えれば良いということになるが、幅広い生涯学習の中でも、特に文化に関することはこ
の集客施設に持ってくるという住み分けの理念をつくれば、パブリックゾーンの使いこ
なし方の1つの提案になる。
また、西口にもこのような施設のニーズがあると思うので、例えば空きスペースを利
用して、会議室などの事業をしたいという事業者もいるのではないか。東口に集客施設
を整備する一方で、そのような民間事業者の活動を促進する行政の対応も考えられると
思う。
委員
将来、少子高齢化やビジネスのあり方が変わっていく中で、中心市街地の既存の建物
を有効に活用することも大事である。ヨーロッパなどでは建物を改装して再利用してお
り、中心市街地の再活性化の中では、そのような考え方もあると思う。
パブリックゾーンがあると便利だと思うが、中心となる音楽ホール本来の機能に差し
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支えないようにしてほしい。ホールや劇場というのは、もともと社会的な存在であり、
そこを使って人々の出会いや、あるいはビジネスの手段として接待などで使う機能を持
つものである。その意味でホワイエやロビーもパブリックゾーンの役割を果たすもので
ある。
委員
パブリックゾーンは、産業の活力に寄与するものであり、基本計画案にもそのように
示されている。事業である以上、継続しなければ意味が無い。種を蒔かなければ、実を
とることはできず続かない。今、どういう種を蒔くのかということである。企業関係者
がこの施設を有効に使えるようにしなければならない。高崎が発展するためには産業の
活力が鈍ってはいけない。間違えないように力を合わせるべきである。
委員
かつては近くて行き難い東口と西口であったが、今は近くなった。
高崎駅の近くに響きの良い音楽ホールができれば、これまで高崎を素通りしていたよう
な演奏団体が高崎に来て、そして、お客様も連れてくる。
駅からホールに行くまでの間の雰囲気づくりが大切である。日常の空間からホールと
いう特別な空間に行くという気持ちを高め、コンサートの後の余韻を味わう空間であっ
て欲しい。そうして、1度来たお客様がリピーターとなり、また別の人を連れてきてく
れる。
また、群響や高崎ゆかりのアーティストの紹介に加えて、高崎の歴史や文化を学ぶ場
とすることで、市民が愛着と誇りを持つことにつながり、外に向かって自慢できるよう
になる。
委員
この施設ができて、コンサートやイベントが重なり、商業施設が賑わうとなると駐車
場のことが気がかりになる。現在も、群響の演奏会があると、市役所地下の駐車場が満
車になる。車社会である群馬県には、相当数の駐車場が必要である。
パブリックコメントの結果を見ると、音楽ホールに対する意見が多く、その他のパブ
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リックゾーンやビジネスゾーンについては否定的な意見もあるので、市民への説明も必
要ではないかと思う。
事務局
この集客施設だけですべてが解決するのは無理があり、1つの仕掛けである。集客施
設のみで高崎のまちなかの活性化するというのは少し無理がある。西口については別の
手法で工夫することが必要である。
駐車場については問題であるが、計画敷地内だけでなく周辺も含めて対応していきた
い。施設内の催しが集中した場合の駐車場については、運営の中でも検討が必要だと認
識している。
駅からのアクセスを考えたときにペデストリアンデッキでつなげることについて、良
い面もあるが1階の地上スペースが問題になるので、普通に屋根付きの歩道の方が良い
こともある。今後研究していきたい。
現在、群馬県が競馬場跡地で大規模な施設を計画しており、住み分けにより、市では
中規模以下のボリュームがある部分を狙っている。運営について、役所的な固い運営で
は困るが、民間が必ずしも弾力的になるという訳ではないので、今後、工夫して考えて
いきたい。
事務局(報告)
・パブリックコメントの結果について
・市民文化団体ヒヤリング状況について
(以上終了)
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