第二回自然観察会

カ ヤ ラ ン 、テ ン ナ ン シ ョ ウ 、カ ツ ラ 、
チョウジザクラ、ナガバノスミレサ
イシン、タチツボスミレ、アブラチ
ャン、シロモジ、ツルリンドウ、ナ
ンキンナナカマド、ミヤマシキミ、
タムシバ、キブシ、トチ、チドリノ
キ、ハルトラノオ、トクカワソウ、
イワウチワ、イイギリ、ウラジロガ
シ、ニリンソウ、ヤブレガサ、コク
サギ、イチイ、ヒトリシズカ、ウス
ギヨウラク、ユリワサビ、キクザキ
イ チ ゲ 、コ ブ シ 、シ ャ ラ 、チ ゴ ユ リ 、
ウ ノ ハ ナ 、イ カ リ ソ ウ 、イ ワ タ バ コ 、
エ ン レ イ ソ ウ 、シ ョ ウ ジ ョ ウ バ カ マ 、
フタバアオイなどでした。
前日までの雨が上がって
青 空 に な っ た 四 月 十 七 日 ︵ 土 ︶、 第 二
郡 上 渓 谷 の石 灰 岩
回の自然観察会が郡上市八幡町、那比
新宮神社から美並町粥川星宮神社のコ
観察コースの途中で写真にみるよ
ー ス で 開 催 さ れ た 参 加者 は 四 十 人。や うなカルスト地形と呼ばれる石灰岩
や 気 温 が低 く肌 寒い 中で は あっ た が、 特有の地形がありました。この石灰
爽 や か な 新 緑 に 包 ま れ た郡 上 の 山 地 ・ 岩は美濃帯に属していて、中にウミ
渓谷を 歩き 、 春を 告げ る植物を 観察し ユリやフズリナなどの化石が観察で
た。 観 察会 は、 始め に大 橋会 長さ んの きました。ここで見られた石灰岩は
挨 拶 が あ り 、 続 いて 、 顧問 の波 多野 茂 この地で出来たものではなく、三億
先 生 か ら 植 物 を 始 め 、 歴 史 ・ 文 化 、 地 年くらい前、赤道付近で海山の上に
形・地 質、など 幅広 くお 話や 説明をし できたサンゴ礁起源によるものとい
て い ただ き な が ら 、約 五時間の自然 観 われています。その後、海山をのせ
察を楽しんだ。昼食は、峠に広がるカ たプレートが
タクリ、ニリンソウの大群落の中でい 一億五千万年
ただき、参加者 くらいかかっ
からは十分に満 て移動し、当
足 し ま し た と い 時︵ ジ ュ ラ 紀 ︶
う声があがって のアジアのへ
いた。
りにたどり着
観察した植物 いて付加帯と
は、ウワミズザ なり、陸地に
ク ラ 、リ ョ ウ ブ 、 付 け 加 わ っ て
カタクリ、ヤマ 今日陸上でみ
ザクラ、ヤマブ られるように
キ、エイザンス なったわけです。
ミ レ 、サ ジ ラ ン 、 ︵ 写 真 松 原 和 嗣 ・ 文 責 長 縄 秀 孝 ︶
平成 22 年5月24日
自然の友( 2 )
第二回自然観察会
郡上市八幡町∼美並町
ロウバイ︵蝋梅︶
稲垣
克巳
庭に一株のロウバイがある。毎年
花の少ない暮れから二月にかけて、
香り高い黄色の花が咲く。
四十年余り前になるが、京都市内
の社宅の玄関脇に一株のロウバイが
あった。京都から東京へ転勤する時
に、根元から脇へでている一本を根
をつけて分け、祖母と母が留守を守
っている春
日井の生家
へ送って育
ててきた。
ロウバイは
中国産のロ
ウバイ科の
植 物 で あ
る。花は直
径二∼二・
五センチメ
ートルで黄
色、がく、
花弁の区別
のない多数
の花被からなり、花の中心まで全体
が 黄 色 の ソ シ ン ロ ウ バ イ︵ 素 心 蝋 梅 ︶
といわれる品種である。花被が蝋の
よ う な 感 じ か ら 蝋 梅 と い わ れ 、ま た 、
蝋月︵旧暦十二月︶に咲くのでとの
説がある。
暮れから正月過ぎにかけて一か月
以上も辺り一面に馥郁たる香りを漂
わせ、鮮やかな黄で、庭の一角を明
るくする。剪定は最小限にして大事
に育ててきたので、高さ二メートル
を超えて枝が拡がり、毎年見事な花
を咲かせてきた。
ところが、一昨年の年末直前に、
木全体に沢山についていた蕾が一斉
に落ちてしまった。原因をいろいろ
と考えたが、一つには周りのシラカ
シ、ヤブツバキ、ウバメガシ、キン
モクセイの常緑樹が伸びて日光のあ
たりが悪くなったこと、一つには根
元の周りにジャノヒゲがビッシリ生
えて養分がたりなくなったことが考
えられた。
昨年三月に、周りの日当たりを悪
くしていた枝葉を思い切って伐り、
日当たりをよくした。また、夏に家
族三人でジャノヒゲを除き、肥料と
して鶏粉と石灰をたっぷり施して春
の到来を待った。
十二月に入ると木全体について蕾
がふくらんできた。新年を迎えると
ともに一斉に開花し復活を遂げた。
正月の床の間にみずみずしいロウバ
イを生けることができた。
六 月 の虫
入梅で不順な天候が
続きます。この時期が
夏に活動する虫たちが
育つときで、毛虫はあ
ごが外れないかと心配するほど食草
に群がっています。
雑木林周辺ではアカシジミが飛び
始め、夕日に羽を輝かせてミドリシ
ジミが活動します。モンシロチョウ
の二回目の成虫も現れます。ドクガ
の成虫が電灯に飛んでくるのもこの
時期です。ゲンジボタルは下旬頃に
最 盛 期 を 迎 え ま す 。︵ 文 責 伊 豆 原 ︶
広 報 部 より
新しく係が変わりました。充実し
た紙面づくりにがんばっていきたい
と思います。原稿や写真の依頼をし
たりしますが、ご協力をよろしくお
願いします。
︵担当 長縄秀・伊豆原・小林拓︶