ドングリの育て方解説書 配布するドングリについて 今回配布しているのは昨年の秋に、高槻市内に昔からあった木から拾ったドングリで、殺 菌・防かび剤(ベンレート)で処理して冷蔵庫に入れて保管したものです。1年程保存し たドングリでも発芽するそうですが、保管したドングリを発芽させることは私たちも初め ての経験ですので発芽しない場合はご容赦ください。 (可能な場合は予備をさしあげます) 注意! 配布したドングリは薬品処理していますので、なめたりしないで下さい。 配布するドングリは次のそれぞれの種類が混ざっています 1.落葉のドングリの仲間 アベマキ クヌギ コナラ 2.常緑のドングリの仲間 シラカシ アラカシ マテバシイ スダジイ ツブラジイ ウバメガシ 1.ドングリを植える前の準備 配布したドングリは前もって選別してありますが、隠れていた虫がその後ドングリを食 べていることもあるので、振ってカラカラと音のするものは除き、次にドングリを水に 入れ、沈まないものは捨てて下さい。沈んだドングリを選んで植えます。半日程水に浸 しておいてから植えて下さい。 2.ドングリを植える土は 発芽するまではドングリ自身の養分で成長するので、庭の土や赤玉土だけでも良いです。 また、花や野菜の培養土や、赤玉土(小粒)と腐葉土を6:4の割合で混ぜた土も利用 できます。 3.ドングリを植える容器は ポリポットやプランターに植えることができます。直径9㎝~10㎝のポリポットに1 ~2個、直径15㎝位で3~5個が目安です。プランターに植えて発芽後に植え替えて もかまいません。 注意 ドングリは根の張りが早く大きく育ちますので、直接庭などに植えると簡単に は掘り起こすことができませんのでご注意下さい。 4.ドングリの植え方は *鉢またはポリポットの底に小石か発砲ウレタンを砕いて敷いて水はけを良くします。 (鉢底網を使うと発根後にからまってしまうので、使わないようにしましょう) 用土を8分目程入れて、ドングリを横に寝かした状態でその上に土を2㎝程度被せま す。乾燥を防ぐために落ち葉かもみ殻を少しかけてもよいでしょう。 * 発芽するまでは土が乾かない程度に水をやってください。 ドングリの植え方 ドングリの発根と発芽 ドングリを横向きに 寝かせて植え、2cm 程度土を被せる 5.ドングリの発芽時期 通常、ドングリは秋に植えると、秋~冬の間に発根し、3月頃に発芽をしますが、今回 は2月末にドングリ植えるので発芽時期は遅れます。また、皮が硬いマテバシイの場合 は6月頃から9月頃までかかって発芽したという情報があります。また、発芽率は保存 状態に左右されると思われますので気長に発芽を待って育てて下さい。 6.ドングリの移植 発芽してから本葉4枚までの間に、1ポットに1本になるように丁寧に抜いて移植しま す。また、プランターに沢山植えて発芽したものはポリポットに移植して育てて下さい。 7.移植後の管理 ドングリの苗木は霜や凍結などの寒さには耐えますが、乾燥に弱いので注意しましょう。 特に、夏場には強い日光と暑さで土が乾かないように水やりに注意し、可能なら午後か ら日陰の場所に移して育てましょう。秋には落葉のものは葉が落ちて枯れたように見え ますが、翌春には芽が出てきますので見守って下さい。 ドングリの種類、土の養分状態、ポットの大きさにより成長度合いは変わりますが、1 年目の夏にはクヌギ、コナラは30㎝程度、ウバメガシ、アラカシは10~20㎝程に 成長します。翌年に苗木が大きくなりポリポットが窮屈になれば植えかえます。 根を傷めない様に十分に注意して、移植の時期はおおむね4月から7月頃が移植の期間 で、一回り大きめのポットに移植して下さい。 8.植樹 安満遺跡公園への植樹は平成30年の春を予定していますが、具体的な月日は未定です 「広報たかつき」や市ホームページなどでご案内しますので、それまで育てて下さい。 育てていただいたドングリの苗木のうち、樹勢の良い苗木 1~2 本を植樹します。 植樹後に枯れる場合や、健全な森づくりのため間引く場合があります。ご了承下さい。 植樹についての案内メールを希望される方は、下記メールアドレスへご連絡下さい。 安満遺跡公園市民活動プロジェクト・自然グループ [email protected]
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