雪 電話 ボ ッ ク ス の 基礎台 高さと雪 へ の 対応 - 土木学会

電話ボックスの基礎台
第6回
を見ることができるが、今 回 取り上 げたの
せてみた。
高さと雪への対応
のイメージは、
かかわり方や住む地
は公衆電話ボックスである。
や使 用 頻 度
︵ 重 要 性 ︶などを 考 慮し、設 置
域によりさま ざまであ ろ う。私は
公 衆 電 話には、通 信 手 段 維 持のため利
用 頻 度の低い個 所 を 含めて一 定の密 度で
環 境に応じた設 計を行ってきたことから、
雪
在は宮 城 県 仙 台 市に住むが、冬の生 活 感
公 道 周 辺 に 設 置 さ れ る﹁ 第一 種 公 衆 電
さまざまな 高 さのものが存 在 するとのこ
テレホンカードの普 及などにより設 置 台 数
この結 果 、公 衆 電 話ボックスの基 礎 台 寸
法は、浸 水 高さや積 雪 深 などの自 然 環 境
覚は地 域により ずいぶんと 違 う ものだな
話 ﹂と、特に設 置に関する制 限がなく高 頻
とであった。ただし、現在では公衆電話ボッ
は徐々に増 加し、1 9 8 5 年には
通信手段として重要な役割を担っており、
第一 種 公 衆 電 話は、緊 急 時・災 害 時の
通 信 手 段 として、また戸 外での最 低 限の
性の高い公 衆 電 話ボックスも、かつては設
こと。テーマパークなどで見かけるデザイン
このような高い基礎台は新設されないとの
り、地域によるグレードの違いはなく、今後
ルデザイン化にも対応してきた。
電 話ボックスの登 場など、情 報のユニバーサ
あまりに達した。この間 、車 椅 子 対 応 公 衆
置場所のイメージに合わせて設計されるこ
㎞四方
市 街 地で約 5 0 0 m 、郊 外で約
台で配 置されることが電 気 通 信 事 業
雪の多い山 間 部 などを 車で走 行してい
ると、高い基 礎 台の上に公 衆 電 話ボックス
上の定義はない。
お第二種 公 衆電 話は、電 気 通 信 事 業 法 令
まな 設 置 環 境に対 応 する必 要がある。な
してある。
の需 要が低くなってきていることが背 景と
現 在では特に地 域による 考 え 方の違いは
た、基 礎 台の材 料や設 置 深さについても、
まり 見 られることはな さ そ うで あ る。ま
伊達 政直
割を果たし続けている。
されており、有 事の通 信 手 段としてその役
第一種 公 衆 電 話はほぼ一定の台 数が維 持
ないとのことであった。
いずれも、公 衆 電 話
が設 置されているのをときおり見かけるこ
いがあると思い、N T T 東 日 本に問い合わ
とがある。この高さは地 域や路 線により違
とが多かったとのことであるが、今 後はあ
万 台 程 度にまで減 少している。ただし、
その後 、携 帯 電 話の普 及に伴い、第二種
公 衆 電 話 を 中 心 に 撤 去 が 進 み、近 年 は
90
正会員 東北電力︵株︶
︵取材協力 ︵財︶
日本公衆電話会︶
法 令で 定 められている。このため、さま ざ
に
1
日 本で 最 初に公 衆 電 話ボックスが設 置
されたのは1 9 0 0 年。赤 電 話の登 場や
30
1
長 らく 青 森 県の雪 深い地 域で 生 活し、現
と感じる。
度の利 用が見 込まれる場 所に設 置される
クスの新 設における規 格は全 国 共 通であ
万台
﹁ 第二種公衆電話 ﹂が存在する。
写真2 復原されたわが国初の電話ボックス
(香川県高松市)
(提供:
(財)
日本公衆電話会)
積 雪の多い地 域では、地 域に応じたさま
ざまな雪 対 策
︵ 吹 雪 対 策、雪 崩 対 策など︶
写真1 高い基礎台の上に設置された公衆電話ボックス
(撮影:
国道48号沿い
(宮城─山形県境))
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土木学会誌 vol.95 no.6 June 2010