第88号 (1)2013.3.31発行 福祉パル 第88号 発行所 インフォメーション ………………… 4面 賛助会費のご報告 ………………… 3面 ありがとう温かい心 ………………… 4面 共同募金の実績のご報告 …………… 3面 福祉用具リサイクル ………………… 4面 川崎市社会福祉協議会主催 東日本大震災に関する講演会 岩手県釜石市 「津波てんでんこ」の教訓 から復興へ 日時 ◆平成 年 月 日 会場 ◆エポックなかはらホール 講師 ◆社会福祉法人釜石市社会福祉協議会 前事務局長 矢浦 一衛 氏【第1部】 地域福祉係長 菊池 亮 氏【第2部】 1 ることを最優先に考えて欲しいと、強い 未曾有の大災害から2年を迎える 口調で語る姿が印象的でした。 に あ た り 、震 災 直 後 か ら 、中 原 区 社 協 「釜石の奇跡」 は奇跡じゃない の 職 員 も 支 援 に 携 わ り 、交 流 を 深 め てきた釜石市社会福祉協議会より、 震災から学んだ教訓や復興にむけて の課題などについてご講演いただ き 、特 に 心 に 残 っ た 部 分 を 取 り あ げ 、 掲載しました。 100 100 14 101 【第1部】 害ボランティアセンター」を立ち上げ、 支援と復興に向けて動き始めた。その 背 景 に は 、社 協マンとしての 強 い 使 命 感を抱き、「ここで立ちあがるのは社協 だ 」と 、職 員の自 宅 を 説 得 に 回 る 矢 浦 氏の姿があったという。 福祉避難所の開設 震 災 後 、釜 石 市 社 協では、市 内の老 人福祉センターを支援が必要な方の 「福 祉避難所」 として開設し、市内の介護事 業所が協力し合い、 支援にあたった。 こ の 機 関 紙 は 共 同 募 金 の 配 分 金 などを 財 源 に 発 行し て い ま す 。 3 改めて感じた津波の脅威 講演の冒頭、釜石市を襲った津波の 一部始終を収めた映像が上映された。 津 波 は 、ギネスブックに も 登 録 さ れ た mの高さを誇る防波堤を軽々と乗り 越 え 、く り 返 し 8 度 も 町 を 飲 み 込 ん だ 。湾 の 海 底 が 見 え る 程 の 引 き 波 が 、 何 も か も を 破 壊 し た 。「 地 獄 だ 、地 獄 」 と繰り返す撮影者の叫び声に恐怖を 覚えた。 震 災 後 、各 メディアが 釜 石 市 立 鵜 住 地 域 の繋がりを再び 居小学校と東釜石中学校から一人の 津波などにより住居を失い、仮設住 犠 牲 者 も 出 な か っ た こ と に 対 し 、「 釜 宅へ移った 方の中にはプライバシー や 石 の 奇 跡 」と し て 取 り 上 げ た が 、奇 跡 ストレスなど様々な問 題が生まれてい と呼ばれることに疑念もあった。釜石 る。そのような状況の中で、移住により 市 で は「 地 震 が 起 こ っ た ら ま ず 逃 げ 失われてしまった 地 域の絆を取り戻す ろ 」と い う「 防 災 教 育 」を 行 っ て い る 。 活 動を釜 石 市 社 協 で は「 福 祉コミュニ まず逃げろと言われると、逃げること ティ復 興 支 援 事 業」 と題し行っている。 への後ろめたさを感じる人もいるが、 かつて同じ地区に居住していた方々を対 誰 か が 真っ先 に 逃 げることにより、後 象にイベント を 開 催 したり 、住 民 が 共 ろもそれに続 き 、早 く 行 動に移 すこと 同 で 利 用できる 農 園 を 開 設するなど、 ができる。このような教 育 が 今 回 実を 地 域の方々が 集 まり、かつての 絆を取 結ぶことになった。 り戻す試みが進められている。 「 回逃げて 【最後にみなさんにお願い】 回来なくても 人々の記憶から風化していると報道 回目も逃げて」 もありますが、 今年、釜石市の中学生が教訓として どうか被 災 地 語ったこの言葉は、先人の経験を元に のことを 忘 れ 釜石市で繰り返し続けられてきた防 ないで下さい。 災教育が生徒へ伝えられている証で 思い続けてく はないでしょうか。 れる 人 がいる 【第2部】 だ け で も 、被 ボランティアセンターの立ち上げ 災 者 に とって 3月 日、 全ての都市機能が麻痺し、 『心』の支援に 誰もが疲弊しきった中、釜石社協は「災 なります。 参加者600名 震災への関心の高さが伺えました 25 「てんでんこ」にを教訓に 幾 度 も 津 波 を 経 験してきた 釜 石 に は 、地 震 があったらま ず 逃 げ ろという 意味の 「てんでんこに逃げろ」という言 葉がある。生きてさえいれば、いつか再 会できる。生き残ってからも、すべきこ とはいくらでもある。だからこそ、自分 自身を大切にし、まずは自分が生き残 10 青木 英光 社協なかはら等編集委員会 シリーズ障害者支援施設・作業所紹介 … 2面 発行人 編 者 川崎市中原区今井上町34 和田ビル1階 福祉パルなかはら Tel 722-5500 Fax 711-1260 福祉活動助成の申請について ……… 3面 社会福祉法人 川崎市中原区社会福祉協議会 開催レポート「東日本大震災に関する講演会」…… 1面 2013.3.31(4) インフォメーション 全国社会福祉協議会ボランティア活動保険 保険料変更のお知らせ 詳細については、中原区社協窓口で配付しているパンフレットをご覧く ださい。 「行事用保険」や「福祉サービス総合補償」など、その他の保険 平成24年度 平成 25年度 については保険料の変更はございません。 280 円 300 円 ●お問合せ 平成25年度の「ボランティア活動保険」の掛金が変 更になります。変更になるプランと金額は下記の 表の通りです。 基本Aプラン 基本Bプラン 450 円 460 円 690 円 420 円 天災Aプラン 490 円 天災Bプラン 720 円 中原区社会福祉協議会 地域課 TEL:722-5500/FAX:711-1260 川崎市聴覚障害者情報文化センター主催 手話奉仕員養成講座 〈入門課程〉 開講のお知らせ 手話奉仕員養成講座 〈入門課程〉 開講のお知らせ 聴覚障害についての知識や、手話で簡単なあいさつや自己紹介ができることを目標に学習する全21回のカリキュラ ムです。中原区と麻生区の2会場で開催します。各会場で18回の講座を行う他、川崎市聴覚障害者情報文化センター にて合同で3回講座を行います。 対象者:川崎市内に在住・在勤・在学の方 定員:30 名(定員を超える申込みの場合は抽選) 参加費:テキスト代 1,200 円 (厚生労働省手話奉仕員養成カリキュラム対応) 中原区コース 会場別講座 (全18回) 麻生区コース 日時:5月9日~9月12日 毎週木曜日18:30~20:30 日時:5月7日~9月10日 毎週火曜日13:30~15:30 ※9月10日のみ10:00~12:00 会場:福祉パルなかはら 会場:福祉パルあさお他 (中原区今井上町34和田ビル1階) 合同講座 (全3回) 申込方法 (麻生区万福寺1-2-2新百合21ビル1階) 日程:6月15日(土)、7月13日(土)、9月7日(土)時間:いずれも13:30~15:30 会場:川崎市聴覚障害者情報文化センター(中原区井田三舞町14-16) 往復はがきに『手話奉仕員養成講座〈入門課程〉受講希望』と明記し、 【往信裏面】に①住所、②氏名(ふりがな)、③年齢、④電話・FAX番号、⑤(市内在住外の方は)勤務 地または学校所在地、⑥希望会場(中原区または麻生区) 【返信表面】にご自分の住所と氏名をご記入の上、下記までお送り下さい。 ※平成25年4月27日(土)必着です。 ●問合せ・申込み 〒211-0037 川崎市中原区井田三舞町14 -16 FAX:044-798-8803/TEL:044-798-8800 こ の 機 関 紙 は 共 同 募 金 の 配 分 金 などを 財 源 に 発 行し て い ま す 。 24 11 8 25 1 11 ありがとう温かい心 2 平 成 年 月 日 〜平 成 年 月 日 までの 「ボランティア銀行なかはら」 への善 意の寄付金品は次のとおりです。これらは 地 域の福 祉 関 係 団 体や 施 設などへお贈り しています。 団 【寄付金】 ・ ニュー・トーヨー新丸子店 ・ イトーヨーカドー労働組合武蔵小杉支部 ・ 今井仲町テレビ共同受信管理組合 ・ 県立新城高等学校 ・ 伊與田 金之助(武蔵小杉 朝日屋) ・ 伊與田 惇(武蔵小杉 朝日屋) ・ 大塚 敬二 ・ 匿名 件 【寄託品】 ・ ぐるーぷ, ももちゃん ・ ボーイスカウト川崎第 22 (敬称略) 福祉用具リサイクル 中原区社協では、福祉用具をゆずりたい 方と必要な方の橋渡しを行っています。 ゆずります ◇ シャワーチェア ◇ ポータブルトイレ ◇ 補聴器 ◇ バスリフト ◇ バスボード ◇ シルバーカー ゆ ずって く だ さ い ◇介護用ベッド FAX ◇車いす (自走式) 《問合せ》中原区社会福祉協議会 722 5 711 1 ー 500 ー 260 先着順のためご希望に添えない場合があります。 ※ 問合せ後の連絡・引き取りは当事者同士で行って ※ いただきます。 TEL 川崎市聴覚障害者情報文化センター養成担当 (3)2013.3.31 平成 24 年度 賛助会費のご報告 (平成 25 年 2 月 26 日現在) 中原区社会福祉協議会は、 「みんなが主役」 「みんなに分かる」 「みんなでつくる」を基本理念に、地域福祉の推進に取り組ん でいます。 今年度も7月~9月を「賛助会員加入運動 強化月間」とし、 賛助会員を募集いたしました。 ご賛同いただきました賛助会費につきまし ては、おもに区社会福祉協議会から地区社会 福祉協議会への交付金(ひとり暮らし高齢者 会食会、子育て支援、住民福祉懇談会の開催 など)に活用させていただきます。 賛助会員:2,183名 (町会、福祉団体等含む) 賛助会費:総額 4,368,500 円 平成 24 年度 共同募金の実績のご報告 ありがとう ございました 共同募金へのご協力ありがとうございました。 募金は神奈川県共同募金会で配分審査を行い、下記のような事業へ役立てられています。 【赤い羽根共同募金】 ①民間社会福祉施設・更生保護施設等の設備・修繕費 など ②高齢者及び障害者の家事介護・配色・送迎サービス を実施する非営利型在宅福祉サービス団体の活動費 ③障害者地域作業所や生活ホーム等の整備・修繕費 など ④ボランティア育成、民間福祉活動の支援 ⑤区・地区社会福祉協議会の事業費 【年末たすけあい募金】 ①高齢者世帯、障害者世帯、ひとり親世帯などへの見 舞金(要介護度、障害等級などの該当要件があります) ②区・地区社会福祉協議会の事業費 平成25年度 (単位:円) 区 分 赤い羽根共同募金 年末たすけあい募金 戸別募金 14,660,222 11,892,584 法人募金 359,280 0 街頭募金 1,449,307 157,767 学校募金 591,258 0 職域募金 755,188 0 イベント募金 475,547 0 その他の募金 507,285 523,000 18,798,087 12,573,351 合 計 ※平成 25 年 3 月 1 日現在 ボランティア銀行なかはら 福祉活動助成の申請団体を募集します。 この助成金は中原区内で福祉活動を行っている団体の育成・支援を目的に交付しています。団体活動の活性 化に是非お役立て下さい。 募 集 期 間:平成 25年4月 22日(月)~ 5月31日(金) 申請書配付:平成 25年 4月 15日(月)から ★申請書は中原区社協窓口またはホームページにて ボランティア銀行なかはらとは? 住民や企業から 寄付金品 寄せられた寄付金品を ●申請書の他に、会則、会員名簿、決算・予算書、事業報告・ 福祉活動をおこなう ボランティア銀行なかはら 計画書の提出が必要です。 ボランティアグループ等の ●会費等の自主財源のない団体、会員募集を行っていない 福祉活動をおこなう団体 団体は助成の対象になりません。 活動支援に役立てる ●助成額は平成24年度の寄付金の合計を上限に審査を行い、 システムです。 各団体へ5,000円~30,000円交付します。 ●平成 24 年度に助成を受けた団体は、報告書を提出後に申 請してください。 ●助成金の交付は 7 月中旬を予定しています。 ●立ち上げ準備中の団体は、1回限り上限 50,000 円の助成 申請ができます。 笑顔あふれる おたがいさまのまち! 中原区社会福祉協議会 お問い TEL 722-5500/FAX 711-1260 合せ http://www.kawasaki-shakyo.jp/nakahara/ こ の 機 関 紙 は 共 同 募 金 の 配 分 金 などを 財 源 に 発 行し て い ま す 。 2013.3.31(2) 区内障害者支援施設・作業所紹介 シリーズ Vol.2 中原区社会福祉協議会では、支援の一環として、当会の会員である障害者 支援施設や作業所を社協なかはらで紹介していきます。 神奈川県共同募金会では、各施設で必要な備品等の支援を行っています。 社会福祉法人 育桜福祉会 白楊園 住 所:中原区西加瀬10-3 連絡先:TEL.044-422-0018 FAX.044-422-0290 ホームページ:http://www.ikuoufukushi.takatsu. 開所時間:月曜日~金曜日(祝日は除く) 午前9時~午後4時 利 用 者:川崎市在住の障害者(中原区・高津区・宮前区の一部) 活動内容:クリーニング作業から施設オリジナルの自主製品の製作・ 販売を行っています。 kawasaki.jp/facilities/hakuyo.html 《施設からの紹介》 白楊園は【就労継続B型事業】と【生活介護事業】の2つの顔を持っています。 1.就労継続B型事業 大型機械を多数揃えており、一見すると普通のクリーニング工場の印象を受けると思い ます。利用者 17 名が洗濯から納品まで職員と一緒に日々頑張っています。 2.生活介護事業 利用者 65 名が特性に合わせて4つの作業室に分かれています。軽作業(下請け作業)や 自主製品はもちろんの事、体調面を考慮したウォーキングやストレッチ等の活動や外出活 動など利用者の方のニーズに合わせて幅広い活動の提供を行っています。 クリーニング作業の一場面 3.全体行事 地域交流が盛んな事は白楊園の大きなセールスポイントとなっています。夏祭り等の季 節行事や、≪フェスタ・イン・ポプラ≫は、町内会の皆さんの協力を得て、利用者も楽しみ にしている行事です。一緒に参加していただけるボランティアさんも募集中です。 特定非営利活動法人 わになろう会 住 所:中原区今井南町 561-9 連絡先:TEL.044-711-5078 開所時間:月~金曜日(土曜は月2回、日曜・祝日は月3回程度) 午前9時~午後7時 相談対応:来室…火曜日 電話…随時 利 用 者:川崎市内在住の障がい児者 活動内容:障がいがある方たち(幼児~成人)の地域生活支援 FAX.044-281-5191 野外活動ホーム 「那須わになろうの家」 《施設からの紹介》 サポートハウスわにの家では、青年たちが織物作業や調理、幼児・小学生たちが室内で の自由遊びや戸外で活動をしています。 在宅障がい者の外出支援などのためにサポーターを派遣する事業や従事者の養成研修事 業なども実施しています。 麻生区では、中高生のためのタイムケアモデル事業、放課後の一時預かり実施、4月よ り地域活動支援センターを始めます。 栃木県那須町には「野外活動ホーム那須わになろうの家」を所有しており、年間3回法 人主催のツアーを実施しています。どなたでも利用できます。当会までお問合せ下さい。 社会福祉法人セイワ 障害者支援施設 (通所) みやうち 開所時間:月曜日~金曜日(祝日は除く) 午前 9 時~午後 5 時 30 分(但、活動は~ 4 時) 相談対応:来所・電話…平日午前 9 時~午後 5 時 30 分 利 用 者:川崎市内(主に中原・高津・幸区)に在住の知的等障害をお持ちの方 活動内容:アルミ缶のリサイクル、ビーズ・ヘアゴム等の小物の製作・販売、 野菜・花の栽培など 住所:中原区宮内 1-25-1 連絡先:TEL.044-740-2817 FAX.044-740-2819 ホームページ:http://seiwa-miyauchi.jp/support/index.html 《施設からの紹介》 当みやうちは、人の尊厳を何よりも大切にする所として日々営んでおります。従って、 ご利用者への対応はまず良き接遇からであり、職員のご利用者への呼称敬称はもとよ り、いついかなる時の言葉遣いも全て必ず「丁寧語(です。ます。)」に徹し、決して いわゆる「ため口」は遣いません。親しき仲にも、お相手への尊厳と礼節は、全職員が 心底から常に崩さない姿勢と環境の中で、ご利用者一人ひとりが自らへの誇りと自信を 持って、自分らしく生活し、自分らしく自立的に生き、 「自分」として生まれ生きてき てほんとうに良かった人生の歩みを、支援させていただいております。 併設の高齢者福祉施設と合わせた全景 こ の 機 関 紙 は 共 同 募 金 の 配 分 金 などを 財 源 に 発 行し て い ま す 。
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