発行者:舘野直子(H19-1 村落開発普及員 ラオス国セコン県教育局) **************************************************************************************** こんにちは。今月はオークパンサー 《新しい教科書》 (雨安居明け)やボートレースなどの 今年度から小学校 1、2 年生の教科 行事の多い月でした。セコンではボー 書が新しくなりました。学校観察に行 トレースは 12 月ですが、他の県では くと、新しい教科書の内容に先生達が オークパンサーの翌日に行なわれ、村 混乱していました。 対抗レースで盛り上がったようです。 《手洗いの日》 他県でボートレースが行なわれた 1 変わりました。これまで子音を全て教 えてから、母音、声調記号を教えてい ました。しかし新しい教科書では子音、 るのですね!?)セコン県ではこれに 母音、声調記号の仕組みを初めに教え ちなんで 13 日に県の中心にある小学 てから、母音を学びます。個人的には 校 7 校で、試験的に手洗いのイベント システマチックになり良い順番では を行いました。 ないかと思うのですが、1 年生に教え 学んだ「7 つの手の洗い方」を復習し、 がかかりそうです。 ラオス語では、教える内容の順番が 5 日は、 「国際手洗いデー」でした。 (あ 教科「私たちの身の回りの世界」で せん。教科書普及にもまた何年か時間 (左:1999 年出版旧教科書、右:子供に評判の良 い、カラー付イラストのある新教科書) る際には生徒が混乱してしまうそう です。 一斉に手洗いを行ないます。今年から また数学では、1 単元の内容が増え はじめたイベントなので、バケツや石 ました。これまでは 80 単元あり、1 単 鹸が足りない小学校もあり、多少バタ 元(1 ページ)を 1 時間で教えていた バタしながらも、無事に終わりました。 そうです。しかし新しい教科書には 43 県郡の職員と反省会をして、来年か 単元あり、1 単元 8 ページあります。 らは 4,5 人にバケツ一つを用意して行 各単元に基本問題から発展問題まで 4 なうことになりました。ある小学校で つの問題が入っています。基本問題を は、クラス 30 人に対してバケツ一つ 解いてから、それぞれの生徒の能力や しか用意されていませんでした。赤土 授業の進行に合わせて発展問題がで の道や校庭で遊んでいる生徒の手は きるようにしてあるようです。しかし 非常に汚れているため、4,5 人がバケ 全て律儀に全ての問題を授業で教え ツで手を洗うと泥水になってしまい るので、明らかに時間が足りません。 ます。子供達は石鹸で洗った手を、そ 中心部の 2 郡ではまだ新教科書のワ の泥水で濯いでいました。逆に汚くな ークショップが開かれていません。こ の夜は、バナナの皮を土台に っていたように思います。方法を改善 れまで 10 年間近く同じ教科書を教え 小さな船を作り、花や蝋燭を して、来年からは県全校で行ないます。 続けていた先生達が、新しい教科書の のせた灯篭を作ります。市場 教え方になれるのにはもう少し時間 で灯篭を売っている風景は、 がかかりそうです。また旧教科書はセ 小さなケーキ屋さんが開店し コン県の市場で、15000kip(約 180 円) たようです。この灯篭を夜セ で買うことができます。しかし新教科 コン川に流します。 書は 35000 kip(420 円)かかり、まだ セコン県の市場には入ってきていま オークパンサー(雨安居明け)
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