王子製紙の海外植林事業 ラオス植林事業の概要 植林地

王子製紙の海外植林事業
z
ラオス・ユーカリ植林及びバイオマスエネルギー
によるCDM事業化調査
オーストラリア、ニュージーランド、ベトナム、中国、ブラジ
ル、ラオスの6
地域で展開 (既に約15
万ha実施)
ル、ラオスの6カ国、11
カ国、11地域で展開
(既に約15万
ha実施)
⇒ 当面の目標 : 2010年までに
30万
万ha
2010年までに30
王子製紙株式会社
原材料本部 植林部
寺口 善也
z
海外植林事業の目的 : 製紙原料安定確保のための木
材生産
z
植林事業の副次的機能
① CO2の固定機能(地球温暖化防止)
CO2の固定機能(地球温暖化防止)
② 土砂流出防止等の環境保全機能
③ 雇用機会の創出(社会面)
1
ラオス植林事業の概要
2
植林地
中部地域のカムアン県、
年間、150
150千
千haのコン
中部地域のカムアン県、ボリカムサイ県に50
ボリカムサイ県に50年間、
haのコン
セッションを取得し
セッションを取得し、50千
50千haの植林対象地を確保。
haの植林対象地を確保。
z
1999年に
NZ系の前オーナーとラオス政府による現地合
系の前オーナーとラオス政府による現地合
1999年にNZ
弁植林会社として設立。
z
中部地域において合計5万ha
の植林を計画するも、2004
2004
中部地域において合計5万haの植林を計画するも、
年末までにわずか1,600
haの植林実績。
の植林実績。
年末までにわずか1,600ha
z
2005年
化を前提に事業引継ぎ。
2005年2月に当社がCDM
月に当社がCDM化を前提に事業引継ぎ。
z
当社として、7
haの植林を計画。
の植林を計画。
当社として、7年伐期で年間7,000
年伐期で年間7,000ha
z
非常に貧しい地域での事業のため、従来以上に地元社
会の持続可能な発展への貢献を重視。
3
4
CDM事業化
植林、伐採計画
z
z
当地に適したユーカリ・カマルドレンシス
及びハイブリッ
当地に適したユーカリ・カマルドレンシス及びハイブリッ
ド・ユーカリ(グランディス X ユーロフィラ)を中心に植林
ユーロフィラ)を中心に植林
7年で伐採、再植林及び
萌芽更新
年で伐採、再植林及び萌芽更新
植林計画
- 2004
植 林 面 積 ( h a)
−
伐 採 面 積 ( h a)
−
累 計 ( h a)
1 ,6 0 0
2005
278
−
1 ,8 7 8
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
4 ,0 0 0
7 ,1 2 2
7 ,0 0 0
7 ,0 0 0
7 ,0 0 0
7 ,0 0 0
7 ,0 0 0
7 ,8 7 8
1 ,8 7 8
4 ,0 0 0
−
−
−
−
−
−
z
内陸国がゆえに輸送コストが高く、低事業採算。今後も
植林投資は望めない。
⇒ CDMを利用した産業植林の事業化
CDMを利用した産業植林の事業化
z
植林対象地域には、将来に亘って電化計画のない村が
存在。
⇒ 持続可能な発展への貢献を目的とした小規模な
バイオマス発電CDM
の事業化
バイオマス発電CDMの事業化
5 ,8 7 8 1 3 ,0 0 0 2 0 ,0 0 0 2 7 ,0 0 0 3 4 ,0 0 0 4 1 ,0 0 0 4 6 ,1 2 2 5 0 ,0 0 0
5
6
AR-CDM事業化(2)
AR-CDM事業化(1)
適用方法論 : 当社が申請中の新方法論(ARNM0028
)
当社が申請中の新方法論(ARNM0028)
z
バウンダリー : 植林予定地(焼畑等によって荒廃し、
基準年以降、非森林地域である土地)
衛星データ利用により33,000
ha抽出
抽出
衛星データ利用により33,000ha
z
追加性の証明 : 証明・評価ツールを使用
(投資分析とバリア分析の両方)
z
モニタリング :
¾ 炭素プール : 地上部・地下部バイオマス
¾ 排出源 : 用地整備による除去バイオマス、重機等による化石燃料
消費量、窒素肥料消費量
¾ リーケージ : バウンダリー外の重機・加工施設等による化石燃料・
電力消費量
¾ 測定手法 : 衛星データ利用、伐採搬出時に重量測定
※ ただし、「CDM
上の森林定義」と「現行土地選定基準」
ただし、「CDM上の森林定義」と「現行土地選定基準」
の関係から、本植林事業計画の一部の植林地がCDM
の関係から、本植林事業計画の一部の植林地がCDM
対象地とならない可能性がある。
z
z
ベースライン : 現状維持(炭素蓄積量の変化はゼロ)
7
GHG削減量
112万トン
万トン
GHG削減量 : 30年間で約
30年間で約112
8
バイオマス発電CDM事業化(1)
バイオマス発電CDM事業化(2)
事業内容 : 発電規模30kW
の木質バイオマス発電
発電規模30kWの木質バイオマス発電
小規模CDM
小規模CDM
タイプⅠ
タイプⅠ.Aの再生可能エネルギープロジェクト
.Aの再生可能エネルギープロジェクト
z
モニタリング : バイオマス発電機における発電量
消費先による電力消費量
z
GHG削減量
756トン
トン
GHG削減量 : 14年間で
14年間で756
適用方法論 : 小規模CDM
のため簡易ベースラインおよび
小規模CDMのため簡易ベースラインおよび
モニタリング方法論を利用
z
ベースライン : 電力に対する需要は非常に高い。
ディーゼル発電による電化が進む。
9
10
CDM事業化に向けて
環境影響&社会影響評価
z
植林部門
z
植林部門
¾ 既実施事業、事業開始時に実施済み(任意)
¾ 期限付きクレジットによる経済評価の不確実性への対応
¾ 今般、モニタリングの観点から再度、影響評価をコンサルタントに依頼
特に重大な影響が存在しないことを確認
¾ ホスト国の持続可能な発展への寄与をCSR
的な観点で評価
ホスト国の持続可能な発展への寄与をCSR的な観点で評価
¾ CDM対象地とならない植林地との区分けと整合性の論証
CDM対象地とならない植林地との区分けと整合性の論証
¾ 軽微な影響も極力回避すべく、作業ガイドラインを整備
z
z
バイオマス発電部門
バイオマス発電部門
¾ 発電設備のコストダウンが必須、機械メーカーとの共同研究開発の
検討。
¾ 小規模CDM
であること、事業の構成から、環境影響&社会影響共に
小規模CDMであること、事業の構成から、環境影響&社会影響共に
軽微であり、詳細な影響評価は必要ない。
11
12
住民の生活(焼畑)
植林予定地の選定
政府並びに住民の合意によって調査整備された
土地利用区分の表示板
13
雇用の創出
14
地元貢献
井戸の建設寄付
苗畑作業の様子
手刈り除草の様子
地元小学校の補修や
グラウンド整備等の援助
15
16
おわりに
z 後発開発途上国(LDC) では、焼
畑等の無秩序な開発によって、
森林減少が継続
z 植林事業は森林減少の抑制に
対して有効
z 自然相手で長期間を要する植林
事業では、多くのリスクが存在
z CDMは、リスクの軽減に有効
z LDCでは、AR-CDMが有効
17