ジボラン Diborane B2H6 ジボラン

Diborane
ジボラン
B2H6
慢性中毒では頭痛,めまい,筋力
低下,一過性の振せんなどの症状
が起きる。動物では肝臓障害と腎
臓障害が認められた。
1.別 名
ボロエタン 水素化ホウ素
2.性 質 4.他の分析方法
気体 無色 悪臭
● 分子量;
27.67
● 比重;
0.965
(気体 0 ℃)
● 沸点;
−92.8℃
● 爆発範囲;
● 発火温度;
0.8 ∼ 88 %
38∼52℃
● 溶解性;
迅速かつ完全に加水分解する。(水,
湿った空気との接触危険)
● 許容濃度;
日本 0.01ppm
米国 0.1ppm
(TWA)
原子吸光光度法
5.用途及び発生場所
半導体製造用,オレフィン重合触媒,ゴム加硫剤,
還元剤,ロケット推進剤
6.関係法令
安衛令(危険物),高圧法(可燃性,毒性,特殊材料ガ
3.危険性・有害性
ス),毒劇法(毒物),IMDG コード・クラス 2
可燃性・爆発性; 可燃性ガスであり,空気中で爆発
的に燃焼する。水分の存在は発火
を助長するので十分注意する。
人 体 へ の 影 響; 粘膜性刺激症状が強い。急性中毒
では胸部の締め付け感,咳,息苦
しさ,胸痛,悪心,嘔吐などの症
状がしばらく経ってから現れる。
242S
0.01ppm
0.1ppm
1ppm
10ppm
TLV
ppm
100ml
4
5
3
2
1
試料ガス
0.5
ジボラン
0.1
242S
7.検知管の適用
取付口
検知剤
(淡黄色)
仕 様
他のガスの影響
測定範囲
試料採取量
と測定範囲
0.02 ∼ 5ppm
100ml
(印刷目盛:0.1 ∼ 5ppm)
200ml(温度補正値÷ 2:0.05 ∼ 2.5ppm)
500ml
(温度補正値÷ 5:0.02 ∼ 1.0ppm)
測 定 時 間 1 分間/100ml
検 知 限 度 0.01ppm/
(500ml)
色 の 変 化 淡黄色→赤紫色
反 応 原 理 塩化第二水銀と反応して塩化水素を遊
離し,指示薬が変色する。
B2H6 + HgCl2 → HCl
有 効 期 限 2年
経 年 変 化 変色が淡くなり,境界は不明瞭になり
指示が高くなる。
使用温度範囲 0 ∼ 40 ℃
(温度補正あり)
湿度の影響 なし
校 正 方 法 高圧ガス容器詰の標準がス
妨 害 ガ ス
濃度
〔ppm〕
アルシン
影 響
指示が高くなる
ホスフィン
〃
セレン化水素
〃
モノシラン
〃
境界不明瞭
ジシラン
〃
境界不明瞭
モノゲルマン
影響なし
5
ジボラン指示値〔ppm〕
ジボラン指示値〔ppm〕
5
4
3
2
1
0
2
4
6
8
ホスフィン〔ppm〕
10
4
3
2
1
0
2
4
6
8
10
アルシン〔ppm〕
注)この検知管で下記の有害ガスの測定ができる。
測定対象ガス名
1)セレン化水素
90
測定範囲
0.5 ∼ 20ppm
試料採取量
100,200ml