Taro-有名問題 方程式と不等式.jt

文 字係 数 の 不 等 式
有名
問題
文字係数の
不等式
p.1
(1):サクシード 数学Ⅰ p.26 284
参考:チャート式 数学Ⅰ p.73 基本例題44(2)
a は定数とする。次の x の不等式を解け。
(1) ax+1 > x+a2
(2) ax+1 ≧ x+a2
《解答》
(1) 与式より、(a-1)x >(a+1)(a-1) … ①
[1] a-1 > 0、すなわち、a>1 のとき、①の解は、x > a+1
[2] a-1 = 0、すなわち、a=1 のとき、①は、0・x > 0
よって、解なし
[3] a-1 < 0、すなわち、a<1 のとき、①の解は、x < a+1
(2) 与式より、(a-1)x ≧(a+1)(a-1) … ②
[1] a-1 > 0、すなわち、a>1 のとき、②の解は、x ≧ a+1
[2] a-1 = 0、すなわち、a=1 のとき、②は、0・x ≧ 0
よって、②の解は、すべての実数
[3] a-1 < 0、すなわち、a<1 のとき、②の解は、x ≦ a+1
《解説》
①,②の形まで整理すると、x の係数 a-1 で割るのであるが、a-1 の正・0・負で場
合分けをしなければならない。その原理は下記の 【参考】 を参照しよう。
【参考】 文字係数の 1 次不等式
x の不等式 px>q の解
p>0 の場合、x>
p=0 の場合
(p,q は定数)
q
p
( px>q は 1 次不等式 )
q≠0 のとき、0・x > q
q=0 のとき、0・x > 0
p<0 の場合、x<
q
p
q>0 のとき、解はない (解なし)
q<0 のとき、解はすべての実数
解はない (解なし)
( px>q は 1 次不等式 )
. 0 で割ることはできない、かつ p の正・負で不等号の向きが変わるので
p>0,p=0,p<0 の場合分けが必要となる。
不等式 px≧q の解は、大体上記と同じで、本質的に変わるのは
p=0 の場合で、q=0 のとき、0・x ≧ 0
解はすべての実数