横浜市立舞岡中学校 平成26年度 学力向上アクションプラン

横浜市立舞岡中学校
平成26年度 学力向上アクションプラン
1 学校の状況と地域の実態
(1)学習意識が低い生徒が多く、学習の必要性や意義を理解させる必要がある。
(2)学習に遅れの目立つ生徒に対して学習会等を実施するなど学校全体で取組む必要がある。
(3)教員は授業改善に向けて意欲をもって取り組んでいるが、経験の浅い職員が増えてきていること
も含め、今後、全教科等で焦点化したテーマを設けるなど組織的な取組が必要である。
(4)活発な生徒が多く部活動加入率は 80%を超えている。保健体育科や美術、技術・家庭科など専門
的な技能を必要とする科目には意欲的に取り組む姿が見られる。
(5)地域・保護者と学校の関係は良好であるが、家庭学習の習慣づけなど、学力向上に向けた具体的
な取組案について連携していく必要がある。
2 中期学校経営方針「確かな学力」達成目標
学力向上に関する指導の目標・方針(平成 27 年度末の姿)
○分かる、楽しい授業を実践することで、学習意識を高め、自主・自律的な学習ができる生徒が増え、生徒の意
識調査で「家庭学習の時間を 30 分以上学習する生徒」が 10%以上増えています。
○指導主事要請の研修会実施と校内・小中交流の授業研究会を年3回以上行うことで、教師が思考力・判断力・
表現力を高められる指導技術を身に付けています。
3 横浜市学力学習状況調査等からの平成25年度の実態把握
(1)学力の概要と要因の分析
学力の面では、2・3年生が横浜市の平均を少
し上回る状況で、24年度よりも伸びている。
1・2年生の生活意識は市平均を上回っているが、
3年は生活意識、学習意識とも市平均を下回って
いる。分析チャートを個々に見ると教科や学年に
よって差が生じている。学力向上に向けて、教職
員全員による組織的な取組を進めているが、さら
に取組に工夫が必要である。
(2)教科学習の状況
○国語科: 前年に比べ、学習結果・意欲が向上しているが、知識・理解・技能の定着が課題である。
○社会科:各学年とも、知識理解については良好だが、学年によって生徒の学習意欲に差がある。
○数学科:過去年度比較の学力層は学年が上がるにつれて高くなっている。学習意識は全般的に高い。
○理 科 :基礎基本の定着のために反復練習が必要である。活用問題を意識して授業を行う。
○外国語科: 理解(聞く、読む)の力が高いが、表現(書く)に課題をもった生徒の割合が多かった。
(3)経年変化の状況と要因の分析(学習・生活意識調査も含めて分析)
学力層については、各学年とも前年度に比べて伸びる傾向にある。また課題であった D 層の生徒の割
合が減少傾向にある。教科書レベルの基本的な内容を十分に身につけていない生徒に対する反復学習が
課題である。
生活意識では、家庭学習の時間は、昨年度に比べ少し増えている。30 分以上家庭学習する生徒の割合
は横浜市の平均と同等である。読書については、過去2年間と同様、横浜市の平均より 10%程度低い結
果である。
「横浜の時間の取組」ついて本校では、昨年度、1 年の職業講話、2 年の職業体験、3 年のキャ
リア学習などキャリア教育に取り組んできたが、生徒の評価が横浜市の平均程度であまり高くない。結果
をさらに細かく分析して、内容や計画を検討する必要がある。
学習意欲については、全般的に各学年とも前年度より向上している。
4 平成26年度 目標と具体的方策
平成26年度 目標
学習の意義や必要性を理解し意欲的に学習に取り組む生徒を育むために、各教科等で「分かる
授業」の工夫を行う。その結果として、生徒質問紙で「分かる」と回答する生徒増を図る。
(1)学校組織としての共通の取組
み○
分かる授業・楽しい授業の確立
学習状況調査の結果を分析し、授業毎のめあての確認や振返りを丁寧に行うことで、生徒のつまずき等
の実態を把握し、学び直しの補習等を実施することで授業が分かる生徒を増やす。単に学習内容を伝える講
義的な授業のみでなく、言語活動を重視した授業を心掛け、自分の考えを表現できる生徒を育成する。
○ 教科指導の充実
学習の基本となる教科の充実を図るために、教科内の授業見学・参観を行って内容や方法について共通
理解を図る。授業研究会を含む研修を年2回以上設定し、講師として指導主事や研究会校長等を招き最新
の情報を得、指導方法の充実を図る。
○ 学習習慣の向上
ノートの使い方やレポートの書き方などの工夫や基礎基本の反復学習により定着を目指す。
(2)学年・教科等としての取組
○ 分かる授業・楽しい授業の確立
国語
社会
○漢字や文法など、知識・理解・技能の基礎的・基本的な内 ○生徒が安心して学習に臨めるよう、評価規準の明示や
目標意識を持たせた授業で関心意欲を高める。
容を計画的に反復学習させるとともに、
自らの学習状況を
○自分の考えを深めることができるように、尐人数によ
把握できるよう工夫する。
る話し合いなどの言語活動の充実を図る。
○実生活に結びついた言語活動やグループ活動を工夫する。
数学
○自己達成感を得られるような教材を用意し、
自ら学ぶ姿勢
を養う。
○数学的な思考力を高められるように、
課題解決のプロセス
を重視して学習できるよう工夫する。
理科
○事象を人間生活との関わりあいで理解し、関心・意欲
が得られる授業の展開を工夫する。
○長期の休業中に行う自由研究や調べ学習に取り組める
準備を進める。
音楽
○重唱・重奏など小グループでの表現活動を多く設定し生徒
が主体的に考え、表現を工夫する活動を行う。
○鑑賞した楽曲について感じ取ったことを記録し、
発表する
ことで、様々な特徴に気づけるようにする。
美術
○目的としての作品完成だけでなく、各授業ごとに、制
技術・家庭
○生徒の実態に応じて題材設定を行い、
実践的な体験活動を
通して基礎的な技能の定着を図る。
○ワークシートや製作カードの工夫により言語活動を活発
に行う。
外国語
○生徒が「書きたい」という気持ちを引く出すような課
題設定を行う。
○スモールステップを大切にし、達成感をもたせ、自信
をつけさせる授業展開を行う。
作の過程で必要な技術や知識への関心を高める。
○資料や作品の鑑賞時間に重点をおき、主体的な発想や
技術の応用を促すことに努める。
特別活動
総合的な学習の時間
○集団での活動を通して、集団の一員としての自覚を持
○課題は何かをとらえ、必要な情報を取捨選択できるよ
ち、お互いを認め合い、前向きに取り組む態度を育てる。
うにする。
○自主的に、より良い学校生活を送ろうとする意識を高め
○協働的な学習を通して、コミュニケーション能力の向
る。
上を図る。
個別支援学級
○日常生活に必要な身辺能力を養い、情緒の安定をはかり、 保健体育は「体育健康プラン」に記載します。
豊かな人間関係を育てる。
道徳は「豊かな心の育成推進プラン」に記載します。
○将来の自立に向けて、生活に必要な知識・技能・習慣・態
度を身につけ、
基礎体力を身につけ、
健康の保持に努める。