米エドワーズライフサイエンス、新たな GeoForm 僧帽弁形成術製品を発売

【ニュースリリース】
2005 年 9 月 26 日
エドワーズライフサイエンス株式会社
米エドワーズライフサイエンス、新たな GeoForm 僧帽弁形成術製品を発売
2005 年 9 月 26 日―人工心臓弁技術のグローバルリーダーであるエドワーズライフサイエンス
社(NYSE:EW)は、ヨーロッパおよび米国で、うっ血性心不全における僧帽弁のリークを治療する
ためにデザインされた新たな僧帽弁形成術製品を発売することを発表しました。欧州胸部心臓外
科学会議(European Association for Cardio-thoracic Surgery:EACTS)の年次会合において本日
行われたプレゼンテーションにより、独特の立体構造を持つエドワーズ GeoForm 僧帽弁形成リン
グが、心筋症によって引き起こされる僧帽弁逆流の治療と左心室機能の改善に対して良好な成
績を収めていることが示されました。心筋症は毎年何万という人に影響を与えている、うっ血性心
不全のおもな原因です。
ミシガン大学教授で、同大学ヘルスシステムの僧帽弁クリニック所長、Steven F. Bolling 医師は、
「GeoForm: A New Valvular Solution for a Ventricular Problem(弁疾患のための新たな解決策)」
と題したプレゼンテーションの中で、左心室の変形による僧帽弁逆流が認められた 16 名のうっ血
性心不全患者を対象としたプロスペクティブ研究の結果について報告しました。エドワーズ
GeoForm リングを用いて僧帽弁を修復してから 6 カ月後、僧帽弁逆流または弁のリークによる血
液の逆流が解消され、左心室の変形が回復しました。
エドワーズライフサイエンスは GeoForm リングをイタリア・ミラノのセントラファエル病院教授、
Ottavio M. Alfieri 医師、Bolling 医師とともに共同開発しました。
Bolling 医師は次のように語っています。「結論を出すにはまだ早いのですが、これらの結果は明
らかに、重度の僧帽弁逆流と左心室機能障害が認められた患者さんの極めて良好な結果を示し
ています。我々は、この弁形成リングが、ある種のうっ血性心不全により引き起こされる可能性の
ある僧帽弁逆流と左心室の変形という悪循環を断ち切る助けになると考えています。」
エドワーズライフサイエンス・ヨーロッパ担当コーポレートバイスプレジデント、Patrick Verguet は
以下のように語っています。「エドワーズ GeoForm リングは、僧帽弁逆流の患者さんの治療を行う
外科医に他に類のない選択肢を提供します。エドワーズライフサイエンスは他のどの企業よりも
弁膜症治療分野の研究開発に投資しており、我々が世界規模で実施している臨床現場との共同
研究が GeoForm 形成リングのような良い成果を収めた時、非常にやりがいを感じます。我々はこ
の新たな弁形成リングが、弁形成術製品の豊富な製品ラインの主要項目に加えられ、この分野で
の我々のリーダーシップを更に拡大すると信じています。」
深刻な影響をもたらす僧帽弁逆流
米国心臓協会(American Heart Association)によると、米国内で 500 万人近くがうっ血性心不全
に罹患しており、40 歳以上の約 5 人に 1 人が生存中にこの疾患を発症すると推定されています。
このような患者さんの多くは心筋症(左心室の変形と肥大を引き起こす心筋の脆弱化)を発症し、
僧帽弁尖が正常に閉鎖しなくなり、心臓内で血液の逆流が起こります。1998 年に Journal of
Thoracic and Cardiovascular Surgery に発表された Bolling 医師の論文では、僧帽弁のリーク治
療による僧帽弁逆流発症に対する対処が遅れると、症状が悪化し、心不全の発症率が増加する
と報告されています。
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今年前半に New England Journal of Medicine に発表された論文によると、重度の僧帽弁逆流の
患者さんは健康な人に比べて、心疾患で亡くなる可能性が 5 倍高く、心不全またはその他の重篤
な心疾患を発症する可能性が 6 倍高いと報告されています。メイヨークリニック内の弁膜症クリニ
ック所長で、この論文の筆頭著者でもある Maurice Enriquez-Sarano 医師は、米国人の 270 万人
に顕著な僧帽弁のリークが認められ、約 60 万人が、弁形成術のような早期の治療候補となる可
能性があると推定しています。
エドワーズ社グローバル・フランチャイズ・マネージメント部門のバイスプレジデント、アニタ・ベスラ
ー(Anita Bessler)は、以下のように語っています。「このデータは、我々が最初から信じてきたこと
が正しいことを証明しています。つまり多くの未治療の心臓弁膜症の患者さんが、より早期に弁形
成術を受けることによって助かる可能性があるということです。我々が、特に、多くの未治療の患
者さんの治療のための革新的な弁膜症治療製品の開発に熱心に取り組み続けるのは、このよう
な理由があるからなのです。」
※本資料は、米国エドワーズ社で発表された報道資料の抄訳です。記載されている内容は米国
もしくは欧州に関するものであり、日本の事情とは異なりますのでご了承下さい。原文は米国本社
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