茅 蜩・鼓粒 仮想カウンターウェイト この度は茅蜩・鼓粒(ヒグラシ・コツブ)を お買い上げ頂き有り難うございます。 茅蜩・鼓粒は音楽のダイナミックな再生にお いて重要である、強烈なインパルスを躊躇な くはね返すカウンターウエイトとして機能し ます。見かけは小粒ですが特殊な構造によ り1個で4kgに相当するパワーを発揮しま す。慣性力による仮想的な質量を利用してお り従来のカウンターウエイトとは比較になら ないほど小さく軽量です。 11kg∼12kgだと考えています。しかし が必要とする茅蜩・鼓粒の個数は磁気回路 一般に25cm以上のウーファーともなるとマ 現実問題として12kgもの重さを10cmの の性能によって当然異なります。 グネットはかなり大きく重いモノがついてい 小さなユニットに付けるとどうなるでしょ ●ツイータやスコーカの場合 ます。激しいインパルスの再生時に必要なカ う。 殆どのツイータやスコーカは1個で十 分で ウンターウエイトの質量もかなり大きくなり 幾つかのユニットではフレームが曲がってし す。強力なユニットの場合は2個必要です。 ます。マグネットとカウンターウエイトの質 まうかも知れません。この重さに耐える設計 ユニットの重量が180g以上の場合は、2個 量を同時に支えるのがフレームの役目です をすれば、コストUPは避けられず実用的で の方が良いでしょう。 が、オリジナルのままではフレームの強度が はないと判断されるのが落ちです。 ●ウーファーの場合 足りない場合が多く、フレームの補強が必要 SPユニットのフレームは適度な強度は必要 ウーファーはコーン紙の直径が目安になりま になります。この補強を少しでも軽減するた ですが、意味のない強度を持つ必要はあり す。 めには、茅蜩・鼓粒をマグネットの後ろより ません。特にカーオーディオを考えると質量 8cm 以下には 1個 もフレームに取り付けることをお勧めしま は走行性能の要なので、軽いことも重要で 16cm 2個 す。(写真②) マグネットとカウンターウエ す。 20cm 3個 イトの質量を集中させない為です。 その為、慣性力を応用したカウンターウエイ 30cm 4個 ト茅蜩・鼓粒を開発しました。激しいインパ 大体以上の個数でOKですが、不明な場合 ルス性の衝撃に対応して慣性力で重くなり はお問合せ頂くと調べてお答え致します。 ます。平常時は66gの小さく軽いモノです が、瞬時には4kgもの慣性力を発揮しま す。 この鼓粒をカウンターウエイトが必要な場 所に必要数だけ装着すれば、理想的なカウ ンターウエイトが完成することになります。 本説明をよく読み、正しい方法で上手に茅 ①)あるいはフレーム(写真②)に取り付けま す。音のエネルギーが集中しそうな所が取り 付け所です。取り付け時の方向は、出来るだ け振動に対して直交するようにします。つま 写真① 1.取り付ける場所をよく拭き、テープの粘着 力が弱まらないよう、油分やゴミを落として ください。 2.位置決めに両面テープを使って茅蜩・鼓 粒を貼付けます。 SPユニットのインパルス特性を良くするた 3.その上からガムテープで落ちないように めの手法としてカウンターウエイトを使う方 図例① 法は昔からよく使われてきました。理屈から 機種で採用されていますが、Ge3的にはウ 鼓粒は振動に対して 垂直に設置します 茅蜩・鼓粒をSPユニットのマグネット(写真 です。 特徴 振動の方向 ■取り付け方 りコーン紙の動きと平行にするのがポイント 蜩・鼓粒をご利用ください。 見ても合理的な手法なので現在でも多くの 写真② 使い方 固定します。ガムテープは1枚で貼るよりも、 細くタスキがけにして貼り付けた方がより確 実に固定できます。(写真①) 4.更にエポキシ系の接着剤や結束バンド エイトが軽すぎる様に思えます。理想的なカ ■基本的な個数 ウンターウエイトの重さは、10cmクラスの 茅蜩・鼓粒1個は約4kgの真鍮製のウエイト 5.茅蜩・鼓粒は、中身を分解して接着剤等 に相当する仮想質量です。故に、各ユニット で固定するとカウンターウエイトとして機能 高性能ユニットの場合、必要なウエイトは を使って固定される事をお勧めします。 しません。接着は、必ず外皮のビニルの上か ・取付箇所 ら接着して下さい。 SP 以 外 へ の 応 用 ■オーディオへの応用 1.シャシーの下に… 機器のシャシーの下に貼り付けると剛性感 が上がった様になり、S/Nも良くなります。 2.電源コンセントに… 電源コンセントに抱かせるように取り付けて 下さい。ダイナミックレンジが大きくなったよ うに変化します。 3.出力ターミナルに… 出力ターミナルの側に貼ってください。 エネルギーが溢れ出てくるようなダイナミッ クな鳴り方に変化します。 4.トーンアームに… トーンアームのアーム部分に貼って下さい。 トレースの安定感が良くなり、グッと音の腰 Ge3では、使用時のコツやアイデア、他の RRの場合:前部ショックアブソーバ取付部 は、茅蜩・鼓粒から見ると構造的にはバネに 重いモノを乗せた状態モノそのものです。ユ 様々な製品紹介等下記ウェブサイトに掲載 FRの場合:前部ショックアブソーバ取付部 ラユラ揺れるだけで残念ながら仮想質量の しております。 4WDの場合:前後ショックアブソーバ取付部 発生には至りません。固定にはガムテープ、 ・取付数量 ガラステープ、タイラップ、エポキシ、ホット (ショックアブソーバ1箇所に付ける数量) 3000cc以下:2個 6000cc未満:4個 6000cc以上:5個 ※スポーツカーは上記数量の約1.5倍の個 数が必要です。 ※サスペンション形式により取付数量が変 わります。 独立懸架型:上記通り ボンド、針金など、しっかり固定できるモノ を使って下さい。ゴム系で硬化しない接着剤 も使わない方が良いでしょう。 注意点 は自分自身の変化にまだ気が付いていませ ・取り付けのポイント ん。おかしなモノが付けられたので暴れま 茅蜩・鼓粒を取り付ける時のポイントは「し す、その結果、低音が少なくなったり高域が っかりした所にしっかり固定する」です。茅 暴れたりしますが、これらはトレーニングが 蜩・鼓粒は仮想質量の発生に振動を利用し 進むと落ち着いてきます。この期間は慣らし 夫な所である事が重要です。その意味では 毎日目まぐるしいほど音が変わりますが大 ショックアブソーバを車体に固定しているネ 抵のSPは4日ほどで安定します。ちなみに、 ジの周辺の金属部は補強も十分で路面から これまでの最高に頑固なSPはタンノイのア の振動が最初に直接伝わってくる場所なの ーデンで安定するまでに5週間掛かりまし ●車のサスペンションに応用する場合 で最適です。 た。 ショックアブソーバが車体に固定されてい 「ショックアブソーバのゴムブッシュはどう る所に取り付けるのが効果的です。取り付け か?」との質問が多いですがゴムの上は、ボ ●茅蜩・鼓粒の取り付けは機器の改造とな る方向は、ショックの方向に対して90度が ディーの振動が曖昧に伝わる所なので不十 ります。取り付けは、ご自分の責任で行って 最適です。茅蜩・鼓粒を取り付けると、固定 分です。振動が良く伝わる事と振動で揺れる ください。 部を補強したかの様な反応を示します。 ことは違うという事に注意して下さい。 ショックアブソーバの初期制動も逃げる事 同様に茅蜩・鼓粒の固定には柔らかく伸び 無く、全域で設計値通りの減衰力を発揮し るモノは使わない方が良いです。厚めの両面 ます。 テープやスポンジテープ、ビニールテープ等 トとして応用できます。 い。また、新しい使い方等のご提案や報告も お待ちしております。 が必要だと考えています。付けた直後のSP リジット型:上記数量の2倍 場所はフワフワした所よりもガッチリした丈 した茅蜩・鼓粒は、車にもカウンターウエイ んです。レアな情報も多いので是非ご覧下さ 装置のトレーニング(一般にはエイジング) と考えて下さい。茅蜩・鼓粒を取り付けて音 SPユニット用のカウンタウエイトとして開発 についてユーザーの方々同士、情報交換も盛 Ge3では茅蜩・鼓粒を取り付けた直後は が変だと思っても最低4日は待って下さい。 ■クルマへの応用 特に掲示板(BBS)では製品の使い方など ■エイジングおよびリラックス ています。その為、茅蜩・鼓粒を取り付ける が据わり針音も小さくなります。 http://ge3.jp ●ご不明な点がありましたら、 メール、FAX、 BBS等で、 お問い合わせください。 Ge3 Ge3株式会社 〒662-0011 兵庫県西宮市甲陽園目神山町25-8 Tel:0798-75-4505 Fax:020-4666-8312 [email protected] http://ge3.jp 2009.07.16
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