腹式単純子宮全摘術後の就業制限について

腹式単純子宮全摘術後の就業制限について
Q
弊社はチェーンストアです。販売職のパート社員の雇入れ時健診で、子宮筋腫による重症貧
血(Hb6.2g/dl)がみられた為、入院の上、腹式単純子宮全摘術が施行されました。
主治医からの診断書が提出されたのですが、特に期限を設けずに、「下腹部に負担となるような
重量物を挙上させる運動は不可とします」と書かれてありました。DM、肥満等の合併症のない
40 代後半の女性です。
①腹式の手術でも、重量物の取扱で下腹部の創がし開することがあるのか。
②一般的な手術創がし開しないようになるには、どの程度の日数が必要なのか。
③手術創のある社員が取り扱える重量物の許容範囲は何 kg 程度か。
④手術創がある場合、重量物取扱の就業制限を解除する為の目安となる所見にはどのようなものがあるのか。
勿論経過や個人差はあるとは思いますが、一般的な合併症の無い患者の場合で、大体の目安で結構ですの
で、①∼④について教えてください。
A
直接主治医に尋ねられた方が正確
と思いますが、
①基本的には術後7日目には抜糸
し ますが、糖尿病や肥満で傷がつき
ちんと塞がっていれば、その後傷が離開することはま
ずないと思います。
③何 kg が可能であるとは言えません。術後は傷口
に負担(腹圧)をかけたくないのですから、強いて言え
にくいや傷が感染し離開しているなど
なく、きちんと塞がっていれば、その後傷が開くことは
ないと思います。
ただ、術後すぐに重量物を持ったりすると、傷口のとこ
ろにヘルニアを起こす可能性があります。そのため、
術後1ヶ月程度は重量物を持たないようにします。
ば腹圧をかけずに持てる程度の重さということになりま
す。逆を言えば術後1ヶ月程度は事務業務に専念さ
せたほうがいいと思います。
④術後1ヶ月を過ぎて、特に症状もなければ仕事を
始められて構いません。つまり、手術前の状態と考え
てもらっていいと思います。
②抜糸後7日目(術後14日目)に傷が離開せず、き
28