2014年09月26日 (株)渋谷農園 - JAグループ京都農業法人協会

頑張る
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㈱渋谷農園
苗作りからきめ細かく管理
八幡市
㈱渋谷農園
「地域農業を盛り上げたい」と話す昌樹さん(右)と妻の愛さん
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㌶で水稲を栽培する。野
菜の多くは、JA京都や
ましろのそれぞれの生産
部会を通じて、府南部総
合地方卸売市場に出荷し
ている。
鮮度鮮
売度
り売
にり
規に
模規
拡模
大拡大
り、地域から正社員4人、 ㌶で周年栽培する。また
パートタイマー 人を雇 冬ホウレンソウ1㌶、ハ
用する。
ウスでは万願寺とうがら
し0・3㌶、キュウリ0・
□ □
現在、経営面積は7㌶、 3㌶、イチゴなど全 品
主力の「九条ねぎ」は2 目 の 野 菜 類 の 他、 3・5
鮮度売りに
また、地域の稲刈りや
ネギ定植などの農作業受
託も手掛け、法人として
の信頼を深めている。
同社の強みは、都市近
郊の条件を生かし、鮮度
を維持して安定供給でき
る 生 産 体 制 だ。 多 数 の
パートを使い、早朝から
朝8時ごろまでの涼しい
時 間 に 収 穫 し た 野 菜 を、
その日のうちに出荷する
こ と を 徹 底 す る。 ま た、
苗作りから収穫まできめ
細 か い 栽 培 管 理 を 行 い、
規格外の発生をなくすこ
とで廃棄ロスを極小とす
るための努力を怠らな
い。
□ □
昌樹さんは「今後、季
節ごとに旬の品目を取り
そろえ、地域の飲食店な
どへ販売していきたい。
法人は地域との調和が欠
かせない。次世代へ技術
や ノ ウ ハ ウ を 伝 承 し て、
みんなで地域農業を盛り
上げていきたい」と話す。
▽法人所在地=八幡市野
尻土井ノ内 。
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苗作りからきめ細かく管理
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農業法人
昌樹さんは小さいころ
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八幡市
㈱渋谷農園
苗作りからきめ細かく管理
八幡市
「 地 域 が あ っ て 法 人 が から農作業を手伝ってい
ある。法人は従業員や地 た が、「 農 業 は 自 分 で や
域 を 含 め た み ん な の も りたいことができる。こ
の」と語るのは、八幡市 ん な に 面 白 い 仕 事 は な
野尻地区の農業法人「株 い」と決心して大学農学
式 会 社 渋 谷 農 園 」 代 表 部を卒業後、すぐに就農
取 締 役 の 渋 谷 昌 樹 さ ん した。就農当初は父親の
( )。ブランド産品「九 指導も受けたが、自分の
条ねぎ」を中心に都市近 思うようにやりたいとの
郊地で鮮度を売りとした 意思が強く、幅広い技術
軟弱野菜を生産し、一層 や知識を身に付けようと
の規模拡大を目指してい 地域内はもとより、府内、
る。
他府県のベテラン農家へ
も足を運んで品目ごとの
□ □
昌 樹 さ ん の 祖 父 母 は 栽培方法を学んだ。
1・5 ㌶ で 米 や ナ ス な ど 地域の農地を借りて経
の野菜を作っていた。父 営規模を徐々に拡大して
親は別業種の会社を経営 き た が、 経 営 の 継 承 と
しながら農業を手伝って 一 層 の 規 模 拡 大 の た め
いたが、祖父母が亡くな の 基 盤 づ く り を 目 的 に、
ると会社経営をやめて本 2013年7月に法人化
格就農。徐々に耕作面積 した。
を 拡 大 し、「 九 条 ね ぎ 」 昌樹さんの他、父の朋
な ど の 品 目 を 増 や し て 和さん( )が専務取締
いった。
役、母のはるよさん、妻
の愛さんが取締役とな
2014 年(平成 26 年)9月 26 日(金)
日本農業新聞