頑張る 62 ㈱渋谷農園 苗作りからきめ細かく管理 八幡市 ㈱渋谷農園 「地域農業を盛り上げたい」と話す昌樹さん(右)と妻の愛さん 15 ㌶で水稲を栽培する。野 菜の多くは、JA京都や ましろのそれぞれの生産 部会を通じて、府南部総 合地方卸売市場に出荷し ている。 鮮度鮮 売度 り売 にり 規に 模規 拡模 大拡大 り、地域から正社員4人、 ㌶で周年栽培する。また パートタイマー 人を雇 冬ホウレンソウ1㌶、ハ 用する。 ウスでは万願寺とうがら し0・3㌶、キュウリ0・ □ □ 現在、経営面積は7㌶、 3㌶、イチゴなど全 品 主力の「九条ねぎ」は2 目 の 野 菜 類 の 他、 3・5 鮮度売りに また、地域の稲刈りや ネギ定植などの農作業受 託も手掛け、法人として の信頼を深めている。 同社の強みは、都市近 郊の条件を生かし、鮮度 を維持して安定供給でき る 生 産 体 制 だ。 多 数 の パートを使い、早朝から 朝8時ごろまでの涼しい 時 間 に 収 穫 し た 野 菜 を、 その日のうちに出荷する こ と を 徹 底 す る。 ま た、 苗作りから収穫まできめ 細 か い 栽 培 管 理 を 行 い、 規格外の発生をなくすこ とで廃棄ロスを極小とす るための努力を怠らな い。 □ □ 昌樹さんは「今後、季 節ごとに旬の品目を取り そろえ、地域の飲食店な どへ販売していきたい。 法人は地域との調和が欠 かせない。次世代へ技術 や ノ ウ ハ ウ を 伝 承 し て、 みんなで地域農業を盛り 上げていきたい」と話す。 ▽法人所在地=八幡市野 尻土井ノ内 。 12 苗作りからきめ細かく管理 20 農業法人 昌樹さんは小さいころ 31 八幡市 ㈱渋谷農園 苗作りからきめ細かく管理 八幡市 「 地 域 が あ っ て 法 人 が から農作業を手伝ってい ある。法人は従業員や地 た が、「 農 業 は 自 分 で や 域 を 含 め た み ん な の も りたいことができる。こ の」と語るのは、八幡市 ん な に 面 白 い 仕 事 は な 野尻地区の農業法人「株 い」と決心して大学農学 式 会 社 渋 谷 農 園 」 代 表 部を卒業後、すぐに就農 取 締 役 の 渋 谷 昌 樹 さ ん した。就農当初は父親の ( )。ブランド産品「九 指導も受けたが、自分の 条ねぎ」を中心に都市近 思うようにやりたいとの 郊地で鮮度を売りとした 意思が強く、幅広い技術 軟弱野菜を生産し、一層 や知識を身に付けようと の規模拡大を目指してい 地域内はもとより、府内、 る。 他府県のベテラン農家へ も足を運んで品目ごとの □ □ 昌 樹 さ ん の 祖 父 母 は 栽培方法を学んだ。 1・5 ㌶ で 米 や ナ ス な ど 地域の農地を借りて経 の野菜を作っていた。父 営規模を徐々に拡大して 親は別業種の会社を経営 き た が、 経 営 の 継 承 と しながら農業を手伝って 一 層 の 規 模 拡 大 の た め いたが、祖父母が亡くな の 基 盤 づ く り を 目 的 に、 ると会社経営をやめて本 2013年7月に法人化 格就農。徐々に耕作面積 した。 を 拡 大 し、「 九 条 ね ぎ 」 昌樹さんの他、父の朋 な ど の 品 目 を 増 や し て 和さん( )が専務取締 いった。 役、母のはるよさん、妻 の愛さんが取締役とな 2014 年(平成 26 年)9月 26 日(金) 日本農業新聞
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