このシリーズは、毎号様々な分野で活躍する卒業生を訪ね、仕事に何を求め、仕事を通して何を考えてきたかを取材しています。 ました。以来、 マーケティング部門に在籍 で、 男性化粧品 「ウーノ」 チームへ配属され 年間ほどドラッグストアの営業を担 当 し、社 内 公 募 制 度 「 ジョブ チ ャレン ジ 」 ていった経験が原体験になっているのか 仲間と一緒に、 ひとつの音楽をつくり上げ す。 これは、 大学時代に軽音楽サークルの 分の 提 案 を 伝 え るよ う に 心 が け ていま それに 加 えて、熱 意 を 持って 粘 り 強 く 自 年になります。 現在は、 医薬品IH もしれません。 して ADA 〈イハダ〉 のプロモーションを担当 か を 企 画 し、そ れ を 形 に していく ことが め られる 厳 し さ が あ り ま す。ゼロか ら 何 見 える 仕 事 も、常 に 新 たなアイデアが 求 なったのです。しかし、外からは華やかに して、憧 れの部 署で 仕 事 ができるよ う に 念願の仕事だったため、 うまくマッチング を求めていました。 商品開発は私にとって 〈 イハダ 〉は、ブラ ンド と し IHADA てはま だ 完 成 形ではあ り ません。売 上 規 きるところが魅力です。 知 り たいと 欲 す れ ば、いく らで も 吸 収で 力 を 身 につけ ら れること、そ して 自 分 が 業 全 体 を客 観 的に把 握し、問 題 解 決の能 業の進み 方 にスピード 感 も あ り ま す。事 動 き をよく 見 通 すことができ ま す し、事 べて組織が小規模なので、 働いている人の 思っています。 説得性を高めることができ マーケティング担当者の大切な仕事だと 私 は、他 部 門の人 たちに 納 得 して気 持 ち良く動いてもらえるようにすることが ので、 経営の疑似体験ができる仕事です。 すが、 会社の事業計画を提案するようなも のと似ている」 というのは先輩社員の弁で とができます。「銀行に融資をお願いする 23 しています。 どれほど大変かを実感しました。 模 が 十 分では ないので、広 告 投 資 が 難 し れば、 みんながより団結できるはずです。 内山さんは、 秋採用で資生堂に入社を決めた。 多くの友人が春採用で就職先を決め る中、 IT関連の企業など数社から内定を得ながら 「夏までは悶々としていた」 そう。 そ の理由は 「メーカーに就職したいという思いが、 日に日に強くなった」 ためで、 「もう1 度チャレンジしてみよう」 と気持ちを切り換えて秋採用に応募する。 辛い時は、 友人た ちと話をすることが心の支えとなり、 自分がやりたいことを見出していくヒントにも なったという。 「ひとりで悩んでいても、 自分の語彙の中でしか考えが浮かばない。 い ろいろな人と話をして、 視野を広げれば、 また新たな考えも浮かぶと思います。 就活は とても苦しい時期ですが、 『自分は何をやりたいのか』 を突き詰めていけば、 きっと道 は開けると思います。 頑張ってください!」 と、 在学生へのメッセージをくれた。 医薬品ブランドなので、 現在の担当は、 化粧品とはまた違う難しさもあります モノづくりはひとりでは何もできませ ん。研 究、宣 伝 制 作、物 流、営 業 な ど、多 く い側 面 も あ り ま す。プロモーション 担 当 これか ら も、現 在の環 境で 勉 強 を 続 け な が、仕事はどんどん楽しくなっています。 の関連部門に力を貸してもらう必要があ は、 プロモーション企画を経営トップに提 がら、 経営的な知識や経験を身につけ、 消 「ウーノ」 チームは、 若い男性をターゲッ トにした商品開発のプロジェクトである ります。 立場が異なる社員に、 利 害関 係を 案して予算を確保することも重要な仕事 費財のマーケティングのブランド担当者 社 内では、医 薬 品 事 業は化 粧 品 事 業に比 超えたところで協力してもらうためには で、承 認 を 得て初めて関 連 部 門 と 商 品 プ として一流になることを目指しています。 ため、化 粧 品に興 味 がある 若い男 性 社 員 やはり 説 得 力 が必 要 不 可 欠です が、損 得 ロモーションの方法などを詰めていくこ 株式会社資生堂 ヘルスケア事業部 マーケティング1グループ 3 4 を 並べ立てる だ け では 説 得 で き ま せん。 内山 正信さん【2006年 経済学部卒業】 経営的な視点から周囲を説得し、 団結力で価値ある新商品を 生み出す。 級友の方々にとっては良き近況報告、学生の皆さんには将来のキャリア・プランと学生生活の現実を考える機会になれば幸いです。
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