越のかがやき米 「越のかがやき米 - 新潟県

早生の品質向上に向けた技術改善
「越のかがやき米再生運動」
早生の生育適正化!(基肥の多肥厳禁)
多肥栽培だと籾数過剰となり、倒伏やくず米が多くなり減収や品質低下
につながります。施肥量を見直しましょう。
スタートします!
カメムシ類の防除を徹底!
早生の品質低下の大きな原因となっています。草刈+薬剤防除を徹底
しましょう。
産米の品質向上等にむけた改革の提案!
チェックポイント
田 植 え時 防 除 が 可能となっています。
(参考)箱 施 用 剤による田
1 米をめぐる情勢について
大規模経営向け技術の確立
●米を巡る情勢を踏まえ、本年産から良食味・高品
質等を目標に米生産の再生に取り組みます。
大区画ほ場に対応した省力技術の確立
大区画ほ場での流し込み追肥
有機質肥料でコシヒカリの生育は変わったか?
5 0 % 有 機 質 肥 料での 基 肥 一 発 肥 料 栽 培が、作付けの8割 位に 急 増 中
● 栽 植 密度は、ほとんど が 坪 5 0 株 植 えの疎 植 が 定 着
● 生育が、穂 数 型 ⇒穂 重 型 に変 化し 、
2次 枝 梗 籾の 増 加 など で 登 熟 がバラツキ
● 温 暖 化の 影 響 で、気 象の 年 次 変 動 が 拡 大(特 に、夏 季 の 過 高 温で 障 害 粒 が 発 生 )
●
近年の生育変化と品質
近年の
の生育変化
化と品質
③長穂・長草化
③
分げつの遅れ
良質茎・根量低下
良質
下
登熟のバラツキ拡大
登熟の
・低温(連休
(連休植え)
え)
徒長苗
苗)
・苗質の不良(徒長苗)
・有機
・有機質肥料の肥効遅れ
有機
機質肥料の肥
肥効遅れ
中干
干し遅れで根
根量低下
・中干し遅れで根量低下
・2次
・2次枝梗籾の増加
倒伏
・倒伏の増加
生育
地上部(大)
(
+地下部(小)
⇒気象の影響を受けやすい稲姿
⇒気象の影
結果
地上部
部・地下部の
がアンバランス
生育がアンバランス
80
全 国
新潟県
70
H15
H16
H17
H18
H19 H20
年 度
H21
H22
H23
H24
●近年の稲作は、基肥一発肥料による減減栽培や
50株植え栽培の定着により、穂数が少ない稲姿
に変わっています。※詳細は<参考>を参照
●生産者の皆様には、収量偏重から市場の需要に
対 応できるよう「産 地 改革」「技 術 改善」に取
り組みましょう。
80
60
40
新潟県
JA越後中央
20
H17
H18
H19
H20
H21
年 度
H22
H23
H24
H25
【越のかがやき米再生運動の概要】
趣 旨 産米の競争力やブランド力を高め農業者の所得向上に繋げるため、産地改革や栽培技術の改善をめざす
期 間 平 成 2 6 年∼2 8 年(3カ年 )
目 標 1 良食味・高品質米生産
玄 米タンパク質 6 .0%(コシヒカリ)、
1等 級 比 率 9 0%以 上( 全 品 種 ) コシヒカリ5 8%、
こしいぶき等 4 2%
2 需要に対応した品揃え
コシヒカリ減 減 栽 培( 5 4 0 k g / 1 0 a )、早 生 品 種( 6 0 0 k g / 1 0 a 以 上 )
3 安定収量の確保
直 播 栽 培の普 及 拡 大( 普 及 面 積 8 0 0 ha、作 付 面 積の7%)
4 低コスト稲作技術の普及
取 組 事 項 1 産地改革
① 激 変する米 情 勢 へ 即 応する産 地
②良食 味・高 品 質 米 栽 培 技 術の迅 速な普 及
2 技術改善
品質
■図−2 1等級比率の推移
1等級比率︵%︶
施肥や薬剤防除の省力体系を確立しましょう。
②少げつ型生育
②
型生育
90
15
2 26年産からの「越のかがやき米再生運動」について
直播、育苗ハウスの2回転使用などを導入し、コスト低減や品質向上を図
りましょう。
①初期生育の遅れ
の遅れ
●「越のかがやき米」は、県販売量の1割程を占め、
「新潟米」の評価に大きな影響を与えています。
100
●1等級比率は、県平均を大幅に下回る年次が多
く、県内でも下位に低迷しています(図−2)。
低コスト稲作技術の確立
参考
●新潟米の販売は、消費低迷や全国各産地の追い
上げで、厳しい情勢にあります(図−1)。
年比︵%︶
斑点米を発生させる
アカスジカスミカメ
■図−1 米の需要(販売)実績の推移
平成
施 肥 量:多肥とならないように見直
とならないように見直 す。
畦畔除 草:こまめな
めな 草 刈りを徹 底し、虫の増 殖を抑 制する。
本田除 草:水田内雑 草で増 殖するため、除 草を徹 底する。
① 高 温 気 象に対応したコシヒカリの栽 培 技 術 確 立
② 早 生の品 質 向 上に向けた技 術 改 善
③ 低コスト稲 作 技 術の確立
注)コシヒカリ減減栽培とは、化学肥料の窒素成分量や化学合成農薬を3割以上低減する栽培のこと
高温障害(心白粒)、登熟不良(未熟粒)
後期栄養不足(ヤセ米、
白未熟粒、胴割粒)
リサイクル適性 A
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越のかがやき米改良協会(市町村・西蒲原土地改良区・JA全農新潟・JA越後中央)
農業普及指導センター(新潟・三条・巻)
平成26年2月発行