劇団麦の会活動報告書(2008年度県演連総会資料)

2007年の劇団麦の会
① 創造の原点を確保「麦畑」スタート
「私たちは初めて稽古場を獲得しました。と言いましても場所はこれまでの稽古場です。横浜市の支援の元で公
開稽古スペースであった『アートスペース関内』を自分たちで借りて「稽古場 麦畑」として新発足したわけです。
と言っても、これまでも稽古場のパートナーであった劇団葡萄座との共有です。勿論責任も増えました。金銭面の
心配も抱えました。ですが、いつでも使える空間があるということは大きなことです。大地に根を下せば大木に育つ
夢も生まれてきます。『この場所から横浜の演劇を発信しよう』と大きく構えて見たいものです。」(山元洋一 劇団
麦の会 麦畑07年秋号より抜粋)
② 07 年 6 月 創立 60 周年記念公演 清水邦夫作 「草の駅」
創立 60 周年記念公演の演目として、劇団の歴史の中で節目節目に取り上げ上演してきた清水作品を取り上
げ、劇団の原点を見つめなおす。
「今思うと、稽古中も結構、手傷はみんな負ってたな~作風の違いやらなんやら、色んな今までとの「違い」があっ
たから。でもその「違い」が大事なんだとも思う。その違いと悪戦苦闘しながらまた、新しい「道筋」みたいなもの
が、生まれてくるんだとも思う。生まれたら、育てて、大きくしていけたらいいわけで~「草の駅」を出発して、多少の
オーバーランには、目をつぶるとして、それでも僕たちはしっかりと、前を向いて61、62…せめて、七十周年記念公
演までは、脱線しないで走り続けていたいな~」
(山口雄大 劇団麦の会 麦畑 07 年秋号より抜粋)
③ 07 年 11 月 還暦記念公演 「第④回☆麦畑☆秋の大収穫祭」
二年に一度上演している「秋の収穫祭」の4回目。「俺達未来志向」を合言葉に青少年センター多目的プラザに
て上演。劇団員創作、演出の計6本のオリジナルショートストーリーを展開。
「『試すのではなく!挑むのだ!』これが「秋の大収穫祭」企画の底辺に流れている熱い思いです。挑むね~熱いで
すね~疲れますね~はたして「麦畑」という稽古場で種をまき育てた可愛い作品の数々は青少年センターの多目
的プラザでどんな、秋の実りを見せてくれるのでしょうか?」
(山口雄大 公演パンフレットより抜粋)
④ 劇団麦の会 代表交代 3代目の時代へ
1947 年創立からの代表高津一郎のあとを受けて、1997 年に代表となった山元洋一の突然の(?)代表引退宣
言を受け、劇団創立 61 年目からの新たなスタート 2008 年から、3 代目山口雄大に代表バトンタッチ。
「ま~最後の高津直系だし、最後の小島礼子さんの教え子だし~しょうがないか~三年ぐらいで変えてよ~~」
(山口雄大 談)
⑤ 60 周年を一つの節目として、これからの、61,62,63~~~へ
稽古場、代表の交代、清水作品とオリジナル作品集。七転八倒しながらも前を向いて未来につながる一年の収
穫だったと思います。もちろん、今後への課題も浮き彫りになりました。集客増への努力、劇団員増への願い、裏方
技術への羨望、劇団員と社会人二つの顔の葛藤…と、嘆いても仕方ないので、61 年目の今年も頑張ります
⑥ 2008 年の活動予定
2008 年 06 月 14 日(土)15 日(日)関内ホール小ホールにて、二年に一度のお楽しみ。
<みなと・横濱・笑劇場しりーず 笑劇の第三弾>
「温泉旅館湯けむりの里(笑門来福)~馬車道から愛をこめての巻~ 」上演予定、稽古奮闘中!
2008 年 10 月 25 日(土)26 日(日)青少年センター多目的プラザにて、公演予定(「お勝手の姫」「バンクバンレッ
スン」等の台本が上演候補作品として挙がっている)。
文責 山口雄大
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