箱田氏館跡 -遺跡見学会資料- 平成24年2月 熊谷市教育委員会 はじめに 箱田氏館跡は縄文時代後期(約 3100 年前)から平安時代末期 (約 800 年前)の遺跡です。これまで2次の発掘調査を行い、平 成22年度は縄文時代後期の多量の土器や土偶などの特殊な遺物 の出土と、市内初となる前方後方形周溝墓を検出。平成23年度 度 は縄文時代後期に加えて、弥生時代後期から古墳時代前期とみら ら か れる方形周溝墓より、溝内土坑を検出しました。この溝内土坑か ら らはヒトの歯、管玉・ガラス小玉の副葬品がみつかり、周辺から 儀式に使われたと推定される木製品が出土しました。類例の少な い貴重な発見であることから、熊谷市教育委員会では昨年の成果 も含めて、遺跡見学会を開催させていただくこととなりました。 H22 年度出土 ミミズク土偶 溝内土坑出土の遺物 管玉(緑色凝灰岩・蛇紋岩)・ガラス小玉 溝内土坑周辺より出土 ヒトの歯(成人 20 ~ 30 才代か) 溝内土坑 木製品 ( 棒状・板状・炭化物の計3点 ) 北から撮影(長2m幅 0.6m深 0.2m) 熊谷デジタルミュージアムでは、市内の文化財をご紹介。文化財日記では最新情報を随時発信中。 http://www.kumagaya-bunkazai.jp/museum/index.htm 方形周溝墓 平成23年度調査区 遺物包含層 縄文時代後期 想定ライン 溝内土坑 平成22年度調査区 縄文時代後期の竪穴建物跡 方形周溝墓 縄文時代の落とし穴 箱田氏館跡 調査区 略図 参考図 前方後方形周溝墓 埋葬施設 遺物包含層 縄文時代後期 S=1/300 一般的な方形周溝墓(想像図) 周溝 方台部 チ ン レ ト 平成24年度調査区
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