簡単かつ迅速に測定! ―錠剤の比表面積―

簡単かつ迅速に測定!
―錠剤の比表面積―
現在、製薬メーカーでは錠剤の溶解度を調べることが必要としています。錠剤の溶解度を調べる方法の 1 つ
はガス吸着法†1を用いて比表面積を測定することです。実際の製品である錠剤をそのままで比表面積を測定
するのが望ましいのですが、今までこれを実現することができませんでした。しかし比表面積測定装置
SA 3100 はこれを実現し、錠剤を壊さずに簡単かつ迅速に比表面積を測定します。
今回、比表面積 細孔分布測定装置 SA 3100 を用い、錠剤の
比表面積測定のテストを行いました。その測定結果を紹介いた
します。
1. 測定装置
比表面積 細孔分布測定装置 SA 3100
・
測定方法 : ガス吸着法
2. 測定手順
① 前処理したサンプルを測定ポートにセットします。
② 測定条件プロファイルを選びます。
③ 30 分以内で比表面積結果が表示されます。
3. 測定結果
操作は全自動のタッチパネル式なので、測定者による
データのばらつきは起きません。SA 3100 は再現性良
く、しかも短時間で測定することができます。
測定結果(繰り返す測定)
サンプル名
BET 比表面積
(sq m/g)
drug 1 回目
5.638
drug 2 回目
5.629
drug 3 回目
5.631
SA 3100 は錠剤をそのままで測定し、錠剤の比表面積における品質管理および研究開発に適しています。
†1
ガス分子を粉体の表面に吸着し、吸着したガス量を測定することで、BET 法で比表面積を求める方法 。
PCF5-0610