マニフェスト - インターネット

区政への想いと
M y 5 つのお約束
Policy
30の課題
昭和52年米国貧乏留学から帰国した私は、羽田空港
昭和52年米国貧乏留学から帰国した私は、羽田空港
(当時の国際空港)からバスに乗 り 、 (当時の
降り立った
のが大田区西糀谷でした。その日から6畳一間のアパートを借り、大田区での暮らしがはじまりました。
国際空港)からバスに乗り、降り立ったのが大田区西糀谷でし
その後、区内で会社を設立し、家族も増え、地域の方々の善意に支えられて暮らしてまいりました。
た。その日から6畳一間のアパートを借り、大田区での暮らし
ところが、会社を運営していると、様々な場面で
がはじまりました。その後、区内で会社を設立し、家族も増
「お役人」との接触があり、民間の「フツー」の感覚が、
なかなか彼等に通じないことを痛感する日々が続き、国、都、区、ありとあらゆるお役所でケンカ三昧
え、地域の方々の善意に支えられて暮らしてまいりました。
ところが、会社を運営していると、様々な場面で
です。そんな時期に、大前研一氏に出会い「医療を医者だけに任せるのではなく、教育を教員だけに任せ
「お役人」との
接触があり、民間の
るのではない。そして、政治を政治家だけに任せるのではなく、
「フツー」の感覚が、なかなか彼等に通じないことを痛感する日々が続き、国、都、
市民が主体的にかかわろうではないか」
区、ありとあらゆるお役所でケンカ三昧です。そんな時期に、大前研一氏に出会い
と教えられ、大前氏主宰の政策学校「一新塾」で学びました。塾で学んだ「政治」と、
「 医療を医者だけに任
選挙という現実には
せるのではなく、教育を教員だけに任せるのではない。そして、政治を政治家だけに任せるのではなく、
大きな隔たりがあり、戸惑いを感じながら、平成7年の区議会議員選挙に出馬。残念ながら落選してしま
市民が主体的にかかわろうではないか」と教えられ、大前氏主宰の政策学校
いました。
「一新塾」で学びました。
塾で学んだ「政治」と、選挙という現実には大きな隔たりがあり、戸惑いを感じながら、平成7年の区議会
議員選挙に出馬。残念ながら落選してしまいました
。
その後、「フツーの区民の感覚を役所へ」を訴えて、平成11年に初当選、平成15年には再選を果たすこ
とができました。地盤、看板、カバンのない戦いでありながら、毎回支持層を広げることができたことは、
その後、
「フツーの区民の感覚を役所へ」
を訴えて、平成11年に初当選、平成15年には再選を果たすこ
今までの形の選挙になれた他陣営には
「七不思議」とまで言われました。
とができました。地盤、看板、カバンのない戦いでありながら、毎回支持層を広げることができたことは、
そして、議員としての8年間は、カルチャーショックの日々を今日まで続けております。「お役所」にしか
今までの形の選挙になれた他陣営には
「七不思議」とまで言われました。
働いたことのない「お役人」には、あたりまえのことが、民間の
「フツー」の感覚からすると「異常」なこと
そして、議員としての8年間は、カルチャーショックの日々を今日まで続けております。
「お役所」にしか
が山ほどあるのです。さらには、残念ながら、この「異常」を監視是正させるべき立場の議会や一部の議員
働いたことのない
「お役人」には、あたりまえのことが、民間の「フツー」の感覚からすると「異常」なこと
の中にも、同じような「異常」が存在するという現実には、脱力感すら感じたことがあります。
が山ほどあるのです。さらには、残念ながら、この
「異常」を監視是正させるべき立場の議会や一部の議員
しかし、誰もやらないなら、私がやろう、と孤軍奮闘。議員活動の多くを、お役人」
や「教員」の意識改革
の中にも、同じような「異常」が存在するという現実には、脱力感すら感じたことがあります。
にあててまいりました。なぜ、私は「お役人」や「教員」の意識改革を推進しているのか。それは、彼等の
しかし、誰もやらないなら、私がやろう、と孤軍奮闘。議員活動の多くを、お役人」
や「教員」の意識改革
意識改革こそ、我が国の財政問題を解決し、景気回復の起爆剤になる、また、教育再生の基本である、と
にあててまいりました。なぜ、私は
信じて疑わないからなのです。 「お役人」や「教員」の意識改革を推進しているのか。それは、彼等の
意識改革こそ、我が国の財政問題を解決し、景気回復の起爆剤になる、また、教育再生の基本である、と
信じて疑わないからなのです。
全国の地方公共団体(47都道府県、3132市町村、23特別区、1975事務組合、82広域連合)の歳出
(お金の出)は94兆8870億円。これは、国の歳出(79兆6860億円)より多いのです。この歳出を、
全国の地方公共団体(47都道府県、3132市町村、23特別区、
1975事務組合、82広域連合)の歳出
各自治体のお役人、議員が意識改革を行い、10%だけ削減努力をしたとします。すると、全国でなんと、
(お金の出)は94兆8870億円。これは、国の歳出(79兆6860億円)より多いのです。この歳出を、
9兆5千億円ものお金が浮いてくるのです。住民税、所得税の合計35兆円
(住民税約11兆円、所得税24
各自治体のお役人、議員が意識改革を行い、
10%だけ削減努力をしたとします。すると、全国でなんと、
兆円)
の27%相当額という大変な金額です。
9兆5千億円ものお金が浮いてくるのです。住民税、所得税の合計35兆円
(住民税約11兆円、所得税24
兆円)
の27%相当額という大変な金額です。
10%削減は決して無理難題ではありません。そして、それが実現出来れば、消費税を4%増額
(約9兆
6000億円)したのと同じ効果があり、所得税、住民税を1/4減税(8兆7500億円)することや、国民
10%削減は決して無理難題ではありません。そして、それが実現出来れば、消費税を4%増額
(約9兆
年金の支給額(年5兆7500億円)を倍増することすらもできるのです。 だからこそ、今、各自治体、
6000億円)したのと同じ効果があり、所得税、住民税を1/4減税
(8兆7500億円)
することや、国民
各議会の改革が必要なのです。私は、これからも自治体の「お役人」
の意識改革から始める
「日本一新」
年金の支給額
(年5兆7500億円)を倍増することすらもできるのです。 だからこそ、今、各自治体、
を訴え、区役所内や区議会で四面楚歌になろうとも
「区民与党」の立場で是々非々、活動してまいります。
各議会の改革が必要なのです。私は、これからも自治体の
「お役人」の意識改革から始める「日本一新」
ご声援をよろしくお願いします。
犬伏 秀一
犬伏 秀一
を訴え、区役所内や区議会で四面楚歌になろうとも「区民与党」の立場で是々非々、活動してまいります。
ご声援をよろしくお願いします。
マ ニフェスト
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改 善 し ま し た
(いぬぶしが、改善提案した事例をいくつかご紹介します)
○給食調理員に昼休みの残業手当(通称 立番)が支払われていたり、学校警備員に高額な超過勤務手当
(通称 代番)が存在することに着目、いぬぶしの議会質問を契機に、前者は平成14年度から、後者は15
年度から、いずれも廃止されました。
→ 年間削減額 1億5千万
○区職員全員に、税金から年額8000円の職場助成費という名の「飲み代」が支給されていました。また、
図書券一人5000円支給。東京ドームシーズンシート16席確保、区職員の勤務時間中しかやっていない庁舎
旅行相談コーナーなど、福利厚生の見直しを迫った結果、すべて廃止されました。
(勤務中のみ営業の職員用理髪店はまだある!)
→年間削減額 1億円以上
○区役所2階にレストランがありますが、不思議なことに、ある電鉄子会社に無料で貸していました。
一等地の120坪、民間なら100万円は下らないでしょう。産業プラザのレストランも随意契約で同じ業
者がとっていました。4年間「おかしい」と訴え続け、ついに平成19年4月から賃料を取り、いずれも
業者を公募することになりました
→ 年間収入増額 4百万円以上
○4年の任期中に一回、区議会議員が、1人80万円かけてヨーロッパ視察旅行に公金で行くことに反
対し続けた結果、ついに平成18年度は、自民党会派以外の参加希望がなく、中止になりました。引き
続き、親善訪問(一人40万∼60万円)の公費参加廃止を訴えてまいります。
→ 年間削減額 1千万円
○お役所の仕事は単価がいい、そんな時代は終わりました。蒲田駅東口ロータリーの花壇の植栽に、年
1800万円も支払っていました。180平米で一平米あたり10万円は異常な高値です。平成15年からNPO
に委託して、激減しました。
→ 年間削減額 1千万円
○平成7年から、大田区では給食のお皿を、アルミ製から強化磁器に変更しました。ところが、軽い
アルミから磁器に変わったので、早速労働強化はんた∼い!と、組合と学校教育部(当時)の間で、
当分の間3枚使うべき食器を、2枚でよい、との協定がかわされたのです。
可哀想なのは子供たちです。なんでも1枚の皿に入れてしまうためメニューが限られ、どうしても
3枚使うときは、本来食材に使うべき予算から、アルミや紙の小皿を購入し、労働強化(どこが?)に
ならないよう工夫していました。ちなみに民間業者に委託している学校では、3枚どころか4枚使用し
ているのです。平成13年4月より、
3枚の皿をしようするように指導。徐々に3枚に‥。今後民間委託を
すすめ、子供たちが、より楽しくおいしい給食が食べられるようにしていく必要があります。
(公務員調理員の平均年収684万円、民間委託の調理員時給850円)
○学校では、教員が昼休みは、給食指導で休めない、との理由で、昭和39年から続いている悪習で、
16時
帰宅が当然のように行われていました。先生が早く帰るために、子供たちは、放課後学校で遊ぶことが
出来ません。嫌がられながらも、大田区中の学校を16時に訪問し、証拠を集めました。
そもそも教員も、どこかうしろめたさがあり、東京都の条例解釈の変更も追い風となり、
17時15分帰宅
になりました。
○学校教員の非常識な行動を発見、厳正な処理を再発防止に努めました。以下は、その一部の事例で
すが、このような行動は、やる気のある、マトモな教員には迷惑千万です。規則を教えるべき教員が規
則破りとは問題です。
マニフェスト
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改 善 し ま し た
(事例) 15歳未満への上映が禁止されているビデオを授業中に鑑 賞 させた教員
修 学 旅 行 中 に 飲 酒 を し 、旅 館 で 女 子 生 徒 を 浴 場 ま で 、追 い か け た 教 員
PTA と泥酔して自転車を盗み、現行犯逮捕された教員
(後に副校長に昇任!)
禁止されているマイカー通勤をしながら、永年、定期 代 を 受 け取った教員
PTA女性役員に宴席でセクハラまがいの行動を取る、教 育 委 員 会 職 員
提 案 し て い ま す
(いぬぶしが、提案した議案をいくつかご紹介します)
○議員が招集を受けて、議会、委員会に出席すると、費用弁償という名の、日当6000円が支給されます。
区内のもっとも遠い場所から区役所まで、タクシーで往復するとかかる費用だそうです。私は、自転
車かバス、マイカーで出かけますので、そんなにかかりません 。まして議員報酬を頂いているので、
報酬の二重払いになりませんか、とこの費用を廃止する条例案を提出しています。
また、区役所内の審議会などに交渉会派 (所属議員3名以上の会派) の区議が出席すると、これとは別の
条例で、1万円以上(会議による)の日当が出るのも問題視しています。 (賛成:私を含む13名 賛成者少数で継続審査)
○今話題の「政務調査費」。カーナビを買ったり、ハウスクリーニングに使ったり、と他区の事例が
報道されています。大田区は、収支報告書に領収書原本を添えて、議会事務局の厳しいチェックを受
けますので、そのようなことはないと思います。が、より一層透明性を高めるため、確認後、各会派
に戻される領収書を開示できるようにする条例改正案を提出しました。会社でも、役所でも、公金の
支出に領収書は必須です。より高い倫理性を求められる議員、政党、議会会派こそ、率先して開示す
べきです。
(H19年3月4日現在、領収書添付義務化は22区。残るは大田区のみ)
(賛成:私を含む13名 賛成者少数で継続審査)
反 対 し た 議 案
(いぬぶしが、反対した議案の一部をご紹介します)
○ 特別職(議員、区長、助役等)の報酬月額を値下げする条例改正
月額報酬を値下げし、いかにも減額したように装って、賞与(ボーナス)を上げ、年収では増額するとい
う、区民を騙すような姑息な条例には、到底賛成できません。
○ 大田区議会議員の海外視察、海外親善訪問派遣
ヨーロッパに一人80万円、アメリカに一人60万円、中国に一人40万円で区議会議員が4年の任期中に、
海外視察と親善訪問に各1回出かけます。このようなことに貴重な税金を支出すべきではない、と両
議案に区議会議員でただ一人反対しました。
マニフェスト
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反 対 し た 議 案
○ 東京ガスとの合弁新会社設立のために資本金を支出する補正予算
清掃職員(公務員)の職場確保と、東京ガス、プラント会社の利益のために、消却炉運営会社を23区区
民の税金で作ることは、到底認められません。
まして、環境への影響が不明なプラスチックを焼却するなど、せっかく分別意識が広まったのに問題
です。この新会社の焼却炉運転によって得られた電力は、東京ガスの売電子会社を通じ、区立学校に
入札をせずに売却されるのです。また、区立学校の冷房化にあたり、二酸化炭素の排出が多いガス冷
房(東京ガス)を選択したのも不思議です。なぜ?区民への説明責任を果たしていません。大田区が出
資すべきではありません。
○ アルプス電気のために、大田西行政センターを移転する土地取得
長期計画にもない、西行政センター移転を、隣接するアルプス電気の本社拡張用土地として提供するた
めに突然決定するなど、あまりにも納税者、区民をないがしろにしています。到底認める訳にはいき
ません。
○ 大田区職員の子の介護のための休暇
区職員には、年間20日の有給休暇のほか、育児休暇、リフレッシュ休暇、病気休暇などが認められて
います。そのうえ、新たに、子どもが病気をした場合に、年5日間の「子の介護休暇」を与える等、到底
民間の感覚からは理解できません。通常の有給休暇は、そのような場合をも想定しているのではない
でしょうか。区議会議員で唯一人反対しました。
自らの判断で出来ること お約束
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《お約束1》 海外視察・海外親善訪問には参加しません
大田区議会議員は4年間の任期中に、海外視察(一人予算80万円)及び、友好姉妹都市親善訪問(米国セ
ーラム市一人60万円又は北京市朝陽区一人40万円)に各1回公費(税金)で参加することが出来ます。
しかし、その精算は実額精算ではなく、予算額での支給で、旅費精算書への議員本人の捺印も事務局
が行い、実際に支払った領収書類は添付しない、又時代錯誤の「支度金」が支給されるなど問題が多
すぎます。さらには、区議会議員がはたして公費で海外視察をする必要があるのでしょうか。議員特
権とも言える制度です。私は、参加しません。
《お約束2》 委員会の視察には厳しい態度で臨みます
区議会議員は、常任委員会(一人10万円)、特別委員会(一人4万円)で、年一回それぞれ国内行政視察を
行います。しかし、夏は北海道、秋は九州、沖縄という具合に「視察目的」よりも、場所優先の感があります。
網走市には、
過去2回別の「視察目的」で訪問しましたが、
2回とも「網走刑務所博物館」の「視察」でした。
今後、視察目的に照らして問題がある場合には委員会で提言し、認められない場合には参加しません。
マニフェスト
5
自らの判断で出来ること お約束
5
《お約束3》 街頭なんでも相談会の回数を増やします
現在毎月18日の午後に行っている「街頭なんでも相談会」を、月2回行います。区役所の窓口に行くの
はどうも、とか、議員に電話するのは気が引けるという区民の方々の要望にお答えします
《お約束4》 政務調査費の使途をインターネットで公開します
話題の政務調査費、領収書の原本を添付しよう、との私を含む議員の条例改正案は、賛成少数(13名)で、
継続審査になってしまいました。他の会派が公開しないのなら私から公開をします。
《お約束5》 これからも「議員バッチ」を着用しません
議会中、区役所等官公庁訪問中、公の行事、街頭演説など議員であることを明らかにする必要がある
場合を除き、議員バッチは今後も着用しません。
実現すべき重点課題
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納税者、区民が納得できる行政サービス
《課題1》 コールセンター大田の設置
フリーダイヤルで、その番号に電話すれば、大田区の関与するあらゆる行政サービスや地域情報につき適
切な案内を提供するコールセンターを設置すべきです。このことにより「たらいまわし」がなくなり、
何度も電話をかけなおしたり、区役所のエレベーターをあがったり下がったりの腹立たしさが解消され
ます。また、問い合わせの回答から解放される区職員の業務能率があがり、窓口対応や事務処理時間が
向上するでしょう。
■ 期限:平成20年度
■ 財源:経営管理部職員定数を退職不補充により4名削減
(年約3000万円捻出)
《課題2》 図書館のインターネット検索の実現
大田区の図書館の蔵書検索は、図書館の端末を使用すれば、どこの図書館でも検索ができますが、インタ
ーネット上では検索ができません。ネット上で検索できない区は23区で大田区だけです。今の時代、
ネットで検索、ネットで予約できる機能を付加すべきです。
■ 期限:平成19年度中
■ 財源:補正予算(システム改修費約1000万円)
《課題3》 自転車駐輪帯の設置
現在、大田区では年額2億円もの税金を費やして、放置自転車の撤去を行っていますが、毎年3万台以上
の自転車の撤去をしても 、イタチごっこで、儲かるのは撤去を請け負っている運送会社だけです。
10年
で20億円もの税金が「無為」に使われています。現在、自転車がきれいに整列して「違法駐輪」されてい
る場所(広い歩道、ロータリー、アプリコ公開空地等)に、白い線を引き「自転車駐輪帯」をつくり、現在
マニフェスト
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実現すべき重点課題
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もいる駐輪指導員がをつくり、現在もいる駐輪指導員が使用料を徴収する仕組みをつくるべきです。
結果「放置」から「合法」になり、経費削減にもなります。すでに川崎市や新宿区などで実施して大き
な効果をあげています。不要になった撤去費で、駅前地下などに駐輪場を新設すべきです。
■ 期限:平成19年度中
■ 財源:使用料収入が入り撤去委託料が減額され大幅な歳出削減
(地下駐輪場建設費は、国庫、都市計画交付金で賄える)
課題4》 各行政センターに「すぐやる課」を設置
4ケ所ある各行政センターに、区民の要望に即刻応えられる「すぐやる課」を設置すべきです。造園資
格や施工技術等がありながら、清掃職員などに転換せざるを得ない有能な土木事務所職員を配置します。
現在の「まちなみ整備課」も、土木系について、同様の機能を有していますが、より広い守備範囲に広げ、
また、コールセンターともリンクして、区民ニーズをマニュアル化していくことも迅速な対応に必要です。
■ 期限:平成20年度
■ 財源:一般会計予算
《課題5》 住民票・印鑑証明発行機の設置
区役所で、住民票や印鑑証明を取得するため長時間待たされるのは、イライラするものです。こんな単純
な業務に時給3500円の区職員を使う必要はありません。他の区・市役所で導入がすすんでいる「自動
発行機」を本庁舎、ターミナル駅、特別出張所(18)等に設置すべきです。セキュリテイ-は、すでにある
住基カードの空き領域を利用すれば簡便です。
■ 期限:平成20年度
■ 財源:各特別出張所の職員を1名ずつ削減。
(年間約5千万円程度の削減効果)
《課題6》 各地域行政センターに大幅に権限を委譲
大田区では、より地域密着型の行政サービスを行う、との掛け声のもと「地域行政サンター」が設置され、
センター長には部長職があてられました。ところが、実際には、本庁の所管 課 と 調 整 することが多く、
部長職が4人増え、課長職が16人増えただけ、屋上屋を架す結果となっています。もっと、現場に権限
を与え、裁量権を付与し、
4つのセンターが行政サービスの内容や早さを競うような体制が望まれます。
■ 期限:平成19年度
■ 財源:不要
《課題7》 あらゆる公金のカード決済の導入
給食費の未納額は、大田区が23区ワースト1です。給食費(制度上は公金ではない)を含め、あらゆる公
金収納をクレジットカードにより、ネット上からも決済できるようにすべきです。すでに、大田区では
一部公金のコンビニ収納を開始していますが、若年層は在宅決済であるネット決済に抵抗がありません。
クレジットカードによる公金決済により滞納防止、さらに、滞納分のリボ払いや、分割払いによる回収
も有効な手段となるでしょう。
(昨年度区民税滞納額41億5776万円、国保滞納額63億259万円)
■ 期限:平成20年度
■ 財源:収納率アップにより手数料、システムリース料はカバーできる
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納税者、区民が納得できる行政改革
《課題8》 職員の勤務時間の適正化
大田区の条例によれば、区職員の勤務時間は週40時間1日8時間と定められています。ところが、実際
には8時30分から17時15分、昼休みは条例上45分ですが、1時間取得が慣例となり、差し引き7時間45
分の勤務となっています。結果、一人毎日15分、年間10億円以上の人件費が違法に支出されていること
になるのです。昼休みは現行どおり1時間取得し、適正に8時間勤務し17時30分に退庁すべきです。
■ 期限:平成19年度中
■ 財源:残業手当の支給開始時間が15分延長されるため、削減効果大
《課題9》 職員勤怠システムの導入
たまげることに、大田区の職員、学校教職員にはタイムカードが な いのです。それどころか、
「遅刻」と
いう概念もないのです。遅刻したら「時間休暇」を1時間取得して出勤簿に「時休1」と印を押せばOK。
時代錯誤はなはだしい慣習はやめるべきでしょう。また、退庁時間前の帰宅など目に余る行為をやめさ
せる為にも、
職員IDカードを使用した勤怠システムを導入し、勤怠管理の徹底と意識改革をすべきです。
■ 期限:平成20年度中
■ 財源:一般会計予算
《課題10》 公平な入札制度の導入
「区内業者育成」の名のもとに、実態は新規参入排除、区内業者による「談合」の温床になっているとも
言われる「指名競争入札」を、
「一般競争入札」にし、ネット入札、郵便入札の導入も考慮 すべきです。
また、実質的に新規参入が不可能な現制度を補完するために「新規枠」を当面作るべきです。
■ 期限:新規枠は即刻 一般競争は平成20年度
■ 財源:不要
《課題11》 行政の意思決定の情報公開
大型案件の意思決定に限らず、指定管理者の選定過程などは相変わらず密室です。
不正を排除し、馴れ合いをなくすためには、これら行政情報の公開が必須です。
公開を拒んだ場合には、情報公開条例に基づき、請求し、異議申したてやマスコミを巻き込んで、
「行政情報は
公開すべきもの」という文化を区役所や学校に作ります。
■ 期限:即刻
■ 財源:不要
《課題12》 民間に任せるべき仕事の棲み分けを
以下のような業務を、平均時給3500円(年収700万円以上)の公務員が行う必要がありますか。現在就業
中の区職員については、職場職域転換をはかり、別の分野でその能力を発揮してもらうべきです。公務員
は、その採用した職種以外には勤務させられない、などもはや過去の遺物です。
定型的なルーチンワークの業務(例)
文化センターの受付、住民票・印鑑証明発行、清掃業務
執務時間や期間が限定的な業務(例)
野辺山学園の管理(冬季は休業)、伊豆高原学園管理及び給食調理(利用は年100日)、区立小学校の給食調
理(年190日)、学童擁護(通称緑のおばさん:登下校時のみ)
■ 期限:出来る限り速やかに
■ 財源:不要 削減効果のみ
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《課題13》 議会の速記者を廃止
本会議の議事録作成まで1ケ月以上の時間を費やしたり、また、委員会報告作成のために、議会事務局職
員が委員会の録音テープ起こしに必死になる姿は、IT時代の世のものとは思えません。速記業務委託は
一時間3万円(2名分で議事録作成まで含む)なので、本会議一日で15万円以上が必要です。また、テ−
プ起こしに職員があたる時間は無駄でしかありません。
本来業務である、議員の調査活動や条例制定活動の支援にあたるべきです。議場や委員会室に音声認識
システムを導入すれば、聴覚障害をお持ちの方にも、瞬時に文字情報で発言が表示でき有益です。
また、速記者はいらず、すぐさま文字になるのでテープ起こしも不要。即刻導入すべきです。
■ 期限:平成19年度
■ 財源:速記業務委託費用が不要になるので、その範囲で十分対応できる
誇りある国づくりを自治体から
《課題 14》 特別出張所、産業プラザ等区公共施設に、
本庁舎と同様に、祝日には国旗を掲揚
日本国憲法のもとに公布された地方自治法が大田区存在の基本法です。
その自治体が祝日に国旗を掲揚しないのは、おかしいことです。
(警察、消防署は必ず掲揚している)区
公共施設にも掲揚すべきです。
■ 期限:平成19年度中
■ 財源:不要 国旗はすでに各施設が所有しているの。掲出は出勤職員(集会施設等)および近隣
ボランテイアに依頼
《課題 15》 正しい歴史観に基づいた教科書の採択を
自虐的歴史観が大好きな現場の偏向した教員におもねる歴史教科書を、事務方のシナリオどおりに採択
する形骸化した教育委員会は問題です。我が国の歴史、周辺国との関係を正しく記述した教科書の採択
を推進すべきです。自分の生まれ育った国や故郷に誇りをもてない子供達は、何を価値観にして生きて
いけばいいのか困ってしまいます。
■ 期限:次回採択時(平成21年度)
■ 財源:不要
高齢者や障害をお持ちの方が生き甲斐をもてるよう
《課題 16》 身体障害者の方々へ区独自の支援策を
厚生労働省の官僚の政策ミスによる財源不足を、受益者負担という言い訳により作った、身障者自立
「阻害法」とも言うべき、身障者自立支援法の施行の結果、大幅な負担増となった方々、大幅な収入源と
なった施設に対して、大田区独自の支援策を講じる必要があります。
(施設入所者の食費自己負担増だけで区は年1億4560万円の増収)
■ 期限:平成20年度
■ 財源:一般会計
《課題 17》 介護保険サービスを利用しない元気な高齢者 健康祝い金制度を創設
65歳で要介護度5となり、
20年間介護保険の給付を受ける方と、
健康で一切給付を受けない方では、給付
額で8599万円(居宅で上限額利用の場合)もの差が出てきます。
「使わないと損」という、高齢者と一部
の事業者の思いが介護保険の公的負担を圧迫してきました。健康な高齢者との公平感のためにも保険
者たる区独自で健康奨励金のような制度を創設すべきです。
■ 期限:平成21年度 ■ 財源:介護保険特別会計 余剰積立金から充当
マニフェスト
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《課題 18》 地域包括支援センターの機能拡充
制度改正だけが先行し、なんの理念もなく旧在宅介護支援センターを地域包括支援センターに改組した
ことは、介護現場に混乱をもたらせました。真に地域密着型の高齢者の相談窓口にするために、
人員配置を含め機能拡充のための予算措置が必要です。
(19年度から国も見直し)
■ 期限:平成21年度 ■ 財源:介護保険特別会計 余剰積立金から充当
中小企業や商店の活性化のために
《課題 19》 中小企業融資と経営支援のリンク
現在、区や東京都の融資制度は、金融面のみが強調されすぎていて「融資可能」か「不可」かが重要視さ
れています。いくら資金を融資する制度を設けても、会社や経営者の根本的問題(例えば恒常的な受注
減、赤字体質等)を解決しなければ、単なる「延命」になってしまいます。大田区産業振興協会に委託し
ている「ビジネスサポート事業」を、融資相談とリンクして、会社や経営者の体質改善をはかることが、
中小企業の経営活性化には必要です。
■ 期限:平成19年度
■ 財源:不要 現在の予算組みの範疇
《課題 20》 商店会に対する補助金の概算払いの実施
現在、都、区の商店会(街)に対する補助金等は計画書で予算を提示し承認を得て、事業を実施。終了後、
請求する仕組みです。その結果、夏のイベントの補助金支払いが、梅どころか桜の咲く頃、という象徴的
な「お役所仕事」になっています。せっかくの補助金なのに、財力のない商店会(街)はイベントが出来
ない、という矛盾がおきてしまうのです。この解決には事前に「概算払い」をして、事後「精算」する
仕組みが必要です。
「民」を下に見て信用しない、というお役人の発想をかえなければいけません。
公教育 の 再 生 の た め に
《課題 21》 不登校・問題児、生徒に対する別働隊の創設
現在は、これらの問題解決には、各学校の教員が校務のあいまに対応しているのが実態です。問題児童、
生徒にばかりかまっていると、真面目に授業を受けたい一般の児童生徒に影響が出てしまいます。池上
の教育センターでも支援していますが、定年後の教員経験者がその実体験に基づいているだけで、対症
療法になっています。問題の解決には、家族問題まで踏み込める、専門知識と経験をもった心理職や少
年院教官経験者などによる、別働組織を作るべきです。
■ 期限;平成20年度
■ 財源:国、都の補助金および一般会計
《課題 22》 問題教員の早期発見と現場からの早期退場
各学校、PTA、地域と連携して問題教員の早期発見と、更正計画の作成などを早め、現場から排除すべき
です。迷惑するのは子供達です。教員の雇用は本人の自業自得。更正できない教員は一般公務員への転
換や分限免職も辞さない態度が求められます。また、平成19年度から区独自で教員を採用できるよう
制度改正がありましたので、区独自で徹底した事前研修をした優秀な学生や、社会経験豊富な中途採
用者を教員に採用することも、閉塞感のある排他的な学校現場を活性化するためには重要です。
■ 期限:平成20年度
■ 財源:人件費は国庫支出金 研修費等は一般会計
マ ニ フ ェ ス ト(10 )
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他の議員に訴えたい議会改革
《課題 23》 本会議場に国旗「日の丸」を掲揚しよう
大田区議会は、日本国憲法に基づいた地方自治法によって成り立っています。
自らの国の旗を、議場に掲揚することは国際常識ですらあります。イデオロギー以前の、あたりまえの
感覚です。国旗を掲揚し、本会議開会時には、国歌「君が代」を斉唱しようではありませんか。
《課題 24》 大朗読大会と化した本会議を改革しよう
本会議の代表質問、一般質問は、事前に質問原稿を全文渡せ、とお役人が執拗に電話をしてくるのです。
そして、答弁も「こんな感じでよろしいですか?」と調整をします。なんのことはない、すべてシナリオ
があって、原稿を議員もお役人も「朗読」しているだけなのです。もっと、お互いが緊張感を持って議会
に望むべきで、即刻このような慣例をやめるべきです。
《課題 25》 一円たりとも修正できない決算、予算委員会を改革しよう
各年度が終わると、決算特別委員会が、始まる前には予算特別委員会が行われますが、すでに事前にリッ
パに製本された
「決算書」
「予算書」が配られ、
1週間以上「審査」をしても、ビタ一文変わらないというも
のです。予算策定の段階から議会の関与できる仕組みを作らないと「強い区長」
「弱い議会」という構図
は変わりません。議会は、区長の諮問機関でも、お役人の追認機関でもありません。議決機関、すなわち
自ら決定できる機関なのです。長期政権の終焉とともに、2元代表制本来の議会にしなければなりません。
《課題 26》 委員会の開催日、開催時間を分離しよう
現在 5つある常任委員会の開催時間は、すべて同じです。従って、区民の方や他の委員会の議員は、複数
の委員会を傍聴することが出来ません。
すべて開催時間や開催日をずらして、多くの区民や他の議員の傍聴を可能にして、活性化すべきです。
《課題 27》 本会議の質問席の方向をかえよう
本会議の質問者議員はなぜか議席に向かっています。
質問する相手は左右に座って、質問者と同じ、議員のほうを向いています。
多分、傍聴に来ている支援者や区民に顔を売るための慣例でしょうが、おかしいことです。議席側から
質問する側(お役人)に向かって質問すべきです。
《課題 28》 委員会では、議員同士で議論しよう
委員会は、お役人に議員が質問したり追及したりして終わり。お役人は、委員会が穏便に終われば「ホッ
!」。これでは、やったふり委員会になってしまいます。議員同士でも議論をし、お役人に委員会として
追及する、議会としての意見を醸造する文化が必要です。
《課題 29》 議員は自分でハンコを押そう
海外視察、親善訪問、国内行政視察など、あらゆる費用の精算は議会事務局任せ。
ハンコを便宜上事務局に預けてあるため、これも「包括委任」のような状態で、知らぬ間に押印され
ているのが現状です。面倒でも、議員は自らの押印は自分の責任でするべきです。
《課題 30》 議員のホームページ、
メールアドレスを議会のHPに掲載しよう
現在、議員の住所電話番号は区議会のホームページに記載されていますが、ホームページアドレスや、メ
ールアドレスは記載されていません。理由は、なんと「もっていない議員に不公平だから‥」だそうです。
IT時代です。議員はみんなで、インターネットを使い、区民、有権者に情報発信をしましょう。
活動をお知らせしましょう。