H22年度男女共同参画年次報告書 第1部 - 草加市役所

草加市男女共同参画プラン2006
平成22年度男女共同参画年次報告書
草加市
平成22年度男女共同参画年次報告書について
1 「草加市くらしを支えあう男女共同参画社会づくり
条例」に基づく報告書
この報告書は、 「草加市くらしを支えあう男女共同参画社
会づくり条例(平成16年10月1日施行)」に基づき、男女共
同参画社会づくりの状況及び男女共同参画社会づくりを進め
る施策の実行状況を明らかにし、公表するために作成しまし
た。
2 本報告書の構成
第1部 男女共同参画社会づくりの状況
草加市男女共同参画プラン2006の基本理念及び基本方
針に基づき、男女共同参画社会づくりを推進するための事業
の実施概要と成果を基本方針の各項目ごとにまとめました。
また、個別事業ごとに男女共同参画の視点をどの程度位置
付けながら取り組んだかを5段階で評価し、その結果の集計
を掲載しました。
第2部 施策の実行状況
草加市の男女共同参画社会づくりに関する施策の実行状況
を明らかにするために、個別事業ごとの平成22年度の実績
と男女共同参画の視点からの取り組みへの評価、今後の方向
性を掲載しました。評価と今後の方向性については、事業担
当課が行ったものを草加市男女共同参画行政推進会議及び
ワーキンググループで検討し、事業担当課が確認しました。
目 次
第1部 男女共同参画社会づくりの状況
1.プラン2006施策の体系 ・・・・・・・・・・・・
3
2.基本方針ごとの各事業評価のまとめ ・・・・・・・・
4
3.基本方針の達成状況 ・・・・・・・・・・・・・・・
5
基本方針1 あらゆる分野への男女共同参画の推進 ・・
5
基本方針2 生涯を通じた女性の健康の確保 ・・・・・
6
基本方針3 多様な選択を可能にする環境づくり ・・・
7
基本方針4 働く場での男女共同参画の推進 ・・・・・
8
基本方針5 女性に対するあらゆる暴力の根絶 ・・・・
9
基本方針6 計画の推進 ・・・・・・・・・・・・・・ 10
第2部 施策の実行状況
1.施策の実行状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.各個別事業の実行状況 ・・・・・・・・・・・・・・
基本方針1 あらゆる分野への男女共同参画の推進 ・・
基本方針2 生涯を通じた女性の健康の確保 ・・・・・
基本方針3 多様な選択を可能にする環境づくり ・・・
基本方針4 働く場での男女共同参画の推進 ・・・・・
基本方針5 女性に対するあらゆる暴力の根絶 ・・・・
基本方針6 計画の推進 ・・・・・・・・・・・・・・
13
17
17
30
34
47
53
57
第1部 男女共同参画社会づくりの状況
-1-
-2-
1.プラン2006施策の体系
基本
理念
基本方針
あらゆる分
野への男女
共同参画の
推進
主要課題
家庭・地域での男女共同参画推進
男女共同参画を推進する教育・学習の充実
政策・方針決定の場での男女共同参画推進
国際理解の促進と人権尊重の意識啓発
く
ら
し
を
支
え
あ
う
男
女
共
同
参
画
社
会
の
実
現
を
め
ざ
し
て
生涯を通じ
た女性の健
康の確保
性と生殖に関する健康と権利の啓発
健康をおびやかす問題についての対策の推進
生涯を通じた女性の健康保持増進対策の推進
多様な選択
を可能にす
る環境づく
り
多様な家族形態を支援する環境づくり
子育てにやさしい環境づくり
高年者・障がい者がくらしやすい環境づくり
互いに支えあう地域づくり
働く場での
男女共同参
画の推進
男女がともに働く職場の環境づくり
女性の自己実現のための活動支援
性別に基づく暴力を許さない社会意識の醸成
女性に対す
るあらゆる
暴力の根絶
女性に対する暴力の防止と被害者の救済
メディアによる性・暴力的表現への人権の尊重からの対応
庁内推進体制の整備・充実
市民・市民活動団体とのネットワークづくり
計画の推進
男女共同参画の総合的な推進
男女共同参画センターの整備
-3-
2.基本方針ごとの各事業評価のまとめ
男女共同参画の視点からの評価
男女共同
参画の視
点をきち
んと位置
付けなが
ら取り組
んだ
おおむね
男女共同
参画の視
点を位置
付けなが
ら取り組
むことが
できた
A
B
男女共同
参画の視
事業を実
点が弱く、
施しな
一部しか
かった
取り組め
(未実施)
なかった
C
D
事業を
終了し
た
計
E
基本方針1
18
41
2
2
1
64
基本方針2
4
13
0
0
0
17
基本方針3
9
46
0
3
0
58
基本方針4
4
21
0
0
1
26
基本方針5
6
3
0
1
0
10
基本方針6
8
1
0
0
0
9
49
125
2
6
2
184
合 計
(個別事業数)
※
平成19年までは「プランの施策の推進に対して、どの程度の成果が認めら
たか」を5段階で自己評価しましたが、草加市男女共同参画審議会が行った達
成状況の評価で「甘い」「漠然としており、評価の基準が明確ではない」との
意見をいただきました。そこで20年度から、担当課が事業の実施にあたり「男
女共同参画推進の目的意識」をどの程度位置付けながら取り組んだかを自己評
価の基準にしました。今後、それぞれの事業担当課が「男女共同参画推進」を
事業目標の基本にきちんと位置付けることで、草加市の男女共同参画づくりが
一層前進することを期待し改めたものです。
-4-
3.基本方針の達成状況
基本方針1 あらゆる分野への男女共同参画の推進
男女共同参画社会を実現するためには、政策・方針決定過程をはじめ、社会
のあらゆる分野に男女がともに参画することが必要です。
そのため、家庭や学校教育、地域等の様々な活動の場において、男女共同参
画社会についての理解を深めていくとともに、国際的な取り組みとも協調して
いきながら、あらゆる分野での男女共同参画を支援・推進していきます。
実施概要
市の管理職及び審議会における女性の割合
市内の特定非営利活動法人との共催によ 35%
り、男女共同参画社会づくりや、選択的
夫婦別姓、DVの課題等について考える、
男女共同参画フォーラム「しあわせへの 30%
近道 ~子育て・介護・定年退職~」を開
催。
29.1%
25%
公民館や男女共同参画さわやかサロン
(文化会館図書資料室)等で、各種講演 20%
会、講座を開催し、家庭や地域、学校教
育や生涯学習の場で男女共同参画に関す
る意識啓発を引き続き推進した。
15%
30.3% 29.9% 30.5% 31.1%
25.6% 26.1% 25.5% 25.3%
23.4%
10.7%
市役所の管理職(課長級以上)に占める
10%
女性の割合は10.7%で、前年度と比
べて4.6%上がった。
8.2%
8.4%
6.1%
4.6%
5%
審議会等における女性委員の割合は31.
1%で前年度と比べて0.6%上がった。
0%
(各年3月1日現在)
H19
男女共同参画情報紙「それいゆ」62号
で「特集 今考えよう!あなたの身近な
DV問題」を企画。広報そうかに折り込
み110,500部を作成し市内全戸他に
配布。男女共同参画意識啓発を推進した。
H20
H21
H22
H23
(年)
女性管理職(課長級以上)
女性管理職(主査級以上)
審議会等の女性委員
(個別事業数)
年度
男女共同参画の視点からの評価
B
A
C
E
D
計
平成20年度
17
45
1
1
0
64
平成21年度
28
34
0
0
2
64
平成22年度
18
41
2
2
1
64
-5-
基本方針2 生涯を通じた女性の健康の確保
男女が互いの身体の特性を理解し合い、人権を尊重しつつ相手を思いやる意
識を持つとともに、健康状態に応じて的確に自己管理ができるよう理解と環境
づくりを進めます。
妊娠、出産その他の性と生殖に関しては女性の身体的機能を配慮して、「リ
プロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康/権利)」の考え方
を定着させ、女性の自己決定権が尊重されるようにします。
女性のがん検診及び妊婦HIV抗体検査受診者数
(人)
実施概要
6,622
女性の健康について引き続きがん検 7,000
診等での情報提供を行うとともに、
学校における性教育の充実を図った。
6,000
妊婦健康診査で希望者にHIV抗体検
査を実施したほか、引き続き特別対 5,000
策として特定年齢の方を対象に子宮
頚がんと乳がんの無料検診を実施し 4,000
た。
4,250
6,429
4,173
4,469
2,600
3,000
市立病院産科部門及び小児救急医療
2,213 2,191
部門の診療受入れ体制の維持、地域
1,706
の一次医療機関との役割分担の推進、2,000
夜間の時間外小児医療実施に関し、
地元医師会との連携に努めた。
1,418
1,000
2,195 2,100
2,203
1,717
1,295
体育協会やスポーツ団体、体育指導
委員と連携し、市民のニーズにあっ
たスポーツ事業への取組、指導者養
成に努めた。
0
H18 H19 H20 H21 H22
(年度)
※H20年度子宮がん検診には、
妊婦検診の受診者を含む。またH21、
22年度子宮がんには、妊婦検診の
受診者と特別対策による受診者
を含む。
※H21、22年度乳がん検診には、
特別対策による受診者を含む。
※リプロダクティブ・ヘルス/ライツ…リ
プロダクティブ・ヘルスは、個人(特に女
性)の健康の自己決定権を保障する考え方。
この場合の健康とは、身体的・精神的・社
会的に良好な状態を意味する。リプロダク
ティブ・ライツは、それを全ての人々の基
本的人権として位置付ける理念。
(個別事業数)
年度
男女共同参画の視点からの評価
B
A
C
E
D
計
平成20年度
3
14
0
0
0
17
平成21年度
4
13
0
0
0
17
平成22年度
4
13
0
0
0
17
-6-
基本方針3 多様な選択を可能にする環境づくり
男女共同参画社会の実現には、性別にかかわらず各人の個性と能力を発揮し、
家庭生活と仕事や地域活動など社会のあらゆる分野の活動に対等に参画できる
ようにすることが不可欠です。
そのためにも、子育てや家事を支援し合ったり、年齢や障がいの有無にかか
わらず、誰もが安心していきいきと生活できるよう支援を行うなど、多様な選
択を可能にする環境づくりを進めます。
実施概要
保健センターで受けた育児電話相談
及び来所による乳幼児相談件数
新設された子育て支援センター内に家庭
(人)
児童相談室を移設し相談員を3名に増員、
2500
子育て総合相談の窓口として家庭、子育
て、虐待全般の相談を受けた。
1973
2000
子育てにやさしい環境づくりをめざし、
男女共同参画フォーラムや男女共同参画
セミナー、文化センターの講座などで託
児サービスの機会を設けた。
1500
1888
1861
1581
1222
在宅の高年者や障がい者の自立した生活
を支援するため、高年者や単身で暮らす 1000
障がい者等に向け、年間で60,119食の
配食サービスを行った。
高年者や障がいのある人が生きがいを持
ち健康な生活を過ごせるように、健康相
談などの各種事業を実施した。
366
500
333
317
376
360
0
市民がお互いに支えあう地域づくりをめ
ざし、各種ボランティアの育成、地域コ
ミュニティ活動の拠点としてのコミュニ
ティセンター等の機能充実を図った。
H18
H19
H20
H21
H22
(年度)
■ 育児電話相談
□ 来所による乳幼児相談
(個別事業数)
男女共同参画の視点からの評価
年度
B
A
C
E
D
計
平成20年度
14
40
1
3
0
58
平成21年度
7
48
0
3
0
58
平成22年度
9
46
0
3
0
58
-7-
基本方針4 働く場での男女共同参画の推進
働くことはすべての人に保障された権利であり、誰もがその能力を十分に発
揮することができる就労環境が求められています。
性別にかかわりなくすべての人がともに協力し、仕事と家庭を両立させるこ
とができる職場の環境づくりを事業者の皆さんの協力で進め、働く場での男女
平等の実現をめざします。
また、働くことに関する意識啓発を進めるなど、職場優先の働き方から、職
場、家庭、地域のバランスのとれたライフスタイルへの転換を促していきます。
実施概要
育児休業取得率(全国)
1 00%
消費労政課と関係機関との共催により、
勤労者と企業主を対象とした労働セミ 9 0%
ナーの開催や、女性の再就職支援のた 8 0%
めのミニセミナーを開催し、女性の能
7 0%
力開発と活動支援をめざした。
8 9 .7% 9 0 .6%
8 5 .6% 8 3 .7%
7 2 .3%
6 0%
女性
男女が共に安心して働く環境づくりの
ため、労働セミナーを開催するほか、 5 0%
公共施設や講座などの場で男女雇用機
4 0%
会均等法などの啓発チラシを配布した。
また、市役所男性職員の育児・介護休 3 0%
業の取得推進に努めた。
男性
2 0%
女性の雇用促進のためにハローワーク
草加・越谷の最新求人情報を市内公共
施設11か所に設置し、情報提供を
行った。また、就職に役立つパソコン
教室の開催や、適職診断、履歴書の書
き方等についてキャリアカウンセラー
がアドバイスした。
1 0%
0 . 50% 1 . 56% 1 . 23%
1 . 72% 1 . 38%
H1 8
H2 1
0%
H1 9
H2 0
H2 2
(厚生労働省 雇用均等基本調査)
(個別事業数)
男女共同参画の視点からの評価
年度
E
B
A
C
計
D
平成20年度
2
23
0
0
1
26
平成21年度
5
20
0
0
1
26
平成22年度
4
21
0
0
1
26
-8-
基本方針5 女性に対するあらゆる暴力の根絶
暴力は、その対象の性別や加害者、被害者の関係を問わず、決して許される
ものではありません。しかし、実際には、女性に対する暴力が圧倒的に多い状
況にあります。
このことから、暴力を許さない社会意識の醸成に努めるとともに、ドメス
ティック・バイオレンスやセクシュアル・ハラスメント等、あらゆる暴力を防
止し、被害に悩む人を救済できる体制の整備を進めます。
実施概要
人権共生課で受けたDV相談の件数
人権擁護委員による人権相談、いきいき
市民相談、生涯学習や学校教育における
人権教育の充実をめざす取り組みを継続
的に進めた。
「男女共同参画さわやかサロン」で実施
している女性の生き方なんでも相談の体
制強化をめざし、近隣市町との相談員
ネットワーク会議に参加、情報交換や事
例研究等を行い相談対応能力の向上に努
めた。
緊急的な対応が必要なDV被害者のため
に、警察や庁内、埼玉県との連携により
相談や一時保護の対応を実施した。
配偶者からの暴力対策庁内連携会議を設
置し、DV被害やその他男女共同参画に
関わる様々な問題の解決に向け、関連各
課との調整を行い、より迅速かつ適切な
支援が行えるよう連携を強化した。
(件)
150
160
140
120
93
100
78
80
60
42 45
40
20
0
H18 H19 H20 H21 H22
(年度)
(個別事業数)
年度
男女共同参画の視点からの評価
B
A
C
E
D
計
平成20年度
6
3
0
1
0
10
平成21年度
6
3
0
1
0
10
平成22年度
6
3
0
1
0
10
-9-
基本方針6 計画の推進
幅広い分野にわたるこの計画を着実に推進していくためには、行政の横断的
な推進体制はもちろん、男女共同参画審議会、関係機関や市民団体、近隣自治
体や国・県等と連携した総合的なネットワークを構築していく必要があります。
また、この計画に定める項目について定期的に評価を行い、達成状況を積極
的に公表し、市民の理解と協力のもとに計画を推進していきます。
男女共同参画さわやかサロンの利用者数
実施概要
男女共同参画社会の計画的な実現をめ
ざし、草加市男女共同参画審議会や市
民を対象としたパブリックコメントの
意見を反映させて、平成23年度から
平成27年度を計画期間とする『草加
市男女共同参画プラン2011』を策定
した。
(人)
2,500
2,374
2,000
2,474
2,016
1,909
男女共同参画社会の推進について新規 1,500
職員及び中級職員を対象に研修を行い、
職員への意識啓発を行うとともに、庁
内掲示板に男女共同参画プラン200
1,000
6の平成21年度実施状況報告書、及
び審議会による基本計画の評価を掲示
し行政内の横断的な推進を図った。
1,803
500
男女共同参画さわやかサロン(草加市
文化会館図書資料室)を男女共同参画
活動推進の活動拠点として位置付け、
男女共同参画アドバイザーを活用した
男女共同参画に関する各種情報の収集
や発信、図書やビデオの貸し出し、広
報活動の充実に努めた。
0
H18
H19
H20
H21
H22
(年度)
(個別事業数)
男女共同参画の視点からの評価
年度
B
A
C
E
D
計
平成20年度
4
5
0
0
0
9
平成21年度
8
1
0
0
0
9
平成22年度
8
1
0
0
0
9
-10-
第2部 施策の実行状況
-11-
-12-