学生における温泉地の選択要因 - InfoShako - 筑波大学

学生における温泉地の選択要因
~温泉に行く頻度との関係から~
筑波大学
理工学群
社会工学類
社会経済システム専攻
学籍番号
野村
指導教員
200811368
直弘
石井健一
~1~
目次
第1章 研究目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
1-1.
研究目的
1-2.
仮説の検定
第2章 方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
2-1.
質的調査の調査方法・調査対象
2-1-1. 質的調査の方法
2-1-2. 質的調査による調査結果の概要
2-2.
量的調査の調査方法・調査対象
2-3.
今回の量的調査の問題点
第3章 結果と考察・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
3-1. 概況
3-2.
仮説の検証
3-2-1.
温泉に行く頻度ともう一度行きたい温泉地の理由
3-2-2. 温泉に行く頻度と行ってみたい温泉地の理由
3-2-3. 温泉地のイメージによるグループ分け
第4章 結論と今後の課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
4-1. 結論
4-2.
本研究の問題点と課題
参考文献
付録(質問票)
謝辞
~2~
第1章 研究目的
1-1.
研究目的
近年不景気の流れで、直にその影響を受けてしまうのが消費者の娯楽であるサービス業
である。私の地元も観光地であり、不景気の影響を受け年々観光客数が減少方向にある。
(図
1-1-1 を参照)しかしながらも色んな工夫し、観光客を離さないと各地頑張っている。その
中でも温泉観光地は厳しい状況に立たされているが、奮闘している所が目に留まった。近年
では、温泉の湧出量が減少している方向にあり、また2004年に発生した温泉偽造問題な
どもあり温泉地はとてもきびしい状況に立たされていた。しかし、そんな厳しい状況にもあ
るに関わらず図 1-1-2. 図 1-1-3 を見ても温泉利用者数は横ばいもしくは、増加傾向にある。
その中でも大きな要因となっているのが、日帰り温泉客の増加である。その証拠に図 1-1-2.
宿泊施設数と公衆浴場数から公衆浴場数が最近では大きな伸びを記録している(出典、環境
省:温泉地に関するデータ)。この背景には、不景気により日帰りで温泉を利用する観光客
が増えているということが挙げられる。そこでこういった温泉が増えていくなか、
私は「人々
はどういった理由で温泉地を選択しているのだろうか」ということに興味を持った。しかし、
その中でも「初めて行く温泉地」と「もう一度行きたい温泉地」に分けて調査していくこと
を本研究の目的とした。調査の対象として、学生を選んだのは一般の人よりも時間のある学
生の方が、温泉地に行く時間があるかと思い調査を行った。
国内宿泊旅行者数
(億人)
3.3
3.2
3.1
3
2.9
2.8
2.7
2.6
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
(年)
図 1-1-1. 国内宿泊旅行者数の変遷:日本旅行業協会(旅行者数の変移)
~3~
~4~
図 1-1-3. 温泉を利用する宿泊利用者数
平成21
平成19
平成17
平成15
平成13
平成11
平成9
平成7
平成5
平成3
平成1
昭和62
昭和60
昭和58
昭和56
昭和54
昭和52
昭和50
昭和48
昭和46
昭和44
昭和42
昭和42
昭和44
昭和46
昭和48
昭和50
昭和52
昭和54
昭和56
昭和58
昭和60
昭和62
平成1
平成3
平成5
平成7
平成9
平成11
平成13
平成15
平成17
平成19
平成21
宿泊施設数と公衆浴場数
18000
16000
14000
12000
10000
8000
宿泊施設数
6000
公衆浴場数
4000
2000
0
図 1-1-2. 宿泊施設数と公衆浴場数
宿泊利用者数(千人)
160000
140000
120000
100000
80000
60000
40000
20000
0
1-2.
仮説の検定
仮説の検定のために質的調査を実施した。この質的調査の詳細については2章で説明する。
そしてこの質的調査をもとに、私が実証してみたいと考えた仮説は以下のとおりである。
仮説1:「温泉地によく行く人ほど、街の雰囲気が良いや自然に囲まれているといった理由
でもう一度行きたい温泉地を選ぶ傾向がある」
仮説2:「温泉地によく行く人ほど、街に雰囲気が良いや自然に囲まれているといった理由
で行ってみたい温泉地を選ぶ傾向がある」
仮説3:「温泉地には、イメージによりいくつかのグループに分けられ、学生に人気の高い
グループが存在する」
仮説1は、行ったことのある温泉地で、もう一度行きたいと思う温泉地の理由についての仮
説である。これは質的調査によって得られた2人の「温泉の癒しの要素は、自然や街の雰囲
気だと思う」という回答をもとに、この仮説を立てた。
仮説2は、行ったことのない温泉地で、行ってみたいと思う温泉地の理由についての仮説で
ある。これは仮説1でも述べたように、質的調査によって得られた「温泉の癒しの要素は、
自然や街の雰囲気だと思う」という回答をもとに、この仮説を立てた。
仮説3は、人々のイメージで温泉地をグループ分けする仮説である。これは、質的調査で温
泉をグループ別に分けてもらった時に、2人の回答が似ており行きたい所のグループも一致
していたので、この仮説を立てた。
~5~
第2章
2-1.
方法
質的調査の方法・調査対象
質的調査により仮説を設定する事前調査として、温泉によく行くという2人に質的調査を
行った。その方法は以下のとおりである。
2-1-1. 質的調査の方法
質的調査の対象は、22歳の男性2人で、1対1の個別インタビュー形式を取り、所要時
間を1人につき約45分で行った。具体的な質問内容は以下のとおりである。
① どうして温泉に行きたいか?
② 温泉の魅力はどこにあるか?
③ いつ、誰と、どれぐらいの回数で温泉に行くのか?
④ どこの温泉が好きか?
⑤ 逆に嫌いな温泉はどういうところか?
⑥ 温泉にいって何を楽しみたいか?
⑦ なぜ温泉に興味を持ったのか?
⑧ 14の温泉地を、3つのグループに分けてください。
⑨ そして⑧で分けたグループを行きたい順に分けてください。
この調査により得た結果を、仮説を立てるための資料、また量的調査の質問内容として用い
た。
2-1-2. 質的調査による調査結果の概要
被験者2名を対象にした質的調査の結果から、温泉地によく行く人に関する様々な情報が
見て取られた。被験者は22歳の男性が2人である。ともに印象深かったのが2人とも温泉
地に行く理由は、リフッレッシュする為でありその為には、自然が多いことや静かであるこ
と、人が少ないということが意見として出てきた。そのような温泉地に行って、友達と一緒
に温泉につかりながら、
普段の生活では味わえないような雰囲気で過したいという背景が見
てとられた。逆に嫌いな温泉は、人が多いところや騒がしいところということとなった。ま
たグループ分けによった得られた意見として、
共通していたのは1番行きたいグループとし
て同じ理由が挙げられたこと。1人目は、温泉勝負、温泉街、変わった温泉と分けた。2人
目は、温泉だけ、温泉街、観光地と分けた。2人とも温泉勝負、温泉だけのグループが1番
行きたいグループであると述べた。このことから人々のイメージにより、温泉地は分類する
ことができ、
人気のあるグループとそうでないグループが出てくるのではないかと仮定した。
この調査の結果から、第1章で述べた3つの仮説を設定した。
~6~
2-2.量的調査の調査方法・調査対象
仮説を検証するために、質問票による量的調査を実施した。(付録 質問票)
日時:2011 年 11 上旬から下旬
場所:バスケットサークルホワイトパンダ、書道部、フットサルサークルTFC
回収数と回収率:アンケート配布数 100 枚
アンケート合計回収数
アンケート回収数 97 枚
97 票
内、男性が 69 票、女性が 18 票であった。
内、車の所有→持っている 39 人、持っていない 58 人
内、出身地が表 2-2-1.の以下のとおりである。
表 2-2-1. 被験者の八地方区分による出身地人数
出身地
北海道
東北
関東
中部
近畿
中国
四国
九州
人数
3
14
51
11
7
5
1
5
~7~
第3章
3-1.
結果と考察
結果の概況
はじめに図 3-1-1.を見てみる。これはそれぞれの温泉地の認知度についてまとめた表で
ある。学生に対してのアンケート結果なのでもちろん関東の温泉の知名度が高くなってしま
うだろうと思っていたが、意外と隣接県である塩原や伊香保よりも下呂や湯布院の方が知名
度は高かった。行ったことがある温泉地では、上から箱根、鬼怒川、草津、塩原という順番
であった。
箱根
草津
別府
鬼怒川
湯布院
行ったことがある
下呂
行ったことはないが、知って
いる
登別
塩原
知らない
伊香保
湯河原
有馬
黒川
乳頭
銀山
0
20
40
60
80
100
図 3-1-1. 各温泉地の認知度の結果
次に表 3-1-2.であるが、これはそれぞれの温泉地について行ったことのあるところで一番
どこに行きたいかという質問から得られたデータである。箱根、草津という有名な温泉2つ
で約44%を占めている。しかし行ったことがある人の割合が、温泉地ごとに大きく異なる
ので、その温泉地に行ったことがありかつそこにもう一度行ってみたいと思っている人の割
合を見てみることにした。それが表の 3-1-3.である。この表を見るともう一度行きたい人
~8~
の割合の大きさは上位から、登別(73%)、有馬(50%)、草津(42%)となっている。登別は 11
人中 8 人がもう一度行きたいというかなり高い値であった。図 3-1-4.はもう一度行きたい
温泉地の理由である。上位には自然に囲まれているからに続いて、手ごろな料金でいけるこ
とと街の雰囲気が良いことが並ぶ。これは友達などといって、温泉に入りながら紅葉や自然
を見て楽しめたらいいなという人が多いからではないかと考えられる。
表 3-1-2. 温泉地にもう一度行きたい人数
人数
パーセント
箱根
18
23.4
草津
16
20.8
鬼怒川
10
13
登別
8
10.4
伊香保
5
6.5
塩原
5
6.5
有馬
4
5.2
湯布院
3
3.9
別府
3
3.9
下呂
2
2.6
黒川
1
1.3
乳頭
1
1.3
銀山
1
1.3
合計
77
100
~9~
表 3-1-3. その温泉地にもう一度行きたいと思う割合
もう一度行きたい人数=a
行ったことのある人数=b
a÷b
箱根
18
47
38%
草津
16
38
42%
鬼怒川
10
39
26%
登別
8
11
73%
伊香保
5
27
19%
塩原
5
29
17%
有馬
4
8
50%
湯布院
3
11
27%
別府
3
12
25%
下呂
2
10
20%
黒川
1
7
14%
乳頭
1
6
17%
銀山
1
4
25%
32人
自然に囲まれているから
手ごろな料金でいけるから
27人
街の雰囲気がよいから
27人
18人
温泉以外も楽しめるから
観光スポットが充実しているから
17人
口コミで有名だから
17人
交通の便が良いから
11人
料理がおいしいから
11人
7
泊まりたい宿があるから
5人
効能や泉質が気に入っているから
1人
お気に入りの特産品があるから
0
5
10
15
20
図 3-1-4. もう一度行きたい温泉地の理由
~ 10 ~
25
30
35
次は行ったことのない温泉地に関する結果である。表 3-1-5.は行ったことはないが知っ
ている温泉地の中で、行ってみたい所を選んでもらった結果を示したものである。湯布院や
別府は遠くにあるので、
なかなか行くには難しいものがあるので、上位に来るかと思ったが、
それよりも箱根や草津を選んだ人が多く意外な数字であった。そこでそれぞれの温泉地に行
ったことはないが知っている人に対する、行ってみたいと思う割合を算出してみた結果が表
3-1-6.の通りである。予想には反して、箱根、草津が高い値を示した。行ったとことのない
ところに関して、回答者は現実味を考えて実際に行けるところや、知名度が大きく関係して
いると見てとれる。続いてその理由に関しての図 3-1-7.を見てみる。やはり圧倒的に「口
コミで有名だから」という理由が多く人が選んでいる。96 人中 60 人がこの選択肢を選んで
いる。一度も行ったことがないところには、学生は不安感からか世間でも有名なところに、
行くという人が多いのとだと考えられる。
表 3-1-5.行ってみたい温泉地
人数
パーセント
箱根
22
22.9
草津
22
22.9
湯布院
16
16.7
別府
8
8.3
鬼怒川
7
7.3
下呂
6
6.3
登別
5
5.2
銀山
3
3.1
黒川
2
2.1
湯河原
2
2.1
乳頭
1
1
伊香保
1
1
塩原
1
1
合計
96
100
~ 11 ~
表 3-1-6. その温泉地に行ってみたい人の割合
行ってみたい人数=c
行ったことはないが、知っている人数=d
c÷d
箱根
22
49
45%
草津
22
57
39%
湯布院
16
76
21%
別府
8
80
10%
鬼怒川
7
49
14%
下呂
6
67
9%
登別
5
61
8%
銀山
3
37
8%
黒川
2
40
5%
湯河原
2
48
4%
乳頭
1
40
3%
伊香保
1
39
3%
塩原
1
39
3%
60
口コミで有名だから
21
観光スポットが充実しているから
街の雰囲気が好きだから
17
温泉以外も楽しめるから
16
自然に囲まれているから
15
11
手ごろな料金でいけるから
料理がおいしいから
5
泊まりたい宿があるから
4
交通の便が良いから
3
効能泉質が気に入っているから
1
お気に入りの特産品があるから
0
0
10
20
30
40
50
60
70
図 3-1-7. 行ってみたい温泉地の理由
次に表 3-1-8. であるが、これはそれぞれの温泉地についての特徴をダミー変数で入力
し、回答者がそれぞれの温泉地について、その特徴が合っていると選択した場合 1、選択し
なかったものには 0 を入力して、それぞれの平均をとった。要するにその値が高ければ高い
ほど、その特徴に合っているということを示している。その中でも表 3-1-9.は上位3位ま
でを載せたものである。やはり知名度が高い温泉地がよく登場するが、その中でも箱根は、
~ 12 ~
7つの項目のうち5つ上位3位以内に入るという結果をみせた。また塩原や鬼怒川は自然が
多いという項目で、上位に入ってきている。これは、つくばからも近く紅葉を見るついでに、
温泉に行ったという人が多くいたのではないかと考えられる。
表 3-1-8.それぞれの温泉地の特徴
街並みに
自然があ
交通の便
観光スポ
温泉の効
温泉数が
宿泊施設
風情があ
る
が良い
ットが多
能や泉質
多い
が多い
い
が良い
る
箱根
0.46
0.31
0.48
0.53
0.2
0.41
0.49
湯布院
0.47
0.39
0.07
0.19
0.3
0.4
0.25
草津
0.39
0.44
0.12
0.35
0.38
0.54
0.35
別府
0.29
0.32
0.1
0.26
0.39
0.45
0.25
鬼怒川
0.25
0.55
0.21
0.14
0.24
0.2
0.22
登別
0.18
0.46
0.07
0.12
0.26
0.26
0.18
黒川
0.16
0.4
0.07
0.08
0.26
0.22
0.11
乳頭
0.08
0.41
0.05
0.1
0.43
0.15
0.08
下呂
0.19
0.41
0.07
0.16
0.38
0.23
0.14
有馬
0.28
0.33
0.09
0.2
0.19
0.2
0.09
伊香保
0.34
0.44
0.12
0.14
0.28
0.29
0.19
湯河原
0.15
0.42
0.13
0.14
0.3
0.26
0.2
塩原
0.21
0.56
0.09
0.2
0.23
0.2
0.19
銀山
0.25
0.49
0.05
0.1
0.23
0.16
0.11
表 3-1-9.それぞれの温泉地の特徴の順位
街並み
に風情が
自然が
ある
交通の
便が良い
観 光
ス ポ ッ
ある
温泉の効能
や泉質が良い
ト が 多
温 泉
数が多
宿 泊 施
設が多い
い
い
1位
湯布院
塩原
箱根
箱根
乳頭
草津
箱根
2位
箱根
鬼怒川
鬼怒川
草津
別府
別府
草津
3位
草津
銀山
草津、
別府
草津、下呂
箱根
伊香保
湯布院、
別府
~ 13 ~
次に表 3-1-9.であるが、案外温泉に行ったことのある人は少ないように感じた。筑波大
学生は車持ちの人が多いので、温泉に行こうと思うならすぐいけるように思ったが実際はそ
うではなかった。このことからもあまり遠くもなく有名である、箱根に行きたいと答えた人
が多かったと考えられる。
表 3-1-10. ここ 1 年で温泉に行った回数
0回
35 人
1回
33 人
2回
13 人
3回
7人
4回
0人
5 回以上
9人
次に図 3-1-11.だが回答者が学生なので、交通の便が良いことや手頃な価格で利用できる
ことが重要になってくると予想していたが、そうではなかった。上位にきたのは、街の雰囲
気は良いことや静かであること、自然が多いことなどがあがっていた。これからもやはり多
少は苦労しても温泉地に行って自然や街を探索しながら癒しを求めるのが、一番と考えられ
る。それとは逆に、効能や観光、歴史などは前者の選択肢と比べると重要ではないというこ
とがわかる。このことからやはり温泉地として人気があるのは、お金がかかっても交通の便
が悪くても、自然が多かったり、街の雰囲気が良かったりするところが人々を引き寄せるの
ではないかと考えられる。
~ 14 ~
非常に重要
重要
あまり重要ではない
街の雰囲気が良いこと
重要ではない
62
料理がおいしいこと
34
43
静かであること
37
自然が多いこと
35
他人のいない落ち着いた空間があること
34
温泉の効能が良いこと
45
10 1
40
19
48
2
24
30
24
4
14
40
28
観光スポットがあること
40
30
2
12
51
21
5
温泉地として歴史があること
21
29
42
8
手ごろな価格で利用できること
20
28
41
8
交通の便が良いこと
19
宿泊施設が多いこと
14
45
37
27
35
9
13
図 3-1-11. 温泉地の特徴の重要度
3-2.
3-2-1.
仮説の検証
温泉に行く頻度ともう一度行きたい温泉地の理由
仮説:温泉地によく行く人ほど、もう一度行きたいと思う温泉地の理由として「自然に囲
まれているからや街に雰囲気が良いから」という理由を選択する傾向がある
この仮説に関して温泉に行く頻度を従属変数(アンケート用紙の問10)とし、独立変
数(アンケート用紙の問6)をもう一度行きたい温泉地の理由とする。そして重回帰分析を行
った結果が次の表 3-2-1-3 である。
~ 15 ~
表 3-2-1-3.従属変数を温泉に行く頻度とする、多重回帰分析の推定結果
独立変数
標準化係
t 値
数β
有意確
率
手頃な料金で行けるから
0.001
0.011
0.991
交通の便が良いから
-0.247
-2.144
0.036
街の雰囲気が良いから
-0.165
-1.466
0.148
自然に囲まれているから
0.176
1.544
0.128
観光スポットが充実しているから
0.02
0.174
0.862
温泉以外も楽しめるから
0.234
1.986
0.051
効能や泉質が気に入っているから
0.23
1.795
0.077
泊まりたい宿があるから
0.147
1.17
0.246
料理がおいしいから
-0.015
-0.13
0.897
お気に入りの特産品があるから
0.308
2.817
0.006
口コミで有名だから
-0.086
-0.747
0.458
この結果から、R2 乗の値は 0.205 であり 5%水準で有意な結果が出たのは「交通の便が良
いから」と「お気に入りの特産品があるから」であった。前者は係数がマイナスの値を示し
ているので、もう一度行きたい温泉地の理由として交通の便が良いという人は、温泉に行く
頻度が少ない人であるといえる。よく温泉に行く人は、交通の便をあまり気にしないで他の
要素を重視して選んでいるようだ。また有意な独立変数の後者として、お気に入りの特産品
があるからというものは係数がプラスではあるが、値が小さいのであまり温泉に行く頻度に
は、関係ないといえる。また有意にはならなかったが、「温泉以外も楽しめるから」という
理由も有意確率が 0.051 となり有意とまではいかなかったが、あと少しで有意であったので
これも温泉によく行く人は、選ぶ要素として成り立つのではないかと考えることができる。
3-2-2.
温泉頻度と行ってみたい温泉地の理由
仮説:温泉によく行く人ほど、行ってみたい温泉地を選ぶ理由として、自然に囲まれている
ことや街の雰囲気が良いという理由を選択する傾向がある
この仮説を検証するために、3-2-2.の仮説と同様に重回帰分析を行った。従属変数を温
泉に行く頻度、独立変数を行ってみたい温泉地の理由(アンケートの問8)として行ったとこ
ろ、結果が下記のようになった。
~ 16 ~
表 3-2-2-3. 温泉に行く頻度を従属変数とする、重回帰分析の推定結果
独立変数
標準化係数β
t 値
有意確率
手頃な料金で行けるから
0.023
0.218
0.828
交通の便が良いから
-0.169
-1.508
0.135
街の雰囲気が良いから
0.384
4.071
0.000
自然に囲まれているから
0.071
0.722
0.472
観光スポットが充実しているから
0.058
0.571
0.57
温泉以外も楽しめるから
-0.033
-0.319
0.751
効能や泉質が気に入っているから
0.083
0.892
0.375
泊まりたい宿があるから
0.256
2.054
0.043
料理がおいしいから
0.057
0.462
0.645
口コミで有名だから
0.051
0.48
0.633
この結果から、R2 乗の値は 0.222 であり有意確率を 5%とした場合有意な選択肢は「街の
雰囲気が良いから」と「泊まりたい宿があるから」であった。両者とも係数はプラスなので
この独立変数と従属変数にはプラスの関係があるとなる。この理由から、温泉によく行く人
ほど行ったことがない温泉地を選ぶときに、温泉地の要素として「街の雰囲気が良いから」
と「泊まりたい宿があるから」を選択する傾向があるということがいえる。
3-2-3.
温泉地のイメージによるグループ分け
仮説:温泉地には、イメージによりいくつかのグループに分けられ、学生に人気の高いグル
ープが存在する
この仮説を検証するために、表.3-1-8 を使用しそれぞれの温泉地の対称行列を作る。S
PSSの相関→距離により距離行列に非類似度から近接行列を作成する。それぞれの値は、
温泉地間の距離(非類似度)を各項目の差の二乗和の平方根(ユークリッド距離)で定義し
ており数式で表すと次のようになる。√(Σxi-yi)2
(i=1...7)
(x,y)=(温泉地、別の温泉地)
(i=1,2,3,4,5,6,7,)=(街並みに風情がある、自然がある、交通の便が良い、観光スポットが
多い、温泉の効能や泉質が良い、温泉数が多い、宿泊施設が多い)
として定義する。
~ 17 ~
表.3-2-3-1 表 3-1-8 から得られた、非類似行列
箱
湯
草
別
鬼
登
黒
乳
下
有
伊
湯
塩
銀
根
布
津
府
怒
別
川
頭
呂
馬
香
河
原
山
保
原
院
川
箱根
.00
.60
.50
.58
.67
.75
.81
.90
.76
.71
.65
.71
.72
.81
湯布院
.60
.00
.27
.23
.38
.35
.40
.52
.36
.34
.20
.36
.38
.39
草津
.50
.27
.00
.23
.49
.47
.55
.63
.47
.52
.38
.46
.48
.56
別府
.58
.23
.23
.00
.41
.33
.38
.45
.30
.36
.27
.30
.40
.43
鬼怒川
.67
.38
.49
.41
.00
.20
.26
.37
.27
.29
.20
.20
.14
.21
登別
.75
.35
.47
.33
.20
.00
.11
.25
.15
.22
.17
.09
.15
.15
黒川
.81
.40
.55
.38
.26
.11
.00
.21
.15
.20
.23
.14
.23
.15
乳頭
.90
.52
.63
.45
.37
.25
.21
.00
.17
.34
.36
.24
.33
.28
下呂
.76
.36
.47
.30
.27
.15
.15
.17
.00
.24
.21
.13
.23
.21
有馬
.71
.34
.52
.36
.29
.22
.20
.34
.24
.00
.22
.24
.26
.20
伊香保
.65
.20
.38
.27
.20
.17
.23
.36
.21
.22
.00
.20
.22
.21
湯河原
.71
.36
.46
.30
.20
.09
.14
.24
.13
.24
.20
.00
.19
.21
塩原
.72
.38
.48
.40
.14
.15
.23
.33
.23
.26
.22
.19
.00
.16
銀山
.81
.39
.56
.43
.21
.15
.15
.28
.21
.20
.21
.21
.16
.00
そして、表 3-2-3-1 を多次元尺度法(SPSS の ALSCAL を使用)により温泉地を分類分けする。
それが図 3-2-3-2 である。これによりグループ分けを行う。
グループ1:箱根
グループ2:別府、湯布院、草津
グループ3:塩原、有馬、鬼怒川
グループ4:黒川、登別、湯河原、
その他:乳頭、下呂、伊香保、銀山、
箱根が一つだけ離れており、他のグループには所属していない。これは、箱根がどの特徴
でも高い水準を示しているからであると考えられる。グループ2の3つの温泉地は、全て人
気があるところであり、行ってみたい温泉地の上位である。グループ3の、塩原、鬼怒川は
自然がある1位と2位なので、「自然がある」と認識されているグループだと考えられる。
グループ4は、それ以外の温泉地のまとまった固まった温泉地であったが、特に明確な類似
性はなかったと見てとれる。
次に次元について考察してみると、次元1は箱根、草津、湯布院、別府の順に高い値を示
している。このことから表 3-1-8 で述べられている、全体の点数が比較的高い温泉地が次元
1では高い値を示していることが分かる。次元2については、別府、草津、湯布院が高い値
~ 18 ~
を示している。これだけをみると何の要素が反映しているのか難しいが、そのあとに乳頭、
下呂といった温泉地が高い値を示している。そのことから、この次元は「温泉の効能や泉質
が良い」といった項目が大きく影響しているのではないかと考えられる。このことからグル
ープ1は全体的に高い値を示している温泉地であり、グループ2は全体的に高い値を示して
いる中でも、
「温泉の効能や泉質が良い」といった要素でも高い水準に位置している温泉地
であるということが分かる。
表 3-2-3-1. 多次元尺度法の分析結果(各次元の得点)
温泉地
次元 1
次元 2
箱根
3.2772
-1.0569
湯布院
0.8869
0.9209
草津
1.7411
0.9828
別府
0.8168
0.9672
鬼怒川
-0.2409
-0.9537
登別
-0.667
0.023
黒川
-1.0514
0.0207
乳頭
-1.6023
0.4516
下呂
-0.6891
0.3855
有馬
-0.4632
-0.7446
伊香保
0.0393
0.1172
湯河原
-0.4975
-0.0432
塩原
-0.5147
-0.6882
銀山
-1.0415
-0.3824
~ 19 ~
図 3-2-3-3. 多次元尺度法による、温泉地分類結果
~ 20 ~
第4章
4-1.
結論
結論
本研究はどういった温泉地が消費者に好まれるのか、消費者はどういった要素で温泉地を
選ぶのかを明らかにしていくことを目的としていた。この観点から、本研究の仮説検証結果
を見ていく。
まず仮説1ではもう一度行きたい温泉地に関しての検証であったが、
温泉にあまり行かな
い人達は、その行きたい温泉地を決定する要因として「交通の便が良いこと」を重視する。
逆に言えば温泉によく行く人は、行きたい温泉の理由には交通の便の良さは関係ないという
ことがわかる。このことから、「交通の便がよいこと」はあまり温泉地にいかない人にとっ
て、温泉地の選択要因となり得る。
次に仮説2は、行ってみたい温泉地に関しての検証であったが、温泉によく行く人は「街
の雰囲気が良いこと」と「泊まりたい宿があること」が関係してくる。このことから「街の
雰囲気が良いこと」、
「泊まりたい宿があること」は温泉地によく行く人にとって温泉地の選
択要因となり得る。
次に仮説3であるが、本研究で取り扱った温泉地を分類すると、下記のようになる。
グループ1:箱根
グループ2:別府、湯布院、草津
グループ3:塩原、有馬、鬼怒川
グループ4:黒川、登別、湯河原、
その他:乳頭、下呂、伊香保、銀山
ここで1、2のグループは行ってみたい温泉地の上位4つである。このことから温泉地は
筑波大学生にとってグループ化することができて、筑波大学生に人気のあるグループが存在
する。
また質問票を作成するときに、各温泉地の湯量や源泉数、東京からの現地までの交通公共
機関を使用した場合の移動時間などを調べた。
その結果が表 4-1-1 であり移動時間と筑波大
学生が選んだ人気の高い温泉地はそこまで関係がなかった。強いて言うならばもう一度行き
たい温泉地には近場のところを選び、行ってみたい場所には遠くの温泉地を選ぶ傾向がある
ように見てとられる。また温泉地の湯量と源泉数であるが、表 4-1-2 から湯量の上位4つの
温泉地と、今回のアンケートから得ることができた一度行ってみたい温泉地の上位4つが、
同じ温泉地の集まりである。このことから、湯量が多ければ多いほど筑波大学生にとって人
気の高い温泉地となることが分かる。その理由は、温泉地の大きさに関係してくると考える
ことができる。なぜならば湯量が多いということは、源泉数が多いということにも繋がって
くる。このことから、湯量が多いほど温泉地は大きく全国的にも認知度が上がっていくと見
てとれる。またアンケートの行ってみたい温泉地の理由として、「口コミで有名だから」が
96人中60人を占めていたことからも、湯量が大きく関わってくると考えることができる。
~ 21 ~
表 4-1-1. 温泉地までの東京または最寄り百万都市からの時間
登別
黒川
銀山
湯布院
草津
別府
下呂
有馬
伊香保
乳頭
塩原
鬼怒川
箱根
湯河原
東京からの時間(分)
344
290
270
247
216
214
214
210
194
180
164
150
101
94
最寄り百万都市からの時間(分)
104(札幌)
180(福岡)
160(仙台)
100(福岡)
203(さいたま)
140(福岡)
138(名古屋)
36(神戸)
123(さいたま)
114(仙台)
145(さいたま)
127(さいたま)
90(横浜)
94(東京)
表 4-1-2. 温泉地の湯量と源泉数
湯量(万L/分)
源泉数
別府
10.2
2843
湯布院
4.3
859
草津
3.2
110
箱根
2.5
298
登別
1
36
塩原
1
150
湯河原
0.7
6
伊香保
0.5
6
下呂
0.3
12
黒川
0.25
30
乳頭
0.25
17
有馬
0.09
8
銀山
0.05
4
鬼怒川
(不明)0
31
~ 22 ~
これらをまとめると、筑波大学生の温泉地の選択要因と温泉に行く頻度に関係するものは、
「交通の便が良いこと」
、
「街の雰囲気が良いこと」、
「泊まりたい宿があること」が存在する。
また温泉をイメージでグループ分けした場合に人気のあるグループが存在し、湯量の多いこ
とも人気のある温泉地として関係していると考えられる。
4-2.
本研究の問題点と課題
この研究の問題点は、量的調査に関しては回収数が少なかったこと、男女数の比、筑波大
学生に限定されていることが挙げられる。そのため行きたい温泉地についての理由をとった
としても、母数自体が小さいのできちんとした値が分析によっても出なかったことがあった。
その原因としては、アンケート作成や収集に割く事前準備の時間が不足していたと考えられ
る。それに加え温泉に行くといった人たちは、年齢層が高いように思える。そのことから学
生だけからアンケートでは、年齢層が若すぎるのではなかったかと考えられる。また他には
そもそも温泉に行ってみたいと思うかどうかの質問や、温泉に関する興味を問う質問があっ
ても良かったと考えられる。そうすれば温泉に行きたい人たちが、温泉地に何を求めている
のか調査することができたからである。
後は、やはり認知度の違いが大きいということであった。いい温泉であっても認知度が低け
れば評価することもできないということが多々あった。知られていない温泉地で良い温泉は
もっとあるように考えられる。この課題を研究するには全く知らない温泉地を持ってきて、
それぞれに関して説明をし、どこに行きたいと思うかアンケートをとるとまた違った結果が
出るのではないかと、本研究を通じて考えることができた。
~ 23 ~
参考文献
環境省のホームページ
(温泉地に関するデータ)
http://www.env.go.jp/nature/onsen/outline/
最近の温泉行政について
(環境省自然環境局自然環境整備担当参事官室)
http://www.env.go.jp/council/12nature/y120-13/mat03.pdf
じゃらん人気温泉地ランキング
http://www.recruit.jp/news_data/data/travel_gourmet/T20101214/docfile.pdf
温泉まちづくり研究会
(温泉統計)
http://onmachi.jp/statistics/
るるぶ.com
(国内ガイド:温泉)
http://www.rurubu.com/onsen/index.aspx
温泉の旅
(日本一の温泉)
http://www.joy.hi-ho.ne.jp/ma0011/yurai-5.htm
日本旅行業協会
(旅行者数の変移)
http://www.jata-net.or.jp/data/stats/2011/01.html
~ 24 ~
温泉地のアンケート
付録
理工学群社会工学類
社会経済システム主専攻4年次
野村直弘 [email protected]
簡単な温泉地についてのアンケートです。卒業論文の資料の参考にさせて頂きたいので回
答よろしくお願いします。
Q1:高校卒業時の出身地はどこですか?該当するものに○をつけてください。
1)北海道
2)東北
3)関東
4)中部
5)近畿
6)中国
7)四国
8)九州
9)その他
Q2:性別を下から○をつけ回答してください。
1)男性
2)女性
Q3:普段使う車をお持ちですか?下記から○をつけ回答してください
1)はい
2)いいえ
Q4:次の各々の温泉地についての、あなたの経験について○をつけ回答してください。
a) 行 っ た こ と が
b)行ったことはないが、知っている
c)知らない
ある
(1)箱根
a
b
c
(2)湯布院
a
b
c
(3)草津
a
b
c
(4)別府
a
b
c
(5)鬼怒川
a
b
c
(6)登別
a
b
c
(7)黒川
a
b
c
(8)乳頭
a
b
c
(9)下呂
a
b
c
(10)有馬
a
b
c
(11)伊香保
a
b
c
(12)湯河原
a
b
c
(13)塩原
a
b
c
(14)銀山
a
b
c
~ 25 ~
Q5:Q4で答えた a の中で、最も行きたいと思うところはどこですか? (1)~(14)の番号
でお答えください。(a に一つも○をつけなかった方は、Q7 からお答えください)
Q6:Q5の理由であてはまるものにいくつでも○をつけてください。
1)手ごろな料金でいけるか
5)観光スポットが充実して
ら
いるから
2)交通の便が良いから
6)温泉以外も楽しめるから
9)料理がおいしいから
10)お気に入りの特産品がある
から
3)街の雰囲気が好きだから
7)効能や泉質が気に入って
11)口コミで有名だから
いるから
4)自然に囲まれているから
8)泊りたい宿があるから
Q7:Q4で答えた、b の中で最も行ってみたい温泉地はどこですか? (1)~(14)の番号で
お答えください。
Q8:そこに行きたい理由は何ですか?
あてはまるものにいくつでも○をつけてください。
1)手ごろな料金でいけるか
5)観光スポットが充実して
ら
いるから
2)交通の便が良いから
6)温泉以外も楽しめるから
9)料理がおいしいから
10)お気に入りの特産品がある
から
3)街の雰囲気が好きだから
7)効能や泉質が気に入って
11)口コミで有名だから
いるから
4)自然に囲まれているから
8)泊りたい宿があるから
Q9:各々の温泉地はどんな特徴があると思いますか。各々あてはまるものに、いくつでも
~ 26 ~
○をつけてください。よく知らない温泉でも大体のイメージで答えてください。
1, 街 並 み
2, 自 然
3, 交 通
4, 観光ス
5, 温 泉
6, 温 泉
7, 宿 泊
に風情が
がある
の便が
ポットが
の 効 能
数 が 多
施 設 が
良い
多い
や 泉 質
い
多い
ある
が良い
(1)箱根
1
2
3
4
5
6
7
(2)湯布院
1
2
3
4
5
6
7
(3)草津
1
2
3
4
5
6
7
(4)別府
1
2
3
4
5
6
7
(5)鬼怒川
1
2
3
4
5
6
7
(6)登別
1
2
3
4
5
6
7
(7)黒川
1
2
3
4
5
6
7
(8)乳頭
1
2
3
4
5
6
7
(9)下呂
1
2
3
4
5
6
7
(10)有馬
1
2
3
4
5
6
7
(11)伊香保
1
2
3
4
5
6
7
(12)湯河原
1
2
3
4
5
6
7
(13)塩原
1
2
3
4
5
6
7
(14)銀山
1
2
3
4
5
6
7
Q10:最近1年で何回温泉に行きましたか?あてはまるものに○をしてください。
1)行っていない
2)1回
3)2回
4)3回
5)4回
6)5回以上
Q11:一番最近行った温泉はどこですか?温泉名を下に記入してください。
Q12:Q11の温泉地に行った理由で、あてはまるものにいくつでも○をつけてください。
~ 27 ~
1)手ごろな料金でいけるか
5)観光スポットが充実して
ら
いるから
2)交通の便が良いから
6)温泉以外も楽しめるから
9)料理がおいしいから
10)お気に入りの特産品がある
から
3)街の雰囲気が好きだから
7)効能や泉質が気に入って
11)口コミなどで有名だから
いるから
4)自然に囲まれているから
8)泊りたい宿があるから
Q13: あなたは温泉にとって以下の事がどれほど重要だと思いますか?
各々当てはまるものに○をつけてください。
1, 非常に重要
2, 重要
である
3, あ ま り
4, 重要では
重要ではな
ない
い
1.
静かであること
1
2
3
4
2.
料理がおいしいこと
1
2
3
4
3.
自然が多いこと
1
2
3
4
4.
他人のいない落ちついた
1
2
3
4
空間があること
5.
観光スポットがあること
1
2
3
4
6.
交通の便が良いこと
1
2
3
4
7.
温泉の効能が良いこと
1
2
3
4
8.
宿泊施設が多いこと
1
2
3
4
9.
街の雰囲気が良いこと
1
2
3
4
1
2
3
4
1
2
3
4
10. 温泉地として歴史がある
こと
11. 手頃な価格で利用できる
こと
これで質問は以上です。ご協力ありがとうございました。
~ 28 ~
謝辞
本論文を作成するにあたって、ゼミ等で本研究のご指導をしていただいた石井健一先生に心
より感謝いたします。またアンケートなどにご協力して下さった筑波大学生の皆様にも、深
くお礼申し上げます。
~ 29 ~