制度経済学Ⅰ

第3講
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生活保護 NHK 2012.4.22.
Q1 生活保護とは?
Q2 現在の増加の特徴?
Q3 その理由?
Q4 ケースワーカー1人あたり何世帯担当?
Q5 解決方法?
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事例1 中村武司さん(36歳)
高卒、病気退職、転職を繰り返す
ハローワーク通い、派遣には応募しない
その理由ー派遣の繰り返しは不安定
安定した雇用を希望・・・だが、現実には
資格が求められる介護の雇用
(・・・その先、資格取得のための支援)
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NEVER GIVE UP しかない現実
事例2 岡田洋一さん(41)
3年前派遣切り、年齢のため仕事がない
TVだけの毎日、引きこもりになる
事例1、2の教訓
現実の動きに即した就職支援制度の実現
現実の制度ー失業が例外的であった時代
• つまり制度は過去の高度成長時代の産物
• それに対して現実は、低成長、非正規雇用の
時代になっている。
・ このギャップを認識して、新しい現実に見合
う制度を作り上げる
・ 現実には、試行錯誤の段階
・ それが現実化しているのは、北欧諸国
• 北欧諸国(デンマーク、オランダ、スゥエーデ
ン・・・)の現状
• 「失業しても怖くない、不安がない・・・」
• なぜか? セーフティネットのちがい
• 一人で100-200人を見るのではない
• マンツーマンでなくとも、マス対応ではない
• もう一つの論点ー技能再訓練制度
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失業しても⇒技能再訓練⇒再就職できる
したがって、失業のリスクは低い
一定の社会保障(失業保険)を維持する
それと引き換えに、労働の柔軟性を受容する
これが、新しい社会的妥協
フレックス・セキュリティ flexsecurity モデル
かつてのフォード主義モデルとの違い
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フォード主義モデル
雇用安定・高い賃金・社会保障と引き換えに
労働生産性上昇のために努力する
これが、社会的妥協の内容であった。
1945-75 日本・欧米諸国
この制度は、もはや通じなくなっている F