日本経済論Ⅱ

⑪
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オリンパス不祥事 2011.11.15.
Q1 なぜ20年間も隠蔽できたのか?
Q2 オリンパスの収益状況は?
Q3 英人社員のカルチャーショックとは?
• A1 なぜ20年間も隠蔽されていたのか→
社長とその取り巻きが情報を握る
社長にノーと言えない企業風土
・A2 オリンパスの収益状況→良好
内視鏡の世界市場70%支配
・A3 カルチャーショック→誰のために働くのか
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オリンパス 従業員数3.4万人 売上8400億
グローバル企業 一部上場大企業
M&A 高額買収 1000億円の損失 飛ばし
バブル時期 財テクによる損失発生
会計ルールの変化 簿価から時価へ
損失を会計上、時価で処理する義務付け
• 飛ばしー値下がりした保有株を海外に移す
• 100を超えるM&Aは事業拡大と同時に
損失隠蔽手段ー悪質
・ 前社長の支配ー十年つづくーノーと言えない
・ 2011年4月英人社長 前社長批判 解任さ
れる 巨額損失が表面化 まず外国で
・ 毎年の監査でも問題にならなかった
• 監査の限界 調査委員会で結局問題にされ
なかった
• 日本企業の海外での格付けー一般に低い
• 日本の株式市場へのインパクトーマイナス
• 株価低下→年金ファンドの運用ダウン→年金
収入にマイナス影響
それではどうするか?
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監査法人の監督強化
取締役の過半数を社長任命から独立化
監査役の強化 人事を独立化 部下をつける
監査法人の任用ー社長の権限から外す
どこまで会社の経営を透明化できるか
事件のさらなる背景
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日本企業のガバナンス
内部労働市場 新卒採用→定年退職まで
同一企業、企業G内部で異動、配置転換
労働市場が内部化する 1980年代 ピーク
→その結果、中途採用はまれ、現在は変化
メリット→労使関係安定化、雇用安定
デメリット→内輪でのガバナンスのリスク
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具体的に、企業のトップは従業員から選抜
社長はかつての同僚
社長と従業員の利害は一体化する
異端分子を排除する傾向
内部告発を嫌う、社長にノーと言わない体質
監査役は、名ばかりだけの存在になる
欧米でも2000年代初め問題化 f