制度経済学Ⅰ⑬ • Q1 最後のセーフティネットとは何か? • Q2 生活保護の窓口対応の特徴? • 2006年12月20日放映 • Q1 • Q2 窓口対応の特徴? • 自立支援プログラムの罠 自立支援が苦しみになる 過酷な労働 生活 保護も仕事もなくしてしまう 保護の再申請も したくない ケースワーカー一人が100世帯 も面倒見る異常 本人を見守ってあげる、きめ細かなフォロー ていねいに信頼関係をつくる 本人の味方 • 教訓ー制度を動かすのは人である 人の温かさのない制度は死んでいる 雇用を提供することー1人が100人も面倒見 れるような話ではない ひとり、ひとりの特性 を把握して初めて紹介できる仕事 ここでも コミュニケーションの問題が基本 雇用は 人の生存権に関わる問題である • 失業対策の変化 • 1970年代まで ポイントは失業手当の給付 そのために失業保険制度(労使折半負担) だが、不況の持続は失業保険制度の財政基 盤を弱める また失業手当が再雇用につな がらないという問題 ・ 1990年代以降 欧米の変化 • それまでの消極的労働政策(失業手当の給 付)に代わって、積極的労働政策の採用 • 日本の自立支援政策もその影響を受けてい る だが、せっかくの制度がきめ細かく運用 されていない 仕事の押し付け そして生活 保護の打ち切り いかに現場の窓口事務が 重要であるか • 欧米の状況 • フレックス・セキュリティ制度 • 労働市場の柔軟性(フレックス)プラス セキュリティ(セーフティネット)の両立を目指 す 北欧諸国(とくにデンマーク) 1990年代 中身 企業に雇用の柔軟性を認める代わりに 労働者の生活保障を守る • どのようにして実現? • 「景気後退→雇用変動→リストラ・人員整理 →失業補償→その間に再雇用のための技能 訓練を受ける→再雇用の実現」 できるだけ 短期間に実施(最長2,3年) 主旨 衰退産業から成長産業への雇用のス ムーズな移転 市場原理だけに委ねない • • • • メリット 従業員にとり失業の恐怖がなくなる 社会にとり、失業率が低下 問題は、誰が音頭を取るか? この制度の背景にあるのは、労働組合と経 営者団体、そして政府の強い交渉能力 • 日本 労働組合の交渉能力が弱い • その原因 企業別労働組合 ⑬
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