新編日語 第三冊 第4課 天気とわたしたちの生活 (言葉と表現) 1 2 第4課のポイント ~まい ~がち(接尾語) 単に…だけ(ばかり/のみ)だ(肯定) 単に…だけ(ばかり/のみ)ではない(否定) ~ 「気分」と「気持ち」 めったに …ない ~中を(移動動詞) 別に…ない ~より(接尾語) 一時 3 一、~まい(助動詞)(古語の残り) 1 【接続】 五段動詞 終止形+まい 例:行くまい 話すまい 分かるまい 一段動詞 未然形/基本形+まい 例:見まい 見るまい/教えまい 教えるまい カ変動詞(来る)終止形/未然形+まい 例:来るまい 来(こ)まい サ変動詞 終止形/未然形+まい 例:するまい すまい しまい 4 【意味】 打消しの推量=(~ないだろう) 注:無意志動詞+まい このうわさは他人には分かるまい。 税金を減らすのに反対する人はまずあるまい。 それはたいして役に立ちますまい。 (「ます」について「ますまい」となることもある。) 北海道でも来月になればもうスキーはできまい。 そんな話は誰も信じてくれまいと思った。 5 打消しの意志=ない 注:意志動詞+まい お酒はもう二度と飲むまい。 二日酔いの間は、もう二度と飲みすぎるまいと思うが、 ついまた飲みすぎてしまう。 こんないやなところへはもう二度と来まいと思いました。 彼女を悲しませまいと思ってそのことを知らせずにおい た。 6 文型 1~推量形(う)ようか ~まいか 【意味】「是否・・・ 」「要不要・・・ 」 【特徴】 同じ動詞 朝学校へ行く時、傘を持って行こうか行くまいか、空を 見上げて考えたことはありませんか。 気に入りましたが、あまりにも高いので買おうか買うま いか、二人はしばらく相談した。 「風味」食堂で食べようか食べるまいか、まだ決まって いません。 休みは田舎へ帰ろうか帰るまいかと迷っている。 7 2~ようが~まいが 【意味】 「无论・・・都・・・」 あなたが出席しようがしまいが、私は出席します。 行こうが行くまいが、あなたと関係がないでしょう。 来ようがくるまいがみんなの自由です 8 3 ~ようと~まいと 【意味】しても、しなくても・・・ 「无论是否・・・都・・・」 行こうと行くまいとあなたの自由だ。 たくさん食べようと食べまいと料金は同じだ。 君が彼女に会おうと会うまいと僕と関係のないこと だ。 9 4 ~のではあるまいか 【意味】 「不是・・・吗」 書き言葉 話し言葉=「のではないでしょうか」 佐藤さんは知らないふりをしているが、全部 分かっているのではあるまいか。 いじめには、教育制度に何か問題があるのではあるまいか。 言葉ができてはじめて、その国の文化が理解されるのではあ るまいか。 他人への無関心がこの事件を引き起こす一因となったのでは あるまいか。 10 5~でもあるまいし、~ 【意味】後項の理由として前項で一例を挙げ、相手を説得し ようとする表現。 「又不是・・・」、「也不是・・・」 子供でもあるまいし、きちんと勉強しなさいよ。 連休でもあるまいし、旅行なんてやめたらどう? 学生でもあるまいし、アルバイトをやめて会社 に入って仕事しなさい。 11 6 ~まいとする 【意味】 ~ないと思う 夏子は泣くまいとして歯を食いしばった。 家族の者を心配させまいとする気持ちから会社を辞め たことは言わずにおいた。 銃を奪われまいとして、争いになった。 注:「~まいとして」の場合は「して」を省くこともある。 銃を奪われまいと、争いになった。 12 二、 ~がち(接尾語) 【接続】動詞連用形 + がち 名 詞 + がち 【意味】動詞⇒その性質がかなりある。また意図しな くてもついそうしてしまう。マイナス評価。 名詞⇒ その状態になりやすい。「容 易・・・」「常常・・・」 13 そんな誤りはありがちだ。 近頃は彼は学校を休みがちだ。 夏は疲れがちです。 子供のころは、病気がちでした。 6月から7月にかけて梅雨のため雨がちの天気が続く。 寒い季節は家の中にこもりがちだが、たまに外に出て体を動 かしたほうがいい。 よかったらうちまで車で送ってもらえないでしょうかと、彼 女は遠慮がちに尋ねた。 甘いものはついつい食べ過ぎてしまいがちなので、ダイエッ ト中は気をつけましょう。 14 三、単に…だけ(ばかり/のみ)だ(肯定) 単に…だけ(ばかり/のみ)ではない(否定) 【接続】単に+動詞(助動詞)終止形+だけだ 単に+名詞+だけ(のみ)・・・だ 単に+名詞+だけ(のみ)・・・ない 【意味】肯定 「只是・・・ 」「单单是・・・ 」 否定 「不只是・・・、不单单・・・ 」 単に聞いてみただけだ。(述語) わたしは単に自分の考えを言っただけです。(述語) 単に個人としての見解に過ぎない。(述語) このことは、単にこのクラスのみの問題ではなく、学校全 体の問題です。(中頓) 単にこの地方のみの問題ではない。(述語) 天気は、単にわたしたちのふだんの生活に関係があっただ けではない。(述語) 15 四、「気分」と「気持ち」 気分 心情、感情 楽しい気分。 気分を新たにする。 気分転換のために、旅行に行った。 16 気 分 心身の調子、状態、体調 車に酔って気分が悪くなる。 気分がいかがですか、顔色が悪いようですね。 寒気がして気分が悪い。 17 気 分 様子、感じ、趣き、雰囲気。 お祭り気分 クリシマス気分の町 ロマンチックの気分にひたる。 18 気持ち (感情、感じ方、心の動き)心情,情绪,心境 先生にほめられて気持ちがいいものだ。 人の気持ちを尊重する。 泣きたいような気持ちになる。 ほんの気持ちだけですが、お納めください。 19 気持ち 体の状態についての感じ、気分。 二日酔いで気持ちが悪い。 梅雨で布団が干せないものだから、じめじめして気 持ちが悪い。 20 五、めったに …ない 【意味】たまにしか…ない。否定表現が後に来る。 「不常・・・」「很少・・・」 ☺ :今でもよく山にいらっしゃいますか。 ☻ :めったに行きませんね。会社が忙しいもんですから。 ☺ :この時計をちょっとみてもらいたいんですが。 ☻ :ちょっと拝見します。ああ、ここですね。こんな故障 はめったにないことなんですが。 ☺ : 鈴木君、時々遊びに来ますか。 ☻ : いえ、めったに来ません。 21 めったにないことですが、停電で電車が停まることも あります。 めったにない機会だから、ぜひこの展覧会を見たいもので す。 自分で作るのが経済的だから、外食などめったにしない。 朝早く起きることは、めったにありません。 人と喧嘩することは、めったにありません。 発音を間違えることは、めったにありません。 晴れて暖かい日は、めったにありません。 22 六、~中を(移動動詞) 【接続】名詞+の+中を+移動動詞 形容詞、動詞の連体形+中を+移動動詞 在之中・・・,冒着・・・ 雨の中を濡れて帰ってきました。 激しい雨の中をさまよった。 雪を降る中を5時間も歩いた。 ・・・ところ(のに)可是・・・ 忙しい中をすみません。 お忙しい中をご苦労様です。(ところを) 本日はお足元の悪い中を、わざわざお出でいただき、 まことにありがとうございます。 23 七、別に…ない 【意味】 「取り立てて・・・ ない」「特に・・・ ない」。 「并没・・・ 」「并不・・・ 」 別にほしいものはありません。 国のほうでは、みんな別に変わりはないそうです。 ストーブがなくても、別に寒いとも思わない。 ☺ :今日の午後は忙しいですか。 ☻ :いいえ、別に。((省略) 学生A:どうかしたの。 学生B:いえ、別に。(省略) あなたなんかいなくても別に困らないわ。 別に言うこともない。 24 八、~より(接尾語) 【意味】ある方向・場所などに近づいて位置 すること、また その位置。(書き言葉)「偏・・・ 」「靠近・・・ 」 駅よりの店。 西よりの部屋。 公園よりの道をまっすぐ行くと、学校がある。 駅の北よりのところに郵便局がある。 大学のキャンパスの東よりのところに保健センターがある。 25 九、一時 (少しの間。ひととき。)一时,一下,一会儿 明日は晴れ、ひるごろ一時曇り。 夕方ごろから一時小雨が降りました。 (過去のある時。かつて)有一段时间 一時は本当につらくて、仕事を 辞めようかと思った。 一時はだめかと思った。 一時はどうなるかと心配したが、薬を飲ませたら治 りました。 「一時に」の形で(同時また一度に)一下子,同时 開店と同時に客が一時に押しかける。 そう一時に入ってきてはいけません。 26
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