ひとり一人

一人ひとりの意欲を高めるための工夫
◆ 人物クロッキー
大聖寺実業高等学校
題材の目標
細部にとらわれずに全体のバランスや動きを
かたまりでとらえて描く力を身に付けさせ、
描画材料の特徴を生かした描画の豊かな表現を
追究させたい。
短時間のクロッキーを繰り返し意欲的に
取り組ませ、クロッキーをとおして描画することの
面白さや楽しさを味わわせたい。
指導上の工夫点 (視点)
3段階に分けて
クロッキーの描き方のポイントを
生徒に理解させ、
意欲を持続させながら
各段階ごとの描写方法を
確実に身に付けさせる。
3段階の指導計画
第1段階
プロポーションをかたまりでとらえさせる
第2段階
動きをとらえさせ、線を描き加えさせる
第3段階
線で描画させる
題材の指導計画
第1段階
プロポーションをかたまりでとらえる
●人体のプロポーションと
骨格について学習する。
●モデルを観察して、体の軸を見つける。
●かたまりでとらえて、
コンテで軸に肉付けをする。
指導の実際
第1段階
プロポーションをかたまりでとらえる
●人体のプロポーションと
骨格について学習する。
骨格図
骨格図にタテ軸・ヨコ軸を描く
(生徒作品) 骨格図からの軸取り
(教師による参考作品) 軸
指導の実際
第1段階
プロポーションをかたまりでとらえる
●モデルを観察して、体の軸を見つける。
(教師による参考作品) タテ軸・ヨコ軸
(教師による参考作品) タテ軸・ヨコ軸
指導の実際
第1段階
プロポーションをかたまりでとらえる
●かたまりでとらえて、
コンテで軸に肉付けをする。
(教師による参考作品) 肉付け
(生徒作品) 軸 + 肉付け
(生徒作品) 肉付けのみ
題材の指導計画
第2段階
動きをとらえ、線を描き加える
●コンテで肉付けしたシルエットに
体の動きを線で描く。
●線の表情を意識しながら描く。
指導の実際
第2段階
動きをとらえ、線を描き加える
●コンテで肉付けしたシルエットに
体の動きを線で描く。
(生徒作品) 肉付け + 線描
指導の実際
第2段階
動きをとらえ、線を描き加える
●線の表情を意識しながら描く。
(生徒作品) 肉付け + 線描
題材の指導計画
第3段階
線で描画する
●コンテの線で表現する。
●鉛筆の線で表現する。
指導の実際
第3段階
線で描画する
●コンテの線で表現する。
(教師による参考作品) 線描
(生徒作品) 軸 + 線描
指導の実際
第3段階
線で描画する
●鉛筆の線で表現する。
(生徒作品) 線描
成果と課題
成果 ① 段階の設定と目標の明確化
② 自らの能力の高まりを実感
課題 ① 線のみでの描画への移行段階で
とまどう生徒への指導法
② 描画材料の魅力と
表現の幅の広がり