第2章 デジタル環境下における 利用者支援サービス 1 3段階の利用者支援サービスの提案 Samuel Swett Green(1876) 「個人サービスと図書館利用者への案内・ ガイドの重要性を主張」 Han&Goulding(2003) 「3段階利用者支援サービス」 利用者のニーズを3段階に分け、利用者へ 情報を提供 2 3段階利用者支援サービス 第1段階 一般的で全ての図書館利用者に必要・期待される 情報の提供 例)利用者案内・開館時間案内 第2段階 <詳細:第4章> 共通の関心を持っているグループなど、一定人数の ニーズがある情報の提供 例)オンラインチュートリアル・事例DB・パスファインダー 第3段階 <詳細:第3章> 個人のニーズや特定の質問に関連した情報の提供 例)デジタルレファレンスサービス 3 3段階利用者支援サービスの特徴 利用者自身が良質の情報源へ簡単かつ 的確にアクセスが可能 非来館者へのサービス カウンターレファレンスを好まない利用者へ のサービス 問い合わせの多い質問の減少 電子媒体の統合 4 3段階利用者支援サービスにおける Webサイトの役割(1) <第1・2段階> Webサイトでの 充実した情報提供 <第3段階> カウンターとデジタルに + よる木目細かで高度な 質問回答サービス レファレンス質問受付件数減少の可能性 利用者の満足度自体は向上 5 3段階利用者支援サービスにおける Webサイトの役割(2) 混沌とした情報環境下に置かれている利用者 ・情報に簡単かつ的確にアクセスするための Webサイトの構築の必要性 ・利用者向け電子媒体の統合・接続の簡便化 上質な情報や情報源へのアクセス Webに不慣れな利用者への配慮 6 3段階利用者支援サービスにおける Webサイトの役割(3) 第1段階 利用者が図書館を利用するのに最低限必要な 情報の提供 第2段階 快適に良質な情報源にアクセスできる状況の提供 第1段階で満足できなかった利用者への情報提供 第3段階 デジタル情報サービスに充足しきれない図書館員 による人的支援サービス 7 情報サービス向上のために セルフヘルプ機能の支援の充実 ユーザインターフェースやデザインの向上 良く組織された利用者教育プログラムの供給 情報検索スキル向上のための機能 オンラインチュートリアルの提供 利用者が完全に自分自身で資源を確認・ 評価する訓練をさせる 質問回答支援と必要な時の支援 8 今後のレファレンスサービスの提供 カウンターレファレンス: カウンター・電話・FAXでの受付 開館時間内のみ デジタルレファレンス: 開館時間・距離には関係なくいつでも受付 デジタルレファレンスとカウンターレファレンス は共存・融合し、利用者にサービスを展開 9
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