金融班 Ono.S Kubo.R Suzuki.K Sumitoku.Y 2015/10/1 1 プレゼンフローチャート 競争力の定義 長期の理論 短期の理論 長期における問題 短期における問題 GDPギャップの縮小と、潜在 成長力の向上のためには? 実体経済の問題 2015/10/1 結論 2 競争力の定義 潜在成長力の向上 GDPギャップの縮小 →安定的な経済成長の達成できる力 2015/10/1 3 潜在GDPと実質GDPの推移 2015/10/1 出所 日本銀行調査統計局 4 GDPギャップ GDPギャップを載せる 2015/10/1 5 出所 経済財政白書 長期的な経済成長 ・日本の経済おける長期的な問題とは? 2015/10/1 6 潜在成長率の推移 2015/10/1 7 古典派の経済学では 貯蓄超過が生じた場合では様々な調整が行われる 利子率↓ → 貯蓄↓ → 投資↑ 賃金↓ → 貯蓄↓ → 企業収益↑ → 投資↑ 物価↓ → 消費↑ → 貯蓄↓ ↓ 常に財市場において貯蓄と投資の均衡が保たれる 2015/10/1 8 高齢化による貯蓄率の低下 2015/10/1 貯蓄率の推移 ライフサイクル仮説 貯蓄率の長期的推移 9 貯蓄率の推移 2015/10/1 出所 内閣府 国民経済統計 10 ライフサイクル仮説の仮定 2015/10/1 寿命を正確に予測できる 個人は遺産を残さず所得を使い切る ↓ 仮定の下ではマクロ的な貯蓄は0 11 仮定が満たされない場合 2015/10/1 寿命が正確に予想できない→毎期 の消費を抑え貯蓄を行う 遺産を残すことに効用を得る→消費 を控え貯蓄を行う 経済成長率が高くなると、若年人口 の収入が増え貯蓄が増える 老年人口よりも若年人口が多い社 会→マクロ経済全体の貯蓄は低下 12 貯蓄率の長期的推 2015/10/1 出所 経済財政白書平成17年度 13 潜在成長と貯蓄率低下 2015/10/1 人口減少、貯蓄率低下による潜在成長率の低 下が懸念される ↓ 効率的に投資主体である企業に融通し、長期 的な資本係数に結びつけることが必要である 14 結論 2015/10/1 少子高齢化により貯蓄率は低下傾向 にあることから、資本の有効活用が 潜在成長力の向上において重要な課 題 ↓ 貯蓄された資金が成長を促進する目 的のために有効に使われて初めて長 期的な成長に繋がる 15 短期的な経済成長 ・日本の経済おける短気的な問題とは? 2015/10/1 16 実質経済成長率の推移 2015/10/1 出所 内閣府 国民経済計算 17 実質経済成長率の低下の内訳 90年代以降は潜在成長率が低下したが、 実質経済成長率のほうがより低下している 実質成長率の低下の要因 (90年代~) ・民間消費支出↓ ・企業設備投資↓ (90年代後半~) ・公的固定資本形成↓ 2015/10/1 18 財市場の均衡 短期の理論では、 財市場の均衡式より Y=C+I+G S=Y-C 政府支出をゼロとした場合、 S=Iが満たされる必要がある。 2015/10/1 19 貯蓄超過が生じた場 合 I / Y=S / Y I / Y = s (貯蓄率) 貯蓄率が一定と仮定すると、投資が決まって いれば、この式を成立させるためには GDPが動くことになる。 ↓ 貯蓄超過が生じた場合、GDPが縮小する。 GDPを増加させるには、投資が増加しなけ ればならない。 2015/10/1 20 貯蓄投資バランス 出所 経済財政白書平成17年度 2015/10/1 21 政府と海外部門含めた場合 Y=C+I+G+X-M…① C=co+c1(Y-T)…② M=n+mY(輸入関数)…③ I、G、T、nは定数 ②、③を①に代入し整理し Y=1/(s+m)(co +I+G+X-c1T-n)・・・④ ④より、限界貯蓄性向が増加すると経常収 支で吸収できなくなると、GDPは減少する 2015/10/1 22 金融政策による 投資需要の拡大 期待インフレを通じた経路 →コミットメント、インフレターゲティング を行いインフレ期待を引き上げる 短期金利期待を通じた経路 →短期金利を低く抑えるという期待を創 出し、長期金利低下を促す ↓ 長期金利にゼロ金利制約がない場合 は、短期金利期待のほうが有効 2015/10/1 23 短期金利期待が有効な理由 2015/10/1 ゼロ金利制約がない場合は、期待イ ンフレ率の上昇は名目金利である長 期金利を押し上げるように働く。 中央銀行においては、どこまで期待 インフレを操作できるか未知数であり、 短期金利を操作するほうが誘導しや すい。 24 安定的な経済成長率 (日米比較) 2015/10/1 日本とアメリカの経済成長率の分散の比較 日本 アメリカ 19801990 2.04574 7 0.99594 19902005 0.63435 0.23229 8 25 結論 金融政策による投資需要を刺激し、 GDPギャップの縮小を行うことが必 要。 →実質GDPの上昇 短期的な投資需要が創出される事で 長期の資本形成にも結びつく。 → I = ΔK 結果 潜在GDP増加とデフレギャップ縮小へ 安定的に経済成長率を推移すること が望ましい 2015/10/1 26 実体経済における問題 2015/10/1 高い貯蓄率が投資に結びついていな い要因を資金循環上の問題から述べ る 27 資金循環の現状 家計・企業・政府における資金過不足 の変化 金融機関のバランスシート上の変化 ↓ 金融システム上の問題 2015/10/1 28 資金過不足の変化 2015/10/1 出所 日本銀行資金循環統計 29 日本の資金循環の現状(91-96) 2015/10/1 出所 経済財政白書平成16年度 30 日本の資金循環の現状(97-02) 2015/10/1 31 出所 経済財政白書平成16年度 金融機関の資金運用 2015/10/1 出所 日本銀行資金循環統計 32 資金循環の変化 2015/10/1 家計:資金余剰は低下傾向 企業:資金不足から資金余剰へ 政府:資金不足(国債残高)の拡大 民家間金融機関:企業への貸出は 減少し国債の保有を拡大 33 郵貯シフトの影響 2015/10/1 資金循環上における郵貯肥大化の 影響は? 34 郵貯シフトが金融政策に与える 影響 2015/10/1 郵便貯金はマネーサプライに影響 を与えるのか? 郵貯シフトによって、金融政策はど う影響されるか? 35 郵貯シフトが金融政策に与え る影響 郵貯シフトによりマネーサプライが減少す るが、財政投融資から民間部門に還入 される。還流した資金は銀行に預金さ れ、マネーサプライが変動する。 ↓ 金融政策を複雑にしてしまう 2015/10/1 36 国債の影響 2015/10/1 民間金融、民間企業部門が資金余 剰主体になったことから、近年国債へ の資金シフトが起こっている。資金が 国債に流入する影響とは? 37 国債の残高 2015/10/1 出所 財務省法人企業統計局 38 国債の影響 2015/10/1 バブル崩壊後、国債発行が急激に増加(特 に赤字国債) ↓ 後世代に負担 利子、元本償還時の税負担増 民間の資本形成の遅れ ↓ 適切な公共財の供給がされなければ、長期 的には実質GDPを低下させてしまう 39 オーバーバンキング 2015/10/1 オーバーバンキングとは? オーバーバンキングによる問題 40 オーバーバンキング 2015/10/1 出所 日本銀行調査統計局 41 オーバンキングによる問題 ・不良債権問題の長期化 ・預金利子率の低下圧力 ・不良業種への追い貸し ↓ 金融仲介機能の低下により資金を効率 的に投資へ結びつけなくなる。 2015/10/1 42 結論 2015/10/1 資金循環上から資金が効率的に投資に 結びついてないのがわかる オーバーバンキングにより不良債権問 題を長期化させる等の金融システムの 問題がある。 43 金融班 まとめ 潜在成長力の向上 GDPギャップの縮小 →安定的な経済成長の達成 2015/10/1 44 2015/10/1 金融市場における役割としては、実 質経済成長率を上昇させ、GDP ギャップを縮小させること重要である。 貯蓄率低下が懸念される中で、効率 的に資金を仲介する必要がある 45 参考文献 経済財政白書/内閣府 「金融政策と日本経済」 吉川洋 / 日本経済新聞社 「日本経済の宿題」 土志田征一 / ダイヤモンド社 「マクロ経済学」 浅子和美・加納悟・倉澤資成 / 新世社 「金融危機の経済分析」 櫻川昌哉 / 日本経済評論社 「金融立国試論」 櫻川昌哉 / 光文社 「構造改革と日本経済」 吉川洋 / 岩波書店 「失われた10年の真因は何か」 岩田規久男・宮川努 / 東 洋経済新報社 「経済政策とマクロ経済」 岩本他 2015/10/1 46
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