教育行政・財政

教育行政・財政
導入説明
1 はじめの説明
• テキストは
• http://www.asahi-net.or.jp/~fl5k-oot からダウンロード
• PDF と EPUB の2種類のファイルがある。後者はタブレットやス
マホ用
• その都度次回分を指示するので、予め読んでおくこと。
• 授業はできるだけ具体例に則して、議論しながら掘り下げていく方式
• 発言を重視(twitterをどうするか相談)
1 はじめの説明2
• 掲示板への書き込み
• gy13b1h1*** (4年はb0 a9 等、臨床はh2 心理はh3)
• パスワードは自分で決める。投稿パスワード Edu-630
• 参考書 教育六法(三省堂がよい-判例や通達、解説がある) 「法
令データ提供システム」も利用すること。図書館のデータベース
Westlaw Japan 等
2 学問として教育行政・財政を学ぶ
• 教育には多様な要求や理念、方法がある。
• 現在の教育制度は、その中から支配的な力をもった勢力が肯定す
る要求・理念・方法が採用されている。
• その制度を運用するのが教育行政であり、教育財政がそれを支える。
• 教育制度として実現していない多様な要求、理念、方法がある。
• それらは、実現を要求する。そこに争いが生じる。
• そうした構造を理解する必要がある。
教職科目として学ぶ
• 教員採用試験で教育法規は重要領域である。
• 法は「解釈」をともなって実行される。
• 採用試験の「正解答」は「行政解釈」による。
• しかし、行政解釈は教育的に適切であるとはいえないこともある
• 法の解釈は、行政解釈以外にもある。代表的には、学説。
• 採用試験では、行政解釈をしっかり理解した上で臨む必要があるが、
教師としては、多様な解釈の理解が必要となることがある。(cf 職
員会議)
学校はなぜ発生したか
• 人類700万年、現代人数万年のなか、学校の歴史は最大5000年。
近代的学校制度は150年程度。
• 学校は人類に自然にそなわった機能ではない。
• 再分肢機能としての教育と、その特化としての学校
近代公教育(義務教育制度)1
• 先進国で19世紀後半に成立 産業革命後の帝国主義競争の一環
• 初等教育の義務化(中等教育は大戦間以後)
• 試験制度の発展
• 三分岐型学校体系(ヨーロッパ)または単線型学校体系(アメリカ)
• 国家(地方政府含む)の事項(以前は主に宗教団体)
近代公教育2
• 国民全体の義務とエリート教育(大学)
• 大きな人的・財政的管理が必要となる
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教師養成・管理
校舎建設と維持
行政組織
多額の財政
• 何故義務教育が成立したか
• 徴兵制の前提としての国民育成
• 労働力の質的向上
• 人権意識の向上
国民が主人公の教育行政
• 国家社会からの教育の組織と個々人(国民)の求める教育の齟齬
の可能性→一致させるために「権利としての教育」のあり方と、「国
民が主人公である教育行政」のあり方が要請される。
• 共通性と相違点
• 国家的教育
• 慈恵的教育
• 権利的教育
• コンドルセを学ぶ