歯を大切に~子供から大人まで~ 広島大学歯学部応用口腔医学講座(歯科保存学第二) 吉野 宏 歯の萌出 乳歯 A B C D E 上顎 8-11カ月 11-12カ月 1歳8カ月 1歳6カ月 2歳 下顎 6-7カ月 10-11カ月 1歳8カ月 1歳7カ月 2歳 歯の萌出 永久歯 1 2 3 4 5 6 7 上顎 7-8歳 7-8歳 9-11歳 10歳 10-12歳 6-7歳 11-13歳 下顎 6-7歳 7-8歳 9-11歳 10歳 10-12歳 6-7歳 11-13歳 *齲歯、歯肉炎、歯垢付着している 虫歯 C1 エナメル質内の虫歯 自覚症状はほとんどない. 治療も簡単 虫歯 C2 象牙質内の虫歯 冷水通,甘味痛 レジン・インレー修復 歯肉縁下は要注意 虫歯 C2 象牙質内の虫歯 冷水通,甘味痛 レジン・インレー修復 歯肉縁下は要注意 虫歯 C3 歯髄に達した虫歯 自発痛・冷水痛・ 温水痛・打診痛 抜髄・感染根管治療 出血の機会の増加 虫歯 C 4 歯冠が崩壊し歯根に達する虫歯 咬合痛・自発痛 感染根管治療・抜歯 出血に対する十分な対応 虫歯によるトラブル C1・C2 治療時の輸注の必要は少ない C3 輸注の必要な可能性あり C4 輸注の必要性は大 乳歯の萌出期と交換期のトラブル 1.原則的には出血のトラブルはない. 2.乳歯の虫歯 ↓ 脱落しない 根吸収が悪い ↓ 歯がグラグラしている期間が長い ↓ 歯科医院での抜歯 出血に対する対応 抜 歯 後 の 血 腫 血 腫 消 退 後 歯周病 歯肉炎 歯肉溝・歯の周囲のプラークによって 1.歯肉の発赤・腫脹 2.歯磨きによる出血 歯周炎 歯根膜・歯槽骨の破壊 歯 周 病 の 進 行 軽度 1.歯周ポケット形成 2.歯肉縁下歯石の形成 3.歯磨きによる出血 中等度 1.歯槽骨の吸収 2.歯の動揺 3.排膿・自然出血 重度 1.頻回の膿瘍形成 2.歯の自然脱落 歯周炎とはどんな疾患か? E デンタル プラーク D 炎症性結合組織 ポケット底部 歯周結合組織 歯槽骨 口腔上皮 D: 象牙質 E: エナメル質 歯周靭帯 C C: セメント質 歯周病によるトラブル 1.歯肉縁周囲および歯周ポケット内のプラ ークや歯石の除去時の出血 2.炎症の急性化による膿瘍に対する処置時 および処置後の出血 3.抜歯時および処置後の出血 バイオフィルムとは? マイクロコロニー バイオフィルムの形成 バイオフィルムの熟成 1.様々な細菌が自分たちで産生するベトベトした多糖類で 保護膜を作り自分たちを守る仕組みのこと. 2.バイオフィルムは薬剤に対する抵抗性が強く基本的に機 械的に除去しなければならない. 歯磨きについて 食 べ た ら す ぐ に 磨 く 乳歯の萌出 保護者が歯磨き 乳歯列完成 保護者が仕上げ磨き 乳歯から永久歯へ 生え替わりの時期は多くの歯が 混在して磨きにくい 永久歯列完成 一日3回3分→一日1回5分から10分 電動ブラシについて かかりつけ歯科医について 1.自己管理のための適切な助言と指導の必要 2.専門家による定期的な検査とプラークコン トロールの必要 ↓ 血友病に関する知識を持った信頼できる歯科医 を持つ.
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