今回のテーマは、「ヘスペリジン」です。 お答えします 作成:コーヒーオリゴ糖情報センター 今年は11月7日が立冬で、暦の上では冬になります。冬の果物といえば「みかん」ですね。 実はこのみかんには「ヘスペリジン」という成分が含まれています。今回はこの「ヘスペリジン」をご紹介します。 Q:ヘスペリジンって何ですか? A:ヘスペリジンは、ビタミンPとも呼ばれ、ポリフェノールの一種です。 かんきつ類に多く、紫外線から果実を守るために含まれています。 完熟した果実よりも、未熟な青い果実の方が多く含まれていること が分かっています。 また、みかんの皮を乾燥させた「陳皮(ちんぴ)」という生薬に多く 含まれていることも有名です。 Q:どのような効果が期待できますか? ヘスぺリジン含有量 じょうのう膜 950mg 中果皮 3800mg 外果皮 830mg 砂じょう 95mg A:ヘスペリジンには多彩な健康機能があることが、これまでの研究で 分かっています。 「血清脂質改善作用」・・・血清中性脂肪を減らす 「血流循環改善作用」・・・末梢血管を拡張させることで血流循環を改善 「ビタミンP作用」・・・ビタミンCとともに働き、毛細血管のメンテナンスを行う 「ビタミンC消耗抑制作用」・・・体内のビタミンCの消耗を抑える 「免疫調節作用」・・・花粉症やリウマチの症状を改善する効果が期待 など ※成熟みかんの各部位100g中 出典:「果実の科学」伊藤三郎編 ただし、ヘスペリジンは水に溶けにくい性質があり、体内への吸収が低いことが難点であると いわれています。 そのため、体内への吸収や効果を発揮しやすくするため、酵素を利用して糖と結合させた 「糖転移ヘスペリジン」やその主成分となる「モノグルコシルヘスペリジン」が開発されました。 この成分を利用した「中性脂肪が高めの方」の特定保健用食品も販売されています。 旬の食材は栄養たっぷり。普段の食生活にじょうずに取り入れたいですね。 みかんはビタミンCも豊富な果物です。冬のビタミン補給に活用しましょう! やってみます! 管理栄養士 マメ子の豆辞典
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