CBC 2007年度前期科目：モーセ五書担当：船津信成 M. Div （シラバス） I. コース目的 • 旧約聖書は、読者に大変興味深い「物語」を提供してきた。人と人の営み、国家の勃興と滅亡、英雄の台頭と衰退、どの物語も、何千年も経った今日の現代人の生活に、普遍的共感と、ある種の教えを感じないわけにはいかない。果たして、歴史という通時的な軸で展開される「物語」は、そもそも何のために口ずさまれ、書かれたのか。「物語」そのものが持つ機能はどんなものなのか。 • 創世記から申命記までを一貫して貫く神学があるとすれば、それはどのようなもので、著者は読者に何を伝えようとしたのか。その神学を汲み取り、理解し、今日の現代人に語る説教に適応できるように努めることを、このコースの目的とする。 II. テキスト • エドワード・ヤング著、「旧約聖書緒論」、聖書図書刊行会、1956。 • Herbert Wolf, “An Introduction to the Old Testament Pentateuch” Moody, 1991. • John Bright, “A History Israel” 3rd ed. Westminster Press, 1972. • 石田友雄、西村俊昭、木田献一、左近淑共著、「総説旧約聖書」、日本基督教団出版局、1984 III. コースアウトライン 1. 2. 3. 4. 5. 6. 緒論創世記出エジプト記レビ記民数記申命記 IV. 方法論 • クラスは、テキストを中心に講義が進められる。学生は、事前に講義内容の予習を前提とする。また、クラス運営は、教授の講義のみによらず、学生の積極的意見、考えを大いに歓迎する。 V. 課題１．エクササイズ：これはいわゆる記述式テストであり、その目的は、クラスにおける講義が理解されているか、またそれが自分の考えに根ざすように学習しているのかを見定めるものである。この記述テストにける暗記は不必要である。クラスで学んだことを踏まえて、回答する。その際、必要なら、クラスノート、テキストを使用してもかまわない。記述した内容の版権は、担当講師に帰属する。提出されたエクササイズの返却はない。２． Pop Quiz 毎回クラスごとに、Pop Quizを行う。その毎回の成績合計が、全体の成績の４０％を占める。内容は、次回クラス予定のテキストからの数問の出題。エッセイ。批評など。詳細は毎回クラスの最後に確認される。 VI. 成績 • エクササイズ（60％） • Pop Quiz （40％） • クラス参加（意見・コメント・発表）（+ α） VII. スケジュール 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 4/11 4/18 4/25 5/9 5/16 5/23 5/30 6/6 6/13 6/20 6/27 7/4 シラバス、緒論緒論緒論創世記エクササイズ① 創世記創世記出エジプト記エクササイズ② 出エジプト記レビ記民数記民数記エクササイズ③ 申命記