第1章 企業経営と人事労務管理 人事労務管理の機能と担い手 2014年4月16日 B班 林・宇野澤・太田・道家・松岡・荻原 1 目次 ~第1章 企業経営と人事労務管理 人事労務管理の機能と担い手 ~ 1 人事労務管理の機能 労働者の意欲の維持と向上 2 人事戦略、人事労務管理システム、内外環境 人事労務管理システムを規定する諸要因 3 内外環境の変化と人事労務管理システム 人事労務管理が取り組むべき課題 4 人事労務管理の担い手 人事労務管理の組織と機能 5 人事の国際化 国境を越える従業員の異動とその管理 2 人事労務管理の機能 経営資源:ヒト・モノ・カネ・(情報) 3つの機能 ・企業の労働サービス需要の充足 ・労働者の就業ニーズの充足 ・労使関係の調整と安定維持 Word 労働者、人的資源、労働サービス→P.4図参照 ★人的資源の開発 課題 ・能力開発機会を与える ・労働者自身による能力発揮意欲 重要なのは、モチベーション! OJTとOff‐JT OJT:職場内訓練or仕事に就きながらの訓練 Off-JT:職場外訓練or座学 人事労務管理の課題 ~人事労務管理の目的~ 企業の目標達成に不可欠な労働サービスが必要な時に必要なだけ提供されるように 人的資源を合理的に活用すること ①誘因の開発と提供 ・目的達成のために、勤労意欲(人的資源の活用意欲と開発意欲)の維持、向上が必要。 ・そのために、動機付けとなる誘因の開発と提供が必要 ②労使関係の調整と安定維持 関心・要求・不満 企業 労使関係の 調整と安定維持 労働者 人的資源に関する活用ニーズ 5 人事労務管理の管理領域 人事労務管理の3つの機能を具体的な管理領域で分類する。 ●雇用管理 ①採用管理 ②能力開発 ③配置・移動 ④労働時間管理 ⑤雇用調整 ⑥退職管理 など ●報酬管理 ①人事考課 ②昇進管理 ③賃金管理 ④付加給付の管理 など ●労使関係管理 個別的労使関係と集団的労使関係の管理 6 人事労務管理システムの規定要因 内外の環境の変化に適応するために常に変化 ◇内部環境・・・(例)経営者の価値観、イデオロギー、就業ニーズなど ◇外部環境・・・(例)労働市場や製品市場的条件など 人事管理システムの変更をもたらす!! 7 柔軟な企業モデル 企業の適応力を高めるために提起されたもの ◇数量的柔軟性・・・技能の低い労働者の活用など 労働投入量調整を可能とする仕組み ◇機能的柔軟性・・・ 幅広い技能を保有した労働者を確保 ◇時間的柔軟性・・・フレックスタイム制 ◇金銭的柔軟性・・・利益配分制 ☆企業は人事戦略としての人的資源の内部化を、選択す る傾向が高い(外部からの人的資源の調達が困難なほど) 8 1-3 内外環境の変化と人事労務管理システム ~労働力供給構造の変化にどう対応するか~ 高齢者 女性 若者 の重要視 人口が減少しても労働力率を高めることが出来れば、労働力の減少の抑制あるいは増加が可能。 人事労務管理の課題 1. 2. 3. 4. 労働者にとってより魅力のある報酬の提示 女性が就業を継続しやすい環境の整備 60歳代の高齢者でも働ける条件の整備 親の介護が就業の妨げとならないような支援 9 資料提供:総務省「労働力調査」 花上社会保険労務士事務所 労働者の価値観の変化:ワーク・ライフ・バランス 会社や仕事を中心とした ライフスタイル 生活と仕事が調和した ライフスタイル ワーク・ライフ・バランス 生活と仕事の両立 労働法制と人事労務管理 • • • • • • 労働者派遣法(1986年施行) 男女雇用機会均等法(1986年施行) 高齢者雇用安定法(1986年施行) 労働基準法改正(1988年施行) 育児休業法(1992年) 子育て支援のための次世代育成支援対策推進法(2005年施行) 10 人事労務管理 トップマネジメント • 基本方針を決定 人事労務管理担当部門(人事部門) • 計画立案、制度づくり、専門的なサービスの提供 ライン管理職 • 現場で実際に管理を行う 11 人事部門 採用課 正規従業員の 募集・採用 人事課 正規従業員の 初任配属・異 動・昇進・昇格 人事企画課 人事制度の 企画・立案 労務課 賃金管理や 労働組合との 折衝 能力開発課 従業員の 教育訓練 ① 集積のメリット ② 人的資源の最適配置 ③ 少数精鋭化 12 第1章‐5 人事の国際化 日本の企業が国際的に広がるとともに、人事の対象も 海外へと広がっている。 国際人事管理の機能 ①海外派遣要員の雇用管理 ⇒選抜、育成、帰任をどうするか。 帰任のバックアップ体制が 整っていない。 ②経営の現地化 ⇒経営管理技術の移転には時間が かかるため、現地化しにくい。 13 「双方向」化 従来の国際人事管理は日本の本社を中心に 「一方通行」で捉えられていた。 ↓ 近年、欧米多国籍企業では人事管理が「双 方向」化してきている。 今後の課題 ①帰国後のバックアップ体制 ②多国籍な従業員の調整・管理 14
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