開発にあたって

開発にあたって
クルマの本質を追い求めた 、新しい乗用車の創造。
お 客 様 が クルマを選 ぶ 時 の 基 準は 、実に様々といえます。
でも多くの人 が 、それぞ れ のライフステージ や
ライフスタイル に合わせてクルマを選 んでいるのではないでしょうか。
もし 、ライフステージ や ライフスタイル に左 右されずに選べるクルマがあったら、
より豊かで 、深み のあるカーライフを 楽しむことが できるのではないだろうか 。
このような想いを胸に 、私 たちは 新しい乗 用車 の創 造にチャレンジしました。
めざしたのは 、幅 広い世代に受け 容れられ ながら、個 人個 人の 嗜 好 性にも応えるクルマ。
それを具現化するためには、もともとクルマが 備えている本質 的な価 値 である
E m ot i o n a(
l スタイリングや 走り )とFu n c t i o n a(居
l
住性や 使い勝 手)という
相 反する要 素を高 次 元で両立 することが 重 要だと考えました 。
既 成 概 念に縛られ ない自由な発 想と
M・M 思 想 ※をもとに育んできたパッケージング技術 のすべてを注ぎ 込 み、
E m ot i o n a lとFu n c t i o n a l のより高いレベルでの 融 合を徹 底 追 求しました。
そして、セダンでもミニ バンでもない 、新しい乗 用車ジェイドを完 成させました 。
世代や 趣 味を超 えて 、幅 広いお 客 様にご 支 持いただくことが できたら 、
印南 泰孝
(いん な み やす たか)
( 株 )本 田 技 術 研 究 所 主任 研 究 員
開 発 者としてこれ 以 上の 歓び は ありません 。
19 8 5 年 、
( 株 )本 田 技 術 研 究 所 入 社 。19 9 0 年 よ り 初 代
ドマーニの P L、シビックの P Lを担 当。19 9 6 年、軽シリーズ
トー タルで の L P L代 行としてZを 開 発。そ の 後、L P L代 行と
してシ ビ ッ ク 、ア コ ード の 開 発 に 携 わ り 、2 0 0 3 年 よ り
開 発責任者 印 南 泰 孝
※ 「M・M 思 想」とは、
「人のため のスペースは 最 大に、メカニズ ムは 最 少 に(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)」という、
「人」が 中 心 の 発 想 で取り組む H o n d a の クルマ づくりの 基 本 思 想。
2
アメリカに 駐 在 。帰 国 後 、ストリーム の L P Lを 担 当し 、今 回
ジェイドの L P Lを 務 め る。