要約チャート式講義案 今日まで統一原理の紹 介は、講師による黒板講 義の方法で主にしてきま した。しかし、今日の全世 界の人達にみ言が伝えら れ、教育する成約時代を 迎え、文鮮明先生(真の お父様)から、これからの 講義は「原理講論」を拝 読する方法でしなさいと いう指示を受けました。そ れが全食口を教育するた めであるとともに、将来自 己流の説明を加えること により、統一原理の主流 の意味が曖昧となって、 分派が生じることが無いよ うにするためのものです。 原理講論 赤色部分要約訓読チャ-ト前編目次 • • • • • • • • • 総序 第一章創造原理 第二章堕落論 第三章人類歴史の終末論 第四章メシアの降臨とその再臨の目的 第五章復活論 第六章予定論 第七章キリスト論 後編 リンクシート 総序 ①人生の目的 幸 福 × 不 幸 その幸福は自己の欲望が満たされる と き感ずるので 人間は、何人といえども不幸を退けて幸福を追い求 めそれを得ようともがいている。(p.21) ≫ ある。≫ ②人間の矛盾性と堕落 幸 福 善 の 欲 望 本 心 邪 心 悪 の 欲 望 不 幸 矛盾性 破滅状態 堕落 したがって人間は 破滅状態 に陥っている。人間のこ 人間には善の欲望を成就しようとする本心の指向性 この本心と邪心は同一の個体の中でそれぞれ相反 ような破滅状態をキリスト教では堕落と呼ぶ。(p.22 と、悪の欲望を達成させようとする邪心の指向性があ する目的を指向して、熾烈な闘争を展開している。こ ~23)≫ る。(p.22)≫ れが人間の矛盾性であり、 ≫ ③人間の無知 心 : 内的 知 内的 無知 無知 体 : 外的 知 外的 無知 したがって、無知にも、内的な無知と外的な無知があ 人間の堕落を知的な面から見れば、我々人間が無知 人間は、心と体との内外両面からなっているので、知的 に陥ったということを意味する。≫ な面においても、内外両面の知をもっている。 る。≫ ≫ ④人間の真理探求 内的 無知 内的真理探求 外的 無知 科学 宗教 × 外的真理探求 内的 知 外的 知 それらが歴史過程においては互いに衝突してきた。 内的無知を克服して内的知に至る道を見いだすべく 外的無知を克服して外的知に至る道を見いだすべく 外的真理を探求してきたのが科学である。≫ 内的真理を探求してきたのが宗教である。(p.24)≫ (p.29)≫ ⑤新しい真理出現の必要性 内的 無知 宗教 内的 知 新しい真理 外的 無知 科学 外的 知 本心の 善の 目的 成就 人間がこの両面の無知を完全に克服して、本心の要 宗教と科学とを、統一された一つの課題として解決す 求する善の目的を成就するためには、≫ ることのできる、新しい真理が現れなければならない。 (p.29~30)≫ ⑥新しい真理の使命 人類 新しい 世界 主義 思想 宗教 統一 堕落人間 創造本然の 人間 堕落人間が創造本然の人間へと帰っていくことのでき 新しい真理の使命は 有史以来のすべての主義・思想・宗教を統一し得る 真理でなければならない(p.32~33)≫ る真理でなければならない(p.35)≫ 全人類を新しい世界に導き得る真理でなければなら ない(p.32)≫ 文鮮明先生 文鮮明先生 そのお方こそ、すなわち 神は既にこの地上に、人生と 文鮮明先生である。(p.38)≫ 宇宙の根本問題を解決される ために、一人の御方を遣わし 給うたのであるが、≫ 創造原理 第一章 原因的 存在 人生 と 宇宙 究極 の 原理 神 ゆえに、人生と宇宙に関する根本問題はそれを創造 それは、人間や宇宙が如何に創造されたかという究 もっと根本的な先決問題は、原因的な存在に関する 人間は、長い歴史の期間にわたって、人生と宇宙の し給うた神を知らない限り解くことができない。≫ 極の原理を知らなかったからである。≫ する問題である。≫ 根本問題を解決するために苦悶してきた。(p.41) ≫ 第一節 第一節 神のニ性性相と 被造世界 【一】神のニ性性相 ①神の神性をいかにして知ることができるか ロマ1:20 無 形: 作者の性稟 神の神性 有 形: 作品 被造万物 作品を見て作者の性稟を知ることができるように、 被 無形にいます神の神性は、被造世界を観察すること よって、知ることができる。(p.42)≫ 造万物を見ることによって神の神性を知ることができ る。(ロマ1:20)≫ ②被造世界の共通事実 (ア) (イ) 存在 存在 陽 性 陰 性 性相 (内性) ニ性性相 ニ性性相 形状 (外形) 存在しているものは、いかなるものであっても、 (イ)もっと根本的には、外形と内性とを備えており、外 被造世界に潜んでいる共通の事実を探ってみること 他の存在との間にも、陽性と陰性のニ性性相の相対 性相と形状とは、同一なる存在の相対的な両面のか これらを総合して二性性相と称する。≫ 内性を性相といい、外形を形状と名づける。(p.43) にしよう。≫ (ア)それ自体の内においてばかりでなく、 的関係を結んでいる。≫ ≫ 形は見ることのできない内性が、そのごとくに現れた たちを言い表しており、形状は第二の性相であるとも ≫ ものである。 ≫ いえるので、≫ 第一 原因 第一 原因 本陽性 神 神 本陰性 本性相 ニ性性相 ニ性性相 本形状 陽性と 陰性のニ性性相の相対的関係によって存在 この主体的な性相と形状のことを、神の本性相と本形 森羅万象の第一原因としていまし給う神も、≫ 神はあらゆる存在の第一原因として、これらすべての せざるを得ないということは、当然の結論である。(p. ものの主体となる性相と形状とを備えている。≫ 状という。≫ 46)≫ ③神の本性相・本形状と 本陽性・本陰性の相対的関係 本陽性 本性相 〈 本陰性 本陽性 〈 本形状 本陰性 神の本性相と本形状は、各々本陽性と本陰性のニ性 神の本陽性と本陰性は、各々本性相と本形状の属性 性相の相対的関係をもって現象化するので、 ≫ である。≫ ④神とは ●本性相と本形状のニ性性相の中和 的主体 ●本性相的男性と本形状的女性とのニ 性性相の中和的主体 ●被造世界に対しては、性相的な男性 格主体 【ニ】神と被造世界との関係 被造世界 神 本性相〈 本性相〈 + - 本形状〈 + - 本形状〈 創 造 原 理 無形の主体 ニ性性相を中心として見た神と被造 被造世界は、無形の主体としていま 象徴的または形象的な実体として分 世界との関係を要約すれば、(p.4 し給う神のニ性性相が、創造原理に 立された、個性真理体から構成されて 8) ≫ ≫ よって、 いる神の実体対象である。≫ + - 人 間 + - 本性相〈 + - 本形状〈 + - 実体対象 万 物 第ニ節 万有原力と授受作用 および四位基台 【一】万有原力 神 被造物 ●創造主 ●永遠・自存 ●絶対者 存在するための すべての力 根 本 的 な 力 力 の 根 本 万 有 原 力 永 遠 ・ 自 存 ・ 絶 対 このようなすべての力の根本にある力を、万有原力と 神は創造主として、時間と空間を超越して、永遠に自 神がこのような存在としておられるための根本的な力 これはまた、被造物が存在するためのすべての力を いう。≫ 存する絶対者である。(p.50)≫ も、永遠に自存する絶対的なものである。≫ 発生せしめる力の根本でもある。≫ 【ニ】授受作用 万有原力 神 (万有原力) 相対基準 主 体 対 象 力 授け受ける 存在の為の力 生存 繁殖 作用 このような過程を通して、力を発生せしめる作用を授受 あらゆる存在の主体と対象とが、万有原力により、相 その存在のためのすべての力(生存・繁殖・作用など 作用という。(p.51)≫ 対基準を造成して、良く授け良く受ければ、 ≫ のための力)を発生する。≫ 【三】正分合作用による三対象目的を 完成した四位基台 1.正分合作用 神 主 正 対 合 分 合 神を正として、それより分立して、再び合性一体化す る作用を正 分 合作用という。(p.54)≫ 2.三対象目的 神 対 主 合 主 (正) 合 合 対 神 神 対 合 主 対 主 神 三対象基準 各々残りのものを対象として立たせて、三対象基準を 正分合作用により、正(神)と主体と対象とその合性 体が、各自主体の立場をとれば、 ≫ 造成する。≫ 三対象目 的の完成 神 主 対 合 三対象目的完成 それらがお互いに授受作用をするようになれば、その 主体を中心として、各々三対象目的を完成するようにな る。≫ 3.四位基台 神 正 ①三段階原則の根本 ②十ニ数の根本 分 合 主 対 ③善の根本的な基台 合 ④力の根本的な基台 ●永遠なる創造目的 ③創造目的を完成した善の根本的な基台でもある。 正を中心として、ニ性の実体対象に立たされた主体と対 ①四位基台は神・夫婦・子女の三段階をもって完成され ②各位を中心として、各々三対象となり、これらを総合す したがって、四位基台は、神の永遠なる創造目的とな るので三段階原則の根本となる。≫ れば十ニ対象となるので、十ニ数の根本ともなる。≫ る。≫ 象と、その合性体が各々三対象目的を完成すれば、四 ④すべての存在が存在するための、力の根本的な基台 位基台を造成するようになる。(p.55)≫ ともなる。≫ 第三節 創造目的 第三節 創造目的 【一 】被造世界を創造された目的 (創1:4-31) 神 被 善 の 対 象 喜 び それゆえに、人間を中心とする被造世界が存在する 神は、被造物が善の対象となることを願われたが、そ 被造物の創造が終わるごとに、神はそれを見て良しと れは神が見て喜ばれるためであった。≫ 目的は、神を喜ばせることであった。≫ された(創1:4~31)。(p.64)≫ 【ニ】神の喜びのための善の対象 主体 神 本性相 性相 形状 対象 本形状 天国 (三大祝福完成) (無形・実体) (善の対象) 喜びは独自的に生ずるものではない。(p.65)≫ 四位基台の基盤の上で、三大祝福による天国が実 無形のものであろうと、実体であろうと、自己の性相 喜びが生ずる。神もその実体対象からくる刺激によっ と形状のとおりに展開された対象からくる刺激によっ て、自体の本性相と本形状を相対的に感ずるとき、喜 現すれば、これが神が喜びを感ずる善の対象となる。 ≫ て自体の性相と形状とを相対的に感ずるとき、≫ びに満たされる。(p.66)≫ 神の三大祝福 神 心 神 神 体 個 個体的 四位基台 ア エ 子女 家庭的 四位基台 人 間 万 物 被 主管的 四位基台 人間と万物が合性一体化することにより、神を中心と 神の第一祝福は個性を完成することにあり、心と体と 第二祝福は個性を完成したアダムとエバが夫婦とな 第三祝福は、万物世界に対する人間の主管性の完 成を意味し、≫ が合性一体化して、神を中心として個体的な四位基 り、子女を生み殖やし、神を中心として家庭的な四位 する主管的な四位基台が完成されなければならない。 台をつくらなければならない。≫ 基台をつくらなければならない。(p.67)≫ (p.68)≫ 第四節創造本然の価値 第四節 創造本然の価値 【一】創造本然の価値の決定とその価値の基準 神 絶対者 対 人・主 合 創造本然の価値 絶対的 これに対して相対的に決定されるある対象の創造本 ある個性体の創造本然の価値は、その個性体(対象) 創造本然の四位基台を完成するときに決定される。 この四位基台の中心が絶対者であられる神であるか (p.70) ら、この価値の基準も神であり、 然の価値もまた絶対的なものである。≫ ≫ ≫ と人間主体とが、神を中心として、 ≫ 第五節 被造世界の創造過程とその成長 期間 第五節 被造世界の創造過程と その成長期間 【一】被造世界の創造過程 神 時間性 6日 (創1) 創造過程の 6段階期間 被造世界 (宇宙) 創造過程の6 段階の期間を表示したものである 。 宇宙は時間性を離れて突然に生成されたものではな 創世記1章にある天地創造を完了するまでの6日とい く、相当な時間を要した。(p.76)≫ (p.75~76)≫ うのは、日の出と日没の回数によって計算される6日 ではなく、 ≫ 【ニ】被造物の成長期間 完成 朝 第一日である 成長期間 (創1:5) 夕 被造物 これは被造物が一定の成長期間を経て完成できるよ 神は始めの日の創造が終わると、「夕となり、また朝と なった。第一日である」(創1:5)と言われた。 ≫ うに創造されたからである。(p.76~77)≫ 1.成長期間の秩序的三段階 個性 完成 完成 創造目的 完成 完成期 成 長 期 間 堕落 長成期 蘇生期 被造物 人間 復 帰 も 三 段 階 堕落人間 人間は長成期の完成級で堕落した。(p.78)≫ 人間は成長期間の三段階を完成できずに堕落した 被造物の成長期間は、蘇生期、長成期、完成期の秩 序的三段階である。 ≫ ので、創造目的を再び完成するにあたっても、この三 段階を通過しなければならない。 ≫ 3.間接主管圏 完成 完成 原理 成 長 期 間 + 原理 万物 人間の 責任分担 間 接 主 管 圏 原 理 結 果 主 管 圏 人間 けれども、人間は原理自体の主管性または自律性だ 神は被造物が成長期にある場合には、原理によっ この期間を神の間接主管圏、または原理結果主管圏 万物は原理自体の主管性、または自律性により、成 て成長する結果だけを見るという、間接的な主管を と称する。(p.79)≫ 長期間を経過することによって完成する。≫ けでなく、自身の責任分担を全うしながら、この期間を されるので、 ≫ 経過して完成する。≫ 3.直接主管圏 神 直接主管 :善の目的完成 主 対 合 直接主管圏 :完成圏 したがって、直接主管圏とは、直ちに完成圏を意味す 神を中心として、ある主体と対象とが四位基台をつく 主体の意のままに愛と美を完全に授受して、善の目 り、神と心情において一体となり、≫ 的を完成することを直接主管という。(p.80~81)≫ る。≫ 第六節人間を中心とする無形実体世界と有形実 体世界 第六節 人間を中心とする 無形実体世界と 有形実体世界 【一】無形実体世界と有形実体世界 神 心 体 被 造 世 界 無形 実体 世界 天 宙 有形 実体 世界 人間が肉身を脱げば、その霊人体は、無形世界に行っ 被造世界は、神のニ性性相に似た人間を標本として 被造世界には、体のような有形実体世界ばかりでなく、 無形世界は主体の世界であり、有形世界は対象の世 創造された。(p.82)≫ て永住する。≫ 心のような無形実体世界もまたある。この二つの世界 界であって、後者は前者の影のようなものである。 を総合したものを、天宙と呼ぶ。≫ (p.83)≫ 【ニ】被造世界における人間の位置 無形世界 人間 霊 人 体 肉 身 ①主管者 ②媒介体、 和動の中心体 ③総合した実体相 有形世界 ③第三に天宙を総合した実体相(小宇宙)として創造 ①第一に神は人間を被造世界の主管者として創造さ ②第二に被造世界の媒介体、和動の中心体として創 れた。≫ 造された。≫ された(p.84)≫ 【三】肉身と霊人体との相対的関係 1.肉身の構成とその機能 霊 人 体 肉 身 善化 悪化 肉 心 善行 肉体 悪行 肉身は肉心と肉体のニ性性相からなっている。(p.8 肉身の善行と悪行にしたがって、霊人体も善化あるい は悪化する。≫ 5)≫ 2.霊人体の構成とその機能 霊 人 体 肉 身 霊体 生 心 ●成長,完成 肉 心 ●天国 ●善化 地獄 肉体 肉体 霊人体は生心と霊体のニ性性相からなっている。 (p. 霊人体の善化も、肉身生活の贖罪によってのみなさ 天国でも地獄でも、霊人体がそこに行くのは、神が定 霊人体は肉身を土台にしてのみ成長し完成する。 86)≫ (p.86~87)≫ れる。(p.87~88)≫ めるのではなく、霊人体自身が決定する。≫ 第二章堕落論 第ニ章 神 悪の主体 サタン サタンの正体? 善 本心 邪心 悪 堕落論 このような問題を解明するために、堕落論を知ら 人間はだれでも善に従おうとする本心の指向性を しかし、自分も知らずにある悪の力に駆られ、願 キリスト教ではこの悪の勢力の主体をサタンと呼 人間がサタンの勢力を清算できないのは、サタン もっている。≫ わざる悪を行うようになる。(p.91)≫ ぶ。≫ なければならない。≫ が何であり、どうしてサタンになったかという、 その正体を知らないからである。 ≫ 第一節 罪の根 第一節 罪の根 罪の根 ? キリスト教信徒 ・・・善悪の果を 取って食べたこと それが罪の根となったということを漠然と信じて ただキリスト教信徒のみが、聖書を根拠として、 今まで罪の根がいったい何であるか、この問題を きた。≫ 知る者は誰もいなかった。(p.92)≫ 人間始祖アダムとエバが善悪を知る木の果を取っ て食べ、≫ 【一】生命の木と善悪を知る木 善悪の果 キリスト教 信徒 文字どおり 木の果実 ? 主要な部分 : 象徴,比喩 これを解明するために「善悪を知る木」と共にあっ 多くのキリスト教信徒たちは、善悪を知る木の果 では、善悪を知る木の果は何を比喩したのであろ しかし、聖書の多くの主要な部分が、象徴とか比 たという「生命の木」が何であるかをまず調べてみ うか?≫ 喩でもって記録されている。(p.93~94) ≫ が、文字どおり何かの木の果実であると信じてき よう。(創2:9)≫ た。 ≫ 1.生命の木 創造理想を 完成した男性 比喩 生命の木 完成したアダム それはすなわち、完成したアダムを比喩した言葉 「生命の木」とは、すなわち、「創造理想を完成 した男性」である。(p.95) ≫ である。≫ 2.善悪を知る木 創造理想を 完成した女性 比喩 善悪を知る木 完成したエバ それはすなわち、完成したエバを比喩した言葉で 「善悪を知る木」というその木は、「創造理想を ある。≫ 完成した女性」を象徴するものである。(p.97)≫ 【ニ】蛇の正体 比喩 (創3:4-5) 天使 この蛇は、天使を比喩したものである。≫ エバを誘惑して、罪を犯させたものは蛇であった 蛇として比喩されているこの霊的存在は、元来善 と聖書に記録されている。≫ を目的として創造されたある存在が、堕落してサ タンとなった。(p.99)≫ 【三】天使の堕落と人間の堕落 人間の犯罪 天使の犯罪 姦淫 + 下部 = 淫行 関係 (ユダ6~7) (創3:7) このことからみて、人間と天使との間に淫行関係 ユダ書6~7節を見ると天使が姦淫によって堕落 創世記3章7節をみるとアダムとエバが下部で罪 したという事実を知ることができる。(p.100)≫ を犯したという事実を推測することができる。 が成り立ったであろうということは、うなずくこ (p.101) ≫ とができる。(p.102)≫ 【四】 善悪の果 善悪の果 エバの愛 血縁関係 エバはサタンを中心とする不倫な愛をもって悪の 善 エバが善悪の果を取って食べたということは、彼 互いに血縁関係を結んだということを意味する。 悪の果とはエバの愛を意味するのである。 (p.103) (p.104) ≫ 女がサタンを中心とした愛によって、≫ 子女を生み殖やした。(p.103)≫ 【五】罪の根 人間始祖 天使 不倫なる血縁関係 彼らは神の善の血統を繁殖することができず、サ 罪の根は人間始祖が蛇に表示された天使と不倫な る血縁関係を結んだところにあった。 ≫ タンの悪の血統を繁殖するようになった。≫ 第二節堕落の動機と経路 第二節 堕落の動機と経路 【一】天使の創造とその使命 および人間との関係 神 人間 主管 ●神の子女 ●被造世界 主管権 天使 ●先に創造 ●使い 僕 頌栄者 天使は神の創造とその経綸のための使い(仕える 神は天使世界を他のどの被造物よりも先に創造さ 神は、人間を子女として創造され、被造世界に対 れた。(p.106)≫ 霊)であり(へブル1:14)、「僕」(黙22:9)であ する主管権を賦与された。ゆえに、人間は天使さ り、頌栄者(黙5:11)である。(p.106~107)≫ えも主管するようにつくられている。≫ 【ニ】霊的堕落と肉的堕落 霊 人 体 肉 身 霊的 堕落 肉的 堕落 神は霊的部分(霊人体)と肉的部分(肉身)をもって、 天使とエバとの血縁関係による堕落が霊的堕落で 人間を創造されたがゆえに、堕落においても霊肉 あり、エバとアダムとの血縁関係による堕落が肉 両面の堕落が成立した。 的堕落である。≫ ≫ 1.霊的堕落 神 天使長 ルーシェル エバ アダム 不倫なる霊的 性関係 時ならぬ時に、時のものを願ったエバとが(創3:5 これがすなわち霊的堕落の動機であった。 愛に対する過分の欲望によって自己の位置を離れ 人間が創造されたのち、愛の減少感を感ずるよう 人間世界に対してもそのまま保ちたいというとこ ろから、エバを誘惑するようになった。 ≫ ~6)、互いに相対基準をつくり、不倫なる霊的 たルーシェルと、神のように目が開けることを望 になったルーシェルは、自分が天使世界において (p.108 ~p.109)≫ み、≫ 性関係を結ぶに至った。≫ 占めていた愛の位置と同一の位置を、 ≫ 2.肉的堕落 神 天使長 ルーシェル 堕落 エバ アダム 肉的に不倫なる 性関係 アダムがルーシェルと同じ立場に立っていた エバ 堕落したエバがアダムと一体となることにより再 アダムを誘惑するようになった。これが、肉的堕 落の動機となった。(p.110)≫ び神の前に立ち、恐怖心から逃れたいと願うその と相対基準を造成し、肉的に不倫なる性関係を結 思いから、 ≫ ぶに至った。(p.111) ≫ 第四節人間堕落の結果 第四節 人間堕落の結果 【一】サタンと堕落人間 ① 霊 ② サ 肉 人 間 サタンの子女 人 間 サ 万 物 世 界 サタン主権の世界 人間はサタンの子女となってしまった。(p.115) ①ルーシェルと人間始祖が血縁関係を結び、一体 ②人間始祖が未完成期において堕落したので、こ ≫ となったので、サタンを中心とする四位基台が の世界はサタン主権 の世界となってしまった 。 (p.116)≫ つくられると同時に、≫ 【ニ】人間世界に対するサタンの活動 サ タ ン 悪 霊 人 霊 人 体 肉 身 地上の悪人 その霊人体の活動対象は彼らの肉身である。≫ したがって、サタンの勢力は悪霊人たちを通し サタンの対象は、霊界にいる悪霊人たちである。 サタンもその対象を取り立てて、相対基準を造成 て地上人間の肉身の活動として現れる。≫ 彼らの対象は、地上にいる悪人たちの霊人体であ し、授受作用しない限り、活動をすることができ り、≫ ない。 ≫ 【五】罪 サタン 人間 相対基準造成 授受作用条件成立 罪の分類 ①原罪 ②遺伝的罪 ③連帯罪 ④自犯罪 天法違反 天法に違反するようになることをいう。(p.121) 罪を分類すれば、①原罪 ②遺伝的罪 ③連帯罪 罪とは、サタンと相対基準を造成して授受作用 ≫ ④自犯罪がある。≫ をなすことができる条件を成立させることによ って、 ≫ 【六】堕落性本性 神 天 エ ア ①神と同じ立場に立てない ②自己の位置を離れる ③主管性を転倒する ④犯罪行為を繁殖する この性稟が、堕落人間のすべての堕落性を誘発 堕落性本性を大別すれば、四つに分類することが 天使が神に反逆し、エバと血縁関係を結んだと できる。(p.123)≫ き、偶発的に生じたすべての性稟を、エバが継 する根本的な性稟となった。これを堕落性本性と 承し、アダムも受け継ぐようになった。 いう。(p.122) ≫ ≫ 第五節自由と堕落 第五節 自由と堕落 【一】自由の原理的意義 【一】自由の原理的意義 ①原理を離れた自由はない ②責任のない自由はない ③実績のない自由はない 【ニ】自由と人間の堕落 人間は 自由 に よ っ て 堕落 す る こ と は で き な い 第六節神が人間始祖の堕落行為を干渉し給わなかった理由 第六節 神が人間始祖の堕落行為を 干渉し給わなかった理由 神 全知・全能 干 渉 ① 創造原理の絶対性 ・完全無欠性 ②神のみ創造主 ③人間を万物の主管位 人間の 堕落行為 ①創造原理の絶対性と完全無欠性のために 神は人間始祖の堕落行為を干渉されなかったので 神は全知全能であられるので人間始祖の堕落行為 それでは、神はなぜ、干渉し防ぎ給わなかったの ある。(p.132)≫ を知られなかったはずがない。≫ か。(p.129)≫ ②神のみ創造主であらせられるために(p.130) ③人間を万物の主管位に立たせるために(p.131) ≫ 第三章 人類 歴史の終末論 第三章 人類歴史 終末? ●創造目的 ●堕落の意義 ●救いの摂理の目的 終末論 この問題を解明するためには、神が被造世界を創造な 我々は、人類歴史がいかにして始まり、また、こ したがって人類歴史の終末に関する問題を知らず にいる。≫ さった目的と堕落の意義、救いの摂理の目的など、 れがどこへ向かって流れているかということを、こ これまで知らずに生きてきた。(p.133)≫ ≫ れらの根本問題を解明しなければならない。 第一節 神の創造 目的完成と人間の 堕落 第一節 神の創造目的完成と 人間の堕落 【一】神の創造目的の完成 神 心 神 体 ア 神 エ 人 間 万 物 個 子 女 被 個性完成 家庭完成 主管性完成 地上天国 神の創造理想の実現された所が地上天国であり、 人間は神の心情を体恤してその目的を知り、その 個性完成したアダムとエバが、善の子女を繁殖し 一つの父母を中心とした大家族社会がなされたず 個性を完成した人間たちは、科学を発達させて安 て、罪のない家庭と社会をつくったならば、 である。(p.135)≫ ≫ 意思に従って生活することによって、個性完成す 楽な社会環境(被造世界)をつくらなければなら 神の創造目的はまず、この地上において天国を る。(p.134)≫ ≫ ない。(p.136) 建設なさるところにある。≫ 【ニ】人間の堕落 サ 心 サ 体 個 堕落性 ア サ エ 子 女 悪の家庭 人 間 万 物 被 サタン主管 地上地獄(サタン主管権) これが堕落人間たちが住んできた地上地獄であり、 人間は堕落することによってサタンが住む家とな この堕落性をもった人間たちが悪の子女を繁殖し り、サタンと一体化したために、堕落性を帯びる て、悪の家庭と悪の社会、悪の世界をつくった。 人間はサタン主権の世界をつくるようになった。 ≫ ようになった。(p.137)≫ 第二節 救いの摂理 第ニ節 救いの摂理 【一】救いの摂理はすなわち復帰摂理である 神 善の世界 罪悪世界 救いの摂理は、すなわち復帰摂理である。≫ 喜びを得るために創造なさった善の世界が、人間 これが永続するほかはないというのであれば、神 罪に陥った者を救うということは、罪のない創造 の堕落によって、悲しみに満ちた罪悪世界となっ は、創造に失敗した無能な神となってしまうので、 本然の立場にまで復帰させるという意味である。 (p.139)≫ た。(p.138)≫ 必ず、救わなければならない。≫ 【ニ】復帰摂理の目的 創造目的 天国をつくること 復帰摂理の目的は、本来神の創造目的であった、善 の対象である天国をつくることである。 (p.140)≫ 【三】人類歴史はすなわち復帰摂理歴史である 人類歴史 復帰摂理歴史 人類歴史は、堕落した人間を救い、創造本然の善 の世界に復帰させるためになされた摂理歴史であ る。≫ 第三節 終末 第三節 終 末 【一】終末の意義 地 上 サタン主権 地 獄 地 上 天 国 メ シ ヤ 終末 神主権 終末とは、地上地獄が地上天国に変わるときをい サタン主権の罪悪世界が、メシヤの降臨を転換点 うのである。≫ として、神主権の創造理想世界に転換される時代 を終末という。 (p.147) ≫ 第四節 終末と現世 第四節 終末と現世 三大祝福 復帰現象 現代 =終末 現代がすなわち終末であるということを、立証す 神が復帰摂理の目的として立て、それを成就しよ ることができる。 (p.157) ≫ うとしてこられた三大祝福が復帰されてゆく現象 を見て、≫ 【一】第一祝福復帰の現象 神 心 体 ①心霊が復帰 ②本心の自由 ③創造本然の価値性 ④本性の愛 合 個性完成 ④本性の愛が復帰されていくという事実を見て 現代は個性を完成することができる終末に入って 第一祝福は、個性を完成することを意味する。 ②本心の自由を復帰していくという歴史的な帰趨 (p.158) を見て(p.159) いる、という事実を知ることが出来る。 (p.160) ≫ ≫ ①堕落人間の心霊が復帰されていくのを見て ≫ ≫ ③創造本然の価値性が復帰されていく現象を見て 【ニ】第ニ祝福復帰の現象 神 ①イエス中心の 人類兄弟 ア エ 合 ②民主主義世界、 共産主義世界の 対決 家庭完成 したがって現代は第二祝福が復帰されていくこと 第ニ祝福は善主権の家庭と、社会と、世界を成就 ①歴史的な趨勢は、キリスト教の中心であるイエ ②現代は天の側の主権をたてようとする民主主義 サタンの側の主権を立てようとする共産主義世 するようになるということを意味する。≫ 世界と、≫ から考えてもまた終末である。≫ スを中心として、すべての民族が、同じ兄弟の 界に分立され、対立して互いに交差している。 立場に立つようになった。(p.161) (p.163) ≫ ≫ 【三】第三祝福復帰の現象 神 ①神に対する心霊が 人 間 万 物 漸次明るくなる ②安楽な生活環境 合 主管性完成 このように神の第三祝福が復帰されていく現象を 第三祝福は被造世界に対する主管性をもつように ①宗教、哲学、倫理などによって神に対する堕落 ②現代は科学の発達も最高度に達し、それに伴う 現代は被造世界に対する心情的な主管者の資格 なることを意味する。 人間の心霊は、漸次開発されて明るくなり、≫ を復帰しつつある。 (p.165) (p.164) ≫≫ 経済発展によって、安楽な生活環境をつくるよ 見るとき、我々は、現代が終末であることを否定 うになった。(p.166)≫ することができない。≫ 第五節 終末と新しいみ 言と我々の姿勢 第五節 終末と新しいみ言と 我々の姿勢 【一】終末と新しい真理 神 神霊 真理 心霊 知能 堕落人間 堕落人間は宗教により霊(神霊)と真理をもって、 心霊と知能をよみがえらせ、内的な無知を打開し ていくのである。(p.168) ≫ 真理 外的真理 内的真理 科学 宗教 外的無知 内的無知 知能 真理においても、内的な無知を打開する宗教によ る内的真理と、外的な無知を打開する科学による 外的真理との二つの面がある。≫ 神 神霊 真理 新しい真理 範 囲 ・ 方 法 堕落 人間 無知 今日(終末) これを新しい真理という。(p.170) ≫ 神の神霊と真理は唯一であり、永遠不変のもの それを表現する程度や方法は、時代に従って異なら したがって、今日の知性人たちに真理を理解させ ざるを得ない。 (p.169) ≫ であるが、無知の状態から、復帰されていく人 るためには、より高次の内容と、科学的な表現方 間に、それを教えるための範囲、 ≫ 法によらなければならない。≫ 【ニ】 終末に際して我々がとるべき態度 古い時代の清算 新しい時代の摂理 終末期 (対立的) 内的:不安・恐怖・混沌 闘争 外的:軋轢・闘争 ユダヤ人たちの排斥を受けて殺害されてしまった。 この時代に処した人間たちは、内的には理念と思 外的には武器による軋轢と闘争の中で、戦慄するよう 新しい時代の摂理は、古い時代の環境の中で芽生 その実例として、イエスは、旧約律法主義者たち ≫ になる。 にとっては、異端者の姿をもって現れたので、≫ (p.172) ≫ 想の欠乏によって、不安と恐怖と混沌の中に落ち えて成長するので、その時代に対しては、対立的 込むようになり、≫ なものとして現れる。(p.173) ≫ 終末に処している現代人 心 祈祷 神霊 神 神霊に呼応 体 新しい 真理 新しい時代の摂理へと導 いてくれる新しい真理を探 終末に処している現代人は、まず、謙遜な心をも つぎには、因習的な観念にとらわれず、体を神霊に呼 応させることによって、 し求めなければならない。 ≫ ≫ って行う祈りを通じて、神霊的なものを感得し得 るよう努力しなければならない。(p.175) ≫ 第四章メシヤの降臨とその目的 第四章 メシヤ メシヤ思想 イエス キリスト 王 救世主(王) メシヤ =救世主 これがイスラエルのメシヤ思想である。 ≫ ≫ 普通、救世主という訳語が当てられている。 メシヤは神の救いの摂理の目的を完成するために、 メシヤはヘブライ語で、油を注がれた人を意味す イスラエル選民は預言者たちの預言によって、将 このようなメシヤとして来られた方が、まさしく るが、特に王を意味する言葉である。(p.177) ≫ 降臨なさらなければならない。≫ 来イスラエルの救世主を王として降臨させるとい イエス・キリストであるが、このキリストは、メ う神のみ言を信じていた。≫ シヤと同じ意味のギリシャ語であって、 ≫ 第一節 十字架に よる救いの摂理 第一節 十字架による 救いの摂理 【一】メシヤとして降臨されたイエスの目的 完全なる救い イエス : : 天国完成 復帰摂理の目的成就 堕落人間 ゆえに、イエスは天国を完成しなければならず、 イエスがメシヤとして降臨された目的は、堕落人 結局、復帰摂理の目的を成就なさるためであった。 (p.178) ≫ 間を完全に救おうとするところにあるので、 ≫ したがって、地上天国を先に実現なさるはずだっ たのである。≫ 【ニ】十字架の贖罪により救いの摂理は 完成されただろうか 完成人間 完全なる救い 信徒 イエス 堕落人間 ①神と一体不可分× ②贖罪 、祈祷、 信仰生活必要 ③原罪遺伝 創造本性を完全に復帰できない ③いくら信仰の篤い父母であっても、子女に原 創造本性を完全に復帰することができないという 十字架の贖罪により、すべての信徒たちが創造本 ①人類歴史以来、いかに誠実な信仰の篤い信徒で ②贖罪が必要でなく、祈祷や信仰生活をしなくて それは十字架による贖罪が、原罪を完全に清算す もよいような信徒は一人もいない 罪を遺伝させている。(p.180)≫ ることができず、したがって、≫ 事実を物語っている。≫ 。≫ 性を復帰し、地上天国を成就できるようになった あっても、神と一体化し、神と不可分の生活を であろうか。(p.179) ≫ した人は一人もいない。≫ 【三】イエスの十字架の死 【三】イエスの十字架の死 ① 使徒 ② 神 神で のは 予な 定い ユダヤ民族 の衰亡 信徒たちの 十字架の苦難 ③ イエス イエス以後信徒たちが経験してきた十字架の苦難 ①使徒たちの言行から見て、②神の摂理から見て、 イエスの十字架の死は神の予定ではなかった(コ イエスが十字架で亡くなられたのち、ユダヤ人た ③イエス自身の言行から見て(マタイ26:39)、≫ リント前2:8)。(p.181~p.182) ちは支離滅裂となって、今日に至るまで民族的な も 、 イ エ ス の 殺 害 に 対 す る 刑≫罰 で あ っ た 。 (p.186) ≫ 虐待を受けてきた。(p.185)≫ 【四】十字架の贖罪による救いの 限界とイエス再臨の目的 イ エ ス 霊的救いの摂理 肉的救いの摂理 【四】十字架の贖 罪による救いの限 界とイエス再臨の 目的 地 上 天 国 イエスが十字架で死ななかったならば、イエスは そうして、彼は永遠に滅びない地上天国を建設さ 霊肉両面の救いの摂理を完遂されたであろう。≫ れたはずだった 。≫ 霊:救いの 基台 信 徒 肉:サタン 侵入 再臨 霊 救 恵 的 い 沢 肉 的 救 い 未完成 : 霊肉救いの摂理 完成 イエスは霊肉ともの救いの摂理の目的を完遂なさ イエスを十字架につけたので、肉身はサタンの侵 そのため信徒の肉的救いは完成することができな しかし、十字架の贖罪で、復活の勝利的な基台を それゆえ、信徒たちは霊的救いの恵沢だけを受け 入を受け、殺害された。 くなった。(p.187) るようになる。 ≫ ≫ ≫ 造成することによって、霊的救いの基台を完成さ るために、地上に再臨されなければならない。 れた。≫ (p.187~p.188) ≫ 【五】十字架に対する預言の両面 【五】十字架 に対する預 言の両面 神 み旨成就 み旨失敗 ユダヤ民族: 責任分担 不信 信仰 王:王国 十字架 (イザヤ9・10・60章) (イザヤ53章) イエス イザヤ書53章に、イエスが十字架の苦難を受ける しかし、イザヤ書9章、11章、60章にはイエスが 神はみ旨成就に対する預言を両面性をもってなさ それでは、なぜ預言が両面をもってなされている 人間の責任分担の遂行いかんによっては、いずれ ことが預言されている。 ≫ か。(p.188~p.189)≫ の結果をももたらすようになるので、≫ れた。(p.190)≫ ユダヤ人の王となり、王国を地上に建設されるこ とを預言されている。≫ 【六】十字架の死が必然的なもののように 記録されている聖句 【六】十字架の死が必然的なもののように 記録されている聖句 マタイ16:23 イエス 止める “サタンよ、引きさがれ” 十字架の 預言 ペテロ 十字架による 霊的救いの摂理妨害 マタイ福音書16章23節にイエスが十字架で苦難を これはペテロが十字架による霊的救いの摂理の道 「サタンよ、引きさがれ」と責められたことから 受けることを預言されたとき、これを止めるペテ 見て、彼の十字架の死は必然的であったかのよう さえも妨害することになるので、このように責め ロを見て、≫ に感じられる。(p.191) られたのである。≫ ≫ ヨハネ19:30 イエス “すべてが終った” 十字架による 霊的救いの摂理の基台が すべて終わる すべて終わったということを意味する 。≫ ヨハネ福音書19章30節にイエスは十字架上で「す これは、十字架上で救いの摂理の全目的が完成さ ユダヤ人たちの不信により、第二次的な救いの摂 べてが終わった」とおっしゃった。≫ れたという意味ではなく、 ≫ 理の目的として立てられた十字架による霊的救い の摂理の基台が、≫ 第二章 エリヤの再臨と 洗礼ヨハネ エリヤ イエス 再 臨 マラキ (マラキ4:5) マタイ11:14 マタイ17:13 洗礼ヨハネ = 再臨エリヤ そして、洗礼ヨハネが、正に再臨したエリヤであ エリヤが再臨するということは、既に、マラキ預 言 者 が 預 言 し た こ と で あ っ た 。 ( マ ラ キ 4:5) るということは、イエスの証言であった。(マタ (p.193) ≫ イ17:13、マタイ11:14)≫ 【一】エリヤの再臨を中心とする ユダヤ人たちの心的動向 【一】エリヤの再臨を中心とす るユダヤ人たちの心的動向 証言 イエス × 洗礼ヨハネ 否認 ? ユダヤ人 しかし、イエスがだれであるかも知らない他のユ 弟子たちはイエスをメシヤとして信奉していたの で、イエスの証言を、そのまま信じることができ ダヤ人たちは、イエスの証言を、そのまま受入れ た。(p.195) ≫ ることができただろうか? ≫ 【二】ユダヤ民族の行く道 ①証言 イエス 洗礼ヨハネ 洗礼ヨハネ ②否認 ③信じる ④ ⑤ 妄言者 ユダヤ人 ⑤イエスは妄言者として追いつめられざるを得な ①イエスは、洗礼ヨハネを指して、エリヤである ②これと反対に、当人である洗礼ヨハネは、既に ③当時のユダヤ人たちは、洗礼ヨハネの言葉を一 ④したがってイエスの証言はメシヤを自称するた と言われた。(マタイ11:14)≫ この事実を否認してしまった。≫ 層信じた。(p.197)≫ めの偽証となってしまったので、≫ かった。≫ 【三】洗礼ヨハネの不信 イエス エリヤ 洗礼ヨハネ 宣布 エリヤ 否認 ユダヤ人 イエスの前に出たに相違ない 。 ≫ これによって、イエスが十字架の死を遂げるよう 祭司長や、全ユダヤ人たちが、洗礼ヨハネを崇敬 したがって、洗礼ヨハネが、自分がエリヤである 最後まで自分はエリヤではないと主張した洗礼ヨ ユダヤ人たちがイエスの前に出る道をふさいでし ハネの神の摂理に対する無知は、 ≫る 。 (p.198 ~ ま う主要な原因となったのであ するその心は、彼をメシヤであると信じさせるま と宣布したならば、全ユダヤ人たちは、その証言 になった大きな要因が、洗礼ヨハネにあったこと でに至った。(ルカ3:15)(p.198) を信じるようになり、 p.199) が分かる。(p.204) ≫ ≫≫ ≫ 【四】洗礼ヨハネがエリヤになった理由 【四】洗礼ヨハネがエリヤになった理由 使命の継承 (ルカ1:17) ( エ リ ヤ 再 臨 者 ) 洗 礼 ヨ ハ ネ 洗礼ヨハネが来た。(p.204~p.205) ≫ それゆえに、彼は使命的な立場から見て、エリヤ ルカ福音書1章17節に記録されているとおりエリ の再臨者となる。≫ ヤが地上で、全部果たせなかった使命を継承完遂 なさるために、≫ 【五】聖書に対する我々の態度 【五】聖書に対する我々の態度 今までの 聖書観 洗礼ヨハネ: 偉大な預言者 かたくなな信仰態度を捨てねば! 我々は、因習的な信仰観念とかたくなな信仰態度 イエス以後今日に至るまで、このような天的な秘 これは、洗礼ヨハネを無条件に偉大な預言者であ 密を明らかにした人は一人もいなかった。≫ を、断固として捨てなければならない。≫ ると断定した立場からのみ聖書を見てきたからで ある。≫ 第五章復活論 第五章 死んだ信徒たちの 肉身がよみがえる (テサロニケⅠ4:16,マタイ27:52) 現代人:納得できない 復活論 したがって、この問題の真の内容を解明するとい 聖書の預言を、文字どおりそのまま受け入れると 再び元どおりの姿によみがえって、出てくるもの これは現代人の理性では到底納得できない事実で と見なければならない。(p.207) うことは、極めて重要なことである。 ≫ ≫ すれば、イエスが再臨されるときには、死んだ信 あるため、我々の信仰生活に大きな混乱をきたす 徒たちの肉身が、≫ ようになる。≫ 第一節復 活 第一節 復 活 復活 再び活きる 死と生に対する 聖書的概念 復活の意義 復活とは、再び活きるという意味である。再び活 復活の意義を知るためには、まず、死と生に対する 聖書的な概念をはっきり知らなければならない。≫ き る と い う の は 、 死 ん だ か ら で あ る 。 (p.208) ≫ 【一】死と生に対する聖書的概念 死人 を葬ることは、 ① 死人 に任せておくがよい (ルカ 9:60) ② 死 肉身の 寿命が 切れる 生 肉身が 生理的機能 を維持 死 サタンの 主管圏内に 落 ち る 生 神の愛の 主管圏内において み言のとおりに活動 ルカ福音書9章60節の記録を見れば、死人を葬る これに対する「生」の意義は、神の愛の主管圏内に このイエスのみ言の中で、死と生に対して互いに これに対する生は、その肉身が生理的な機能を維 ②第二は、葬式をするために、集まって活動して この死は神の愛の懐を離れて、サタンの主管圏内 ①第一は、葬られなければならない、弟子の父親 持している状態を意味する。 いる人たちを指摘していう「死」である。≫ に落ちこんだことを意味する。 ことは、死人に任せておくがよいと言われた。≫ のように、肉身の寿命が切れた「死」である。 ≫≫ ≫ その意義を異にする二つの概念があるということ おいて、神のみ言のとおりに活動している状態を を、知ることができる。≫ 言う。(p.208~209) ≫ 【ニ】堕落による死 堕落後 堕落前 霊 人 体 永 生 肉 身 土 生 取って 食べない 死 取って 食べる 死 堕 落 に よ る 死 ゆえに、堕落による死とは、肉身の死ではなく人 神は本来、人間が堕落しなくても、老衰すれば肉 その霊人体だけが無形世界に行って、永遠に生き すなわちサタンの主管圏内に落ちるということを 身は土に帰るように創造され、≫ るように創造された。(p.210) 意味する。(p.211~p.212) ≫ ≫ 間始祖が善悪の果を取って食べることによって招 来した死、 ≫ 【三】復活の意義 死 生 堕落 神の 直接主管圏 サタン 主管圏 復活 復帰の過程的現象 復帰摂理によって神の直接主管内に復帰されてい 復活は人間が堕落によってもたらされた死、すな わちサタンの主管圏内に落ちた立場から、 く、過程的な現象を意味する。(p.213) ≫ ≫ 【四】復活は人間にいかなる変化を起こすか サ 神 霊 人 体 肉 神の宮 身 心霊の変化 堕落 復活 外形上 変化なし 霊 人 体 肉 身 サタンの 住まい 復活によって、神の主管を受けるようになればそ 善悪の果を取って食べて堕落したアダムとエバが ゆえに、堕落した人間が復活するとしても、その 肉身もサタンの住まいから神の宮へと、聖化され の心霊に変化を起こすようになり、 外形上には何らの変化も起こらない。≫ ていく。(p.215) ≫ ≫ 死んだのは事実であったが、外形的には何らの異 変も起こらなかった。(p.214) ≫ 第二節 復活摂理 第二節 復活摂理 【一】復活摂理はいかになされるか 復活摂理 = 復帰摂理 = 再創造摂理 創造本然の人間 ①時代的恵沢 ② み 言 を 信 じ 、実践 ③地上の肉身生活 ④秩序的三段階 復 活 堕落人間 ④第四に、摂理期間の秩序的な三段階を経て完成 ②第二に、復活摂理のためのみ言を、人間が自身 信じ、実践して初めてそのみ旨が成し遂げられる ③第三に、霊人体の復活も、地上の肉身生活を通 復活摂理は復帰摂理なので、再創造摂理でもあ ①第一に、後世の人間たちは、それ以前の預言者 復帰摂理の時代的な恵沢を受けるようになる。 ≫ の責任分担として、≫ ようになっている。(p.216~p.217)≫ じて、初めて成就されるようになっている。≫ されるようになっている。≫ や義人が築きあげた心情的な基台によって、 ≫ る。したがって、復活摂理は創造原理によって 摂理される。(p.216) ≫ 【一】復 活摂理 はいか になさ れるか 【ニ】地上人に対する復活摂理 神 霊形体 級霊界 ア ア ダ ム 復活 基台 楽園 天国 (生命体級) (生霊体級) 2000 2000 ア 【ニ】地上 人に対する 復活摂理 ア ブ ラ ハ ム 蘇生 復活 2000 イ エ ス 長成 復活 再 臨 主 完成 復活 アダムからアブラハムまでの2000年期間を復活基 アブラハムのときからイエスまでの2000年期間を イエスから再臨期までの2000年期間を長成復活摂 その霊人体は生命体級の霊界である楽園に行っ その霊人体は生霊体級の霊界である天上天国に その霊人体は霊形体級の霊界に行って生きるよう 再臨されるイエスによって、復活摂理を完成する 台摂理時代と称する。 になる。(p.218) 理時代(信義時代)と称する。 て生きるようになる。(p.218~p.219) 時代を完成復活摂理時代(侍義時代)と称する。 行って生きるようになる。≫ ≫ ≫ ≫ ≫ 蘇生復活摂理時代(行義時代)と称する。肉身を脱 ≫ げば、 ≫ 【三】霊人に対する復活摂理 1.霊人たちが再臨復活する理由とその方法 未完成の 使命部分 【三】霊人に対す る復活摂理 霊人 肉 身 地 上 人 地上の聖徒たちに協助することによって、地上人 地上で完成されずに他界した霊人たちが復活する 地上に再臨して自分たちが完成されなかったその ためには、(p.225) 使命部分を、 たちの肉身を通して成し遂げるのである。≫ ≫ ≫ 2.キリスト教を信じて他界した霊人たちの再臨復活 生霊体級 (天 国) ● ● ■ ■ 生命体級(楽園) 2.キリスト教を信 じて他界した霊人た ちの再臨復活 ● ● 霊形体級 ア ブ ラ ハ ム イ エ ス ● ● 長成 再臨復活 再 臨 主 ■ ■ 完成 再臨復活 地上の聖徒たち(●)をして生命体級の霊人体とし 同じような恵沢を受け、共に楽園に入るように 新約時代の生命体級の霊人たち(●)は、メシヤが 共に天国に入るようになる。これを完成再臨復活 生霊体級の霊人体を完成するように協助すること 旧約時代の霊形体級の霊人たち(▲)は、メシヤ て完成されるように協助し、≫ なった。これを長成再臨復活という。(p.226) によって、同様な恵沢を受けて、≫ という。(p.227~p.228)≫ 降臨後に地上に再臨して、≫ ≫ 再臨されたのち、全部地上に再臨するようになり、 地上の聖徒たち(■)をして、≫ 3.楽園以外の霊人たちの再臨復活 ① 他宗教人 3.楽園以外 の霊人たち の再臨復活 霊 協助 霊 人 人 体 ②善霊人 善 霊 人 肉 復帰摂理 身 目的成就 同じ宗教の信徒 霊 人 体 ③悪霊人 霊 人 霊 人 体 肉 身 肉 身 善人 地上人 再臨復活の恵沢を受けるようになる。≫ ①キリスト教以外の他宗教を信じていた霊人たち ③悪霊人たちの再臨復活は、その業が、結果的に ②良心的に生きた善良な霊人たちは、地上の善人 復帰摂理の目的が成就されるように協助するこ 神の罰として、地上人の罪を清算させるような は、自分たちと同じ宗教を信じている地上人を とによって、同様の恵沢を受けるようになる。 たちに協助することによって、同一の恵沢を受 蕩減条件として立てられたときに、≫ 選んで再臨し、≫ (p.228~p.229)≫ けるようになる。≫ 【四】再臨復活から見た輪廻説 霊 人 霊人の使命 霊 人 体 肉 身 地上人の使命 地上人 霊人の再臨者 輪廻転生した実体 このようなわけで、地上人はその霊人が輪廻転生 地上で使命を完成できずに去った霊人たちは、各 その地上人は、自分自身の使命と同時に、協助す このようになれば、その地上人はしばしば彼を協 した実体のように現れるようになる。(p.232) ≫ 助する霊人の名前(再臨者)で呼ばれるのである。 々地上で受けもったのと同じ使命を持った同型の る霊人の使命までも代理に成し遂げるのである。 ≫ 地上人に再臨して、協助する。(p.231) ≫ 第三節 再臨復活による 宗教統一 【一】再臨復活によるキリスト教統一 霊楽 人園 の 徒 (地 ) キ上 リ信 ス徒 ト 教 信 A B C A B C 再 臨 主 キ リ ス ト 教 統 一 み旨のために献身せざるを得なくなる。(ABCは イエスの再臨期には、楽園にいる霊人たちが共に ゆえに、キリスト教は自然に統一されるようにな 各教派を表す)(p.233) ≫ 地上の信徒たちに再臨協助して、地上の信徒たち る。 ≫ は再臨主の前に出て、 ≫ 【ニ】再臨復活による他のすべての宗教の統一 霊他 人宗 教 の 者 (地 ) 各上 宗 教信 の徒 信 A B C A B C 再 臨 主 宗 教 の 統 一 キリスト教 中 心 すべての宗教は、キリスト教を中心として統一さ キリスト教で待ち望んでいる再臨のイエスは、他 ゆえに、他の宗教の霊人たちも、霊的な位置に従 地上にいたとき信じていた宗教と同じ宗教を持つ 彼を信じ侍らせることによって、み旨を完成する って、その時機は異なるが、≫ ように、協助せざるを得なくなる。≫ れるようになる。≫ の宗教で再臨すると信じられている中心人物でも 地上の信徒たちを、再臨されたイエスの前に導い ある。(p.234)≫ て、≫ 【三】再臨復活による非宗教人の統一 霊良非 人心宗 的教 A B C 地良 上心 人的 A B C 再 臨 主 非 宗 教 人 の 統 一 そして、良心的な地上人をして、再臨主を信じ いかなる宗教も信じないで、ただ、良心的に生活 彼らに許されている時機に、地上に再臨する。 (p.235)≫ して他界した霊人たちも、再臨復活の恵沢を受け 侍って、そのみ旨を完成するように協助するよう るために、≫ になる。≫ 第六章予定論 第六章 予定説 に対する神学的論争 信仰生活 信仰生活混乱の原因 予定説に対する 神学的論争 予定説 肯 定 聖書 ●人生の栄枯盛衰 ●人生の幸・不幸 ●堕落人間の救い の在り方 ●国家の興亡盛衰 予定説 否 定 このように、予定説をめぐって賛否両論がある。 しかし、このような予定説を否定する聖書的な根 予定説に対する神学的論争は、信徒たちの信仰 聖書には、人生の栄枯盛衰や、幸・不幸はもちろ すべてが神の予定によってなされると解釈できる 聖句が多くある。≫ 拠も多くある。(p.238)≫ (p.239)≫ 生活に混乱を引き起こしてきた。(p.237)≫ ん、堕落人間の救いの在り方から、国家の興亡盛 衰に至るまで、≫ 第一節 み旨に対する予定 第一節 み旨に対する予定 神 唯一・永遠 唯一 不変・絶対者 み旨 創造目的 復帰摂理 目的 唯一・永遠 唯一 不変・絶対 み旨に対する予定:絶対的 それゆえ、このみ旨に対する予定は絶対的である。 神は人間の堕落によって、創造目的を完成するこ この創造目的を復帰することにある。言い換えれ 神は唯一であり、永遠・不変であり、絶対者であ 永遠・不変であり、絶対的でなければならない。 られるので、そのみ旨も唯一であり、 ≫ ある。 とができなかった。したがって、堕落した人間た ば (p.241) ≫ 、復帰摂理 ≫の 目 的 の 完 成 を い う の で ちに対して摂理される神のみ旨は、 (p.240) ≫ ≫ 第二節 み旨成就に対する予定 第二節 み旨成就に対する予定 復帰摂理 み旨 み旨成就 100% = 絶対的 神の 責任分担 95% + 人間の 責任分担 5% み旨成就に対する予定 :相対的 復帰摂理のみ旨は、絶対的なものなので、人間は関 そのみ旨成就に当たっては、人間の責任分担が加 み旨成就は、相対的であるので、神がなさる95% ここで、人間の責任分担5%というのは、神の責 初めて、完成されるように予定される。≫ 人間自身においては、100%に該当する。(p.243 したがって、このみ旨成就に対する予定は相対的 与できないが、≫ 担されなければならない。(p.243)≫ の責任分担に、中心人物が担当すべき5%の責任 任分担に比べて、ごく小さいものであるというこ ~p.244)≫ である。≫ 分担が加担されて、≫ とを表示したものであるが、≫ 第三節 人間に対する予定 第三節 人間に対する予定 アダム エバ 神 のみ言 + ア エ み言を守る 善の 人間始祖 神 の責任分担 人物 + 人間 の責任分担 使命者 人間に対する予定:相対的 したがって、人間に対する予定は相対的です。 したがって、神はこれを絶対的なものとして予定 ある人物を、ある使命者として予定されるに当 というかたちで、初めてその中心人物となれるよ それゆえ、その人物が自分の責任分担を全うしな アダムとエバは神のみ言を守り、責任分担を果 なさることはできない。(p.246)≫ た うに予定される。≫ ければ、神が予定されたとおりの人物となること ≫ たしたならば、善の人間始祖となることができ っても、95%の神の責任分担に対して、5% はできない。≫ の人間の責任分担を合わせて完成する、≫ た。 ≫ 神 の救いの摂理 : 一つ 救いの摂理の予定: 中心人物 全体 全体 中心人物となり得る条件 ⑤ ④ ③ ② ① 天が必要とする時機と 場所 後天的条件 先天的天稟 善の功績が多い祖先の 子孫 選民 神の救いの摂理は、一つから始まって、全体的に それでは、召命を受けた中心人物は、いかなる条 ①復帰摂理を担当した選民の一人として生まれな ②その中でも、善なる功績が多い祖先の子孫でな ③み旨を成就するのに必要な天稟を先天的にもつ ④後天的な条件がみな具備されていなければなら ⑤天が必要とする時機と場所に適合しなければな 件を備えるべきであろうか。≫ ければならない。≫ らない。≫ 広められていくので、まず、中心人物を予定して べきである。(p.246~p.247)≫ ない。≫ 召命される。(p.246)≫ 第四節 予定説の根拠となる聖句の解明 第四節 予定説の根拠となる 聖句の解明 ロマ 8:29~30 →(人間の責任分担に対するみ言が省 略) 知って おられ、 定め 、 召し、 + 義とし、 神 責任分担 + 人 責任分担 栄光を 与えて 下さる 成 就 それゆえ、神が下さる栄華も人間が責任分担を果 召した者たちを更に義とし、義とした者たちに 神はあらかじめ知っておられる人物を予定して召 その人物は召命された立場で自分の責任を完遂す ロマ書8章29~30節に「神はあらかじめ知ってお るとき、初めて義とされることができる。≫ られる者たちを…あらかじめ定め…あらかじめ は、更に栄光を与えてくださる」と記録されてい 命なさるのは、神の責任分担であり、≫ たすことによってのみ、受けることができるよう に予定されるのである。≫ る。(p.248)≫ 定めたものたちを更に召し、≫ み旨の成就 神と人間の 責任分担の関係を 神の単独行使 知らず、神の単独行使 として見た 頑固な予定説 ●主張者が出てくる(カルヴィン) ●今日まで、そのまま認められてきた 今日に至るまで、長い期間にわたって、そのまま 復帰摂理の目的を完成するに当たって、神の責任 果たしてどのような関係があるかを知らずに、す カルヴィンのように、頑固な予定説を主張する人 認められてきてしまったのである。≫ 分担と人間の責任分担との間には、≫ べての「み旨成就」を、神の単独行使としてみてき が出てきて、≫ たので、(p.250)≫ 第七章 キリスト論 第七章 第七章 キリ スト 論の 諸問 題 キリスト論の諸問題 神 三位一体論 イエス 聖霊 堕落人間 重生論 キリスト論に関する諸問題を解明する。(p.251) 神を中心とするイエスと聖霊との関係、イエスと ≫ 聖霊と堕落人間との関係、重生と三位一体など、 ≫ 第一説 創造目的を完成した人間 の価値 第一節 創造目的を完成した 人間の価値 ①神と完成した人間との二性性相的な関係 マタイ5:48 ①神と完成した人間と のニ性性相的な関係 天の父が完全であられるように、 完全な人間となりなさい 心 神 完全 体 人間 完成人間 : 神のような価値 ゆえに、創造目的を完成した人間は、神のような 神と完成した人間との二性性相的な関係から述べ 人間は天の父が完全であられるように、完全な人 てみると、イエスが言われたとおり、≫ 間となる。(p.252)≫ 価値を持つようになる。≫ ②人間創造の目的から見て 個性体の 主体的 二性性相 神 ②人間創造の目的か ら見て 喜び 人間 唯一なる個性体 完成人間 :唯一無二の存在 ゆえに、創造目的を完成した人間は宇宙間におい 人間創造の目的を中心として、その価値を論じて 相対的に起こすことができる実体対象は、その二 て、唯一無二の存在である。≫ みると、神に内在しているある個性体の主体的な 性性相の実体として展開されたその一個性体しか 二性性相に対する刺激的な喜びを、 ≫ ない。(p.252~p.253)≫ ③人間と被造世界との関係 無形世界 ③人間と被造世界との 関係 霊人体 肉 身 天 宙 有形世界 完成人間 : 天宙的な価値 したがって完成した人間は天宙的な価値をもって 人間と被造世界との関係から見たその価値につい 人間の霊人体は無形世界を、その肉身は有形世界 ゆえに、創造目的を完成した人間は、天宙を総合 を総合した実体相である。≫ いる。≫ て調べてみると、人間の二性性相を実体で展開し した実体相となる。人間を小宇宙であるという理 たのが被造世界であり、≫ 由はここにある。≫ 第二節 創造目的を完成した人間とイエス 第二節 創造目的を完成した 人間とイエス 【一】生命の木復帰から見た 完成したアダムとイエス 復帰 (黙 22:14) 【一】命の木復帰たら見た完成したアダム とイエス 完成アダム 創造理想 完成した 男性 イエス 創造理想 完成した 男性 生命の木 イエス = 完成アダム 互いに何ら異なることがない。(p.255~p.256) ≫ 人類歴史は、エデンの園で失った生命の木(創3: ゆえに、創世記3章24節にエデンの園の生命の木 生命の木として例えられているイエスとは、創造 地上天国をつくろうとする復帰摂理の歴史であ る。(p.255) ≫ 24)を、歴史の終末の世界で復帰して(黙22 : 14) として象徴されている、完成されたアダムと、黙 理想を完成した男性であるということからして、 ≫ 示録22章14節に、 ≫ 【二】 創造目的の完成から見た 人間とイエス 完成した人間の価値 完 成 し た 人 間 【ニ】創造目的の完成から見た人間 とイエス イエスの価値 テモテ Ⅰ 2:5 イ エ ス イエス = 完成した人間 このようにイエスは、あくまでも創造目的を完 完成した人間は、神のような神性をもつはずの価 イエスがもっておられる価値がいくら大きいとい 成した人間としてこられた方である(テモテⅠ2:5)。 値的な存在であり、唯一無二の存在であり、天宙 っても、完成した男性がもっている価値以上のも ≫ 的な価値の存在である。 ≫ ≫ のをもつことはできない。 【三】イエスは神自身であられるのだろうか ヨハネ 14:9-10 「わたしを見た者は 父をみたのである …」 【三】イエスは神自身であられるのだ ろうか 神 イエス 第二の 神 神 御自身 ではない イエスは神と一体をなしているので、第二の神と どうして、わたしたちに父を示してほしいと、言 わたしが父におり、父がわたしにおられることを このような聖句によって、多くの信仰者たちは、 ピリポがイエスに、神を見せてくださいと言った うのか。≫ はいえるが、神御自身になることはできない。≫ あなたは信じないのか』(ヨハネ14:9~10)と答え とき、『わたしを見た者は、父を見たのである。 イ エスを創造主、神であると信じてきた。 (p.258)≫ ≫ られた。≫ 第三節 堕落人間とイエス 第三節 堕落人間とイエス イエス イエス 神 イエス 被造世界 (万物) ④神の 心情 : 体恤 生活 ③神の み旨 : 完全に知る ② 原罪 がない: サタン 侵入 できない ① 天使 ・被造世界 : 主管 ③イエスは、神のみ旨を完全に知っておられ、≫ ①イエスは創造目的を完成した人間としての価値 ②イエスには原罪がないので、サタンが侵入でき ④その心情をも完全に体恤した立場において生活 すべての被造世界を主管する資格をもっておら を備えておられるので、天使をはじめ、≫ れた。(p.261)≫ る何らの条件もない。≫ しておられる。≫ 堕落した人間 神 堕落人間 被造世界 (万物) 堕落した人間 ③ 神 のみ旨と心情: 知らないか、 部分的に知る ②原罪 がある・サタン:侵入条件 ① 天使 ・被造世界 : 仰ぎ見る ③神のみ旨とその心情を知ることができない。た 自分より低級に創造された天使を仰ぎ見る程度の ②原罪があるので、サタンの侵入できる条件がそ ①堕落した人間は、創造目的を完成した人間とし 卑しい立場に落ちてしまった。≫ のまま残っている。≫ ての価値を備えていないので、≫ とえ知ったとしても、ごく部分的なものにすぎ ない。≫ 第四節 重生論と三位一体論 第四節 重生論と三位一体論 【一】重生論 【一】重生論 1.重生の使命から見たイエスと聖霊 サ 神 真の母 真の父 聖霊 イエス 善の 子女 悪の父 悪の母 アダム 重 生 エ バ 悪の 子女 生まれ直す 聖霊は真の母として来られた方である。(p.264~ イエスは、新たに生まれなければ、神の国を見る では、人間はなぜ新たに生まれなければならない アダムとエバが堕落して人類の悪の父母となった したがって、堕落した人間は原罪がない善の子女 イエスは堕落した子女を、原罪のない善の子女と ことはできないと言われた(ヨハネ3:3)。 のであろうか。(p.263) ので、悪の子女を生み殖やした。(p.264) として新たに生まれ直さなければならない。 p.265) ≫ ≫ ≫ ≫≫ して新たに生み直してくださるために、真の父と して来られた方であり、≫ 2.ロゴスの二性性相から見たイエスと聖霊 神 ロゴスのニ性性相か ら見たイエスと聖霊 ロゴス 実体対象 アダム エ バ 後のアダム イエス 聖 霊 真の父 真の母 後のエバ ここに後のエバとして、人類の真の母が、当然い ロゴスはギリシャ語で、み言、あるいは理法と言 ロゴスの二性性相が、神の形象的な実体対象とし しかし、彼らが堕落したので、地上地獄になって それゆえ、堕落人間を再び生み直してくださるた う意味をもっている。≫ て分立されたのが、アダムとエバであった。≫ しまった。(p.266)≫ なければならない。この方が聖霊である。≫ めに、イエスは後のアダム、人類の真の父として 来られた。≫ 3.イエスと聖霊による霊的重生 神 3.イエスと聖霊 による霊的重生 霊 的 真 の 父 聖 イエス 信 霊 霊 的 真 の 母 徒 新しい霊的自我 :霊的重生 これを霊的重生と言う。≫ 我々が ②イエスを救い主として信じるようになれば、 ④そうすれば、彼を信じる信徒たちは、その愛に ①聖霊の感動によって(コリントⅠ 12:3)、 ≫ よって新たな命が注入され、 ③イエスと聖霊による霊的な真の父母の愛を受け るようになる。≫ ⑤新しい霊的自我に重生される。 ≫ 【二】三位一体論 【ニ】三位一 体論 神 イエス 聖霊 三 位 一 体 合性一体 このとき、イエスと聖霊は、神を中心として一体 神の創造目的を達成するためには、イエスと聖霊 は、神を中心とする四位基台をつくらなければな となるのであるが、これがすなわち三位一体であ らない。(p.267) ≫ る。≫ 神を中心とする三位一体とサタンを中心とする三位一体 サ 神 真の父 真の母 アダム 神を中心とする三 位一体とサタンを 中心とする三位一 体 エ バ 善の 子女 神を中心とする三位一体 悪の父 悪の母 アダム エ バ 悪の 子女 サタンを中心とする三位一体 しかし、アダムとエバが堕落して、サタンを中心 彼らの子孫も、やはり、各々神を中心とする三位 アダムとエバが完成し、神を中心として、真の父 一体をなしたはずである。≫ として四位基台を造成したので、サタンを中心と 母としての三位一体をつくり、善の子女を生み殖 する三位一体となってしまった。≫ やしたならば、≫ 霊的三位一体と実体的三位一体 霊的 真の父 神 霊的 真の母 聖 霊 イエス 霊的 子女 霊的 重生 霊的三位一体 霊肉 真の父 霊的三位一体と実体的三位一体 神 再臨主 霊肉 真の母 真の母 善の 子女 霊肉 重生 実体的三位一体 イエスと聖霊とは、神を中心とする霊的な三位 一 イエス(再臨主)は神を中心とする実体的な三位一 原罪を清算させて、実体的な三位一体をつくらせ るために、再臨されるのである 。≫ 体(真の母)をつくり、霊肉共に真の父母となるこ 体をつくることによって、霊的真の父母の使命を 果たしただけで終わった。(p.268) とによって、堕落人間を霊肉ともに重生させ、≫ ≫ リンクシート 終了 トップ 後編
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