C0611国際会議報告松田有一（宇物COE研究員）ヨーロッパで一年に一度開かれる宇宙論・銀河形成の大きな国際会議会議の概要 • 会議名： Cosmic Frontiers • 場所： Durham University, UK • トピック：宇宙論から銀河形成・進化の分野を網羅（宇宙背景放射、宇宙再電離、宇宙の大規模構造、ダークエネルギー、銀河の形成と進化、活動銀河核の進化、銀河形成におけるフィードバックと環境、銀河進化と環境） • Proceedings： ASP Conference Series • 組織委員会： 9カ国から選出 • 参加者数：１９７人巨大電離水素ガス雲の研究成果 • ポスター発表 • 既に出版済の関連する３論文の内容 Matsuda et al. 2004, AJ, 128, 569 Matsuda et al. 2005, ApJ, 634, L125 Matsuda et al. 2006, ApJ, 640, L123 発表内容巨大電離水素ガス雲 • 初期宇宙（宇宙年齢~20-30億歳）に存在 (e.g. Keel et al. 1999, Steidel et al. 2000,Francis et al. 2001) • 激しい星形成活動？(e.g. Chapman et al. 2001, Smail et al. 2003, Geach et al. 2005, Dey et al. 2005) 190kpc 巨大電離水素ガス雲 • 形成期の大質量銀河か? • 銀河形成においてガスの果たした役割を探る上で重要な天体！ダークマターハロー中におけるガス収縮大質量星や活動銀河核による光電離超新星爆発によるガスの噴き出しすばる望遠鏡で新しく３３個発見 LAB1 LAB2 これまでは世界中でたったの7個… 25” (190kpc) ①空間分布巨大電離水素ガス雲は銀河の高密度領域に集中して分布！！ ②ガスの運動（Lyα輝線スペクトル）巨大電離水素ガス雲 FWHM~500-1500km/s 小さなLyα輝線天体 FWHM~100-400km/s ガスのひろがりとガスの運動速度の間に相関をはじめて発見！！大巨大電離水素ガス雲ガスのひろがり強い相関小さなLyα輝線天体小小ガスの運動速度大推定される力学質量 12 13 10 -10 太陽質量 12 （銀河系は10 太陽質量）巨大電離水素ガス雲 • 空間分布：銀河高密度領域に集中 • ガスの運動：大きい（>500km/s） • 形成期の大質量銀河ということがよりはっきりした！！写真撮影では出遅れて後ろになってしまいました